クロ381(はしだて10号)

先月、所用で山陰本線沿線の某所に行った帰りに、

グリーン車でふんぞり返りながら帰ってきました
(プアの分際で・・・orz)

ので、その時の記録です。

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さて、山陰本線の某駅から普通列車に揺られることしばらく・・・。
列車は終点となる福知山駅に到着しました。

ここではしばらく待ち時間がありましたので、途中下車して駅前をウロウロして、駅のみどりの窓口にて、これから乗車する上りの最終特急となる「はしだて10号」のグリーン券・特急券を購入します。

駅員のおねいさんが、「1人掛けのお席と2人掛けのお席がありますが、どちらにしますか」とのことでしたので、「どうせガラガラだろう」とタカをくくっていた私は、「2人掛け」席を所望しておきました
(事実、マルスの端末を見る限りでは1枚も売れていませんでしたので、直前の飛び乗りが他になければ「貸切」確定です・・・)。
6-A席が発券されまして、途中下車スタンプの入った乗車券と発券されたばかりの特急券・グリーン券を片手に、高架ホームへと上っていきます。

ちなみに、わざわざ福知山駅まで普通列車でやって来たのは、ひとえに

特急料金とグリーン料金を浮かせるため
(和田山以西から京都まで特急で乗り通すと100km越えとなりますが、100kmの壁を越えると料金が一気に高くなるんですよね・・・orz。福知山→京都は100kmを切りますので、特急料金970円+グリーン料金1280円しか払っておりませんが、偉そうにグリーン車の乗客です(笑)

・・・です。

グリーン車に乗ろうとしている割には、妙なところでケチ臭いのがプアのプアたる所以です(笑)

待つこと10分少々・・・。
クロ381
(画像は京都駅到着時のもの。すでに幕が折り返しの「きのさき号」のものになっていました・・・orz)
天橋立駅から北近畿タンゴ鉄道線を走ってきた「はしだて10号」が到着しました。
ちなみに、その数分前には城崎温泉からの「こうのとり26号」が到着していて、山陰本線方面からの乗客も同一ホームで乗り換えることができます(改札を出ない限り、特急料金等は通しで計算されます)。

魅惑のグリーン車
それでは、堂々と1号車グリーン車の乗車口から車内に入りますよ。
(四国名物)バースデイきっぷでもないのに偉そうにグリーン車の乗客になるのも、ずいぶん久々のことです。

全景
The・グリーン車!!
2+1で大型のリクライニングシートが並ぶ、重厚感溢れるグリーン車です。
ちなみに、前回(昨年夏のバースデイきっぷの旅以外で)特急列車のグリーン車に乗車したのも、同じ時間帯の福知山→京都間の特急はしだて号でしたが(その時は天橋立をウロウロした帰りでしたが、今回と全く同じ理由で、天橋立→福知山間は普通列車で抜けています)、当時の183系電車のどこかチープな4列シートと比べれば、別世界もいいところです。

なお、このシート、大型ですがただの見かけ倒し・・・ということはなく、私のようなデヴの体重であってもきちんと受けとめてくれる、ソファのような柔らかい掛け心地(しかし詰め物はケチっていない)を提供してくれます。
コストダウンにうるさい昨今の座席とは異なり、きちんと「カネをかけて作っている」ことが伝わる座席です(山陽新幹線から移植されたのであれば、すでに20年ばかりの年月を経ているのでしょうが、その年月にもかかわらず、やはり掛け心地は重厚です。基本設計が優秀なのでしょう・・・)。

この座席に腰掛けている間だけは、気分はエグゼクティヴ(笑)

運転台側から
運転室側から眺めてみました。
本当に、安っぽいグリーン車を量産するどこかのふざけた会社とは大違いです・・・(笑)。

2人掛け
2人掛けの座席がA・B席となります(福知山駅基準で南側)。

1人掛け
1人掛けの座席がC席となります(福知山駅基準で北側)。

この座席、2人掛け席については、もともとは山陽新幹線の「ウエストひかり」(0系改造車)か、「グランドひかり」(ダブルデッカーを4両つなげた伝説の100系)のグリーン車の座席だったものを転用しているらしいです
(いわれてみれば、たしかに面影があります。1人掛け席は仕様を合わせて新造された模様です・・・)。

山陽新幹線時代は高嶺の花だった座席に、こうして再会できるのですから不思議なものです
(山陽新幹線の100系末期に、全席を2+2シート改造した時にもグリーン車からの座席が流用されていたものですが、実際にこのタイプの座席に座るのはその時以来なのかも、しれませんね・・・)。

なお、念願叶って(?)、グリーン車は“貸切”でした
(もっとも、観光シーズンでない限り、上り最終の「はしだて」号は基本的にはガラガラです・・・。前回(5年前)の同じ時間帯の列車に乗車した時もそうでしたし(もっとも、あのときはクロハ183のグリーン室に、私とオッサンの「2人」でしたが・・・))

リクライニング
フルリクライニングさせてみました。
グリーン車らしく、割と倒れます。

フットレスト
グリーン車の象徴、フットレスト。

フットレスト
反転させると座席と同じモケットが張られています。
こちらの面は土足禁止ですね。

車端
車端のフットレストだけ、微妙に仕様が異なります。
グリーン車らしく、グリーンマーク(?)があしらわれているのがポイントです。

アームレスト
アームレストもこの本格派。
山陰の381系普通車にはアームレストがそもそもありませんので、こんなところでも差別化です。
灰皿やオーディオパネルの跡がふさがれているのが、少々もの悲しくもあります・・・。

枕でもあれば・・・
ちょっとだけ、カバーをめくってみました・・・。
全体としてはソファの如く重厚な掛け心地を提供してくれるシートなのですが、かつての500系「のぞみ」のグリーン車のように、枕でもあればいうことなしですかね(頭のあたりが少しスカスカなのは気になりました・・・)。

テーブル
アームレストには、収納式のテーブルが収められています。

テーブル
背面テーブルもありますので、両方使おうと適当に使い分けようと自由です。

モケット
黄金色に輝くモケット(近づいて写したら白っぽくなってしまいましたが・・・)も、高級感を醸し出すのに一役買っています。

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全景
よく見ると、2人掛けのA・B列であるにもかかわらず、1人掛けの座席が鎮座している区画があります。

ダクト
正体はこちら。
381系名物の、床下に搭載された空調機器から室内にのびるダクトのあるエリアは、グリーン車、普通車ともに1人掛け席になっています。
普通車であれば通路側に寄せられて、微妙にハズレ席の空気を醸し出しているのですが、そこはグリーン車。
できるだけ窓に寄せるように設置されています
(それでも、窓割的には十分に“ハズレ”席であることに変わりはありませんが・・・)。

バラバラのシートピッチ
ダクトのあたりの前後の席だけ、シートピッチが広くなっていますが、広ければいいというものなのでしょうか・・・。
標準的な日本人の体格では前席の下にセットされたフットレストに足が届かないためか、移動式のフットレストが増設されています。

可動式フットレスト
何だかなぁ・・・。

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何だかなぁ・・・といえば・・・

広告はいただけません
車端部には広告枠があるのですが、自社広告とはいえ、エキストラチャージを必要とするグリーン車に「広告」というのはどうなんだろう・・・とは思います。

特急のご案内
運転室側は「山陰・福知山特急ネットワークのご案内」になっていました。

トイレ使用灯
トイレ使用時には使用灯が点灯します。
もっとも、このときのグリーン車の乗客は“私一人だけ”でしたので、私がこうして撮影しているということは、すなわち普通車の乗客が勝手にグリーン車のトイレを使用している・・・以外の何物でもないわけでして、JR型のようにトイレが少ないならばともかく、全車にトイレがある381系でそれはどうなのだろう・・・とも、思わないでもありませんでした。

運転室
ちなみに、山陰・福知山線系統の電車特急において1号車は下り方の先頭車となりますが、せっかくの先頭車でありながら、前面展望は絶望です(なお、381系の改造グリーン車グループには、パノラマ化された車両もありますが、山陰系統には入りません)。
まあ、上り列車に乗車している限りはどうでもいいという説もありますが・・・。

毛布
1番席付近には、何枚か毛布が準備されていました。

よくわからないスペース
よくわかりませんが、1番席と運転室の間にはデッドスペースがありました。
機器スペースか何かなのでしょうか・・・。

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せっかくの貸切なので、必要もないのにトイレに出かけてみました。

トイレは洋式
もともとは普通車だった車ですから、トイレは和式であったはずですが、グリーン車に格上げ改造されると同時に洋式トイレに改造されています。

洗面台
洗面台もリニューアルされていましたが、改造からも年月を経ているためか、さすがにくたびれモードであることは否めません。

スロープ
連結面のスロープが、低重心化を宿命づけられた振子式車両の象徴です。
なお、山陰・福知山線においては、架線の対応ができていないこともあって、381系といえども振子は固定されて運用されています。

つまり、

183系時代と所要時間はほとんど変わっていない

・・・という、残念なオチがついていたりもします・・・。

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再び車内に戻ります。
何せ貸切状態ですから、やりたい放題、ウロウロしたい放題です。
とてもではありませんが、グリーン車の乗客らしい“落ち着き”など微塵もありません・・・(笑)

窓枠は普通車のまま
この「クロ381」形、もともとは普通車でしたが、紀勢本線・阪和線で「くろしお」号として運用されていた際に、編成短縮のためにグリーン車へと格上げ改造されました。
その際に、座席はグリーン車に相応しいものに換装されましたが、窓枠はそのままであるため、窓割りとシートピッチが合わない席が結構あります・・・
(私の割り当てられた6番席はまだ窓割りが良好な方でしたが・・・)。

ダクト
また、床隅には気動車同様のダクトが走っていて、普通車であれば割と足もとが煩わしいのですが、さすがにグリーン車であればほとんど気になりません(大型のフットレストがあることも大きいと思われます)。

二重窓
窓は二重窓となっているため、国鉄形車両の割には静粛だと思います。
揺れることだけは如何ともしがたいのですが・・・orz。

荷棚
荷棚を写してみました(もちろん、靴を脱いで座面に上ったうえで・・・ホント、誰もいないからやりたい放題だよな・・・(笑))。
こうして見ると、空調ダクトの存在感が抜群です。

見下ろしてみた
見下ろしてみました。
のっぺりとした天井も、振子車らしい特徴なのかもしれません。

視線を下げてみた
逆に視線を下げてみました。
改造車とはいえ、きちんと全面カーペット敷きとなっています。
どこぞやの普通車との区別がつかないような安っぽいグリーン車を量産する会社とは・・・(以下略)。

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こうして、福知山駅からグリーン車の旅を無駄に堪能すること1時間20分ほど・・・。
到着
「はしだて10号」は、定刻通り20:48に、京都駅31番乗り場に到着しました。

整備中
到着後、乗客が降りると、折り返しの「きのさき17号」の乗客を迎えるべく、車内整備が始まります。

方向幕とか
方向幕等々は、すでに「きのさき」号のものになっていました。

シンボルマーク
国鉄形特急車両の証、特急シンボルマーク。

思えば、平成23(2011)年以来投入が続く287系特急形電車により、山陰・福知山特急の約半数は同車での運転となっていますが、全列車を置き換えるには至っておらず、約半数は紀勢線特急(「くろしお」号)から転用されたこの381系電車が運用されています。
もっとも(JR西日本から正式な発表はありませんが)、来年春に北陸新幹線が開業して、「サンダーバード/しらさぎ」号が金沢止まりとなり、新幹線連絡特急である「はくたか」号は全廃されることが決まっている以上、それらの列車に使われている681/683系は確実に余剰になります。
おそらく、681/683系は381系の置き換えに使われるものと思われますので(車齢的な意味で)、紀勢線に残る381系、山陰・福知山線でこうしてショートリリーフ的に起用されている381系、どちらが先に置き換えられるのか--あるいは、どちらも一気に置き換えられるのか--は定かではありませんが、この山陰・福知山線系統の381系に乗車できるのもそれほど長い期間のものではないでしょう。

乗車される方はお早めに・・・というところでしょうか。

(おまけ)
京都タワー
夜の京都タワー。
ちなみに、特急券・グリーン券・乗車券を、せっかくなので記念にいただいて改札をくぐったときにはちょうど21時前でしたので、京都駅前名物の「アクアファンタジー」(大音響のBGMにのって展開される噴水ショー)でも眺めて帰ろうかと思いきや、時間がきても始まらない・・・。電光掲示板を眺めていたら、

リニューアルのため6月何とか日(日付忘れた)まで、休止中

ですって・・・orz。
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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