「伊予灘ものがたり」号に乗りにいく(その①)

去る三連休、ようやく・・・というか、いまさら・・・というか、“地元・松山”を走る“全国区”の観光列車「伊予灘ものがたり」号に乗車してきました
台風18号の進路と勢力にやきもきさせられたのですが、結果的には“タッチの差”でかわすことができて、やれやれ・・・。

なお、乗車に際しては普通に乗車券・グリーン券・食事券を購入するよりも割安で、しかも、グリーン券の発売開始前(1ヶ月前)に先んじて予約購入しておくと、代わりに(?)マルス10時打ちまでしてもらえる、JR四国ツアーの誇る「伊予灘ものがたりきっぷ」を利用しています・・・(購入記録とか何とかは「こちら」)。




P9183322_R.jpg
・・・ということで、やってまいりましたは台風一過、晴れ渡った昼下がりの松山駅です。

P9183343_R.jpg
台風は彼方に過ぎ去っており、外はいい天気なのですが、台風の爪痕もところどころに残っていました・・・。
電光掲示板の「今治以遠は運休」という掲示。
台風による大雨で、玉之江~伊予小松駅間の架線柱が傾いているとかで--後日地元の新聞記事を読んでいたら、当該区間では線路を支える盛土が一部崩れており、そら架線柱も傾くわ・・・--、朝から昼過ぎまで、松山駅からは(東に向かっても)今治駅までにしか行けない状況となっていました。

P9183334_R.jpg
私が駅に着いたときに(松山以東に向かう列車として)運転されていたのは、今治までの普通列車のみでした(松山~今治間の特急列車は全面的にストップ。なお、画像の普通列車は今治まで行かずに、手前の伊予北条止まり)。
そのせいか、松山駅の改札口の前には特設のパイプ椅子が並べられ、多くの乗客が運転再開を待っているという状況でした。

DSC_0845_R.jpg
もっとも、しばらく待っているうちに、玉之江~伊予小松間のトラブルに対しては応急処置が完了したようで、松山14:23発の「しおかぜ22号」から、運転が再開されることになりました。
本来は“アンパンマン列車”になるダイヤですが、アンパンマン列車は前日からの不通でどこかにとどめおかれているのか、松山運転所から予備編成(?)である一般車が出てきました・・・。

とはいえ、台風の大雨か高波で、詫間~海岸寺間の線路に損傷が生じており、しおかぜ号も“詫間行き”という、なかなかにレアな状況になっていました(詫間~多度津間はバス代行)。
護岸だけでなく路盤もえぐられてレールが宙づりになっているという大規模な損傷で、復旧まで長引くことも懸念されていましたが、昼夜兼行の復旧作業もあってか--あと、予讃線は収入的な意味ではJR四国の大黒柱なので、さっさと復旧させないとエラいことになる--、わずか3日間で復旧作業を終え、現在は通常どおり運転されています(・・・よかった)。

DSC_0879_R_20170922181949d4f.jpg
この「しおかぜ22号」の突発編成に続くように、宇和島行きの特急「宇和海17号」となる2000系が、こちらも松山運転所から出てきました。

DSC_0876_R.jpg
一般車の「しおかぜ22号」--この日は所定ダイヤであれば全編成が「しおかぜ」号として岡山行きになるはずでしたが、詫間から先に進めないと・・・orz--と、例によって“縦列”停車。それが松山駅くおりちー
この列車は、特に何の変哲もない2000系量産車・・・って、





DSC_0894_R.jpg
なぜキサマが“しれっと”混じっている?(笑)


台風直後の運用乱れの影響なのか、慢性的に車両不足である--松山運転所では予備車がない--振子指令制御装置(CC装置)搭載の2150形の代用なのか、ともかくも、本来はTSE編成が充当されないはずの列車で、なぜかTSE編成(の一角)に、乗ることができました(笑)

ちなみに、CC装置搭載車の予備車として、松山運転所には2005号(グリーン・普通合造車)がいますが、所定ではグリーン車の連結がない宇和海号だけあって、2005号を組み込むと定員的な意味でエラいことになるので、慎重に使われている模様
(このときは、2005号は運転所の一角で昼寝してました・・・)。

P9183368_R.jpg

P9183378_R.jpg
・・・ということで、夏の“バースデイきっぷの旅”で乗車した2001号に、図らずも再び乗車することができました
(自由席車としては一般車もあったわけですが、TSEの一角が混じっているなら、そっちに乗りますよ・・・先頭展望的な意味でも(笑))。

P9183374_R.jpg
2000系量産車の“カッチリ”とした掛け心地の座席もいいのですが、バブルの残り香漂う(?)TSE編成の“ふんわり”とした掛け心地の座席も--少々くたびれてはいますが--いいものです

DSC_0897_R.jpg
もちろん(?)座るは“いちばんええせき”でございます。
なお、本来であれば岡山・高松方面からの特急からの乗り継ぎ客もいるはずなのですが、上述の事情により下り特急は全く到着しない状況・・・。
したがって、純粋に松山駅からの乗客しか乗っていないという、これはこれでレアな状況・・・。

当然、乗客の絶対数は少なく、乗っている側としては快適でした
(JRとしてはたまったものではないでしょうけれども・・・)。

DSC_0861_R.jpg
いつもの“ローレル賞”プレート。

DSC_0860_R.jpg
情報表示装置。

DSC_0867_R_20170922181905658.jpg
製造銘板(プレート)。
TSE編成は、ちょうど昭和から平成に改元された直後に落成しているのですが、“平成1年”という表記が、異色といえば異色です。

DSC_0889_R.jpg
振子車らしい低い床面。

DSC_0858_R.jpg
そういえば、TSE編成の登場直後は

ステップのない気動車

・・・というのが、物凄く新鮮だったことを、なんとなく覚えています
(当時四国で活躍していたキハ181系もキハ185系も、当たり前のようにステップ装備でしたからね・・・)。




P9183390_R.jpg
そんななか、上り特急「宇和海16号」が到着しました。
予讃線に細々と残された2000系アンパンマン列車が、所定どおり充当されていました。
なお、予讃線松山以西については、この日の朝から所定どおりのダイヤで運転が再開されています。

だからこそ、「伊予灘ものがたり」号も当たり前のように運転されているわけですが・・・。

他方で、JR四国全体で見ると予讃線(松山以東)がエラいことになっている状況で、優雅に観光列車・・・というのもどうなのだろうと思うところもなかったわけではありませんが、


平常どおり運転されているのであれば、乗りに行かない理由などない
(だいたい、平常どおり運転されているのであれば、キャンセルなどした日には普通にキャンセル料がかかるわけで・・・)

P9183407_R.jpg
・・・ということで、2001号の“いちばんええせき”に身を委ねて、八幡浜駅に向かいます。
それにしても、松山以東の特急列車からの乗り継ぎ客がいないだけあって、車内は3割程度の入りです。
乗っている分には空いている方がありがたいのですが、JRは大変でしょうね・・・。

P9183411_R.jpg
前日の台風で、水位がダダ上がりになって“氾濫か”・・・と危惧された重信川を渡ります。
さすがに水位は下がっていましたが、濁った水が前日の状況を物語っているかのようです。

伊予市駅までのあいだで車内改札を受け--“伊予灘ものがたりきっぷ”の場合、片道は(当然)「伊予灘ものがたり」号の利用ですが、片道は特急自由席を追加料金なしで利用することができます--、

P9183421_R.jpg
向井原駅を通過。
海線を右に、頭上に松山自動車道を望みつつ、山線に入っていきます。

P9183426_R.jpg
線路規格の高い山線--内山線区間--を、車体を傾けつつ疾走。

P9183430_R.jpg
14:53(頃)、内子駅に着きました。
ひたすら続いてきた高速走行も、ここで一区切りです。
上りの「宇和海18号」と交換します。

P9183440_R.jpg
少し速度を落として内子線を抜け、伊予大洲駅を出ると、肱川を渡ります。
こちらも、台風の影響で濁流状態になっていました・・・。

P9183444_R.jpg
速度は落ちていますが、振子は快調に動作しています。

P9183458_R.jpg
15:15、松山駅から50分ほどで、八幡浜駅に着きました。
列車は引き続き宇和島まで行きますが、ここで降車します。




P9183486_R.jpg
さて、(松山駅を先に出た)「伊予灘ものがたり・八幡浜編」が海線を走っている間に、あたかも“ウサギとカメ”よろしく山線を駆け抜けて追い越してきたことになりますが、「八幡浜編」の折り返しとなる「道後編」の出発まで、50分ほど時間があります。

・・・ということで、一旦改札の外に出て、駅周辺と駅構内をウロウロ・・・。
一見すると“二階建て”に見える八幡浜駅舎ですが・・・

P9183500_R.jpg
中は大漁旗の掲げられた“吹き抜け”だったりもします。

DSC_0914_R.jpg
駅舎内には「伊予灘ものがたり」号のパネル展示。
力の入れようが伝わってくるというものです・・・。

P9183499_R.jpg
待合室も“ごらんのありさま”です。
もっとも、特に「伊予灘ものがたり」号の利用者専用・・・というわけではなく、誰でも利用することができます

DSC_0924_R.jpg
そうこうするうちに、団体客でしょうか・・・急に構内が賑やかになりました。
エリートぼってぃ非コミュとしては厳しい状況・・・ということで、

まだ「伊予灘ものがたり」号の到着には少し早いところですが、駅員氏に「伊予灘ものがたりきっぷ」とグリーン指定券を提示して、改札をくぐってホームで待つことにしました。

DSC_0916_R.jpg
「伊予灘ものがたり・道後編」のごあんない。

DSC_0930_R.jpg
そういえば、跨線橋も“ごらんのありさま”になっておりました・・・。

DSC_0920_R_201709221823397fe.jpg
乗車位置にカーペットが敷かれると、いよいよ「伊予灘ものがたり」号のお出ましです・・・

「その②」につづく・・・
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 伊予灘ものがたり道後予約リクエスト中です

双海明粋さん、はじめまして。
ご覧くださいまして、また、コメントくださいまして、ありがとうございます。

JR四国ツアー経由で「伊予灘ものがたり」号をリクエストされているとのこと、GW期間中ですので競争率はきわめて高いものとは思われますが、よい結果になることを願っております
(GW期間中であれば、まさに「発売日当日午前10時のマルス打ち」の世界でしょうね・・・)。

運良く乗車できることになりましたら、ぜひ堪能してきてください。四国の片田舎(←失礼)を走りながら、全国から乗客を集めるだけのことはあることを、実感していただけると思います。

また、「SLやまぐち」号のオロテ35形に乗車されたとのことで、うらやましい限りです。
そういえば、(地元が松山ということで、一応は“対岸”を拠点としている身でありながら)「SLやまぐち」号には一度として乗車したことがなかったりもします。一度は・・・と思うのですが、対岸とはいえアクセスが悪いんですよね・・・。
基本になるのは三津浜港と柳井港を結ぶ防予フェリーなのでしょうが(何度か乗船経験があります)、山口県の西側に行くのであれば、松山・小倉フェリーの方が便利というのも、わかるような気がします
(20年も昔に、松山→(フェリー)→小倉→(以下鉄道)→山口→広島→岡山→松山・・・という、無駄な大回りの旅をしたことを、懐かしく思い出しました・・・)。

あと1週間後になりますが

JR四国ツアーさんからの回答待ちが木曜日、3月29日にメールが来ると思います。

マルス10時はまさしく争奪戦ですよね。


私のほうはSLやまぐちで9月2日(土)、すなわち8月2日(水)に休みをもらってまで新山口に朝早くでしたが私1人でした。


それ以後は西日本さんのe5489に登録しましたが一秒でも早い者勝ちの争奪戦バトル!


ちなみに、私は金曜日の夜に小倉→観光港で日曜日のお昼に三津浜港→柳井のコースで山口←→松山に往き来しています。

Re: あと1週間後になりますが

双海明粋さん、コメントありがとうございます。

私も昨年の「伊予灘ものがたりきっぷ」の注文時に実感しましたが、グリーン券発売開始前(1ヶ月以上前)に申し込んで、結果が届くのを待つ間のドキドキ感というかワクワク感というのは、この手の旅の醍醐味なのではないか・・・と、勝手に思わないでもありません。
「争奪戦」なのは間違いありませんが--GW中ということもあって、ただでさえ年中混雑している「伊予灘ものがたり」号が、一年でも最も混雑する時期(のひとつ)でしょうから--、無事に確保できるといいですね。

なお、長らく気になりながらも、「J-WESTカード入手できないし(社会的信用と収入の欠落により審査をはねられる的な意味で・・・)」ということで登録せずじまいだったe5489、思うところがありまして先日ようやく(ヒラ会員として)登録しました。
もちろん、J-WESTカードがないと恩恵をフルに受けられないことは事実ですが、カードのないヒラ会員でも空席状況の確認や予約をシートマップを見ながらできる“メリット”というのは、実はかなり強力なのではないか・・・と、改めて思っています。

ヒラ会員(スマホも持たない)の場合、実際のきっぷ類の受け取りに際して駅まで行かなければならないのは若干面倒ですが、JR他社や旅行会社などに代売手数料を払わずに済ませるための「自社囲い込み」という設置の趣旨を考えると、致し方ないのかもしれません・・・。

>ちなみに、私は金曜日の夜に小倉→観光港で日曜日のお昼に三津浜港→柳井のコースで山口←→松山に往き来しています。
瀬戸内海をぐるりと回って・・・というルートですね。
往復船旅・・・「ゆとり」があってよさそうです。

ようやく

JR四国ツアーさんより確定致しました。
2号車の海側らしいです。
先ほどセブンで支払いも終わってチケットが来るのを楽しみです。

あと、先日の土曜日3月24日に私の地元山口で
「SLやまぐち」2018年版がスタートしまして行き(新山口→津和野)では1号車グリーン展望(オロテ35-4001)
帰りは4号車(オハ35-4001)で参りました。
まさに「デゴイチリターンズ」です!


5月5日(土曜日)ではD51-200(デゴイチ)&C56-160(シゴロク・ポニー)重連
5月6日(日曜日)にありがとうC56をもって鉄道本線としての卒業です。

Re: ようやく

双海明粋さん、コメントありがとうございます。

まずは、GWの「伊予灘ものがたり」号が予約できたとのこと、おめでとうございます。
海側席でしたら、眼前には伊予灘のパノラマが広がります(伊予長浜~高野川間)。
ぜひ、堪能してきてください
(あとは、晴天に恵まれることをお祈り申し上げます・・・。こればかりは、当日にならないとわかりませんね・・・)。

また、「SLやまぐち」号はオロテとオハで往復ですか・・・うらやましい(苦笑)。
かつて梅小路で「スチーム」号として細々と動いていた頃を知る身としては、本線でのびのびと走っているD51形200号機、一度は会いに行ってみたいものですが・・・山口は・・・対岸なのに・・・(再度苦笑)。

他方で、D51と入れ替わるように本線から引退するC56形160号機、個人的には(30年近く前の平成元年に)四国鉄道100周年を記念して多度津~琴平間でひっそりと運転された「SLどっきん」号をはじめとして、何度か四国入りしたことが印象に残っています。
また、間もなく最後の時を迎える三江線をはじめとして、地方ローカル線でのSL運転によく駆り出されていたことも懐かしく思い出しますね。
使い勝手という意味ではどこにでも(?)乗り入れることのできるC56形の方が上なのかもしれませんが、そろそろ何かと難しくなっているのかもしれませんね(保守など)。
もっとも、D51形200号機に代わって梅小路で活躍することになる(のでしょう)から、会いには行きやすくなるのかもしれません・・・。
プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ