予讃線アンパンマン列車の旅(30年GW)

ゴールデンウィークが終わってからしばらく経っているのでアレですが、地元に戻る際にJRを延々と乗り継いで--途中岡山で途中下車して寄り道しつつ--戻ったことがありました。

最後に乗車した、四国名物・アンパンマン列車(予讃線8000系電車)の乗車記録をまだ整理していませんでしたので、ひっそりと整理しておきます。




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・・・ということで、やってまいりましたのは四国特急専用状態となっている岡山駅8番乗り場です。

8号車指定席

・・・の乗車位置表示を眺めることができるのが、最繁忙期ならではの光景というべきでしょう・・・
(閑散期や通常期の「しおかぜ」号は、基本編成となる5連のみが充当されるので・・・。付属編成を増結して8連になるのは最繁忙期のみ・・・という次第)。

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待つことしばし、松山駅からやってきた「しおかぜ20号」が到着です。
この列車の折り返しが、これから乗車する「しおかぜ21号」となります。

長きにわたり2000系気動車が充当されていたスジですが、8600系量産車の導入にともない、8000系電車に置き換えられてしまいました。

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乗客を降ろすと、車内整理のためいったん扉が閉まります。

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さて、例によりまして新大阪駅を出る際に「みどりの券売機」でシートマップを眺めながら乗車する号車を検討したのですが、やはりというかなんというか、


離れ小島(?)になっている8号車が一番空いていた

(最繁忙期の8000系しおかぜ号の指定席車両は、1~4号車、8号車の合計5両)

・・・ということで、8号車の最後列を指名買いしました。

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しばらく待っていると、車内整理が終わりまして、扉が開きました。
いざ乗車・・・。

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相変わらず堂々としていて、“雰囲気”だけは上等な8000系普通車指定席、正式愛称“S-SEAT”ですが、肝心の掛け心地が残念になっているのも毎度のことです
なにせ、ウレタンというか詰め物がイマイチスカスカなもので・・・(なに、キサマが超重量級だからズブズブ沈み込むだけだろって? こんなの(失笑!)でも、新幹線N700系の“三層バネシート”なら、きちんと体重を受けとめてくれますよ・・・)。

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バックシェルには木材を使用し、全体として暖色系の室内・・・。
“雰囲気”だけはいいんですけどね、雰囲気“だけ”は・・・。

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“アンパンマン列車”らしく、一般車両でも天井は“ごらんのありさま”です。
1号車の半室指定席“アンパンマンシート”はもっととんでもないことになっているのですが、一人で乗車する度胸はない模様・・・。

ちなみに、始発駅発車直後と終着駅到着直前に限り、アンパンマン(の中の人)によるアナウンスがはいります。
この点は、この日の午前中に乗車した500 TYPE EVA--去る5月13日に正式に運転が終了しました--の方が“本格的”ですね

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デッキと客室の仕切。

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洗面所のカーテン。
四国のシルエットと「JR四国」のプリントがなされていることを、いまさらのように知りました(普段はこのカーテンをわざわざ閉めることがありませんからね・・・)。

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砥部焼謹製の洗面台。

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岡山駅発車前の7号車自由席を望む。
なお、8連中自由席は3両のみですが、結局立席が出るほどの混雑にはならなかったようで、ゴールデンウィーク--一応、“連休初日の最ピーク”を避けましたが--にもかかわらず満席にならないのが、四国特急の厳しい現状を示しているのかも、しれません・・・。

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振子車らしく、床面は低いです。




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さて、列車は定刻通り17:35に岡山駅を出発しました。
前述のように、自由席車が満席にならない(立席が出ない)ような状況ですから、指定席が完売するわけもなく・・・。
普段も「しおかぜ」号の指定席車となる2~3号車こそ7~8割程度埋まっていましたが、離れ小島となる8号車は販売の優先順位も低いのか、5割程度の入りと見受けられました。

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18時頃、瀬戸大橋にさしかかります。
乗車日は晴天で、夕陽に照らされながらの瀬戸大橋の旅も乙なものでした・・・。

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18:08、瀬戸大橋を渡りきりまして、宇多津駅に着きました。
普段であればこの駅で高松発の「いしづち21号」と併結するのですが、最繁忙期については併結作業はなく、ただ長時間停まっているだけです。

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私もしばしホームに出て、ウロウロ・・・。

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先程駆け下りてきた本四備讃線を望む・・・。

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普段ならこのあたりで併結作業が実施されているところですが・・・。




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18:22、多度津に着きました。
最繁忙期に「いしづち」号を代走する8600系の付属編成が、忙しそうに入れ替えを行っていました。

そういえば、長きにわたって最繁忙期の8600系は「しおかぜ」号に入ることがなかったのですが、今年3月の改正で8600系基本編成が増備されたことを受けて、“8600系の8連しおかぜ”が誕生したそうです。半室グリーン車を2両連結する豪華(?)編成だそうで、一度乗ってみたいものですね・・・。

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多度津を出ますと、夕暮れ時の瀬戸内海に沿って西へひた走ります。

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愛媛県に入る頃には、すっかり日が暮れました(川之江~伊予三島間の大王製紙専用線の傍らを通過中)。
19時にかかろうとしている頃ですから、それもそうですか・・・。

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伊予三島駅では上り特急との行き違いですが、上り特急が遅れているということで、5分ほど停まっていました。
発車が遅れるということで、少しだけホームに出て背中を伸ばしてみる・・・と。
スカスカのS-Seat、座りっぱなしではかえって疲れてしまいます・・・orz。

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運転室を望む。
全室運転室となる8000系の流線形先頭車ですが、思ったよりもコンパクトなんですね(機器配置が貫通型先頭車と共通であれば、それもそうですか・・・)。

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すっかり夜の帳が降りた予讃線を、

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車体を傾けながらひた走ります・・・。
“傾いていることの実感”という意味では、やはり傾斜角度が大きい振子車に勝るものはないですね・・・
(他方で、空気バネ車体傾斜式車両は、曲線での“遠心力”をより強く実感できます・・・)。




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伊予三島駅で生じた遅れ・・・回復させようと務めはするものの、単線+多くの無人駅(=集札にも時間を要する)では限界もありまして、5分ほどの遅れを抱えたまま、終点の松山駅に着きました。

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2000系時代には宇和島へと直通していたものの、今では松山止まり。
終点ということで、全乗客が降りるしかありません。

すでに20時半を回り、一日中走りまわった車体を休めるべく松山運転所へ引き上げ・・・

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・・・となるのは付属編成(S編成)だけです。
切り離された付属編成は、一旦引き上げです
(なお、付属編成は引き上げたと思ったら運転所で休む暇もなく、上りの最終特急となる「ミッドナイトエクスプレス松山号」で、新居浜に向かいます・・・。
(追記:今年3月の改正以降、アンパンマン列車付属編成が「ミッドナイトExp松山」号に入るのは、週末のみとなりました。この日はまさに付属編成がミッドナイトExpに充当される日でしたが、普段の付属編成は翌朝まで松山運転所でお休みです・・・))。

他方で、残された基本編成(L編成)は、高松行きの「いしづち104号」として、200km弱の道のりをもう一走りです。
すでに20時半を回っているのに・・・

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・・・ということで、アニメのアンパンマンと同じように“働き者”な、アンパンマン列車です
(L編成にかんしていうならば、いしづち101号→しおかぜ10号→しおかぜ9号→しおかぜ20号→しおかぜ21号→いしづち104号・・・と運用される(松山~岡山2往復+松山~高松1往復)ので、1日あたりの走行距離は驚愕の1,200kmオーバー・・・。酷使しすぎだろ・・・車齢25年のロートルを・・・)。

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S編成が引き上げ、「いしづち104号」となるL編成だけが残されると、松山駅から発車する唯一の貨物列車--今や稀少品のEF65形牽引--と並びました。
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No title

ふと思ったのですが、アンパンマン列車は通常料金で乗れますし、空いていれば企画切符でも指名買いできるんですね。中には海外旅行以上の料金を要する特別列車が世間では注目を浴びる中、「日常の中でのささやかなイベント」レベルでも使えるのは良いと感じました。

私も、電車化される前ですが出張の時にアンパンマンしおかぜ号の1号車の半室を指名買いしたことがあったのを思い出しました。私のようなもの好きはさておき、アンパンマン列車のしおかぜ号=ディーゼル列車ということで、私の周りでは1号車の半室だけでなくアンパンマン列車自体を避ける人も少なくなかったのも懐かしい思い出です。

個人的には、マリンライナーも3両編成のうち1編成ぐらいアンパンマンにしてもいいのにと思ってしまいますが、普段でも指定席の売れ行きが好調(JR西のクレジットカードを持っていれば前日からの購入で空いていれば指定料金が210円に)なのですぐに売り切れてしまうかも?

アンパンマン列車

KTさん、コメントありがとうございます。

>「日常の中でのささやかなイベント」レベルでも使えるのは良いと感じました。
まさに、アンパンマン列車(に限らず、四国の観光列車全般)のコンセプトがこれですね(比較的ハードルが低いからこそ、私でも乗車できるわけですし・・・。クルージングトレイン? 無茶言うな・・・と。)。

他方で、アンパンマン列車の一般車両ならばまだしも、「アンパンマンシート」になると、おひとりさまではハードルが高いことも否定できません(「いしづち」101号に基本編成が入る場合のように、「普通車指定席を希望したら“強制的に”アンパンマンシートが割り当てられるような場合もありますが・・・)。
また、床下からエンジン音が響いていないと落ち着かない・・・ということで、アンパンマン列車であろうとなかろうと、松山に戻るときには2000系充当列車に好んで乗っていたものですが、一般の乗客からすると、「うるさくて揺れる」だけなのかも、しれませんね(とくに、気動車と電車付随車を比べると・・・)。

> 個人的には、マリンライナーも3両編成のうち1編成ぐらいアンパンマンにしてもいいのにと思ってしまいますが、普段でも指定席の売れ行きが好調(JR西のクレジットカードを持っていれば前日からの購入で空いていれば指定料金が210円に)なのですぐに売り切れてしまうかも?
→5000系に置き換えられてから、「マリンライナー」の普通車指定席は確実に混むようになりました。
もちろん、213系時代には自由席と何の変わりもなかったのに対して、リクライニングシートを装備して自由席との間に「明確なアコモデーションの差」をもうけたことは大きいのでしょう(逆に、グリーン車は劣化しましたね・・・)。さらに、ダブルデッカーの1階部分(厳密には平屋のトイレそばにも車椅子対応席がありますが・・・)の設置ということで、座席数自体が減少していることも、混雑率が高いことに拍車をかけているのかもしれません。

華やか?なラッピングの裏で・・

こうして特急列車がラッピングを施されたりして酷使されている裏で、ツイッターで話題になっていた8000のS1に加えて、2000系の2202,もう長いこと多度津工場に放置してあったとされる2207が書類上でも2018年3月末で廃車されたようです。

私の場合、エンジンから来る速度感に加え、松山で乗り換えがないならばJRも選択肢に入るところに住んでいることからも2000系の10号・21号はありがたい存在でしたが、分断されてしまった以上、まあ多分乗ることはないかなと・・
(身軽な状態での乗り換えはもちろん全然苦ではないのですが、さすがに手荷物が多数だと面倒、直通だったら降りるのは松山の次の停車駅、しかも電化区間の終点なのにという、御堂筋線で新大阪に行こうとしたら中津行きが来たときの人々の反応(「なんでそこまで行かへんねん」)に似たものなのでしょう)

Re: 華やか?なラッピングの裏で・・

KAZさん、コメントありがとうございます。

2200形--運転室のない中間車で、短編成化が進んだ昨今では使い勝手が悪い--の廃車は、まあわからないでもありませんが(2207は「部品とり」になっていたともっぱらの噂でしたし・・・)、8000系S1編成、本当に廃車にしてしまったのですね・・・。
確かに、8600系の増備により、多客期であっても予備車なしのフル運用・・・ではなくなったことは事実ですが、検査入りのことも踏まえると、8000系にそこまでの「運用上の余裕」があるようにも、思えないのですけれどもね・・・。

S1編成は主要機器や足回り、果てはMT比さえも他の編成とは異なっていたので、「使い勝手の悪さ」が嫌われたのでしょうが、たとえ「わずか数ヶ月」とはいえ、まさかTSE--さよなら運転のため廃車は年度を跨ぐはず--よりも廃車が早くなるとは・・・。

また、2000系しおかぜ・いしづち・・・、某鉄道評論家がかつて著書で苦言を呈していましたが、「可能な限り直通サービスを提供してこその鉄道なのに、松山や高知で分断するとは何事か」・・・というのも、わかるような気はします(・・・といいつつ、私は松山で降りてしまうのですが)。
もちろん、理想としては松山以南も電化してしまうことでしょうが、正直電化に見合うような需要がないことも確かでして(さらに、線路規格の低い八幡浜以南については、工事費もかなりかかりそうですし・・・)、長きにわたり続いた、「1日1~2往復だけでも直通列車」というのは、落としどころとしては案外上手かったのかもしれません(現実問題としては、8000系の製造数をギリギリに絞ったことの結果なのでしょうが・・・)。

今の松山駅での乗り換え、同一ホームを基本とするとはいえ、1番乗り場を果てから果てへ移動・・・などとなると、億劫以外の何ものでもないことも、事実でしょうし・・・(高架化されれば対面乗り換えになるのでしょうが、そもそも乗り換え自体が面倒という見方と、(自由席相互の乗り換えの場合)乗り換えて座席にありつけなかったらどう落とし前をつけてくれるのか・・・という問題もありますし)。
他方で、かつての「しおかぜ・いしづち21号」(2000系時代)においても、乗客の過半数は松山で入れ替わっていたことを考えると、分断されてしまうのもしかたがないのかも、しれません・・・。

>御堂筋線で新大阪に行こうとしたら中津行きが来たときの人々の反応(「なんでそこまで行かへんねん」)に似たものなのでしょう)
“あるある!”・・・ですね(新大阪に折り返し設備(引き上げ線)があるのですから、千里中央行きと新大阪行きの交互運転で統一すればよさそうなものを・・・)。
余談ながら、近年は私用で北大阪急行の沿線に行くことがありまして、そんな私から見ると、「次の列車は新大阪行き(新大阪止まり)」と言われると、微妙にガックリきたりもします。需要に段差があるので、効率を考えれば全列車を千里中央まで直通させるのも無駄ということは理解するのですが・・・。
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Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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