大阪市交通局・最晩年

P3047100_R.jpg
先日大阪に出かけてきた際に、一部区間とはいえ地下鉄御堂筋線に乗車してきました。

大阪市営地下鉄の象徴といえば、

“○印にコ”のマーク

・・・ですが、これが使われるのも、あと20日ほどですか・・・
(そういえばこのマーク、「地下鉄は金食い虫で“困る(=コ○)”」と揶揄されていたこともあったとかなかったとか・・・。なお、現在の大阪市営地下鉄は黒字を稼ぎ出す優等生です・・・)

P3047097_R.jpg
今はまだ“大阪市交通局”の表示ですが、来る4月1日より会社化され、“大阪市高速電気軌道株式会社”となることが既に決まっています。

まあ、(路面電車よりも“速い”的な意味での)「高速電気軌道」というのは、全国の地下鉄の正式名称における“お約束”のようなものですからいいのですが、


愛称が“Osaka Metro”・・・というのは、どうなのでしょうね・・・

(インバウンド客への対応もあるのでしょうが、東京が「東京メトロ」を名乗るのであれば、そこは大阪らしいセンスというかひねりがあっても・・・というのは偏見でしょうか・・・)。


また、報道では「民営化」と称されることも多いのですが、発足の段階では大阪市が100%出資するそうですので、“民営”というのは違うような気もします・・・。
あくまでも、市の一部局ではなくなる・・・ということですね。




P3047099_R.jpg
さて、このときに乗車したのは、近年急速に勢力を増しつつある30000系です。

P3047102_R.jpg
地上の比較的閑散とした区間・・・ということもありまして、(あと、車端だし・・・)優先席に座ることにしました
(必要そうな人が近くに来たら譲ることは大前提・・・)。

P3047105_R.jpg
向かい側は車椅子スペースです。

なお、登場時には

新幹線グリーン車と同じ素材を使用

・・・と、大々的に喧伝された座席ですが、確かに地下鉄車両としては相当に上級な座席ですね。
素材もさることながら、しっかりと体重を受けとめる、柔らかすぎもしなければ堅すぎもしない、充実の厚みを誇る座席です
(関西圏でいうならば、阪急やJR207系(非リニューアル車)のような、ふんわりとした柔らかい掛け心地の座席もいいのですが、それとはベクトルの違う上質な座席です)。

余談ながら、このときの往路には、30000系の導入により数を減らし続けている10系に当たったのですが、あちらの薄っぺらく堅い座席と比べると・・・比べる方がいろいろと“失礼”ですね・・・


P3047098_R.jpg
ある意味で、

大阪市交通局・最後の傑作


・・・となったのが、この30000系なのかもしれません。


そうして、長年にわたって市営で運営されてきた大阪の地下鉄も、間もなく会社化されることになります。
当面は市が全株を保有するということで、劇的な変化はないと思われますけれども、

“よい方向に進む民営化”

・・・では、あってほしいものです
(たとえば、JRや東京メトロのように・・・。他方で、郵政事業のようなことになってしまうと・・・困りものです)。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

■私の昔の追憶と今との比較(半分独り言です)
タイトルを見て、大阪市交通局としてはあと1か月切ったことに今更ながら気づきました。実は、昭和→平成になるころから平成1桁の途中までの間は週末によく乗ってました。(そのころは、関西に住んでいたため)

当時の大阪の地下鉄は薄暗い、古いという印象が子供心ながら強かったです。
御堂筋線の新型車両は、あのころとはずいぶん違いますね。ドアの窓が小さく子供には見えにくかった、それが薄暗さに輪をかけていたのを思い出しました。

・地下鉄以外の鉄道各社の30年での変化
地下鉄と同様に大きく変わったのはJRだと思います。中でも京都神戸線の車両は、全部入れ替わったのではないでしょうか。一方で、大手私鉄が阪神なんば線&近鉄との直通運転による車両入替を除いては、新規開通区間であっても新車の導入はあるものの従来の車両の乗り入れを継続しており、新鮮味はJRほどではないような気がします(南海空港線、京阪出町柳延伸&中之島線など)。

今と昔

KTさん、コメントありがとうございます。

大都市の地下鉄やバスは「公営」が当たり前・・・という感覚でいると、大阪市交通局という伝統とスケールのある事業者がなくなってしまう・・・ということに、未だに実感を持つことができなかったりもします。
前市長や一部の政治家からすると、市交通“局”というのは何かと醜いところも、不都合なところも、利権構造的な何かもあるのかもしれませんが、末端の利用者からすると、今の交通局で何か困ることがあるのだろうか・・・と思うと、あんまり・・・なのですが・・・
(地下鉄でいうならば、(前市長の鶴の一声で以前値下げされた)初乗りはともかくとして、2区以上の区間の運賃はやや高いきらいがありますので、そのあたりがどうにかなるといいのですが。・・・と、大阪市営地下鉄で「高い」などといっていたら、京都市営地下鉄など乗れたものではなくなりますね・・・(実際、私は年に数度しか乗らないのですが・・・))。

昭和から平成への移行期といいますと、御堂筋線では10系の増備が一段落して、20系が入ろうとする時期でしょうか。
20系はともかくとして、10系や(当時まだ御堂筋線の主力であった)30系は、確かに薄暗いと言われてもしかたなかったのかも、しれません。

また、JR発足以後の車両の変化、関西圏では首都圏や中京圏ほどドラスティックではありませんが、それでも気がつけば大阪駅に出入りする国鉄形車両は(大阪環状線の)201系だけ、東海道・山陽本線は基本的に(特急までを含めて)JR形の車両一色になりました。201系も323系の増備で行く末が見えてきましたし・・・。

それと比べると、阪急にしても京阪にしても阪神にしても、JR発足以前の車両(=車齢30年オーバーの車両)がまだまだ残っていますが、それらの事業者でも、たとえ遅々としてであれ、車両は入れ替わり続けています。
阪急で言うならば、神宝線の3000系はほぼ壊滅(支線に残るのみ)、京都線の3300系もだいぶ少なくなってきましたし、7000系が能勢電鉄に譲渡されるご時世です。京阪もホームドア絡みで名物5000系(5扉/3扉切り替え車)を数年以内に全廃するそうですし、阪神では1000系が勢力を増してきました(南海も地道に車両を更新しているようですが、なにせ利用する機会がほとんどないので、あまり実感がありません・・・)。
プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ