「丹後の海」に乗車する

9月某日、福知山→京都の短区間ながら、

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京都丹後鉄道の誇るKTR8000形気動車リニューアル車「丹後の海」に、今更のように乗車してきましたので、そのときの記録です・・・。

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・・・ということで、やってまいりましたのは18時過ぎの福知山駅です。
福知山駅18:25発の「はしだて8号」には、KTR8000形が充当されています。

福知山駅を発着する特急列車の大半は287、289系電車ですが、1日に2往復の「はしだて」号のみが、気動車のまま存置されています(京都丹後鉄道の非電化区間に乗り入れるため)。

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ホームに到着したときには、すでに列車は入線していました。

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・・・ということで、早速車内に入りますよ。
ホームの低い京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線で運用されることもあってか、ステップが装備されています。

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車内に入りました。
天然木てんこ盛り、内外装にロゴマークの嵐・・・ということで、わかる人にはわかる、

毎度おなじみ“水戸岡デザイン”


で、ございます。

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(この画像は京都駅到着後のもの)
電球色と天然木多用の室内・・・カメラのホワイトバランスの設定によって“全く別物”に見えますね・・・
(ちなみに、この画像以外の室内画像はサブ機のE-M10MarkⅡ、この画像だけメイン機のD750、どちらもjpeg撮って出し)。

そして、地味に京都丹後鉄道も水戸岡デザインの導入に熱心ですよね・・・
(KTR700/800形「丹後あかまつ」「丹後あおまつ」「丹後くろまつ」シリーズがすでに存在しています)。

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ちなみに、こちらは原形時代の室内と

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外観


・・・“別物”もいいところです・・・。


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水戸岡デザインの証。
関西圏の水戸岡デザイン車両を数多く手がける--和歌山電鐵の各種リニューアル車も、そうでしたね--、大阪車輌工業の手による逸品です。

このときは、ラストナンバー車であるKTR8016に当たりました。

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壁や柱など、至るところにイラストが掲出されるのも、水戸岡デザインのお約束ですね。

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さて、このときは駅のみどりの窓口にて、“最後列”となる13番席を指名買いしておきました。
運転室との仕切も、ごらんのありさまです。
正直なところ、リニューアル前の良好な展望性は失われてしまいましたね・・・。

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天井周り。
個別の照明というのは、あまり見ないパターンではないかと思われます。




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さて、肝心の座席も、室内外の全面的なリニューアルにあわせて、全面的に交換されています。
九州のどこかで見たような形状・・・というのは、きっとデザイナーが同じだからでしょう・・・。

肉厚でふかふかなように見える座席・・・さて、肝心の掛け心地は・・・















ダメダメやんけ・・・orz。


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ごらんのとおり、横から見ると背もたれが分割されているのがわかるのですが、この分割面というかでっぱりが、(身長170cmの私からすると)肩の下に当たって落ち着かないことこの上ない・・・

見かけは一丁前なのに、座ってみるとリラックスできない特急列車のリクライニングシートって何?

・・・と、激しく苦言を呈したいところ。

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このタイプの座席が九州で増殖した今世紀になってから九州に行ったことがないこともありまして、このタイプの座席に座るのは今回が初めてだったのですが、

見かけだけで中身はダメ

・・・という、どこぞやのSシート--もちろん、あれは水戸岡デザインではありませんが--と同じような感想になりましたとさ。

とりわけ、KTR8000形のオリジナル座席、薄っぺらくて詰め物も(原形時代の晩年には)ヘタリ気味だったとはいえ、ここまでフィット感の壊滅的な座席ではなかったので、

大枚をはたいてどうしてダメシートにするのか


・・・と、どこぞやのSシートのように、苦言を呈したいところ(苦笑)。

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リニューアルでダメになったといえば、この窓枠下の空間。
個別に日よけが下ろせるようにと、窓枠に木のフレームを後付けしているのはいいのですし、木材が醸し出す暖かみも結構なのですが、

フレームが出っ張っていて、腕の置き場がないんですけど・・・
(私がクソデヴだということを割り引くとしても、アームレストと木のフレームに腕が挟まって、窮屈・・・)。

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乗客間日よけ戦争(苦笑)を解消するという意味では、個別に日よけを設置するというアイディア自体は結構なことだと思うのですが、寸法は考えようよ・・・
(なお、この木のフレームに腕を置こうとすると・・・位置が高すぎるという、この現実・・・)。

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その日よけは“すだれ”で、雰囲気はいいんですけどね、雰囲気だけは

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なお、背面テーブルも木材ですが、すべり止めとか縁の加工はありませんので、ダイナミックな気動車の加速とソウルフルな走りに直面すると、ズルズル滑るとか何とか・・・。




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床はツヤツヤの木です。
いつまで好適な状態を保てるかは、定かではありません
(鬼メンテナンスが求められる・・・それが水戸岡デザインです・・・)。

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足元の配管が(振子車や旧式の気動車と違って)うっとうしくないのはいいのですが・・・。

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ちなみに、洗面所はごらんのありさまになっていました
(ホント、雰囲気作りは最高なのですが・・・)。




さて、乗車した日は9月の平日ということもありまして、「はしだて8号」は、増結なしのガチ2連でした。
指定席車と自由席車が1両ずつのため、自由席車はほぼ満席です。

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(画像は京都駅到着後のもの)
そんな自由席車の座席不足を補うためか、かつては座席がなかったフリースペースにも、どこかで見たようなソファ? ベンチ?が設置されていました。
案の定というか何というか、出張サラリーマンの臨時酒盛り場と化していて・・・なんだかなぁ・・・
(昼間なら、観光客グループの臨時酒盛り場と化すのか?)。

他方で、指定席車は6割ほどの入りと、ガラガラというわけではありませんが、自由席車よりはまだ落ち着いた車内環境でした
(私の隣の席も終始空いていましたし・・・)。

なお、こうなることがわかりきっているため、KTR8000形にJR線内で乗車するときには、少々高くても指定席を確保するようにしています。

列車は定刻通り福知山駅を発車し、足元からはどこかで聞いたようなエンジン音を響かせながら、山陰本線を突っ走ります
(「どこかで聞いたような」となるのも当然で、われらが(?)JR四国2000系と同様の、小松製作所製SA6D125H形機関を搭載しています。安心と迫力のディーゼルサウンド(苦笑))。

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そして、綾部駅からは、前方に東舞鶴駅からやってきた「まいづる14号」を併結します。
併結作業もありまして、停車時間は長めです。

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(画像は京都駅到着後のもの)
本来であれば、併結作業を眺めに自由席車の先頭フリースペースに出かけるところですが、なにせ“臨時酒盛り場”と化しているので、自席で大人しくしていました
(なお、「はしだて8号」の方が後着のため、はしだて号の扉が開いたときには、すでに併結作業は終わっているのです)。

(山陰本線としては)需要の多い綾部駅とあって、いくらかの乗客はあったようですが、指定席車はほとんど増えませんでした。
そして、夜の山陰本線を、運転停車もしないままひた走り、園部、亀岡、二条・・・と停車して、




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19:53、終点の京都駅に着きました。

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乗客を降ろすと、早速折り返しのため車内整備となります。

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こうして外から見ると、後付けのフレームによって原形の大型窓を仕切って、日よけを設置していることがうかがえます。

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京都丹後鉄道になってからの改造車だけあって、“丹鉄”のロゴも抜かりなく表示。

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京都駅では折り返し時間が30分以上あることもあってか、しばしホームは無人になりました・・・。


“丹後の海(日本海)”をモチーフにした濃青色の車体・・・美しいと言えば美しいのですが、露出を決めにくいといえば決めにくい・・・orz
(すぐに潰れてしまうという・・・この現実)。

夜間や、京都駅31番線のような昼間も暗い空間であると、なおのこと背景に溶け込んでしまいそうなのが、撮り鉄泣かせですね・・・
(オマエに腕がないだけだろ!・・・というツッコミは、甘んじて受けますよ・・・)。




・・・ということで、最初の改造車の登場から2年弱、今年(平成29年)になって、遂に全車が「丹後の海」仕様になったKTR8000形の乗車記録でした。

内外装の暖かみがあって落ち着いた“雰囲気”は、水戸岡デザインの本領発揮、さすがです。
車内に入ったときには、思わず「おおっ」と思いましたもの。

他方で、座席周りの“残念っぷり”も、さすがというか何というか。
おなじ水戸岡デザインでも、初期のJR九州787系などは、内外装・雰囲気はもちろんのこと、座席周りも充実したものだったのに、いつからかこんな“ごらんのありさま”状態になってしまったのでしょうか・・・。

まあ、私が最近お世話になった水戸岡デザインの車両、岡山電気軌道にしても和歌山電鐵にしても、「短時間しか乗車しない」車両ばかりだったので、座席周りのダメっぷりが気にならなかっただけでしょうか・・・
(JR四国「しまんトロッコ」号は長時間乗っていますが、アレは“トロッコ車”なので、座席周りの掛け心地なんて問題にならないので、ノーカン・・・ということで)。

ともかく、とてもではないですが、長時間(1時間オーバー)安心して乗っていたいとは思えない座席周りは、KTR8000形オリジナルの“The・平凡、だけど悪くはない”という座席周りからすると、“退化”としか思えないのが、残念なところでした。

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原形時代から変わらないのは、沿線の名物にして高級織物“丹後ちりめん”製の枕カバーくらいですね・・・
(デザインやカラーリングは変わりましたが、一貫して丹後ちりめん製です)。

ちなみに、綾部~京都間の沿線画像が全くないのは、単に夜だからアレな物体しか写り込まない・・・という事情もありますが、それ以前に、身体を前のめりにさせて肩口に背もたれの出っ張りがかからないように試しているうちに沈没していたから・・・だったりもします(苦笑)。
できうるならば、そんなアクロバティックなことをしなくても安眠できる座席であってほしい・・・(苦笑)




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(余談)
京都駅烏丸口の改札を出て市バスターミナルに移動していたら、デジタルサイネージがアレな表示をしている(?)ところに遭遇しました。
ここは2043年の未来か?
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No title

今はキハ単独でJR線に乗り入れているようですね。
183系以外の車輌とはまだつないだこともないのでしょうか。

リニューアル前ですが一度この車輌に乗車したことあります。
普通列車としての運用でしたが、由良川橋梁も斯様にかぶりつきできました。
https://imgur.com/8Z4T4VJ.jpg
猛禽類と思われる鳥が横切るのも、自然豊かな証しでしょうか。

KTR8000形

ねるねるさん、コメントありがとうございます。
KTR8000形は、山陰本線に乗り入れる際には一貫して同一系列のみで組成された編成となります。
福知山線に乗り入れていた時代には、当時の183系(485系改造車)電車に揺られて“牽引”されていたこともありました(あくまでも、牽引されるだけで、動力協調運転ではなかったはずです。これは、前身の「エーデル丹後」(JR車両ですが)時代から同様です)。
ちなみに、牽引されることに対応していたのは、KTR8000形の最初の2編成だけとのことで、このときに乗車した最終編成(KTR8015-8016)は、そもそも電車との併結に対応しない編成でしたね
(そういえば、福知山界隈の183系電車も、全廃されて久しいですね・・・)。

また、由良川橋梁、撮影地としても有名ですが、乗っていても見応えのある区間です。
かつての「タンゴ悠々」号(東舞鶴発着の「タンゴディスカバリー」号の間合い運用で、快速扱い)や、現在の「丹後あかまつ」では、徐行運転していた/いることもありますし・・・。
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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