リニア・鉄道館探訪記(29年夏・その⑤)

「その④」のつづきです・・・

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車両以外の展示物については、簡単に振り返っておきます。
一階の一角に鎮座するマルス端末、俗称“パタパタ”

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タッチパネル式の端末が当たり前になっている現代であっても、ある一定以上の世代にとっては(?)“パタパタ”の方が鮮烈な印象を残してくれていたりします・・・
(駅員氏の“職人芸”をあわせて・・・)。

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新幹線300系の台車。
新幹線の台車・・・といいますと、どうしても先日起こったばかりの、

N700系台車、あわや破断か

・・・という、あの事故を思い出してしまっていけません。

そういえば、昨日山陽新幹線に揺られて年末の帰省を行ったのですが、新幹線車内の電光掲示板ニュースで

台車事故のその後についてのニュース

・・・を見ているというのも、複雑な気分になるところで。
現在報道されている情報から判断する限りでは、西日本の体制がいろいろとアレ・・・というところになってしまいそうです
(もし東海の乗務員や運行管理者が「停車させて点検する」という対応をとっていなければ、確実に台車が破断して大惨事になっていたところでしょう・・・。なにせ、“あと3cmで台車枠は破断”だったのですからね・・・)。

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300系絡みといえば、300系のグリーン車座席が、こちらは実際に着座できる状態で展示されています。

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当然の如く、ふんぞり返ってみます。
普通車の座席は大概アレである300系ですが、さすがにグリーン車は「破綻」というところまではいっていませんね
(とはいえ、100系のような重厚さは失われ、N700系のような圧倒的な掛け心地はないことも、事実としては否定できませんが・・・)。

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ちなみに、同じタイプの座席は、2階の回廊部分--“シンボル展示”エリアを見下ろす部分--にも、ずらりと並べられています。

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そんな2階の隅っこには、ひっそりと“初代の国鉄バス車両”が展示されています。
これも、この車両が愛知県を走っていた縁だとか・・・。




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2階の一角には、JR化の直後--バブリーな時代--に大々的に展開された、“シンデレラ・エクスプレス”キャンペーンの資料が展示されていました。
なんというか、エリートなぼってぃ非コミュにとってはいろいろと“眩しすぎて”・・・何だかなぁ・・・。

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かたや、こちらも2階の南端にある常設展示室。
東海道の歴史をざっくりと振り返ることができます。

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東海道新幹線の父・・・とも称される第四代国鉄総裁・十河信二氏を顕彰する展示や
(「有法子」は十河氏の座右の銘で、自叙伝のタイトルにもなっています)

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十河氏のもとで技師長を務めた島秀雄氏を顕彰する展示も常設されているというのは、さすがの見識というべきところでしょうか。

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2階から1階を見下ろしてみる・・・。




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館内をウロウロしていたらお昼時になって腹が減った・・・という場合、お弁当を持ち込むこともできますし(ただし、飲食可能となるのはテーブルのあるエリアと、屋外展示されている117系電車の車内のみ)、駅弁やオリジナル弁当を販売するスペースもあります
(なお、京都鉄道博物館のような、温かい料理を提供してくれる「レストラン」はありません・・・)。

・・・ということで、お昼時の混雑を避けるべく、13時過ぎに駅弁を購入しまして・・・

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ご開帳。
ボリュームのあるエビ天とカツを美味しくいただきました・・・
(欲を言えば、電子レンジでも備え付けてくれていると、なおありがたいんですけどね・・・)。

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あわせて、デザート(?)に、冷凍ミカンを買ってみました。
窓の外の景色は動きませんが、気分は旅行中につき・・・。

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皮を剥いたみかんがそのまま冷凍されているという、潔いというかド直球というか・・・
そして、どこぞやのアイスクリームと同様に、購入直後にはとても食べられるものではありません
(パッケージにも、30分から1時間くらい自然解凍しよう・・・と、書かれています)。

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・・・ということで、ほどほどに溶かしていただきました・・・。
「ただの凍らされたミカン」のはずなのですが、こうしてパッケージされると特別なもののように思えてくるのですから、不思議なものですね・・・。




腹ごしらえ(?)の後は、再び一階へ。

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一階の一角には、リニアモーターカーの開発史と現状、将来展望にかかわる展示室があります。
その展示室の目玉、なんといっても、

実物大リニアモーターカー(L0系)のモックアップ

・・・と、なりそうです。

すでに山梨実験線では有料試乗会も開催されるようになりましたが、山梨への道は遠い(?)身にとっては、手近に体験できて在りがたい・・・のか?

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実際に、L0系と同仕様の座席にも座ることができます。
軽量化上等につき、著しく華奢・・・というか、もはや航空機(のエコノミーシート)の世界のようにも、思われてなりません。

なお、このモックアップ、映像と振動によって500km/hの世界を体験できるという、なかなか凝った仕様です。

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他方、1階展示室のかなりの部分を占める広大なジオラマ(HOスケール)。

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すでに名古屋駅の地下にはリニア駅ができていますが・・・。
談合騒動によって、悪い意味で有名になってしまいましたね・・・。




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そして、“リニア・鉄道館”に来たら、これを忘れてはいけません。

シミュレータ

開館からしばらくの間、全てのシミュレータが抽選の対象になっていましたが、いつの間にやら、群を抜いて台数の多い在来線運転シミュレータについては、抽選制ではなく先着制に変わっていました
見方を変えると、空いている限り、1回につき100円にて何度でもすることができるわけで、

それってアーケードの「電車でGO」と何が違うのか?

・・・とツッコんだら、負けです。きっと・・・。

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・・・ということで、「電GO」はある程度こなしているつもりのにわか運転士、今回は何をとち狂ったのか

“達人編”(上級)に挑戦してみました。
(ちなみに、これまでワンハンドルマスコンの313系シミュレータはやったことがあるので、ツーハンドルの211系シミュレータに挑戦)

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そうしたら、当たり前といえば当たり前なのですが、速度制限や警告表示が一切アナウンスされない--CGで表示されているのを、実際の運転士のようにきちんと読みとらなければならない--という現実を前に、曲線であえなく速度超過・・・orz

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あえなく失格となりましたとさ・・・(失笑)。

これが昼頃のお話。

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このままでは終われない・・・ということで、帰る前(16時過ぎ)に、今度は313系シミュレータの“練習編”(中級)に挑戦してみました。
2年前に来たときはスイスイとこなせたはずなのですが、昼頃のアレな流れを引きずってしまったのか、到着時刻も停車位置もメタメタ・・・。


失格二連チャン


と、なりました。

リベンジの日は・・・来年かはたまた再来年か・・・(失笑)。




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ちなみに、1台ずつしか存在しない新幹線運転シミュレータと在来線車掌シミュレータは、従来通り抽選制です。

もちろんどちらも外れたことはいうまでもありません

なお、抽選時間帯が細かく分けられるようになり--以前は開館時間を四区分していたのが、今では1時間ごとの区分--、当選したはいいけれども当選者が帰ってしまったので、“館内のみなさんに追加募集”というのがなくなってしまい、その意味でもハードルは上がりましたね・・・。

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・・・ということで、あえなく見送っただけでしたとさ。




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さて、館内をひととおり回りましたが(あとは2階にシアタールームもありますが、あそこは撮影禁止なので画像はありません)、最後に外の117系電車を見物してから帰りましょう。

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もっとも、東海からは全廃されたとはいえ、西日本ではまだまだ現役なんですけどね・・・。
屋外展示のためだいぶ塗装があせてきていますが、それでも“抹茶色”や“末期色”に塗りたくられた西日本の117系とは違い、“品格”と“気品”を感じさせます。

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鼻筋の通った整ったスタイルは、国鉄晩年の傑作といえるかもしれません
(それが首都圏のように「特急料金」を取り出すと、また事情も変わってくるんですけどね・・・)。

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足回り。
だいたいは現役時代の姿をとどめていますが、エアコンの室外機が所々にあるのが、静態保存車両兼休憩スペースとなっている現状を示しています。

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2扉、オールクロスシートの整然たる車内。
名鉄パノラマカー、阪急6300系、京阪(旧)3000系といった料金不要列車の最高峰たちとガチでやり合う車両だけに、これくらいの設備は必要だったのでしょうね。

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軽量化なんじゃそら?・・・と言わんばかりの、堂々たる座席まわりと脚台。

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0番台車の転換クロスシート。
中や西では乗車券だけで座ることができましたが、東(185系電車)では、同じ座席でありながら特急料金が必要だったというのも、今や昔です。

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国鉄最晩年に増備された100・200番台車では、バケットタイプの座席になっています
(あとは、側窓が一段下降式に・・・)。




さて、11時前に着いてから館内をひたすらにウロウロしていましたが、そろそろ閉館時間(17時)が近づいてきました。

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名残惜しいところではありますが、そろそろ帰りますか・・・。

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・・・と、外に出る前におみやげおみやげ(=自分用)。
今年は何やら“タイピンブーム”になっている(?)節もありますので、リニアモーターカーL0系のタイピンを買って帰りました。

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ということで、今年も存分に“リニア・鉄道館”を堪能してきました。
相変わらずというか私が“そっち側”の人間だからかどうかはともかくとして、

1000円でこれだけ堪能できるなら安いものよ
(ただし、シミュレータ利用時は別料金ですけどね・・・)

・・・という、いつも通りの感想となります。

建物が海沿いにあり、周りが埋め立て地の割にはあまり拡張の余地がなさそうなのが残念なところですが、欲を言うならば、展示スペース--建物の奥の収蔵線--に展示されている車両群についても、もう少し積極的に内装の公開が行われるならば、なお好ましいでしょうかね。

展示車両の大々的な入れ替えは・・・京都鉄道博物館や鉄道博物館(大宮)と異なり、営業線から隔絶されたところにあるがゆえに、少し難しそうです・・・
(あとは、名古屋駅からあおなみ線を25分近く揺られないと着かないというのは、京都鉄道博物館の立地のよさに慣れていると、もどかしくもあり・・・(このもどかしさ、まだいったことがないのですが、大宮の鉄道博物館でも感じることができそうですね・・・))。

・・・とはいえ、展示車両も展示内容も充実していますし--さすがは、“日本三大鉄道博物館”の一角を占めるだけのことはあります--、内装の公開にも比較的積極的なので、その意味でも訪れ甲斐があることは確かです。

「その⑥(帰路編)」につづく・・・
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No title

一応、117と185では同一に見えて型番が異なる転クロ座席でした。
後者の座席は名ナコの80系DCにも採用されたものです。
今では近江鉄道のごく一部に残るだけとなりましたが…。
http://get.secret.jp/pt/file/1514587805.jpg

ところでJRWの117系改造車は本当に登場するのでしょうか?
ML山陽の復活となれば、管理人さんの西行きにも役立つのでは。
ただ車種ゆえ、落成してすぐ廃車とならなければ良いのですが。

型番違うんですね・・・

ねるねるさん、コメントありがとうございます。
実は、185系電車の原形転換クロスシート車時代には乗車したことがないので、画像だけ比べて「同じではないか(片や特急料金を要し、片や料金不要というのに・・・)」と思っていたのですが、型番違うんですね。
また、なぜか185系電車の転換クロスシートが近江鉄道の「あかね」号に移植されていたということも、確かにありました。
滋賀県であればその気になれば容易に乗りにいくことができるはずなのですが、なかなか思い立つところもなく・・・。

また、東海所属となったキハ80系がアコモデーション改良工事を受け、原形の回転クロスシートから転換クロスシートになっていたこと自体は承知していましたが、これも185系電車と同型品ですか・・・。
だとすると、名古屋界隈でも、「同じ座席が片や特急料金を要し、片や料金不要」・・・という事態になっていたわけですね。なんともかんとも
(そして、JR東海がキハ85系を一気に増備して一気に置き換えたのも、わからないでもありません)。

また、西日本の117系改造プチ・クルーズトレイン(?)、あそこまで大々的に告知したのであれば、登場自体はするでしょうね。
他方で、列車の性格を考えると、(「~瑞風」よりははるかに気軽とはいえ)ムーンライトシリーズ並・・・とは間違いなくいかないでしょうから(そもそも、「~瑞風」と同様に、ツアー扱いになる可能性も多分にありますし)、やっぱり縁はあまりなさそうです(まさか、規格乗車券と同様の「2人縛り」という嫌がらせはしてこないでしょうけれども・・・)。
また、117系自体が東海では全廃されているけっこうな車齢であることは事実ですが、物持ちいい西日本のこと、改造するからには10年くらいは使い回すような気も、しないでもありません(なにせ、つい最近まで485系だのキハ181系だのがゴロゴロしていた世界ですから・・・)。
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Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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