中扉エアロバス・・・おそらくファイナル

昨年から、神戸市内某所に定期的に通うようになっております。
私のやることですから、往復で同じルートなどという面白くも捻りもないことはいたしませんが・・・、先日・・・何を思ったのか・・・

・・・ということで、淡路島に残る“名物バス”に乗り納めに出かけてきた際の記録です。




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神戸市内某所からJR線に揺られることしばし・・・。
やってまいりましたのは、舞子駅に隣接する「高速舞子バス停」です。
淡路島、四国方面への高速バスの一大拠点としても、知られています。

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明石海峡大橋と同じ高さにあるということもありまして・・・

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地上からは、はるか上空を見上げるかたちとなります(なお、こちらは上り線の降車専用バスストップ。逆に、下り線は乗車専用バスストップとなります)。

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見上げれば要塞チックです(笑)

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地上からはエスカレーターかエレベーターを選択することができますが、このときはエレベーターに乗って4階へ・・・

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もっとも、エレベーター/エスカレーターで上がることができるのは4階まで。
最後の4階~5階間の移動は、階段をチンタラ昇る必要があります
(地上から全部階段を昇る羽目にならないだけ、マシという説もアリ・・・)。

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明石海峡大橋と同じ高さとなる、高速舞子バス停の乗り場にやって来ました。

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淡路島へ向かうバスは、民鉄系/JRバス系を問わず、この2番乗り場から発車します
(四国方面へ向かうバスは前方の1番乗り場から発車)。




待つことしばし・・・。
高速バス銀座らしく、淡路島各方面へ向かうバスを何本か見送りましたうえで、15:50すぎに、本日のお目当てがやってまいりました

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“淡路交通のエアロバス”ということで、わかる方にはおなじみの・・・

中扉エアロバス

・・・で、ございます。

かつては、福良営業所のみならず、津名営業所にも配属されて、淡路島島内のみならず徳島にも向かっていた“中扉エアロバス”ですが、いつの間にやら--更新サイクルの早い淡路交通では“当然”という説もありますが・・・--廃車~売却される車両が相次ぎ、現在では福良営業所に配属される一台のみとなっています(ナンバー「神戸230 あ 575」)。

ちなみに、私自身はかつて(4年前)まで、所用で定期的に淡路島に出かけていたことがありましたが、その際に時間が合えばできる限り乗るようにしていたのが--ときには帰り道と反対方向に逆走してまで(笑)--、この車です。

平成25年に二度乗車したのが、最後になるかと思っていたのですが、先日何気に淡路交通の公式HPを眺めていると

中扉エアロバス、今年(平成29年)6月末まで活躍中(意訳)

・・・という情報が掲載されておりまして、






まだ走っていたのかよ・・・
(更新サイクルの早い淡路交通のこと、とっくに全滅していたと思っていたのに・・・)

という驚き半分、

これは“乗り納めに行け”という天啓よ

・・・という、勝手な思い込み半分ということで、帰り道から大幅に外れたルートにもかかわらず、ここまでやって来た次第(笑)。

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目の前で開くは“魅惑の中扉”。
ステップを上がりまして・・・

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この、柔らかい赤系モケット--何気に“渦潮”が描かれている--に、まさかまた出会える日が来ようとは思いませんでした・・・。
淡路交通ではどこをどうひっくり返しても現役最古参車両、全国的な高速バスの基準からしても、車齢15年オーバー(この車は平成13年度投入車)という大ベテランですが、淡路交通で大切に整備されているためか、車齢を全く感じさせないアコモデーションと走りを誇ります
(近年は福良~高速舞子間を往復しているだけなので、走行距離としては年式ほどではないのかもしれませんけどね・・・)。

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とはいえ、この“エアロバスらしからぬ扉とステップ”を(定期乗合バスとして)眺めることができるのも、あとわずかですか・・・。

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そんな、“去りゆく中扉”に敬意を表して(?)、扉直後の席に居座ることにしました。
高速舞子からは、だいたい15名ほどの乗車でした
(なお、乗車した高速舞子15:55発の便は“平日のみの運行便”ですから、土休日に中扉エアロバスに乗りにいく方はご注意ください・・・)。




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定刻通り、15:55に高速舞子バス停を発車。
いきなり車窓のハイライトとなる明石海峡大橋です。

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そんな明石海峡大橋を渡ったと思いきや、すぐに淡路ICバス停に停車。
そんな橋一つ分の短距離でも利用者がついているのが、淡路島系統の高速バスの面白いところです。
なお、この福良~舞子線は、高速道路上のバス停にすべて停車していくことに加えて、各停留所間の相互利用も可能である--どんな短距離でも利用可能--という、高速バスとしては異色の路線です。

基本的に淡路島島内で路線が完結し(高速舞子にははみ出ていますが・・・)、淡路交通単独で運行しているからこそできる芸当というところでしょうか・・・(あとは、かつての「島内特急バス」の性格を兼ね備えているからという側面もある模様・・・)。

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大阪湾を見下ろしながら、神戸淡路鳴門道を疾走。

・・・って、景色としては京阪神~松山間の高速バスで眺めているものと“同じ”はずですが、中扉エアロバスから眺めると“別物”に思えてくるのが不思議なところ。

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さんさんと降り注ぐ太陽光で、少し暑い・・・ということで、荷棚下の空調吹出し口を調整。
中扉のついた特注仕様とはいえ、このあたりは通常のエアロバスと変わらないのですね・・・。

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北淡ICバス停に停車するため、いったん料金所の外に出ます。
ちょうど、島内路線バス(西浦・一宮線)のエルガミオがやってくるところでした。
接続を確保しているのでしょうか・・・。

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その、北淡ICバス停に停車。
帰宅と思われる高校生が大量に乗車してきました。

そういえば、“中扉エアロバス”の最後の一台がこうして長生きした理由、通学の高校生を二扉で捌く必要性のため(よくある乗降一扉車では時間がかかってしかたない)・・・という説がありますが、それもわかるような気はします。
もっとも、一気に乗ってくるからといっても満席レベルではなく、さりとて車内は6~7割方埋まる状況ですから、盛況といえば盛況です。

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北淡ICバス停を出て、ふたたび神戸淡路鳴門道へ。
四国方面へ向かう高速バスの定番休憩スポットである室津PAも華麗に通過しますが、何というか、松山方面への高速バスに乗り慣れていると、ものすごく新鮮な光景です・・・

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途中、高速道路上のバス停で主に高校生を降ろしながら、津名一宮ICバス停につきました。

手前に写っている物体は・・・

もちろん“中扉”です

このバス停も、料金所の外にあるため、いったん流出しています。

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次に高速道路からいったん流出するのは、洲本ICバス停です。
昔、淡路島を定期的にウロウロしていた頃は、ここか洲本高速バスセンターのお世話になっていたものです。
懐かしさに思わず降りる・・・こともなく、乗り納め儀式のお約束として、終点まで乗り通しますよ

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榎列(えなみ)バス停にさしかかる頃には、一面のタマネギ畑が車窓のハイライトとなります。

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榎列の次は、「陸の港西淡」バス停に停車する便の方が圧倒的多数ですが、この便は神戸淡路鳴門道を降りずに、

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「西淡志知」バス停に停車します。

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淡路島も南の方にやってくると、新たに乗ってくる乗客もなく、ひたすらに高校生が降りていく光景が繰り返されます。
それなりに埋まっていた車内も、このあたりに来る頃には“まったり”モードに。

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そして、淡路島最後の出口となる「淡路島南IC」にて、神戸淡路鳴門道を流出します。
あとは一般道をひた走るわけですが・・・

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おいおいこんな道をエアロバスが走るのかよ・・・と言いたくなるような、狭隘で急曲線の多い道路。

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海沿いの景色は抜群ですけどね・・・。
そして、沿道の主要バス停でも客扱いが行われ、少数ながら降りていく高校生がいました。
通学需要向けの「淡路島南IC経由便」ということなのでしょうね・・・。

それから、この一般道(兵庫県道25号線)・・・どこかで見た覚えが・・・と思いきや・・・

大鳴門橋の通行止めにともなう大渋滞のときに、松山EXP大阪号で淡路島の一般道を迂回したときに通った道だ!

・・・ということで、あのときは福良口から淡路島南ICまで“3時間”かかったものですが、このときは15分ほどで華麗に抜けていきまして・・・

落差激しい罠・・・と、思うことしきり。

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さて、そんな“中扉エアロバス”の旅も、そろそろ終焉のようです。
終点の「福良」到着を告げるアナウンスが、車内に流れました・・・。

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17:15頃、ほぼ定刻に、バスは終点の福良に着きました。

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なお、福良バスターミナルは淡路交通の福良営業所と一体となっていますので、眼前で車庫入れを眺めることができます。

運転士氏に一言断りまして、乗客が立ち入ることのできる建物外周の通路から、車庫入れを眺めることとしました
(決して、車庫の敷地に勝手に立ち入っているわけではありませんので、念のため。あと、今後この“中扉エアロバス”に乗車しに行く方、勝手に車庫の敷地に入らないことを、心がけましょう(良識あるファンなら大丈夫なのでしょうが、時折ヘンなのがいますからね・・・))。

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夕日を浴びて華麗に方向転換・・・

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バックで入庫するのかと思ったら、前進入庫なんですね・・・。

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方向幕式の車両も、すっかり少なくなってしまいました(淡路交通では、間違いなくこの一台しかいないでしょうね・・・)。




・・・ということで、残り1台となったうえに、近い将来の運用取りやめが予告されている、淡路交通名物(?)・中扉エアロバスの乗車記でした。

私自身はほぼ4年ぶりの乗車となりましたが、かつて乗車した頃と変わらず、主に高校生の通学の足として、“普段通りの姿”を見せてくれました
限られた時間に集中する高校生を捌くためにも、中扉で乗車、前扉で降車という二扉体制は必要で、なかなか全廃できなかったのかもしれませんが、他方で、少子高齢化の波のためか、高校生も減少傾向の模様。
事実、中扉エアロバスの充当便には“続行便”がついていた姿も5年ほど前に乗車したときには見かけたこともありましたが、今では続行便が必要になることもなさそう・・・。

そのうえ、淡路交通としては異例の古参車両となって、丁寧にメンテナンスされているといっても、さすがに・・・ということか、6月末で運行が終わることが予告されています
(過去にも、公式HPで運用終了が予告されたものの、見事に覆って“しれっと走り続けていた”という経緯もあるようですが、さすがに今回は・・・もう車齢16年ですからね・・・)。

運用終了の日まで、高校生(時折バスヲタ)を乗せて、普段通りにトラブルなく走り続けてほしいものと、願うことしきりです・・・。
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No title

親類宅を訪ねるのに、一度玉川上水駅から舞子駅を結んでいた山陽バスの夜行便に乗車したことございます。
降り立った山陽の舞子駅は早朝という事か無人駅と化していましたが、ここを終点としたのは淡路島や四国への乗り継ぎ需要も狙っていたと考えられます。
ただ、それらへの直行便の前には敵わなかったのか今は三宮止まりとなっているようですね。

ところでこの淡路交通のバス、前扉がプラグドアなのですね。
開閉回数が多い、あるいはコスト第一だと斯様に折戸が選ばれるものですが耐久性を重視したのでしょうか?
http://imgur.com/EsCS37I.jpg
(京浜急行塗装ですが、いりおもて交通のバスです)

こんにちは!淡路島南経由だったのですねー今や舞子線もGALAばかりになってますし貴重です。あ、この路線は福良や南淡から徳島に行きやすい路線です。陸の港や西淡志知から乗り換えが出来ますしね
余談  西淡志知は東京行きのエディも止まるので淡路島から東京へも便利です

Re: No title

ねるねるさん、コメントありがとうございます。
山陽バスの夜行便というと、“レッツ号”という直球なのかセンスがどうなのか・・・という愛称を真っ先に思い出してしまいます。
それはともかくとして、舞子公園駅に発着していた時代があったのですね。
ご指摘の通り、乗り継ぎ需要を想定していたのでしょうが、早朝からエスカレーター/エレベーター/階段を、荷物を担いで乗り継ぎしたくはない・・・というのも、わかる気はします。
首都圏から四国への高速バス網は充実しており、首都圏から淡路島・・・は、需要があまりなさそう。

また、淡路交通の“中扉エアロバス”、ご指摘の通りプラグドアを採用しています。
淡路交通では、同世代のガーラ(旧)や、その後のガーラ(新)も含め、高速車にはことごとくプラグドアを採用していますので、仕様をそろえているというところではないでしょうか。

余談ながら、15年ほど前に、当時の(経営破綻前の)京都交通(破綻後に日本交通の傘下となった現在の「京都交通」とは別組織)が担当する「京都~福山」線で、折戸車による高速バスに乗車したことがあります(トイレがなかったので、おそらく、貸切落ちだったのでしょう)。そのときは、高速走行中に「とにかく風切り音がうるさい」ということがありまして、高速道路を走行するバスの大半がプラグドアとなっていることには、明確な理由があることを思い知らされた次第・・・。

淡路島の高速バス事情

金山さん、コメントありがとうございます。
舞子~福良線、大半の便が「陸の港西淡」経由で、西淡三原ICから神戸淡路鳴門道に乗るのですが、通学や帰宅の高校生が多い時間帯の便は、伝統的に「淡路島南IC」経由となり、兵庫県道25号線上のバス停で乗降扱いをしています。
県道上のバス停の利用者が多いとは思えませんが、少ないながらも根強い需要があるということなのでしょうね。

なお、4年前に淡路島をウロウロしていたときは、高速舞子16:55発の便(今回乗車した便の1便後の便)に中扉エアロバスが充当されており、陸の港西淡経由でしたが、いつの間にか充当されるダイヤが変わったようです。

また、淡路島上の高速バスストップ、確かに徳島バスの東京線や、関空リムジンバスも停車していますね。
淡路交通が単独で参入するほどの需要はないかもしれないにしても、淡路島から首都圏や関空に向かう需要も、一定程度はあるということでしょう(ただ、淡路島~関空は、どう考えても航路で結んだ方が手っ取り早そうなのですが、そこまでの需要はないのでしょうね。以前はあったものの航路が廃止になったことを考えるにつけ)。

こんにちは。自分は神戸から福良に帰るときは基本的に洲本までノーストップの三ノ宮線で帰宅してましたw短距離的で洲本icー福良は有りましたねー市内線の本数が少ないので短距離では重宝です
後は淡路島ー大阪は年々少なくなってきてるイメージです。枚方線も無くなったとか⁉需要自体が少ないのでしょう逆に東京線は新幹線だと乗り換えや新神戸へ出ないと行けない、まずらわしさから需要があると思います。それがエディ2往復の停車にも繋がってるのでしょ個人的には陸の港西淡に止まって欲しいですw

たしかに、短距離では重宝です

金山さん、コメントありがとうございます。
神戸~福良間の移動で舞子~福良線を利用する方は、まああまりいないでしょうね(高速舞子での乗り換えがそれなりに煩わしいですし)。
舞子~福良線に改めて乗ってみて、「区間利用が大半を占める(始発から終点まで乗り通していたのは、私くらいでは?)ことを、目の当たりにした次第です。これも、役割分担というものでしょう。

また、ご指摘のとおり淡路島(洲本)~大阪線は、かつては多数運行されていたところが、現在ではJRバス2往復、淡路交通・阪急バス4往復となっています(ちょうど私が淡路島をウロウロしていた平成24年の秋に淡路交通・阪急バス便は半減となり、昨年から阪急バス便は子会社の阪急観光バスの運行に変わっています)。
淡路島~舞子・三宮線は相変わらず堅調な需要があるように見受けられますので、単に大阪まで直通する需要が激減した・・・ということなのでしょう(乗り換えの手間を厭わなければ、確かに鉄道に乗り換える方が早いですし)。
淡路島のバス停にも停車していた枚方~徳島線は、需要自体は堅調であったものの、徳島バスの乗務員不足のあおりを食らって廃止になった・・・という噂ですが、真相は果たして?(枚方線も一度乗車したことがありますが、それなりに乗っていました)。

「陸の港西淡」への長距離便の停車。たしかに、南あわじ市の居住者にとっては便利でしょうが、一旦高速を流出して手間をかけるほどの需要はない・・・という判断なのでしょうね。
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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