児島駅~うずしお27号

「普通1250M~快速マリンライナー56号」のつづきです・・・

P7306745_R.jpg
19時を回った児島駅に降り立ちました。
駅名標はご覧の通りJR西日本仕様で、駅の管理もJR西日本の担当ですが、ここがJR西日本とJR四国の境界駅となります。
したがいまして、“バースデイきっぷ”で来ることができるのも、ここ児島駅までです。

P7306761_R.jpg
いつ来ても思う、だだっ広い構内です。

P7306786_R.jpg
ここでさっくりと(?)折り返しまして、第一日の最後に乗車いたしますは、特急「うずしお27号」です。
下り列車の発着する3・4番乗り場に階段を介して移動したところ、末期・・・もとい、真っ黄色の115系電車が停車中でした。

P7306781_R.jpg
一方、先ほど降り立った2番乗り場からは、特急「南風24号」が発車していくところでした。




待つことしばし、岡山駅からやってきた「南風23号・うずしお27号」の併結列車がやってきました。
昔はどちらも単独運転していたものですが、瀬戸大橋線(特に宇野線部分)の線路容量不足もあってか、2000系とN2000系で併結運転も容易であるためか、併結されるようになって久しいです・・・。

P7306799_R.jpg
岡山直通の「うずしお」号でありながら、この27号はなんと2連・・・。
指定席に至っては、高松~徳島間の短距離列車と同様に、わずか4列・16席しかありません

“バースデイきっぷ”の購入時に、希望した“いちばんええせき”が埋まっていることはおろか、そもそも空席自体があまりない・・・と説明されたのですが、供給座席数がコレでは、ねぇ・・・。

P7306812_R.jpg
むしろ、岡山~高松間に限っていえば、自由席の方が空いているような気も・・・
(同区間の利用者は、特急料金がかからないことに加えて、本数の圧倒的に多い「マリンライナー」号を利用するでしょうからね・・・)。

P7306794_R.jpg
ちなみに、うずしお27号は6号車と7号車・・・と、号車番号が割り振られていますが、併結相手の南風号は普段は3連。
臨時増結時に最長5連となるため、増結時に「増○号車」などと割り振らなくていいように、最初から号車番号を設定している模様です。
もっとも、単独運転される高松~徳島間の「うずしお」号とは号車番号が異なってくるわけですが、何か支障はないのでしょうかね・・・。

P7306793_R.jpg
併結列車らしく、愛称幕が貫通路を煌々と照らしていました・・・。

P7306806_R.jpg
お手洗い。
ノーマル2000系ではステンレスむき出しの和式便所--今でも残っています--ですが、微妙に新しいN2000系では、新製時から洋式となっています。




DSC_5747_R.jpg
19:39、宇多津駅に着きました。

DSC_5759_R.jpg
ここで、高知駅に向かう「南風23号」と、徳島駅に向かう「うずしお27号」に分割されます。

DSC_5746_R.jpg
作業中・・・。

DSC_5751_R.jpg
幌が外されました。

DSC_5755_R_20170812202724fc0.jpg
よく見ると、上り線では「しおかぜ・いしづち28号」の分割作業が実施されていました。
分割に併合に・・・いつの間にやら宇多津駅も(乗客数はともかく、運転扱い上は)一大拠点です・・・。

DSC_5771_R.jpg
連結器も解錠され、「南風23号」が先に発車していきます・・・。


後を追うように、わが「うずしお27号」も発車です。
ただし、宇多津~高松間は、線路配置の都合上、進行方向が逆向きになります。
もっとも、わずか18分の行程ということもあってか、乗客はみなおとなしく“後ろ向き”に座っています
(方向転換する特急列車でよくなされる、座席転換の案内放送も、全くありませんでした・・・)。

余談ながら、岡山「うずしお」号を除いて、定期旅客列車が全列車停車する坂出駅を華麗に通過していくのが、新鮮でした・・・。

P7306817_R.jpg
20:03、しばらく逆向きに進んでいた「うずしお27号」は、高松駅に到着しました。
ここで、再度方向転換して、結局は岡山駅発車時の、また、他の「うずしお」号と同じ進行方向に戻ります。
たかだか18分(宇多津→高松)のために前後の乗客の協力も仰ぎながら座席の向きを変えるのもおっくう・・・ということであれば、宇多津~高松間で乗客が雁首そろえて後ろ向きに座っているというシュールな光景も、それはそれで“合理的”なのかもしれません

そして、今回の“バースデイきっぷの旅”において、私があえて“岡山うずしお”を選択した理由も、この“2回の方向転換”にあります。
大昔に、多層立て列車や亜幹線・支線に乗り入れる長距離列車が華やかだった頃、方向転換は決して珍しいものではありませんでした。

ところが、いつの間にやら列車の短距離化が進みまして、1回ならばまだしも、複数回の方向転換を行う列車は、すっかり少数派。
中年以上のオールドな方々にとっては、特急列車の最多方向転換は“3回”--舞鶴・宮津線を経由した特急「あさしお」号と、その後継であった特急「タンゴディスカバリー」号--というのが、常識として残っているかもしれませんが、この列車の末裔である京都丹後鉄道KTR8000形充当の特急「はしだて」・「まいづる」号は、系統分割と経路変更の関係でいまや方向転換は1回ずつ。

全国的にも、「1回方向転換する特急列車」は多数存在しますが、さて2回転換する・・・となったとき、実はこの“岡山うずしお”くらいではないか・・・と思いまして、行程に組み込んでみた次第です。

実際に乗ってみると、あまりに自然に向きが変わっていて、“方向転換の感慨もへったくれもない”というのが、正直なところでした・・・--(私の乗ったことのある列車を例に挙げれば「はまかぜ」号のように)座席転換の儀式がないというのも、大きいのでしょうね・・・--。




さて、“岡山うずしお”というと、停車駅を厳選した速達列車という印象がありますが、実際にその印象が当てはまるのは、昼間の11・22号の方でして、わが27号は、高松~徳島間を70分かけて走る鈍足・・・もとい、“有料快速”として標準的な走りの列車です。

まったく、さしものN2000系といえども、こうも停車駅が多いと・・・
(しかし、帰宅客に使ってもらうためにはこまめに停車する方が好適・・・)。

DSC_5786_R.jpg
高松駅からこまめに停まることしばし、70分で徳島駅に着きました(21:15着)。

P7306843_R.jpg
隣は接続する牟岐行きの普通581D(徳島21:27発)ですが、国鉄形のキハ40系が充当されていました。
今や、四国では徳島エリアでしか見かけることのできなくなった(時折高松エリアにも入りますが・・・)キハ40系列ですが、さてどこまで現役であり続けることか・・・。

DSC_5793_R_2017081220275277b.jpg
改札を出まして、第一日の行程はここまでです。
そういえば、昨年はまだキオスクだった駅売店、セブンイレブンに化けてしまっていました・・・。

DSC_5794_R_201708122027534e4.jpg
・・・ということで、徳島に着きました。
そういえば、過去の“バースデイきっぷの旅”では、すべて第一日の宿泊地は徳島ですね・・・
(徳島に到着するために利用する列車は、微妙に変わっていたりもするのですが・・・)。

DSC_5800_R_2017081220275541b.jpg
堂々たる徳島駅・・・とみせかけて、高層部分の大半はホテルです。
なお、駅チカというか駅の真上のホテル・・・そんなお高いところにはよう泊まらんで・・・ということで、

P7306846_R.jpg
荷物を抱えて歩くことしばし、昨年もお世話になったお安いビジネスホテルに向かいました
(昨年と道を変えてみたら、無駄に遠回りになって余計に疲れた・・・というオチもついたりします・・・。徳島のホテルで書いたリアルタイム駄文はこちら(苦笑))。

「徳島の朝~むろと1号」につづく・・・

普通1250M~快速マリンライナー56号

「四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その②)」のつづきです・・・

さて、多度津駅から先は、児島駅に向かいます。
常識的に考えれば、特急「しおかぜ」号か「南風」号で向かうところですが、次に乗り継ぐ列車まで割と時間的な余裕がありましたので・・・

P7306636_R.jpg
(画像は高松駅到着後のもの、方向幕がすでに回転していました・・・)
いったん高松に向かって、高松から快速「マリンライナー」号で児島に向かうという、フリーきっぷならでは(?)の無駄なリレーを敢行することにしました・・・。

DSC_5744_R.jpg
・・・ということで、乗り込みましたのは、琴平駅始発の普通1250Mです。
現在7200系電車へのリニューアル工事が絶賛進行中の121系電車が充当されていました。

DSC_5705_R.jpg
ちなみに、多度津駅で見かけた7200系電車。
構体は流用されていますが・・・

DSC_5710_R_20170812202710b78.jpg
足回り、特に台車や電気機器は全くの別物と化しています
(まあ、121系電車は足回りが廃車流用で、特に高速走行時の乗り心地がアレでしたので--快速「サンポート」号充当時の乗り心地は、もう笑うしかないレベル--、ピンポイントに弱点をつぶしたリニューアルといえるのかもしれません・・・)。

炭素繊維複合材をふんだんに使用したef-WING台車・・・原形の廃車発生品と比べるのは間違いでしょうが、さてどのような乗り心地を提供してくれるのか・・・。そういえば、まだ7200系電車には一度も乗車したことがなかったりもします・・・。

P7306620_R.jpg
なんとか、ボックスシートに空きを見つけることができました・・・。

P7306633_R.jpg
121系電車は、The・国鉄近郊形ともいうべき、三扉セミクロスシート配置です。
ボックスシートとはいえ、クロスシートが多めなのは、いろいろと安心ですね
ちなみに、7200系や121系ワンマン改造車については、ロングシートの割合が大幅に増加しています--7000系電車と同様に、ロングシートとボックスシートの千鳥配置--。

P7306613_R.jpg
さて、多度津駅を定刻通り17:39に発車して、丸亀駅から多くの乗客を増やし、17:48に宇多津駅に着きました。
隣のホームには、先ほど見送った「四国まんなか千年ものがたり」編成(回送中)が待避していました。

ホント、どうせ高松(運転所)に向かうのならば、ついでに客扱いしてくれるとありがたいのですが・・・
(まあ、JR四国内部でいろいろと事情はあるのでしょうが・・・)。

P7306616_R.jpg
讃岐富士を望みつつ、高松へ向かいます。
それにしても、朝の「しまんと1号」ではほぼぶっ飛ばしていった鉄路を、各駅に停車しながら戻っていくというのも、妙な気分になるもので・・・。

P7306624_R.jpg
JR四国バスの高松支店や

P7306626_R.jpg
高松運転所が見えてくると、高松駅はすぐそこです。
18:21、定刻に到着しました。

P7306641_R.jpg
「しまんと7号」(高松18:26発)と「いしづち23号」(高松18:58発)の編成が、あたかも早朝の「しまんと1号」と「いしづち103号」の並びを思い出させるかのように、並んでいました・・・。

P7306646_R.jpg
高松駅よ、だいたい半日ぶりくらいに帰ってきた・・・(苦笑)
なお、約1時間半後に、また戻ってきますよ・・・(何やってんだか)。




さて、高松駅ではバースデイきっぷを改札で提示していったん改札の外に出て、みどりの窓口に向かいます。
目的は、「マリンライナー」号のグリーン指定券の確保です。

こんなとき、グリーン券/指定券の発行枚数に制限のかからない“バースデイきっぷ・グリーン車用”のユーザーであることのありがたみを噛みしめる次第・・・

P7306649_R.jpg
・・・ということで、グリーン指定券の発券を受けまして、5番乗り場にやって来ました。
隣には、これまた稀少種である6000系電車充当の、快速サンポート号(琴平行き1255M、高松18:31発)が停車中でした。

P7306655_R.jpg
では、バースデイきっぷ(グリーン車用)を印籠の如く掲げて--気分だけ(笑)--、いざ、グリーン車へ。

P7306675_R.jpg
上り列車でグリーン車は最後尾になりますので、おとなしく2階グリーン車です
(下り列車であれば、パノラマシートの空きを確認するところですが・・・)。

P7306674_R.jpg
らせん階段を上がりまして・・・

P7306661_R.jpg
2階グリーン車でございます。

P7306663_R.jpg
なかなか堂々とした座席で・・・。

P7306658_R.jpg
あと、四国のグリーン車としては珍しく(?)、床面はカーペット敷きです。

P7306742_R.jpg
階段を境目にして、カーペットの有無がわかれます。
よくわかる格差構造(?)。

P7306667_R.jpg
“普通車との違いがよくわからない”と揶揄されることも多いマリンライナー号のグリーン車ですが、一応、リクライニング角度はグリーン車の方が深いんですよ・・・
(普通車の座席があまりに“倒れなさすぎ”という説もあり・・・)。

P7306669_R.jpg
座面スライド機構(任意にスライド範囲を調整可能)に加えて、チルト機構(こちらはリクライニングに強制連動で、任意の調整が不可能)を備えます。
まあ、普通車指定席の座席にも同じギミックがありますけどね・・・。

P7306690_R.jpg
ちなみに、高松駅のみどりの窓口で、特に座席について希望を出さなかったら、6-D席が指定されました。
なお、車両の中央付近に乗客が固められていたので、やはり端っこかパノラマシートを特に指定する方がよかったのだろうか・・・というほど、乗車時間ないんですけどね(高松~児島間であれば30分ほどの旅路ですし・・・)。

P7306696_R.jpg
この5000形、首都圏の2階建てグリーン車の設計を流用しているのはいいのですが、窓割りが--首都圏グリーン車のシートピッチであるとともに、階下の普通車指定席のシートピッチでもある--970mmを基準に定められているため、シートピッチが微妙に広い(確か1000mm)グリーン車の方が、かえって窓割りが悪くなるという、この現実。
上り列車の6番席、どう見ても“ハズレ”側ですね・・・。

P7306692_R.jpg
自席から前方を望む。

P7306659_R.jpg
案内表示装置。

P7306660_R.jpg
こんな“アレ”な車両ですが、JR四国では(おそらく)唯一の、鉄道友の会・ブルーリボン賞の栄誉に浴しています・・・。
受賞した2004年・・・よほどライバルがいなかったんでしょうね・・・。




P7306707_R.jpg
18:40、列車は定刻通り高松駅を出発しました。
普通車自由席は相変わらず空席がほとんどない状態ですが、グリーン車は空席だらけです(高松駅からの乗客は5人ほど)。

まあ、視線の高い2階席から眼下を見下ろすのも、それはそれでいいものですけどね・・・
(次に乗り継ぐのがN2000系であるだけに、なおのこと・・・)。

P7306717_R.jpg
坂出駅から斜め前にグループ客が乗ってきて、少々騒々しい車内となって、宇多津デルタ線を駆けていきます。

P7306722_R.jpg
ときは19時前。
日の長い夏とはいえ、すっかり夕暮れモードです。

P7306727_R.jpg
これから渡る瀬戸大橋が見えてきました・・・。

P7306734_R.jpg

P7306740_R.jpg
瀬戸大橋の橋梁群。
そういえば、前日(7月29日)には、同じ「マリンライナー」号とはいえ、自由席の転換クロスシートから眺めていましたが、2階席から眺めると、何やら別のものに見えてくるのですから、不思議なものです・・・。

P7306749_R.jpg
もっとも、瀬戸大橋を渡る旅も10分ほどでおしまい。
19:09に、JR四国とJR西日本の境界となる、児島駅に着きました。

列車は引き続き岡山へ向けて進みますが、“バースデイきっぷ”の有効区間はここまでにつき、ここで降車します。

「児島駅~うずしお27号」につづく・・・

四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その②)

「四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その①)」のつづきです・・・

DSC_5281_R_20170809152859dfc.jpg
さて、JR四国の誇る“ものがたり列車”の華といえば、食事サービスです。
姉分の「伊予灘ものがたり」号でも好評を博しており、妹分の「四国まんなか千年ものがたり」号でも、上下列車ともに導入されています。

もっとも、十分な調理スペースのない車内のこと、調理済みのものを大歩危駅で搬入するという手順になっているようで、2号車のカウンター付近には、ごらんのとおり“おとなの遊山箱”が並べられていました。

P7306444_R.jpg
乗車時の段階で、食事予約者の座席には、お品書き、お箸、おしぼり等がセットされています。
なお、このとき見かけた限りでは、乗客のほぼ全員が「おとなの遊山箱」を予約していたようです。
もちろん、私もバースデイきっぷの購入時に、食事予約券を手配しています
(言うまでもなく、食事代までは「バースデイきっぷ」に含まれませんので、そこは4500円自腹で払っていますよ・・・)。

P7306541_R.jpg
小歩危峡のほとりを走っているあたりで、アテンダントさんが「おとなの遊山箱」を予約者の座席に配膳して回ります。

一見するとコンパクト極まりなく、これで食事になるのかいな・・・とも思うところですが(私がクソデヴであることは措くとして・・・)、まあ、ご開帳。

P7306500_R.jpg
一の重。
手毬寿司中心の構成ですが、隅っこに入っている黄色い球体・・・寿司・・・と見せかけて、実はトウモロコシの揚げ物です(“しれっと”溶け込んでいるのも、ご愛敬というものか・・・)。

P7306483_R.jpg
二の重。
エビやタコのように、どうひっくり返しても“地元産”ではなさそうな食材もありますが--この列車の沿線に、海ありませんしね・・・--できる限り地元の食材を使おうとする姿勢は示されていました。

小ぶりの重であるにもかかわらず“ぎっしり”と中身が詰まっているため、大きさに反して割と食べ応えはありました。

P7306523_R.jpg
三の重。
地元産の果物やお菓子が詰められています。

P7306494_R.jpg
お椀の中は素麺。
こちらも、地元産の半田素麺を使用しています。

全体としては、“作り置き”という制約の中で、可能な限り“ホンモノ・地元産の食材”を提供しようとする姿勢は示されていたかと思われます。

また、入れ物が小ぶりだったので、クソデヴのお昼ご飯になるのだろうか--この“おとなの遊山箱”を昼食とするべく、正午頃には食事をとっていなかっただけに--じっくり味わいながら食すると、見かけに反して(?)割と食べ応えはあったりもします

P7306554_R.jpg
阿波池田駅を出る頃には、食後のコーヒーが提供されました。
こちらは、ポットでも使用しているのでしょうか、温かかったです。

P7306569_R.jpg
そして、締めはお茶請けとなる地元産の和菓子
コーヒーに合うんかいな・・・とも思いましたが、上品なお味でした。

普段“プア”な食生活しか送っていない私からすると、一食に4500円というのは、かなり思い切った支出になるのですが、流れゆく車窓を肴に、沿線の食材を用いて料理された“上品”な食事・・・お値段に値する価値はあったと、個人的には思うところです。




DSC_5477_R.jpg
さて、時系列は少し前後します。
阿波池田駅を出た列車は、ふたたび吉野川を渡ります。

P7306573_R.jpg
吉野川を渡ると、三好市の市街地を眼下に見下ろしながら、勾配を登っていきます。

DSC_5500_R.jpg
上り勾配の途中には、言わずと知れた坪尻駅。

DSC_5490_R.jpg
四国に二つしかないスイッチバック式の駅で、ある意味で“観光スポット”になっていることもあって、「四国まんなか千年ものがたり」号も停車します
(ただし、例によって客扱いはありません・・・)。

DSC_5501_R.jpg
わずか5分ほどの停車時間とせわしないですが、この駅を通過してしまっては観光列車の名折れというものですからね・・・。
多くの乗客が車外に出て、秘境駅の“気分”だけでも堪能しようとしています。

DSC_5504_R.jpg
もっとも、こうして「四国まんなか千年ものがたり」号のロゴマークがでかでかと掲出されていると、この列車での訪問客にとっては“いい記念”になるのでしょうが、純然たる普通列車での“秘境駅訪問者”にとっては、複雑な心境になるところかもしれません。

なお、ハチが生息しているらしく、アテンダントさんがスプレーを持って追い払っていました・・・。
そのへんは“秘境”の“秘境”たるゆえんかもしれません・・・。

DSC_5512_R_201708091531031ae.jpg
発車を告げるアナウンスにせき立てられるように、車内に戻ります・・・。

P7306583_R.jpg
わずかな停車を終えて、列車は一時的に進行方向を変えます。

P7306587_R.jpg
秘境駅らしく(?)、眼下には滝がありますが、抜かりなくアテンダントさんが案内し、乗客は無駄にカメラを向けるという、いつもの光景・・・。

P7306590_R.jpg
再び向きを変えて、列車は先を目指します。

P7306552_R.jpg
そういえば、日よけは原形のカーテンから、“すだれ”に換装されていました。

DSC_5487_R.jpg
ちなみに、車端には前方の風景を映し出すモニターがありますが、“リアル窓”から外を眺めている乗客の方が圧倒的に多いのも、この列車のお約束でしょうか・・・。

P7306602_R_20170812203345cf6.jpg
トンネル内の車内。
電球色の照明に照らされる車内は、まさに“おとなの隠れ家”(?)。

DSC_5539_R.jpg
猪鼻トンネルを抜けて四国山地を抜けると、讃岐財田駅で運転停車となります。
下りの「南風」号に道を譲るための交換停車ですが、きっちりとホームに出ることができます・・・。

DSC_5541_R.jpg
下りの「南風15号」が猛スピードで駆け抜けていきました。
ちなみに、駅前の何やら御利益のある“木”についてもアテンダントさんは案内しておりまして、実際に構内踏切を渡って眺めにいった乗客もいたようですが、私はそこまでできませんでした・・・。基本的に運転停車なのでこの駅の停車時間、短いですしね・・・。

DSC_5558_R_20170809153127f4b.jpg
平野部を相変わらずのんびりと走ります・・・。

P8028628_R.jpg
そして、アテンダントさんが籠をもって車内をまわり、車内販売のお時間です。
せっかくの記念すべき初乗車ですから、クリアファイルとストラップを購入してみました。

P8028631_R.jpg
クリアファイルは記念品のド定番ですからいいとして、このストラップ、何気に出来がよかったです(デフォルメしながらも、細かいところまでよく再現しているという意味で・・・)。

なお、車内で受けたサービスや車内販売で購入したものの代金については、琴平駅に着く前に、アテンダントさんが車内を巡回して一括して精算していきます。
琴平駅まで降車扱いがない「四国まんなか千年ものがたり」号だからこそできる、扱いですね・・・。




DSC_5580_R.jpg
16:31、大歩危駅から2時間ほどの旅路を経て、琴平駅に着きました。

DSC_5615_R.jpg
「おとなの遊山箱」の注文者については、琴平駅で“フェアウェルサービス”を受けることができます。
「四国まんなか千年ものがたり」号の利用者専用のラウンジが設置されており、ほとんどすべての利用者がラウンジに押し寄せているだけあって、ラウンジ内は大混雑になっていました
(この画像ではあまり混雑していないように見えますが、この画像はいったん琴平駅舎を眺めてからラウンジに戻ってきてからのものなので、多くの乗客が車内に戻っています・・・)。

DSC_5587_R.jpg
こんなドリンクが利用者にふるまわれました。
凍ったイチゴのほのかな酸味が、夏空に照らされた体に染み渡る・・・とでも、いうところでしょうか・・・(味が上品な代わりに、量は物足りなかった・・・というのは、個人の感想です)。

DSC_5612_R_20170809153142848.jpg
ラウンジ内には、HOスケールの「四国まんなか千年ものがたり」号の模型が展示されていました。

DSC_5604_R_20170809153141301.jpg
ラウンジの利用者は、改札を経ることなく駅舎の外に出ることができます。

DSC_5598_R.jpg
伝統ある琴平駅舎も、ものがたり列車で降りたって着くと、違って見える・・・ような気がします。

DSC_5617_R.jpg
昨年は工事中だった琴平駅のホームも、すっかりリニューアルされていました・・・。




DSC_5643_R.jpg
琴平駅を出ると、単線区間ながら、一気に列車密度が増えます。
隣の善通寺駅で、下りの「南風17号」と交換します。

DSC_5651_R.jpg
次の金蔵寺駅でも、普通1243Mと立て続けに交換します。
琴平駅で降りた乗客も若干いたようですが、圧倒的多数の乗客が執着の多度津駅まで乗車していました。

P8028619_R.jpg
なお、琴平駅を出るとアテンダントさんが「最後のご挨拶」ということで、各座席を回っていきます。
座席に座っている乗客と同じ目線になるように挨拶して回るのは、さすがというべきかなんというべきか・・・。

“バースデイきっぷ”にて乗車している旨申し出てみたところ、このような“記念カード”を用意してくださいまして、恐縮・・・。
中身については、ぜひバースデイきっぷで実際に乗車して確認してください・・・ということで、ヘボブログでは公開いたしませんが、


アテンダントさんの全面“手書き”という、想像以上のものでした・・・
(出来合いのカードに乗車日と簡単なメッセージを手書きで記入するくらいかと思ったら、そんなものではなかった・・・ Σ( ゚Д゚) スッ、スゲー!!)

P8028607_R.jpg
ちなみに、2号車のカウンターには乗車記念証と記念スタンプがあります。
こちらはセルフサービスですから、各自で取りに行きましょう・・・
(私は琴平駅で初めて気がついて、慌てていただいてきたのですが、慌てすぎてスタンプを上下逆に押したというオチがつきます・・・orz)。

コースター(季節ごとに変わる)については、ドリンクを注文すると配布され、記念に持ち帰ることができます
(それを使うなんてもったいない・・・というオチに、なるんですけどね・・・)。

P8028617_R.jpg
“手書き”・・・といえば、アテンダントさんの手によると思われる沿線マップも、ぬかりなく用意されていました
(ただし、こちらはさすがに1枚1枚手書き・・・ではなく、手書きの原稿を印刷したものですが・・・)。




DSC_5677_R.jpg
17:16、ほぼ3時間の旅路を終えて、終点の多度津駅に着きました。
アテンダントさんに見送られて、旅の余韻残る列車から降ります・・・。

DSC_5736_R_2017080915323698e.jpg
20分ほど多度津駅のホームに停車した後で、車両は所属する高松運転所へと回送されていきました。
どうせ高松運転所と多度津駅の間を回送しているのであれば、高松駅発着とする方が、乗車時間も長くなれば、前後のアクセスも圧倒的に容易になると思われるのですが、アテンダントさんの人員配置(あるいは勤務時間)の面で問題でもあるのでしょうか。

高松駅のホーム数にはそれなりに余裕があるでしょうし、どうせ回送で走るのであれば、多度津~高松間にスジを入れることにも問題はなさそうに思うのですが、無人の車内で回送されていく様を見ると“もったいない”というのが、偽らざる実感でした・・・。




DSC_5406_R_20170809153025eae.jpg
・・・ということで、「四国まんなか千年ものがたり」号の乗車記でした。

先日の報道によると、運転開始(平成29年4月1日)から3ヶ月間の平均乗車率は95%オーバーだそうでして、まあいつ乗っても大体満席・・・という状況です。
私が乗ったときも、ほぼ満席でした(1号車でいえば、2-B席の1席が空いていただけでした)。

乗ってみるまでは、微妙にアクセスの悪い--なにせ、大歩危駅にしても琴平駅や多度津駅にしても、多くの利用者が四国入りに使うであろう航空機や高速バスといった交通機関では、そう簡単にアクセスできません・・・。自家用車で乗り付ける場合は、また変わってくるのかもしれませんけどね・・・--区間を走るのに、どうして連日満席になるのやら・・・と思っていたのですが、


乗ってみて納得しました・・・


ゆとりがある空間、(8600系電車や2600系気動車と同じ)JR四国の社内デザイナーによる雰囲気づくり、土讃線でも最も風光明媚な区間の魅力、沿線の歓迎やおもてなし、何よりも、アテンダントさんによるきめ細かい対応・・・といったものの相乗効果により、


魅力ある非日常空間

・・・が、うまく演出されていました。

なるほど、わざわざ“乗りに行く”だけの価値は見いだされるでしょうし、これからリピーターも増えていくことでしょう。
なお、料理メニューについては季節ごとに入れ替えがあるそうですし、沿線の季節の移り変わりに応じて、アナウンスやおもてなしの内容も入れ替わるとか・・・。


また、“特急グリーン車扱い”などというと、仰々しく思われるかもしれませんが、見方を変えますと、

駅のみどりの窓口や旅行センター等で、1人から気軽に誰でも購入できる
(もちろん、空席のある限りで、とはなりますが・・・)

・・・ともいえるわけでして、超富裕層だけを相手にするクルーズトレインと比べるのは間違いとしても、旅行商品/ツアー扱いの同種列車に比べると、比較的“ハードルが低い”という見方もできそうです
(まあ、私のようなキモいプアでも乗車できるしな!)。


こうして“妹分”の魅力と実力を目の当たりにすると、“姉分”の「伊予灘ものがたり」号にも乗車してみたくなりましたが、あちらもあちらで、グリーン券の確保が至難の業なんですよね・・・orz。

「普通1250M~快速マリンライナー56号」につづく・・・

四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その①)

「あしずり4号~南風16号」のつづきです・・・

DSC_5258_R_201708091423380cb.jpg
朝っぱらから高松→中村→高知→・・・と、ひたすら2000系気動車のソウルフル(?)な走りを堪能して、やってまいりましたのは14時過ぎの大歩危駅です。

大歩危峡・小歩危峡はもちろんのこと、祖谷渓への玄関口としても知られていますが、今回の目的は・・・







DSC_5252_R.jpg
JR四国の誇る“ものがたり列車姉妹”の妹分こと、

四国まんなか千年ものがたり

・・・号でございます。


種車が特急形のキハ185系だからか、少々強気な料金設定でも人が集まるからか、全車特急グリーン車扱いとなります
(ちなみに、同じくキハ185系を連結する「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」号は、全車グリーン車扱いですが普通列車扱い、ものがたり列車の姉分こと「伊予灘ものがたり」号は、キハ47の改造車だからか、同じく全車グリーン車扱いですが普通車扱いです(海の向こうでは、キハ40系の改造車でも(普通車扱いとはいえ)バンバン特急料金を取っていますけどね・・・))。

もっとも、営業キロでいえば100kmに満たない距離(大歩危~多度津)ということもあり、正規運賃・料金を払ったとしても、そこまで目くじらを立てるほどでもないような気がします。


ちなみに、上り列車となる「しあわせの郷紀行」は、大歩危~多度津間の65.5kmを実に2時間56分かけて走ります。
表定速度を計算してみたら・・・

驚愕の22.3km/h

・・・定期列車ではないとはいうものの、特急列車としては全国でもぶっちぎりの鈍足特急となるのは確実でしょう・・・
(まあ、実際には運転停車がそこそこあるので、トロッコ列車のように常時30km/hほどで走っているわけではありませんが・・・)。


バースデイきっぱー(グリーン車用利用者)の特権により、

追加料金一切なしで利用している私が、とやかく言えたものではないのかも、しれませんけどね・・・。

ただし、当然のことながら、バースデイきっぷで利用するためには、事前に空席を確保することが絶対条件です。
ところが、この列車の指定券は結構取りにくくて、最初は7月31日(月)の利用を想定していたのですが、バースデイきっぷを購入した7月上旬の段階では、すでに31日の運転分は上下列車とも満席という無常な状況で、かすかに空席があった30日の上り列車(しあわせの郷紀行)を確保した次第です・・・。

DSC_5717_R_20170809153219290.jpg
指定されたのは、大歩危方の先頭車となる1号車です。
さすが観光列車、各車に“○○の章”という愛称がつけられています。
われらが(?)1号車であれば、「春萌(はるあかり)の章」となりまして、外観・内装ともに緑をベースにしています。

DSC_5267_R.jpg
この手の観光列車はグループでの利用を原則としており、私のようなエリートぼってぃ非コミュにとってはハードルが高いことが多いのですが、そこはJR四国の“愛”(?)か、ものがたり列車の場合は“1人席”もありますので、ありがたいことこの上なし。

私のようなエリートぼってぃ非コミュであっても、気兼ねなく(?)手配することができます(苦笑)。

P7306448_R.jpg
・・・ということで、私が指定されたのは、1人掛け席となる1-C席でした。
席番表示ひとつとっても、ごらんのありさまです。

P7306447_R.jpg
1人掛け席については、窓側にセットされています。
左右に流れる車窓というのも、新鮮なもので・・・。

なお、ご覧の通りリクライニングなど全くしませんが、この座席、グリーン車に使われるだけのことはあって、見かけに反して(?)結構快適な掛け心地を提供してくれます(ほどよく詰め物が入っているのは、さすが・・・)。

DSC_5421_R.jpg
なお、一見可動式のように見える座席ですが、動きません・・・。

DSC_5576_R.jpg
1号車全景(琴平駅停車中のもの)。
運転室側にボッティ・・・もとい1人席、乗降扉側に2人席と4人席が組み合わせて設置されています。
見るからに“贅沢な空間の使い方”をしていますが、それもそのはずで、キハ185形0番台が60名の定員だったところ、キロ185形1001号車では“22名”の定員となっています。


これは・・・“グリーン車”ですわ(苦笑)
(なお、3連全体での定員は“55名”となります・・・。これはグリーン券も取りにくいわけだわ・・・orz)。


それにしても、この徹底的に改装された内装・・・

実用性上等のキハ185系の原形を、とどめていないにもほどがある・・・


・・・ということで、これだけ手が入っていれば、文句を言う人も少ないでしょう。

DSC_5273_R.jpg
ご覧の通り荷物棚は撤去されていますので、車内には収納スペースが用意されていました。

DSC_5292_R.jpg
反対側の3号車にやって来ました。
こちらは「秋彩(あきみのり)の章」と題されて、紅葉をイメージしたのか赤ベースのカラーとなっています。

DSC_5297_R.jpg
専用のロゴマークが、ヘッドマークの代わりに先頭を彩っていました。

DSC_5627_R.jpg
その3号車の客室。
1号車と同様に、1人席、2人席、4人席が組み合わされています。

DSC_5404_R_201708091530097b0.jpg
中間となる2号車は、左右でカラーリングが異なります。
こちらの青ベースとなるのは、「夏清(なつすがし)の章」と題されています。

なお、ロゴマークが大々的に掲出され、窓が埋められていますが、このスペースは供食サービスや車内販売等の拠点となります。

DSC_5689_R.jpg
反対側の白ベースとなるのは、「冬清(ふゆすがし)の章」と題されています。

DSC_5624_R.jpg
その2号車の客室部分。
ご覧の通り横長のソファーが設置されており、基本的にはグループ客や団体客の利用を想定しているのでしょう。

DSC_5640_R.jpg
トイレは原形の和式・循環式から、洋式・真空式に改装されていました。
そら、客室があれだけ改装されて、トイレが原形(ステンレスむき出しの和式便器)だったらテンションダダ下がりですからね・・・。

DSC_5639_R.jpg
ロックがローテクなままなのはともかくとして・・・(苦笑)。

DSC_5288_R_201708091529183aa.jpg
2号車の洗面台。
大谷焼という焼物を使っているそうで、別物にもほどがあるものになっていました・・・
(そもそも、2号車・キロ186形のもととなったキロハ186形にトイレ・洗面所がないことはともかくとして・・・)。

DSC_5286_R.jpg
地元特産物の展示スペースもありました・・・。

DSC_5280_R.jpg
デッキと客室の仕切扉も、別物になってしまいました・・・。

DSC_5415_R.jpg
デッキも徹底的に手が入っています。

DSC_5619_R_20170812194938c0d.jpg
なお、客扱いのある停車駅では、扉の前に敷物が敷かれ“特別な列車”の雰囲気を一層高めてくれます・・・。

DSC_5531_R.jpg
ちなみに、キハ185系は本来、前者片側2扉ですが、改装とともに片側1扉とされ、埋められた扉は上下にワイドな窓に換装されています。

DSC_5425_R_20170809153031f5c.jpg
多度津工場の“匠の技”が光ります・・・。




そんなこんなで車内観察にいそしんでいると、発車時間になったようで、ゆるゆると動き始めました
(目に見えるヲタでなくとも車内をウロウロしている人が多いのが、この手の列車のお約束・・・と)。
大歩危駅では、地元の方々のお見送りを受けて発車です。

なお、駅ではもちろんのこと、沿線の主要スポットでも、“お見送り”を受けることがありまして、気恥ずかしいやら何やら・・・
そのたびごとにアテンダントさんが車内放送で「お手をお振りいただけると幸いです」とアナウンスするわけですが、最初は躊躇しながらも、グループ客に混じってそのうちぼってぃ非コミュも手を密かに振り出すというのは、列車のマジックがなせるものなのか何なのか・・・(苦笑)。

P7306460_R.jpg
さて、大歩危駅を出発すると間もなく、アテンダントさんが車内を巡回しながら、ウェルカムドリンクとなるお茶を一人一人に手渡していきます。

大歩危の“妖怪茶”というのは、さすがというべきかなんというべきか。
欲を言えば、キンキンに冷えていればいうことなしですが、供食スペースが著しく限られ、おそらく巨大な冷蔵庫などのぞむべくもない車内では、やむを得ないというところでしょうか・・・。

あわせて、ドリンクの注文をとっていくのですが、ついつい財布のひもがゆるんでしまうのは“特別な列車”の雰囲気に呑まれたのか、アテンダントさんの笑顔にクラクラきたからなのか・・・
(くどいですが、私のようなエリートぼってぃ非コミュの“アウェイ感”はただごとではない・・・orz)。

P7306464_R.jpg
土讃線から望む大歩危峡は、基本的にはトンネル、落石よけといったところに遮られてあまり展望性は高くなかったりもするのですが、最後尾のデッキに立って眺めてみると、これはこれで悪くないものです・・・。

P7306471_R.jpg
しばし大歩危峡に沿って進んだ列車が、第二吉野川橋梁を介して吉野川を渡ります。
撮影スポットとしてもド定番ですが、車内からの景色もなかなか・・・ということで、しずしずと減速して走行・・・。

P7306467_R.jpg
眼下の吉野川の渓谷美も、ものがたり列車から望むと、今日は別物に見えるような気が・・・。


DSC_5315_R_2017080915291569d.jpg
第二吉野川橋梁を渡ると、列車は小歩危峡に沿って進みます。
そのころには、注文したドリンクが手元に届けられました。
「四国まんなか千年ものがたり」仕様のコースターにグラスを乗せると、気分が高まります。

DSC_5324_R.jpg
こうしてグラスに注ぐと、“非日常”感たっぷりです。
余談ながら、オリーブサイダーというなかなか味の想像がしにくいものを選んでみましたが、少し甘め・・・というところでしょうか・・・。

なお、揺れる車内でグラスなんて立てて大丈夫なのか・・・というツッコミもあるかもしれませんが、

衝動防止には徹底的に気を遣っている
(無駄に飛ばすこともなければ、加減速のショックもできるだけおさえるような運転をしていました。トロッコ列車ほど極端ではないにしても・・・。
実際に、この日の運転士氏はベテランと見受けられる方でした。おそらく、運転技量の高い運転士を指定しているものと思われます。)

ことは、よく伝わってきました。
その代償として大歩危~多度津間を3時間近くかけて走行する--後述するように、停まっている時間もそこそこあるとはいえ--のでしょうね。

間違えても、2000系気動車のソウルフルな走りでは、観光列車は成り立ちそうにありません(苦笑)
(絶対にグラスがテーブルから落ちること間違いなし・・・)。

DSC_5336_R.jpg
列車は小歩危峡に沿ってしずしずと進みます。

DSC_5345_R.jpg
眼下のボートの人々も手を振っていた・・・ような気がしましたが、こちらが手を振っているのは見えるのでしょうかね?

DSC_5352_R_20170809152955776.jpg
窓で景色を切り取ると、気分は一幅の絵画。

そういえば、一時期土讃線特急の2000形普通車部分が「スケッチシート」と改装されていたことがありましたが、短命でしたね・・・
(おそらく、現代のアンパンマンシート同様に、マルス上で別枠だったのでしょうから、ほかの指定席が満席でも、スケッチシートだけガラガラ・・・ということも、あったのでしょうね・・・)。

DSC_5388_R_20170809153010759.jpg
そうこうするうちに、阿波川口駅への到着を告げるアナウンスが流れました。
歓迎イベントと特産物の販売があるそうで・・・。

DSC_5381_R.jpg
なるほど、歓迎されてるわ・・・(苦笑)

DSC_5397_R.jpg
多くの乗客が、いったん外に出ていました・・・。
それにしても、今まで降りたことがなかったのですが、阿波川口駅の駅舎・・・こんな特徴的な形状をしているのですね・・・。

かつて、土讃本線が急行列車の天国であった時代には多くの急行列車が停車していた駅ですが、特急時代になってからは停車する優等列車もなくなっていたところ、まさかこんなかたちで優等列車の停車が復活するとは、誰も思わなかったでしょうね。

ただし、扉が開いて乗客も外に出ることができるとはいえ、客扱いはありません
(ここからの乗降車はできません。時刻表上でも通過マークが表示されています)。

DSC_5398_R.jpg
地元の期待の高さがうかがえます。

せっかく降りましたので、駅前の特産物販売スペースでちょこちょこと買い物しまして、車内に戻りました。
発車時には、タヌキに扮した地元の方々のお見送り・・・。
このへんまでくると、手を振り返すのにも慣れてきたような気が・・・って、外から見たらいい年したオッサンがぎこちない笑顔もどきで手を振っているのって、シュール極まりないような気も・・・orz

DSC_5432_R.jpg
阿波池田駅に着きました。
時刻表上では通過マークがついていますが、阿波川口駅と同様に、扉が開いて外に出ることが可能です。

「四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その②)」につづく・・・

あしずり4号~南風16号

「しまんと1号(高知→中村)、中村駅」のつづきです・・・

DSC_5240_R.jpg
冷房の効いた中村駅の待合室で待つことしばし・・・。
「あしずり4号」の案内放送が流れましたので、改札を通ってホームに戻ることにします。

DSC_5194_R_2017080914215417d.jpg
「あしずり4号」は(跨線橋を渡った)2番乗り場からの発車ですが、本屋側の1番乗り場には、堂々たる木のベンチ・・・。
まあ、真夏や真冬にここで列車を待ちたくない・・・というのはともかくとして・・・。

DSC_5211_R.jpg
木・・・というと、土佐くろしお鉄道(中村線)の各駅には、堂々たる木製の駅名標が備え付けられています
(宿毛線やごめん・なはり線では見かけなかったような気が・・・。中村線の開業時にでも整備されたのでしょうか・・・)。

DSC_5218_R.jpg
乗り込みますは、先程まで4時間お世話になった、2000系の3連です。
「しまんと1号」の編成が、そのまま「あしずり4号」として折り返します(愛称幕はいつの間にやら回って変わっていました・・・)。

P7306261_R.jpg
“バースデイきっぷ”のご威光により、無駄に(?)グリーン車に乗り込みます。

P7306270_R.jpg
上り列車についてはグリーン車が最後尾になりますので、前面展望もへったくれもありません。
・・・ということで、往路でお世話になった“いちばんええせき”の隣にある“いちばんしいせき(1-C)”席をおさえました。

2人掛席と1人掛席の“掛け比べ”・・・とでも、いったところです。

DSC_5246_R_2017080914224280c.jpg
1-C席の頭上には、グリーン車限定の貸出用毛布が設置されていますが、そういえば、私自身は使ったことがありません
(まあ、バースデイきっぷの旅は真夏にしか敢行しませんし、私には冷え性の気もないので・・・)。

DSC_5223_R.jpg
こちら2号車の車内ですが、「しまんと1号」では全車自由席だったところ、折り返しの「あしずり4号」では、半室--実際には半分よりもかなり割合が高いのですが--指定席となります。
青い枕カバーが指定席扱いの証ですが、結構な割合です(岡山直通の「南風」号と同様の割合となります)。

DSC_5208_R.jpg
低重心化が徹底されている振子式気動車ですが、ローカル線の低いホームを相手にすると、若干の段差が残る模様。

P7306263_R.jpg
構内に残る手動転轍機も、ローカルムードのかき立て役というものでしょうか・・・。

P7306267_R.jpg
11:08、宿毛駅発の普通616Dが到着しました。
めっきり特急列車の乗り入れが少なくなった宿毛線、こうして普通列車と接続するパターンが多数を占めます。

もっとも、単行の列車からの乗り換え客はさほど多くなく、しかも、普通車へと流れていきましたので、グリーン車は往路と同様に“貸切”です。
正直なところ、「あしずり」号についてはモノクラス2連で間に合う程度の需要しか(通常は)ないのかもしれませんが、“車両の合理的な運用”というやつでグリーン車を堪能できるのですから、ありがたいことです・・・。




P7306313_R.jpg
616Dからの乗り換え客と、中村駅からの乗客を普通車に幾らか乗せ、グリーン車は私の貸切で、11:11、定刻通り「あしずり4号」は中村駅を発車しました。

ただ単に、

先程まで乗ってきた道を延々と帰る


だけですが、座席と向きが変わると、だいぶ印象が変わるもので・・・
早速四万十川を渡り、東へ進路を取ります。

P7306303_R.jpg
往路では前面展望に熱心でスルーしていた、太平洋に沿って走る区間(おおむね、土佐白浜駅の前後)も、海側のC席から眺めると、結構な眺めです。
土佐“くろしお”鉄道の本領発揮ですね・・・。

P7306315_R.jpg
11:37、土佐佐賀駅に着きました。

P7306293_R.jpg
開業から40年ほどと、四国の鉄道線では比較的新しい中村線のこと、トンネルも比較的多くあります。

こうしてトンネル内のグリーン車にいると、

The・実用本位

(飾りっ気、豪華さ、なにそれおいしいの?)

・・・という、2000系のあり方は、グリーン車においても貫徹されていることを実感する次第
(それが悪いというわけではなく、しっかりとした座席に身を委ねればご機嫌なものですけれどもね・・・。某8000系グリーン車のように、雰囲気だけはよくても座席がダメよりは、よほどこちらの方が・・・)。


窪川駅からはふたたびJR四国に戻り、乗務員も総入れ替え。
そして、予土線の海洋堂ホビートレイン(普通4816D)あたりから乗り継いできたのか、2名の乗客がグリーン車に加わり、貸切状態は解除となりました・・・
(そういえば、「海洋堂ホビートレイン~あしずり4号」の乗り継ぎは、昨年私もやっていました・・・)。

P7306331_R.jpg
基本的には内陸を走っている土讃線ですが、安和駅の前後ではこんなかんじで太平洋を眺めることができます
(わりと“一瞬”ですけどね・・・)。

P7306343_R.jpg
そんなこんなで、往路にたどってきた道を優雅に眺めているうちに、13:02に、列車は終着の高知駅に着きました。

P7306366_R.jpg
“5時間ぶり”の高知駅です・・・(苦笑)。

P7306361_R.jpg
歓迎されているのに恐縮ですが、すぐに次の列車に乗り継ぎます。

P7306349_R.jpg
隣の乗り場に停車しているのは、高知13:13発の「南風16号」です。
この列車に乗り継いで、大歩危駅を目指します。

P7306351_R.jpg
JRの都合による

同一の車両なのに、運用の都合により乗り換え

・・・というやつですが、同一ホームの乗り換えと配慮されているのが、まだ“マシ”なところでしょうか・・・
(なお、この乗り換え、地味にダイヤが乱れているときには、回復を容易にする効果があったりなかったり・・・)。

さて、引き続きグリーン車の旅ですが、指定された座席・・・


・・・って、

何で勝手に向きが反転されて、酒盛りモードになってるんだよ(怒)



しかも、勝手にやらかしている人もどこかにいっていない・・・orz。

しかたないので、しばらく突っ立っていたところ、やらかした人(私よりも若いリア充2人組)が帰ってきたので、「この席で合っていますか?」と一言言うと、

明確に詫びることもなく移動しやがる
(座席の向きも私が元に戻しました・・・orz)





・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

あのなぁ・・・(`・ω・´)

指定された座席と違っていることが“わかっていて”、勝手に後方展望して酒盛りしようとしているのであれば、それはそれで“モラル”としてはどうなのだろうと思う、今日この頃。

バースデイきっぷにしても四国グリーン紀行にしても、四国内のグリーン車を大衆化していることに貢献しているわけですが、同時にアレな利用者も招いている現実を目の当たりにして、テンションダダ下がり・・・orz
(いや、私自身もあまり誉められた利用者ではないかもしれませんが、少なくとも車掌氏に断りなく指定された以外のグリーン席に座るようなことはしませんよ・・・)。



・・・そんなこともありましたが、13:13、定刻通り「南風16号」は高知駅を出発しました。
なお、私の手元にあったグリーン指定券とは、“いちばんええせき”のものです。
土讃線の山岳地帯では(小歩危峡の前後を除けば)基本的にはA席側の方が川沿いを走り景色という面では恵まれていますので、A席に戻しておいたという次第。

往路で散々前面展望を堪能していることもありますし、そもそも大歩危駅までの1時間ほどの行程ですから、大人しく前向きで行きます。
なお、さすがは岡山直通の「南風」号。
グリーン車は6割ほど埋まっていました・・・。

P7306378_R.jpg
土佐山田駅では、下りの「南風7号」と交換です。
そういえば、土讃線アンパンマン列車には、今年は乗車せずじまいでしたね・・・。

P7306383_R.jpg
土佐山田駅を出ると、連続勾配を駆け上がります。
スイッチバック駅の新改駅を通過。

P7306424_R.jpg
川に沿って敷かれた急曲線を、車体を左右に傾けながら走る振子式気動車の華麗な走りは、何度乗ってもいいものです・・・

DSC_5258_R_201708091423380cb.jpg
14:04、高知駅から50分ほどで、山間の大歩危駅に着きました。
ここで降車します。


DSC_5249_R_20170809152018347.jpg
お目当てはもちろん・・・。

「四国まんなか千年ものがたり・しあわせの郷紀行(その①)」につづく・・・
プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ