滅多にできない体験

ここしばらく、隔週で山陰本線沿線の某所に出かけています(一応仕事ですよ・・・)。
先週出かけた帰りに滅多にできない体験をしてきましたので、その時の記録です。

さて、日本列島は梅雨真っ盛り。
梅雨真っ盛りということは、

集中豪雨の季節

・・・ともいうわけですが、この集中豪雨にぶち当たりましたよ・・・(笑)。

**********

普段は、京都から山陰方面に行くのに普通の人が使わないルート(播但線や福知山線を遠回りしてみたり、福知山で途中下車してそこから東だけグリーン車に乗ってみたり・・・)を使うのがモットーなのですが、この日は本来は、播但線経由の特急列車である「はまかぜ6号」にて姫路まで抜けて、姫路からは山陽電鉄~神戸高速鉄道~阪神電鉄をひたすら走り抜ける「直通特急」に、久々に始発から終点まで乗り通すつもりでした。

そうしたら、ホームに本来こんな時間にいない列車が・・・。
30分は前に出ているはずの、287系特急「きのさき20号」が抑止を食らって停車中でした。

それを目の当たりにしても、「いや、私は播但線経由で、生野越えのディーゼルサウンドを堪能しながら帰るのだ」・・・と、意気揚々と窓口の駅員氏に、「はまかぜ6号の指定席、姫路まで( ・_・)ノ ヨロシク」とさわやかに(?)注文を出したのですが、

「いつ動き出すかわからないので、とりあえず「きのさき号」に乗車してください」

・・・とのこと。
無理矢理(遅れたって私は全く文句言わないよ、自己責任だよ・・・と)押し切れば「はまかぜ」号の特急券を売ってくれたかもしれませんが、どうせ京都に帰ることには変わりがないので、たまには直通の「きのさき」号で帰ってみるか・・・ということで、京都までの自由席特急券と乗車券を購入して、

停車中のきのさき号
抑止を食らっている「きのさき20号」に乗り込みました。

4号車車内
自由席特急券しか持っていませんので、乗るのは3号車か4号車ですが、3号車はグループがぎゃいのぎゃいの言っていたので避けて、4号車に乗り込みます。

・・・ぶっちゃけガラガラ・・・
(10人いるかいないか・・・)。

だから先頭なんだよ
乗客は扉に近い後ろ側に固まっていたため、人気のない最前列に来ましたよ。

展望は絶望ですが、運転室の真後ろのため、運転指令と運転士のやりとりが聞こえてきます。
つまり、ここにいると運行再開の情報も真っ先に収集できる・・・というわけですね
(なお、287系普通車の端の席はコンセントと大型テーブルを備えていますが、パソコンやモバイル機器を使いたくてこの席に来る人はいても、「運転指令と運転士のやりとりを聞くため」にこの席に来るのは鉄ヲタくらいのものでしょう・・・(笑))。

動き出した
乗車してからもしばらく抑止されていましたが、ようやく動き始めました・・・。
もっとも、雨量計が規制値を超えたためでしょうか、そろりそろりと徐行運転です(30km/h制限だったと思いますが、きちんとメモしてないのでうろ覚え・・・)。

徐行しながら、列車は和田山駅に到着しました。
この段階で「きのさき20号」は1時間近くの遅れとなっていました。
ここで降りて、あくまでも「はまかぜ」号を待ってもよかったのですが、一体京都に着く頃にはどうなるか見届けてみたくもなりましたので、引き続き乗り続けることにします。

播但線は動いてた模様
和田山駅の発車直後に、播但線の下り普通列車は普通にやって来ましたので、少なくとも播但線に抑止がかかっていないことはわかったのですけれどもね・・・
(ただし、時間からして16:50和田山着のはずの239Dと思われますので、こちらも1時間程度遅れていることには変わりありませんでした・・・)。

さて、和田山駅を出ると遅れを取り戻すべく通常速度での運転となったのですが・・・

無常にも、

「大幅な遅れのため、福知山駅で運転を取りやめます」

・・・の、アナウンス。

ちなみに、

理由の説明は全くありません
(この列車4両編成なので、綾部から併結する「まいづる」号を先に行かせて・・・と思いきや、「きのさき20号」は京都まで単独運転でしたね・・・orz。私が思うに、福知山から先に、とりわけ京都周辺のアーバンネットワーク(笑)に影響を及ぼしたくなかった・・・という、著しく「JR側の都合」によるものではないかと思われます)

今後の接続がどうなるのかについても、

「福知山駅の案内放送をお聞きいただくか、駅係員にお尋ねください」

・・・ちょっとそれはどうなのよ・・・というものです罠
(最終的に外れることはあるにしても、だいたいの見通しくらいは提示しろや・・・とは、割と真剣に思いました。大雨自体はJRの責任ではないとはいえ、「フォローのしよう」はあると思うのですけれどもね・・・)。

上川口で足止め
さて、「打ち切りエンド」が告知されて、どうなることやらともう興味津々にしかならない鉄ヲタはいいのですが、一般乗客からすれば「どうしてくれよう」状態であるわけですが、追い打ちをかけるように福知山駅の一駅前の上川口駅で停車。
どうやら、下り列車の到着を待たなければならないようです。

後で帰ってから知ったのですが、この日は福知山で1時間に30mmを越える局地的な大雨を観測したそうで、どうやら沿線の雨量計が規制値を超える雨量を観測してしまい、安全確認後に徐行運転で運転を再開した・・・という状況のようです。

これがまた・・・

動かない!!

単線区間ですので、下り列車が来ないと発車できないことはわかるのですが、たった一駅間とはいえ、徐行運転しながらでは来ない来ない・・・。
せっかくなので、ガラガラの287系電車の車内画像を撮りまわっていたアホは私ですが、一般乗客からすればどうしてくれよう・・・ですよね・・・。

動き出した
20分ほど停まって、下りの381系電車(おそらく「こうのとり15号」・・・とすると、こちらもたっぷり1時間半は遅れている・・・と)が去っていってしばらくすると、ようやく動き出しました・・・。

こうして、1時間以上遅れて、ようやく福知山駅に着いたと思ったら打ち切りエンドです
(ホームが混乱状態だったので「きのさき20号」の「福知山」行きの行先表示(上りの乗り場で見られるのは、まあレアです罠)を撮り損なった・・・orz)。

さて、特発列車でも出してくれる・・・わけはなく、次の京都行き特急である「はしだて8号」へ乗り継ぐよう案内がありました。

KTR8000(イメージ)
(画像は別乗車時のもの・・・)
そうして、豊岡から北近畿タンゴ鉄道線を大回りしてきた、KTR8000系特急形気動車充当の「はしだて8号」が、30分ほど遅れて福知山駅に到着しました。

2両編成で!

本来の「はしだて8号」の乗客だけであれば、2両でほぼ席が埋まる程度(自由席)/ガラガラ(指定席)という状況だと思いますが、何せ「きのさき20号」を追い出された乗客も大挙して乗り込むわけですから・・・

席はすべて埋まり、デッキには立ち客があふれる状況

・・・本来は誉められたものではないのですが、1号車指定席に入り込んで、空いている席に居座ることにしました(もちろん、正規の指定券所持者がやってくれば譲らなければならないのですが、幸い来なかった・・・)。

そうして、30分ほどの遅れを抱えて福知山駅を発車しましたが、相変わらずダイヤが乱れているようで、本来は停車する必要のない石原駅で運転停車(複線区間ですから下り列車を待つ必要はないはずですが、信号が変わらなかったのでしょうか・・・)。
下り線には381系電車がやって来ましたが、こちらはほぼ定時運転の「きのさき11号」。

上りと下りでエラい格差です・・・orz。

さて、そんなこんなとありましたが、どうにかこうにか綾部駅に到着して、東舞鶴駅からの「まいづる14号」(同じくKTR8000系特急形気動車)と併結です。
併結作業自体は淡々と終わり、ここからは4両編成なので混雑もマシに・・・と思いきや・・・

いつまで経っても動き出さない・・・orz

どうやら、単独運転していたときはまがりなりにも快調に走っていたにもかかわらず、併結したらトラブった・・・という謎な状況に直面したようです。

とにかく動き出さない・・・。
あげくには、

「エンジンを一度落として再起動してみます」

・・・ということで、

気動車に乗車中に機関が停止して再起動する

という、珍しい体験までできました(もうヤケ!)。

しかし、再起動しても相変わらず不調なようで(何がどう不調だったのかは、詳細についての案内がなかったためわかりませんが、おそらくは総括制御関連の不具合だったのだと思います(単独運転していたときは問題なかったのですから・・・))。

そうこうするうちに、福知山駅を後に出た普通列車が追い抜いていき・・・

後続(約1時間後)の「はしだて10号」が追いついてきてしまいました
(こちらも30分以上の遅れを抱えていましたので、結局のところ(約)1時間後の列車が追いついてきたことに変わりはありません・・・)

「運転再開の見通しが立たないので、お急ぎの方は「はしだて10号」にお乗り換えください」

・・・というアナウンスでしたので、とりあえず乗り換えることにしました
(故障が直るまでKTR8000系の車内でおつきあいしてもよかったのですが、「はしだて10号」が上りの最終特急であるため、仮に綾部駅で打ち切りエンドとなった場合、普通列車を乗り継いで帰るしかなくなってしまいます・・・)。

これにて、

片道で「287系電車」「KTR8000系気動車」「381系電車」に乗車する

・・・という、謎体験を達成です
(多分、鉄ヲタでなければうれしくも何ともありません・・・orz)。

ちなみに、「はしだて10号」(閑散期は381系4両編成)は、基本的には観光シーズンでない限りガラガラなのですが、

三列車分の乗客を一本に集める
(「きのさき20号」「はしだて8号・まいづる14号」「はしだて10号」の乗客が4両にまとまっている状態・・・)

と、さすがに大混雑です・・・orz

もっとも、綾部駅を出た「はしだて10号」は淡々と山陰本線を東に走り、

はしだて10号
21:30前(正確には記録せず・・・)、約40分の遅れで京都駅にどうにかこうにか到着しました。
まあ、激烈に混雑した車内にすし詰めのみなさまご苦労様でした・・・。

1000番台とは何ものか
ちなみに、「1000番台」に改番されていましたが、これは何事なんでしょうね・・・
(ネット上で調べてみたら、どうやら振子角度を3度に制限して、架線が振子車両に対応していなくとも振子機構を作動できるように改造された証・・・だそうですが、公式発表がありませんので今のところは「そんなものか」としておきます。ちなみに、仮に振子固定を解除しても、所要時間は変えないのだそうです(曲線通過時の乗り心地改善だけ?))。

**********

ちなみに、「はしだて10号」の乗客はもちろんのこと、「はしだて8号・まいづる14号」(所定19:53京都着)の乗客も、2時間未満の遅れのため特急料金の払い戻しはありません・・・(混み損です罠・・・)。
あるいは、「はしだて8号・まいづる14号」の「打ち切り」が綾部駅で宣言“されなかった”(乗り換えるのは自己責任だよ・・・)のは、特急料金の払い戻しを避けるための“JRの罠”といううがった見方もできなくはないのですが、真偽は定かではありません・・・。

他方で、「きのさき20号」(所定18:49京都着)の乗客からすれば、どこをどうひっくり返しても「2時間以上の遅れ」ですし、それ以前に、乗っていた列車が福知山駅で打ち切りエンドです

・・・ということで、私のように「きのさき20号」から流浪を重ねて「はしだて10号」に乗り換えた乗客は、運賃は無理としても特急料金の払い戻しは確実に受けられたわけですが、「はしだて10号」の車内では「きのさき20号」からの流浪の乗客に対する「特急料金の払い戻し」についてのアナウンスは全くありませんでした

もちろん、払い戻しの対象となる乗客と対象外の乗客が混じっている状況では、無理に混乱(本来対象でないにもかかわらずごねる客が出てくるのはイヤだ?)を招きたくないというJR側の判断もわからないでもないのですが、

何も考えずに自動改札機を通ったら1円も帰ってこない

のですよ。
情報弱者が悪いと言われればそれまでですが、これは不親切ですよね・・・。

なお、私は払い戻しを受けたのか・・・というと、

京都駅の精算所に(事情を“わかっている”乗客が)大挙して列を作っていたのを見て、「もうええわ」とやめときました・・・orz
(それ何てチキン・・・。あと、到着時間が明記されている指定券やグリーン券ならばともかく、自由席でどうやって「きのさき20号」に乗車していたことを客観的に証明できるのか・・・という問題も無きにしも非ず・・・)。

**********

それはともかくとして、

大雨はJRの責任ではありません
雨量計が規制値を超えたら線路確認の上徐行運転ということも理解できます


・・・しかし、その後のフォローは、少なくとも今回の件については失格です。

人員に限りがあることは理解できるのですが、少なくとも「きのさき20号」の打ち切りに際しては、(私のような自由席に乗っているプアは後回しとしても・・・)指定席やグリーン車の乗客に対しては、乗継ぎ先の列車の座席が優先的に確保できるような手配・案内があってもよかったのではないでしょうか
また、「打ち切り」とあれば、意に沿わない乗り換えを強いられた綾部以東の各駅への乗客に対しては、「特急料金の払い戻しが受けられる旨の案内」くらいは「きのさき20号」の段階であってもよさそうなものです。そもそも、併結列車でも何でもないのに、「きのさき20号」を福知山打ち切りとした判断が妥当であったのかどうかも疑問です。直後の特急列車が短い編成(綾部までは2両編成)であることを思えば、なおのこと・・・)。

あの状況では、「わかっている人間」か「図々しい人間」だけが乗継ぎ先の列車の座席にありつき、「乗り継ぐ列車の指定券やグリーン券を持っていないのだからデッキに立っておくのもしかたないのか」というわかっていないというか大人しいというか控えめな乗客は、「デッキに立ちっぱなし」となったわけですから・・・
(まあ、私のように「わかっていて」「図々しい」側の人間が言っても説得力はないのかもしれませんが・・・)。

遅れが発生すること自体はしかたないのかもしれませんが、その後のフォローによって、乗客のJRに対する見方もだいぶ変わってくるのではないか・・・という思い半分、

3系列の特急列車を乗り比べられたのだから、鉄ヲタとしては大満足
(しかも、2時間以上も余計に列車内で過ごせたのだから重畳重畳・・・)

・・・というと、不謹慎にすぎるのかも、しれません・・・orz
“滅多にできない体験”であったことだけは確実です・・・)。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ