姫路モノレールの遺構を訪ねる

9月の記録を今更で恐縮なのですが、神戸方面に出かけたついでに少し足を延ばしまして、

姫路モノレールの遺構をたずねてきました


・・・ので、その際の記録です。




・・・ということで、姫路駅から“歩く”こと25分ほど(もう少しかかった?)・・・。

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やってまいりましたのは、手柄山のふもとです。
お目当ては水族館・・・でもあるのですが、水族館の“新館”の一角にあります。

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「手柄山交流ステーション」と記載されていますが、ここからエレベーターないしは階段を利用して上に上がり・・・

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通路をスタスタと歩きますと・・・、姫路市水族館--何気に、海に全く接していない“内陸型”の水族館です--の入口なのですが・・・

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水族館(新館)の入口には後から入るとしまして、まずは階段を上がり、モノレールの展示施設を訪ねます
現役時代の「手柄山駅」に相当します。

なお、モノレールの展示施設(スペース)については、無料で開放されています。

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現役時代には20分ヘッドで運行されていたようです。

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案内掲示。
昭和41(1966)年に颯爽と開業したのはいいものの、距離が短すぎたり、終点が手柄山では十分な需要をつかめなかったり・・・といった事情により--路線延長も検討はされていたようですが・・・--、わずか“8年”で休止となり、その後正式に廃止されました。

廃止後も長らく遺構--路線跡--が一部区間で残されていましたが、今ではこの手柄山駅の跡を除いて、すべて撤去されています。

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ホーム跡では、使用されていた部品や機器類が展示されていました。




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ホーム跡では一編成が現役時代のままに静態保存されており、車内に立ち入ることもできます。
せっかく開放されていますので、車内にも入ってみました。

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車内。
路線延長1.8km(営業距離1.6km)、おそらく乗車時間としては“5分”程度だったものと思われますが、クロスシートを基本とする“豪華”なアコモデーションです

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クロスシート(ボックスシート)であることに加えて、非常に肉厚で、重厚な座席。
特に「着席禁止」の類の掲示はありませんでしたので、実際に座ってみたのですが、数分の乗車でしかないのが“もったいない”レベルの、充実した掛け心地でした・・・

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この手のボックスシートにおいて、通路側にアームレストがあるのは“お約束”ですが、このモノレール、窓側にもアームレストがあります。
窓枠には腕の置き所がなさそうでしたので、そのあたりをフォローする意味も、あったのかもしれませんね。

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運転室の直後も、クロスシートが設置されています。
おそらく、往時には多くの子供たち--時折“大きなお友達”--が、前面展望を堪能していたことでしょう。

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車内の掲示板。
往時は盛況だったようです・・・。

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運転室。
良好な保存状態でした。

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“サボ”が設置されているところが、半世紀前の時代を感じさせます。




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パノラミックウィンドウと、中央に設置された貫通扉が、同じような世代の国鉄形車両--キハ82形気動車、153・165系急行形電車、113系電車、キハ58系気動車(の後期仕様車)、等々--を想起させるような気がするのは、気のせいでしょうか・・・。

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水族館新館の入口--立ち入るには入館料が必要--からは、車両だけでなく、レールも見上げることができます

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こうして見ると、“モノ”レールとはよく言ったもので・・・




・・・ということで、すでに“休止(実質上の廃止)”からも40年以上を経た、姫路モノレールの遺構を訪ねてきた記録でした。

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手柄山駅ホーム跡の一角に、かつての路線の模型があるのですが・・・

模型で全線を再現できる

(なにせ、総延長1.8kmですから・・・)

・・・ところに、姫路モノレールが短命で終わらざるを得なかった理由を見たような思いです。

実際に、この手柄山駅の跡地--細かいことをいえば、水族館の新館の外--から姫路駅方面を眺めると・・・


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山陽新幹線や姫路城がよく見える・・・ということは、それだけ近い=路線延長が短かった・・・ことの裏返しです。

姫路市内の住宅地の事情についてはよくわかりませんが、仮に住宅地まで路線を延ばすことができていれば、姫路モノレールの命運は変わったのかもしれません。
他方で、仮に延長しようとしても、投資に見合う効果が見込めなければどうしようもないわけで、姫路の市街地の規模では、モノレールは“過剰”だったのかもしれません。
それが、たとえ昭和40年代の高度経済成長期であったとしても・・・。

ともあれ、延長することもままならず、あまりにも短距離すぎたモノレールは、使命を終えて40年以上を経た今もなお、かつての“栄華”を、手柄山の一角にとどめています・・・。
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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