京阪プレミアムカー乗車記(30年3月)

京阪特急が昨年打ち出した新サービス・・・といえば、

プレミアムカー


・・・です。

ワンコインで上質な空間と時間を提供する・・・というコンセプトで、昨年8月の運転開始以来おおむね好評に推移しているようで、「ケチな(=追加料金を払うという発想に希薄な(?))関西人にどこまでウケるのか」・・・という不安も、おおむね払拭されたようですね。

京阪HPでは、プレミアムカー利用者の累計が、今年2月に“50万人”を超えたことが誇らしく告知されていました。

私自身も、運転開始直後に乗ってみたことがありました


そんな“プレミアムカー”も、気がつけば運転開始から半年以上を経ました。
だから・・・というわけでもないのですが、しばらくぶりに“プレミアムカー”に乗車してきましたので、そのときの記録です。




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大阪市営地下鉄--“市営”であるのもあとわずかになってしまいました・・・--御堂筋線に揺られてやってまいりましたのは、日曜日ということもあって時間帯の割には少し落ち着いた淀屋橋駅です。

相変わらず“プレミアムカー券”は駅の窓口かインターネット上での販売のみ(=駅のホームでの販売は一切ない)ということもありまして、改札を通る前に駅の窓口に立ち寄りまして、プレミアムカー券を事前に購入しています。
購入の際に、おおまかな座席の希望--もちろん、空いている範囲で・・・ですが--を聞いてくれるのは、ポイントが高いところです
(うるさい利用者が多いのか(?)、窓口には座席表が用意されています。「柱の位置」が追加されているのは、「せっかく料金払ったのに景色見えんやないかゴルァ!」という苦情が多かったのでしょうかね・・・)。

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ホーム上でプレミアムカー券の販売がない割には、空席情報の表示装置があるのが、相変わらず解せないところ・・・。
まあ、車内に入ってからアテンダントさんから直接購入することはできますので、その意味では“目安”として機能するのでしょうか。

平日であれば軒並み満席か空席少数になっていそうな時間帯ですが、日曜日ということもありまして空いています・・・。

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どうせ空いているのなら・・・ということで、直近の18:40発の特急に乗車して帰ることにしました。
「一部指定」というのが、プレミアムカー連結列車の証です。

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さて、淀屋橋駅4番乗り場のプレミアムカー乗車口にやってきました。
それはいいのですが・・・

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目の前にデカデカと広告が鎮座しているのは、“プレミアムカー乗車口”としてはどうなのでしょうね・・・
(もちろん、広告主であるコンビニチェーンに対して思うところがあるわけでは“ありません”)。

こういう“些末”なことが、“プレミアム感”の有無につながる・・・というのは、気のせいでしょうか。
あるいは、一般車も発着する乗り場からすると、そこはやむを得ないところなのでしょうか・・・。

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乗車口と広告看板の位置関係は、こんな感じになります。




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待つことしばし、出町柳駅からやってきた下り特急列車の到着です。
プレミアムカーからも、10人ばかりが降りてきました。

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乗客を降ろすと、一旦扉を閉めて車内整理・・・。

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一般車は座席の自動転換くらいでさっさと扉が開くのですが、プレミアムカーの場合は自動転換に加えてアテンダントさんが念入りに車内をチェックすることもありまして、乗車できるまでにタイムラグがあります。
このあたりは、新幹線や在来線特急の折り返しで“よくある”光景です・・・。

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行先表示装置。
8000系の一般車では幕式ですが、プレミアムカーに限ってはLED式に改造されています。
また、愛称は特になく、号数だけがつけられています
(“1808号”というのは、18時台の上り5本目の特急列車・・・という意味で、JRでいえば北海道の快速「エアポート」の号数の付け方に通じるところがあります)。




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待つことしばし、車内整理も終わりまして、アテンダントさんに迎えられて車内に入ります。
この、アテンダントさんに迎えてもらえる・・・というのは、“プレミアム感”を醸し出すうえで効果的なところですね

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京阪8000系は一般車でも十分にグレードの高い車両ですから--首都圏ならば間違いなく“別料金を徴収”するレベル--、その京阪が別料金を徴収するとなると、これくらいのレベルは必要になる・・・という、3列リクライニングシート

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このときは、2人掛席の窓側である、10-A席を窓口で指定しました。

プレミアムカーは「1人掛席」の方から埋まる傾向がありまして--そりゃ、隣に100%人は来ないのですから--、混雑時であれば私も1人掛席(C席)を希望したところですが、空席に余裕有りの表示(○印)になっていたこともありますので、「2人掛席を1人で占拠する」ことを狙ってのことです

事実、私の隣は終始空席でしたが、混雑時で隣に見知らぬ人がいると、“プレミアム感”の減少につながりそう・・・。

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相変わらず、別料金を徴収するに値する“堂々たる座席”です。
有料特急の普通車(レギュラーシート)以上、特別車(グリーン車やスーパーシート)未満・・・というところですか。

他方で、ヘッドレストが大型なのはいいのですが、可動式の枕がほしいところ・・・
(しょうがないので、手持ちのマフラーをグルグル巻きにして、簡易枕にして過ごしたという、この現実・・・(苦笑))。

座席自体の枕部分が薄くて固めの造りになっていることも、この印象を強めている模様です・・・。
全体としては“しっかりとした掛け心地の座席”なのですが、このヘッドレスト周りは“いろいろと残念”ですね・・・。

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背面テーブルと、裏側の“車内のご案内”。
このあたりも、昨今の標準的なスタイルといえるでしょうか・・・。

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背面テーブルを展開すると、こんな感じになります。
大きさとしては必要十分なものかと思われますが、座席に設置されたコンセントを介してノートパソコンで移動オフィス・・・的な利用をしようとすると、もう少し大きさがほしいところでしょうか・・・
(13インチクラスまでのノーパソであれば問題ありませんが、15インチクラスになると、このテーブルではきつそう・・・って、15インチクラスのノーパソを持ち歩く物好きがどこまでいるかはともかくとして・・・)。

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テーブルの下にはドリンクホルダーがあります。

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さて、今回一つ気になったのは、テーブルの下の背面ポケットに入っているもの・・・
プレミアムカーのご案内が入っているのは、まあ当然として・・・


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(参考画像:昨年9月の乗車時に、背面ポケットに備えられていた車内誌)
営業開始直後に乗車した際にはあった「車内誌」がいつの間にか消えている・・・。

「車内誌」(実際には、プレミアムカー専用というよりは、京阪グループが発行している雑誌を備え付けた・・・というものだったようですが)サービスは、営業開始直後だけのサービスだったのか、補充がめんどくさくなって企画倒れになったのか・・・

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また、車内サービスのご案内・・・も、地味に内容が変わっていました。
具体的には、車内限定販売グッズが入れ替わっていますね
(運転開始直後の乗車時には「扇子」と「ブックカバー」だったのが、「ファイル」と「しおり」になっていました・・・)。

今後も定期的に商品の入れ替えがある・・・ということであれば、それはそれで“力が入っている”・・・となりそうです
(お値段は“プレミアム”なので、実際にどのくらいのペースで売れているのかまではわかりませんが・・・)。

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乗車した10-A席からの眺め。
この席は、展望性という意味では決して悪くありません(だからこそ、指名買いしているのですが)。
他方で、すっかり有名になった(?)12番席のように、「終始柱とにらめっこ」する席もあるのが、改造車の悲しき性・・・となりましょうか(ちなみに、その12番席というのは、かつて乗降扉があった位置となります)。

そういうこともあるからこそ、駅窓口のシートマップで「柱の位置」が告知されているという見方もできそうです。




・・・と、延々と座席周りを観察しているような整理をしましたが、実際には

乗車したと思ったらすぐ発車


・・・というのが、現実です。

なにせ、京阪特急自体が5分ほどの在線時間で即座に折り返していくことに加えて、そのうえにプレミアムカーに乗車できるのは一般車よりも“遅い”のですから、そうもなりますね・・・。

“プレミアム感”という意味では、乗車してから発車までの“時間的なゆとりもほしい”ところですが、京阪線の列車密度の高さを考慮すると、そこは難しいところでしょうか・・・。

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ちなみに、淀屋橋駅発車直前の車内はこんな感じです。
人がいなさそうにも見えますが、実際には3割位は乗っていました。

京阪線の場合、ターミナルが分散している--大阪市内の特急停車駅であれば、淀屋橋、北浜、天満橋、京橋と、四駅に分散--こともあって、途中から乗ってくる乗客の方が多いためでしょう。
事実、淀屋橋を出る頃には「空席多数(○)」だったのですが、京橋駅を出る頃には7割方の座席が埋まっているのですから、日曜の夕方としては盛況というべきでしょうね・・・。


・・・で、座席が埋まるのはいいのです。
料金を支払って乗車する分には各自の自由ですから・・・。

ところが、このときは・・・

最後列にいたリーマン2人組が“息をするように大声でくっちゃべっている”
(またかよ!)


・・・ということで、プレミアム感台無し

いつも思うのですが、特別車両たるもの、ただ単に「座席がすぐれている」「人的サービスが整っている」だけではなく、

静粛で落ち着いた空間


・・・も提供されてナンボのもの・・・と、思うんですけどね・・・。

料金不要の一般車ならば百歩譲ってしかたないとしても、慢性的に混雑する--これは、枚方市域に停車するようになってから拍車がかかった傾向です--京阪特急において、静粛で落ち着いた空間、しかも隣に人がいない空間・・・というのは、料金を払ってでも得る価値があると(私個人としては)思うのですが・・・。

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もうひとつ、今回気になったのが、

前席がフルリクライニングしたときの“圧迫感”

でした
(画像ではわかりにくいですが、左側の座席はフルリクライニング状態。前席の乗客が途中で降りたときに元に戻しやがらなかったので・・・)。

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(画像は前回乗車時のもの)
ごらんのとおり、リクライニング角度はそれなりにあります。
もちろん、リクライニングシートである以上、リクライニングさせること自体は自由なのでしょうが、めいっぱいに倒れてくると、けっこう圧迫感があるのです。

普通車とグリーン車の“あいだ”・・・というのものの、シートピッチとしてはプレミアムカーは1020mm・・・在来線特急の普通車よりは広いですが、新幹線の一般的な普通車(ピッチ1040mm)よりは狭いのが実情ですから、フルに倒れてくると圧迫感があるのも当然でしょうか・・・。

さりとて、すでに横三列になっている以上、これ以上シートピッチを広げると、いくらなんでも定員が少なすぎる状態になる・・・ということで、現状のシートピッチがひとつの落としどころなのでしょうが、これは意外な盲点でした・・・。

どうでもいいことですが、座席をリクライニングさせること自体は自由としても、

降りるときに元に戻して行けやゴルァ!


・・・とも、思いましたとさ
(そういう細かい“気遣い”ができるかどうかで、人間性や育ちが露見する・・・というと、言い過ぎでしょうかね・・・。なお、この座席は私が自分で元に戻しましたが、私が何もしなかったら、おそらくは定期的に巡回するアテンダントさんが元に戻すのでしょう・・・)。




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そんなことを思いながら、列車はいつしか京都市内に入り、淀屋橋から55分ほどで、終点の出町柳駅に着きました。
7割方が埋まっていた車内も、途中駅でどんどん乗客が降りていきまして、最後まで残っていたのは、私を含めて3人だけだったという、この現実・・・。

出町柳駅自体が京都の市街地から少し外れていることに加えて、三条駅を出て鴨東線に入ると、加算運賃の影響で一気に運賃が跳ね上がりますからね・・・。
私も普段であれば三条駅で降りて市バスに乗り換え・・・なのですが、せっかくのプレミアムカー乗車中・・・ということで、終点まで乗り通しました。

アテンダントさんに見送られて、降車します。

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行先表示装置が切り替わって・・・って、急行運用ですか

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土休日ダイヤに1本だけ存在する、出町柳発淀行きの急行列車になるようです。

あれ・・・

前回の乗車時と同じパターンなんですけど・・・

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・・・ということで、図らずもレアな急行運用に充当される・・・

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8000系を見送りながら、

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出町柳駅の改札を出たのでありました。

なお、全車一般車の時代には、間合い運用で普通列車に入ったり急行列車に入ったりする光景がもう少し多く見られた8000系ですが、“プレミアムカー”導入後は、間合いダイヤへの運用が少なくなりました。

特急以外の種別に充当されるときに「鳩マーク」が隠されるのは毎度のことですが、他方で、種別が違えども「プレミアムカーはあくまで“プレミアム”」
アテンダントさんも乗務しますし、料金も必要です
(料金不要で開放・・・とはなりません。まったり乗車したり座席画像を集めたりするには都合がよさそうですね・・・)。
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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