しおかぜ・いしづち27号

「いしづち25号~予讃線代行バス」の、つづきです・・・)

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(この日はまだ財田川橋梁が不通だったため)代行バスに揺られて、夜の観音寺駅にやってきました。
やってきたのはいいのですが、夜間で交通量が少なかったこともあってか、代行バスはスムーズに運転されて、次に乗り継ぐ列車まで40分以上の時間が空くこととなりました。

・・・とはいえ、待合室のベンチも(代行バスから降りてきた乗客で)塞がっている・・・というところで、さっさとホームに入ります。



さて、何かと不便ではあった--天災なので致し方ないところはあるのですが・・・--代行輸送期間中でしたが、ひとつだけメリットがあったとすれば、観音寺駅での折り返し時間が長かったことです。

これから乗り継ぐ「しおかぜ27号」(観音寺21:50発)は、観音寺21:10着の「いしづち102号」の折り返しとなります。
つまり・・・


折り返し時間が40分もある=乗り込む時に急かさせることが全くない

・・・という、考え方もできる次第。

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・・・ということで、代行バスが観音寺駅に着いてから5分ほどで、8000系の8連フル編成が到着です。

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乗客が降りていくと、一旦扉を閉めて車内整理(実際には、座席の方向転換と簡単な清掃)となります。
その作業を終えますと、すぐに扉が開きます。

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列車の到着を見てか、待合室にいた乗客も列車の中に移動していきます。

だいたいにおいて“カツカツ”な運用で、始発駅であってさえも乗り込むことができるのは発車の直前であることが多い四国特急にして、

発車の30分以上前から車内に入ることができる


・・・という経験は、こんなときでもなければできないのかもしれません・・・。

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待合室やホームにいた乗客は、冷房の効いた車内へと吸い込まれていきました。
結果、ホームはしばしの静寂・・・。




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さて、私もグリーン車に乗り込むとしますか・・・。
このときは、L6編成の8006号が充当されていました(付属編成については未確認・・・)。

多度津駅まで乗車してきた「いしづち25号」には、S6編成が充当されていましたが、8000系の場合、L編成(基本編成)とS編成(付属編成)は、適当に組み合わされているようです。

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では、グリーン車に入りましょう。

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・・・ということで、相変わらず見かけだけは立派なグリーン車

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堂々としたサイズです。サイズ・・・だけは・・・。

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代行輸送期間中ということで、相変わらず(?)グリーン指定券の発券を受けないまま乗り込みました。
往路(「しおかぜ8号」)の乗車時に「四国グリーン紀行」を提示したらそれ以上ツッコまれませんでしたので、このときも同じ方針で臨みます。

夜なので前面展望もへったくれもないのですが、そこは気分というもの・・・

“いちばんええせき”に、腰掛けます


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ちなみに、最前列(下り列車の1番列、上り列車の6番列)にのみ、登場時以来の重厚なフットレストが残されています。

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他の席のフットレストは、ごらんのとおり“改悪”されています
(足なり手なりでおさえていないと勝手に跳ね上がる(下ろした位置で固定することができない)うえに、モケット面の一面しかない(反転式になっていない))。

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座席のサイズやシートピッチは紛うことなき“グリーン車”なのですが、座席のフレームが普通車のものからの使い回し--アームレストが短く、テーブルが小さい!--、座席のクッションがなっていなくて、長時間座っていると帰って疲れてくるというダメ座席・・・。

これが、15年ほど前のリニューアルにおいて、“大枚をはたいた結果”だというのが、残念感を醸し出すところ・・・
(2000系グリーン車のように、オリジナルの座席を利用して、モケットを張り替えるくらいにしておけば、こんなに残念なことにならなかったのに・・・)。

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後方からのグリーン室全景。
木目調で落ち着いた雰囲気だけはいいんですけどね、雰囲気“だけ”は・・・。

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もっとも、カーペット敷きの8600系と比べると、“安っぽい”という説もあり・・・
(メンテナンスはラクでしょうけれども・・・)。

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リクライニングさせてみました。
背もたれが倒れるだけで、座面は何一つ変化していません。

正直、8600系のグリーン車のレベルが高いだけに、それと同じ路線を走り、同じグリーン料金を徴収する座席としては“残念”の一言しかでてきません
(8600系のチルト機能--リクライニングに応じて座面が沈み込む機能--、リクライニング時の安楽さを醸し出すうえで、きわめて効果的なので、それに慣れてしまうとなおのこと・・・)。

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洗面所にやってきてみました。
洗面所も木目調で統一されていて、落ち着いた雰囲気です。
そして、特製のカーテンがこれまた“いい味”を出しています。

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砥部焼による洗面台・・・ホント、雰囲気はいいんですけどね。

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そして、1号車のデッキには自動販売機。
普段はそれほど意識しないのですが、いざというときには重宝します。

余談ながら、9月某日に山陰方面へ出かけた時に、帰りの「やくも」号で雨量計の規制値越えによる運転打ち切りに遭遇しまして、山間の駅で実に3時間近くも缶詰にされた--実際には、停車から2時間ほどで扉が開放されて駅の自動販売機にありつくことができましたが--ことがあったのですが、「自動販売機でもあれば、だいぶ状況が違うものを・・・」と、ボヤくことしきりでした・・・。

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運転室を望む。
非貫通タイプの全室運転室・・・、運用の効率性と柔軟性を追求してグリーン車も貫通型になってしまった8600系には引き継がれませんでした。

ごらんのとおりの流線形ですので、その気になれば夜でもスクリーンを下ろさずに走ることができるはずですが、運転士氏がやってきて、運転室の背後についてはスクリーンを下ろしていました(助士席側は開放状態)。

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リニューアルにあわせて貼付されたシンボルマーク・・・連日の酷使によるものか、すっかり色あせてしまっています。




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・・・と、車内をウロウロしている余裕があるのも、乗車開始から発車まで30分以上の時間があったから・・・に、尽きます。
いつもこれくらい余裕があると、車内の観察もゆとりがあっていいのですが、限られた車両で多くの本数を運転する四国特急にそれを求めるのも、酷と言えば酷なのかもしれません・・・。

ともあれ、ひととおりの観察を終えて、自席に戻ることにします。

ちなみに、普通車にはいくらか人がいましたが--とはいえ、代行バスの不便のゆえか、たんに時間が遅いためかはともかく、乗客数としては3割に達していなかったかと・・・--、グリーン車は終始貸切でした
(適当に“いちばんええせき”に座っていましたが、車掌氏からは何も言われませんでした)。

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夜なので限界もありましたが、それでも前面展望は“さすが”でした。
アコモデーションという意味では8600系と比べたらバチの当たりそうな8000系グリーン車ですが、前面展望だけは8000系の方が上ですね。
できれば、晴れた日の昼間に展望を堪能したいものですが、さていつになることやら・・・
(“バースデイきっぷの旅”にしてもそうですが、地元の松山ベースで動くことが多いので、どうしても8000系に乗るのは“夜の締め”になりがちという、この現実・・・)。

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かくして、ほぼ定刻(23:32着)通りに、終点の松山駅に着きました。
普段であれば、無人駅での集札だの、交換列車の遅れだので、夜の「しおかぜ・いしづち」号は慢性的に延着しているのですが、このときは延着をわびる放送がなかったので、だいたい定時だったものと思われます(到着時間を記録していなかった・・・)。

もっとも、こうなった背景のひとつは、代行バス輸送にともなう乗客の減少だったわけですから、JR四国としては痛いところ・・・でしょうか。

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乗客を降ろした編成は、松山運転所へと引き上げて、一日の疲れを癒やします。
さすがにこの時間ですので、「カツカツ運用でそのまま折り返し」とは、なりません。

さらに言うならば、接続する乗り継ぎ列車ももうありません・・・。

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ふと目についた跨線橋の銘板。
意外に“新しい”んですね・・・
(もっと昔からあったものだとばかり思っていた・・・)。

とはいえ、

設計:(国鉄)四国総局

・・・というところに、時代を感じさせるところも確かです。

松山駅高架化にともなってやがては使命を終えて解体されるのでしょうが、そのときまで頑張れよ・・・。

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改札で「四国グリーン紀行」を提示して、記念にいただいて帰ります。

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このときは財田川橋梁は復旧間近でしたが、予讃線南部の卯之町~宇和島間は復旧の見通しが立たない状況となっていました
(現在ではすでに復旧しています)。

思えば、西日本豪雨災害は、「四国グリーン紀行の旅」の姿を大きく変えてしまいましたが、こればかりは致し方ありません。


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さて、時刻は日付の変わる直前・・・。
もちろんバスも電車も動いていません
(背後を駆け抜けているグランドリーム仕様車は、「松山エクスプレス大阪17号」が、終点のJR四国バス松山支店に向かっているところ・・・)。

歩いて帰る気力も無いので--そもそも、この日は行きに松山駅まで歩いていますし・・・--、駅前のタクシー乗り場からタクシーで帰ろう・・・としたら、


私の3人前で、タクシープールにいたタクシーが全車捌けてしまった


・・・という、この現実
(松山駅の規模で、タクシープールが空になることって、あるんですね・・・あるいは、深夜だったからか・・・)。

もちろん、待っていればそのうちどこかからタクシーはやってくるのでしょうが、こうなってしまったら駅前の大通りを走っている流しのタクシーをつかまえた方が早そう・・・ということで、流しのタクシーをつかまえて帰ったのでありました・・・

「まとめ」につづきます・・・
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No title

お疲れ様です。
観音寺から多度津への代行バスですが何回か利用しました。所要60分が
30分少しで着いてしまいますと所定のしおかぜの前の南風に乗れてしまう事態になりまして、短い編成に高知からの本来の乗客+しおかぜからの乗客となり自由席は多度津からさき立ち席の出る事態となっていました。
また普通列車の代行バスですが正確には確認していませんが恐ろしく高車齢のものでした。本山駅前の広場にあのクラスのバスが入るのはこれが最初で最後ではないでしょうか。一番前の席に座っていましたが座席が高いため目の前を民家の軒先の瓦がかすめていくし、えっここを!というような交差点を対向車線にはみ出しながら曲がっていきました。

代行バス

急行いよさん、コメントありがとうございます。
なるほど、上り列車の代行バスの場合は、早着すると「南風」号に間に合ってしまうのですね。
それでは、(3連を基本とするうえに、自由席の席数が少ない)南風号が大変なことになるのも、わかるような気がします(目の前に乗ることのできる列車があるならば、ふつうの人はそちらに乗ることでしょう。そして、多度津からの「しおかぜ・いしづち」号が、私の乗った限りことごとく空いていた一因も、このあたりにあったのかもしれません)。

> また普通列車の代行バスですが正確には確認していませんが恐ろしく高車齢のものでした。
結局、一度だけ本山駅には行ったものの、そのまま高松方面へと折り返してしまいましたので、本山~観音寺間の代行バスには乗ることができずじまいでした。
高車齢のバスを本山発着の代行バスに集めたのは、高速道路を走行する必要が無い・・・というのも、一因なのかもしれません(かえすがえすも、一度くらい普通列車代行バスにも乗ってみるべきでしたと、思うことしきり)。

不通時のダイヤ、夜のタクシー

・不通時の観音寺~松山のダイヤ
上りは多度津で南風に接続(自由席が1両半しかないために立ち客多数)、下りは観音寺で30分~40分待ちという状況だったと、私も知人より聞きました。いっそのこと、ちょうどよく接続できるように観音寺~八幡浜の特急のダイヤを30分程度ずらしてもいいのに、と思ったのですが、普通列車のダイヤも変わることからその手は取らなかったのかと推測します。

・深夜の松山駅のタクシー
大阪からの松山行きJR高速バスの最終便(17号)もしおかぜ27号と似たような時間に松山駅に到着するのですが、しおかぜ27号からの客でいったん駅のタクシーがいったん出払う光景はよく目にしたのを思い出しました。タクシーは飲み屋街で長距離の客を期待できる大街道のほうに流れるのでしょうか。大阪からの最終バスで夜中の市駅に降り立ったこともありますが、すでに終電発車後のためか、バスターミナル内のタクシー待機場所にはタクシーはほとんどいなかったと記憶してます。

Re: 不通時のダイヤ、夜のタクシー

KTさん、コメントありがとうございます。
今となっては「過ぎ去りし過去」なのですが、観音寺~多度津間の代行バスは、一般道(国道11号?)を走らせるくらいで、(渋滞さえなければ)ちょうどよかったのかもしれません。
もっとも、高速経由としていたのは、「とにかく確実な乗り継ぎができるように(+代行バスから先の列車のダイヤが混乱しないように)」という配慮のあらわれだったのでしょう。
私が乗ったときには全く渋滞には遭遇しませんでしたが、渋滞に遭遇することがあったら、さてどうなっていたのでしょうか
(ご推察のとおり、特急列車のダイヤをいじると普通列車にも大きく影響しますので、「ダイヤをいじりたくなかった」という理由、大きいのでしょうね)。

> ・深夜の松山駅のタクシー
まさに、このときも背後を「松山EXP大阪17号(昼行最終便)」が駆け抜けていきましたが、なるほどしおかぜ27号とタクシー需要がバッティングするということも、あるのでしょうね。
そもそも伊予鉄バス・電車の店じまいが早いから・・・というツッコミも頭をよぎったのですが、さすがに地方都市で23時半を回って公共交通機関を・・・と求める方が、難しいのかもしれません。
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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