てつのくじら館探訪記(平成26年3月)・その②

「その①」のつづきです・・・

2階の展示を一通り見終わると、3階へとエスカレーターで上がっていきます。

3階
3階は「潜水艦の活躍」と題して、海上自衛隊の潜水艦の歴史についての展示となっています
(ごく一部、旧帝國海軍の潜水艦についての展示もありました・・・)。

ちなみにコレ、床に印刷されているわけではなく、天井から光で照らし出されているという、無駄に(←失礼)凝っている仕様です。

海自初の潜水艦「くろしお」
最初は、海上自衛隊にとって初の潜水艦となった「くろしお」についての展示です。
旧帝國海軍も、何だかんだ言っても世界トップクラスの潜水艦建造・運用技術を有していましたが(通商破壊を目的とするのではなく、艦隊決戦の補助兵器として運用するという発想は、アメリカやドイツとは異なり異質なものであったことは否定できませんが・・・)、終戦とともにその栄光ある歴史は一旦リセットされ、海上自衛隊の発足後に最初に導入された潜水艦は、アメリカ海軍のガトー級潜水艦の一隻「ミンゴー」が貸与され、「くろしお」と改称されたものでした。

大東亜戦争期に散々帝國海軍や我が国の商船団を苦しめたガトー級潜水艦が、時を経て日本の潜水艦になるとは、運命のいたずらというか、数奇さの象徴なのかもしれません・・・。
このガトー級潜水艦、表面上のカタログスペックとしては旧帝國海軍の潜水艦に劣っていたかもしれませんが、運用性、信頼性、静粛性・・・といったところでは、旧帝國海軍の潜水艦を凌駕していたと伝えられています。

くろしおの20分の1模型
その「くろしお」の20分の1カットモデルが、来館者を出迎えてくれます。

くろしおの計器類
当然のことながら「くろしお」は遙か昔に現役を退き、解体されているわけですが、いくつかの計器類がここで展示されていました。

潜水艦の中
さらに進むと、潜水艦の内部構造についてのカットモデルがありました。

余談ながら、このカットモデルの近くに、

ソナーマンに挑戦!

というコーナーがありまして、お子様向きなのかもしれませんが、いい年したオッサンが備え付けのヘッドホンを身につけて挑んでみました(笑)。

要は、

潜水艦に乗艦するソナーマン(聴音兵)になった気分で、海洋生物の発する音と船舶の発する音を聞き分けてみよう
(一部、シャチとイルカの音のように、海洋生物どうしでの聞き分けの問題もありました)

という、体験型コーナーなのですが、

なかなか難しかったです
(5問中3問しか正解できなかったダメ人間・・・)

厳正な選抜と猛訓練を経てサブマリナー(潜水艦乗組員)になれる人たちってすげぇなぁ・・・(小並感)

**********

潜水艦内の模型
さらに進むと、潜水艦内の実物大モックアップがあります。
一見すると普通の長椅子ですが・・・

じゃがいも
じゃがいもが収納されています。
潜水艦内は余剰スペースが極めて乏しいため、少しでも無駄なく空間を活用しよう・・・ということですね。

トイレ
トイレもこのコンパクトさ。

シャワー
シャワーもこのコンパクトさ。
言うまでもありませんが、真水が極めて貴重な潜水艦内において、「風呂」は夢のまた夢、シャワーでさえ毎日入るのは無理な相談だそうです
(もっとも、大東亜戦争期の潜水艦にはそもそもシャワーさえなかったそうですから、それから比べれば雲泥の差なのでしょうが・・・)。

寝台
士官が使用する寝台の実物大模型も展示されていました。
ちなみにこの寝台、実際に入って寝てみてもいいそうなので、デヴの分際で無謀にも入ってみました・・・

狭い
狭っ!!(小並感)

幅が狭いこともさることながら、高さがないのがつらいですね。
余裕のないカプセルホテルみたいな感じでしょうか・・・。
あるいは、在りし日の国鉄20系客車の三段式寝台が、こんな狭さだったのでしょうかね・・・。

寝台の隣には、食堂が再現されていました。
食事
昼食と夕食の例。
結構ボリュームがあるんですね・・・というか、激務のサブマリナーにとっては、これくらいなければお話にならないということでしょう
(あと、潜水艦でも「カレー」って出るんですね・・・)。

食事
反対側には、朝食と夜食のサンプルが展示されていました。
「夜食」があるんですね・・・(それくらい激務ということなのでしょう・・・)。

夜間モード
ちなみに、この食堂のモックアップの壁にあるスイッチを切り替えると、照明が夜間航行用の赤色灯に切り替わります。
潜航している限り昼も夜もない潜水艦において、時計とこの照明こそが、昼か夜かを知るための手がかりになるのでしょう。

潜望鏡
潜望鏡の実物。
ただし、ここで映し出されるのはCGです・・・。

魚雷
さらに進むと、天井には潜水艦最大の武器である魚雷が吊り下げられていました。
説明については、床に書かれていました。

伊58
一方、壁の一角には旧帝國海軍の潜水艦についての簡単な説明と、伊58潜水艦の模型が展示されていました。
この模型は戦争末期の特攻兵器のひとつ、有人魚雷「回天」搭載母艦に改装されたあとの姿が再現されています。

潜水艦模型群
もっとも、メインとなるのは海上自衛隊発足後の潜水艦群の模型です。

ゆうしお型
こちらは「てつのくじら館」のメイン展示となる潜水艦「あきしお」も属する「ゆうしお型」 の模型です。

そうりゅう型
最新鋭潜水艦として現在も増備の続く「そうりゅう型」の模型ももちろんありました。
長きにわたり喫水線の下は赤塗装だったのが、いつの間にやら黒一色になってしまっています(現代では赤塗装にする必然性は特にないそうです・・・)。

無人ヘリ
3階展示室の最後を飾るのは、潜水艦に搭載される無人対潜ヘリの実機です。
大東亜戦争の頃から、旧帝國海軍は潜水艦に艦載機を搭載するのに躍起でしたが、それが戦後にはこんな形を取るようになった・・・というところでしょうか。

**********

あきしおの説明
3階の展示を一通り見終わると、最後は「てつのくじら館」最大の目玉

退役潜水艦「あきしお」

へと、入っていきます。

「その③」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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