京都鉄道博物館探訪記(その⑥)

「その⑤」のつづきです・・・

本館の館内では、実車展示を取り囲むように、各種展示のスペースが設置されています
(このあたりの“建物の造り”は、中の「リニア・鉄道館」にも通じるところがあります・・・)。

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橋梁に関する展示。
昔懐かしい(?)餘部鉄橋の模型が、交通科学博物館から移設されています。

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餘部鉄橋の部材の一部。
これも、交通科学博物館に展示されていたものです。
長きにわたって風雪に耐え忍んできたことが偲ばれます。

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“鉄道と電気”をテーマにした展示スペース。

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交流電化初期において実際に使用された整流器や変圧器の実物。
さすがに“実物”は存在感があります。
これらも、交通科学博物館からの移設品です。

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架線のしくみ。
架線を構成する部材を実際に手に取って触れることができるのがポイント・・・となりましょうか。

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並べられし“信号機”いろいろ。
これだけ並ぶと壮観です。

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タブレット閉塞機と

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タブレットキャッチャー。
かつて、地方の優等列車や貨物列車においては、通過しながらのタブレット授受が当たり前のように行われていたものですが、

この“渦巻き”にロマンを感じるのも、中年以上の世代に限られそう・・・。
(もっとも、私の場合、映像でしか通過タブレット授受は見たことがなかったりもしますが・・・orz)。

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そんな展示室の中心に鎮座ましますは、ポイントの実物です。
これも、交通科学博物館時代からありました(ただし、交通科学博物館時代は屋外の第二展示場に据え付け)。

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スイッチ一つで動作を目の当たりにできるためか、“お子様のおもちゃ”と化していました・・・(苦笑)。

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通路に沿って、保線用具や

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各種レールの展示。
レールについては、実際に手に取って触れることができます。
一口に“鉄”といっても、製造時期や製造国によって微妙に造りが違うのが、面白いところです・・・。

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“レール”というと、521形トップナンバー車の傍らには、軌道自転車を体験できる軌道が敷設されています。
個人的にはものすごく体験してみたくて、平日ということもあって別に長蛇の列ができていたわけでもなかったのですが、

(安全上の都合か)係員のおねいさんが必ず後部に同乗する

・・・というシステムになっておりまして、

哀れ腐れ中年お一人様は、列に並ぶ度胸がありませんでしたとさ・・・orz。

(クソデヴ腐れ中年がキャッキャウフフと軌道自転車を漕いでいても、後部のおねいさん大困惑、周りの大失笑間違いなしやんけ・・・(笑))

なお、いくら“お子様”が乗りたいと思っても、また、お子様が乗る分には微笑ましいとしても、この軌道自転車、

乗車に際して身長制限がある

・・・ので、念のため
(まあ、“120cm以上”という制限ですから、小さなお子様でない限り、ほぼ問題はないでしょうが・・・)。

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中の「リニア・鉄道館」では実車が展示されている“ドクター・イエロー”ですが、ここ京都では模型展示にとどまります
(断面模型になっているところに特徴はありますが・・・)。

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トンネル工事についての展示。
これも交通科学博物館時代からありました。




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本館1階の隅には、どこかで見たような221系・・・

交通科学博物館時代には“運転シミュレーター”(ただし、本線走行中でも3分で切り捨てられ、しかも221系の車内からなぜか東日本の路線を運転しているという、なかなかに“アレ”だったシミュレーター)だった221系の実物大カットモデルです。
シミュレーターとしての機能は失ったものの、“運転室モックアップ”兼“エア車掌の聖地”(失笑)と化していました・・・。

・・・というか、あるヲタが占拠して、ひたすら“エア車掌”をやっていましたが、ようやるわ・・・
(誰も貴様のへっぽこなアナウンスなど聞きたくない・・・)。

「譲り合ってご利用ください」・・・と、エアプ車掌は脳内アナウンス・・・(再度失笑)。


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まあ、車体をきっちり再現している221系のカットモデルが一番人気ですが、他にもEF66形、DD51形、DE10形、0系新幹線といった車両の

“運転台”だけが再現されているセクション

・・・と、なります。

ヲタにはもちろん、お子様にも大人気のセクション・・・なかなか空いてくれないのですが・・・

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比較的不人気(?)なDE10形の運転台が空いてたので、無駄に座ってみました。

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マスコン。

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“気分”だけは梅小路駅の構内(?)

・・・それはともかくとして、DE10形といえば、

どうせ入換ばっかりしているのだから、前後どちらに進むにも便利なように、運転席を横向きに設置してやれ

・・・という造りで有名ですが、

座ってみると違和感が結構ある

・・・のは、私だけでしょうか?
(入換だからといって、前と後ろに進む割合が“きれいに半々”というわけでもないのでは?・・・あとは、DE10形って、本線も走るのですが、横向きで本線は走りたくない・・・でしょうね・・・)

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一方、こちらはDD51形の運転台パネル。
“前向き”だと安心?




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“運転台カットモデル”といいますと、交通科学博物館から移設されたクハ151形を外すことはできません。
廃車体を利用しているように見せかけて、研修用か展示用か何かに、一から造り上げた代物(・・・だったはず)です。
これについては、EF66形とDD51形の“間”に据え付けられています。

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モックアップとわかっていても、やはり構体があると雰囲気というか気分が全然違います。

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交通科学博物館時代とは、目に見える景色は大分変わりましたけどね・・・
(あと、誰だよ使い捨てのマスクをこんなところに放置していったクソヴォケは・・・「ゴミはゴミ箱に捨てろ」って、学ばなかったのかよ(怒))。

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移設組カットモデルといえば、大阪環状線仕様のクモハ100形。
これも、廃車体からではなく、研修用か展示用に・・・(以下略)。

ドアエンジンの動き、制御装置の動きといったものを、視覚的に目の当たりにすることができます。

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誰ですか、パンタグラフを無駄に上下させていたアホは・・・(わたしです・・・orz)。

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クハ151形カットモデルの傍らには、国鉄を代表する気道車用エンジンであるDMH17形のカットモデルがあります。
これも、交通科学博物館からの移設組です。

もっとも、最盛期にはウン千両単位でいたDMH17搭載車も、今となって(JR線上からは)ほぼ絶滅してしまいました・・・。

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一方、こちらは明治期の客車を再現したカットモデル。
座席がモケット貼りではなく“畳地”なところが、時代を感じさせるところでしょうか・・・。




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建物の南は、台車を初めとした足回りについての展示スペースです。

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国鉄車両のみならず、阪急2000系の台車までなぜか収蔵されています
(まあ、エポックメイキングな車両であったことは確かですが・・・)。

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個人的にひかれたのはコレ・・・。
国鉄時代に振子式の試験車両として試作された591系電車のカットモデルです。

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こうして断面図にされると、振子動作のしくみがよくわかるというものです・・・。
なお、591系電車の試験結果を活用して量産されたのが、言わずと知れた381系電車ですね
(中の「リニア・鉄道館」では保存車両の一角を占めていますが、さてここに381系電車が保存される日は来るのか・・・)。

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そんな中、

これは“グランクラスの座席!”

残念ながら、実際に座ることができるのはイベント時のみで、普段は見ることができるだけです・・・。
いつかはこの座席にふんぞり返ってみたいものですが、さてそんな日は来るのか・・・orz。




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一方、本館の西側一帯は、鉄道開業から国鉄終焉に至るまでの歴史をたどる展示スペースとなっています。
この展示スペースも、基本的には交通科学博物館時代から引き継がれたものです。

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鉄道開業の頃についての展示。

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戦前の“特急列車黄金時代”についての展示。
富士山形の「富士」号のトレインマーク(ただし、戦前においては機関車にではなく、最後尾の展望車に掲出されたテールマーク)は戦前から使われていましたが、ローマ字表記は異なっています。

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こちら、EF66形に装着された“戦後仕様”(再掲)。

戦前:HUZI
戦後:FUJI


・・・と、なっておりまして、戦前と戦後で、使われるローマ字の表記法でも変わったのでしょうね(ヘボン式とか何とか式とか、ローマ字表記にもいろいろとあるようで・・・。どうでもいいですが、四国・松山を地盤に中四国に展開する某スーパーも“FUJI”表記でしたっけ・・・)。

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大東亜戦争時代。
“石炭”というのが、時代を感じさせます。

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戦後の復興期。
そういえば、「平和/へいわ」という特急愛称・・・3回起用されていずれも短命だった・・・ということで、知る人ぞ知る存在だったりもします。

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東海道本線全線電化開業の頃。
この「つばめ」号のヘッドマーク、ごらんのとおり大阪市章と東京都章が掲出された特注品で、全線電化開業の際に、EF58形に掲出された現物(・・・だったはず)です。

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昭和30年代、高度経済成長期。
電車に151系、客車に20系、気動車にキハ80系と、国鉄特急形揃い踏み・・・となった華やかなりし時代。

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少し時代は下って、いわゆる“ヨン・サン・トオ”の時代。
このあたりが、戦後の国鉄特急の“最盛期”だったのかもしれません。
581系電車とキハ181系気動車の模型が並んでいますが、そういえばこの両系列、だいたい同じような世代でしたね・・・
(厳密には581系の方が1年早い・・・でしたっけ)。

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そして幕を閉じる国鉄・・・。
気がつけば、いつの間にやらJRの発足から“30年”経つわけで、月日の経つのは早いというか、そら私も歳をとるわけだよ・・・と思わずには、いられません。




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一方、こちらは“国鉄のまた違った姿”こと、国鉄バスと鉄道連絡船についての展示です。

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交通科学博物館時代には、“東名ハイウェイバス1号車”という歴史的な車両の“実物”が鎮座していたものですが、今となっては実物はこの“エンブレム”くらいのものになってしまいました・・・。あとは模型ばっかりです・・・。

もっとも、“東名ハイウェイバス1号車”については解体されたわけではなく、京都の地に移動はしているようで、期間限定で公開されることもあるとか・・・。

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鉄道連絡船いろいろ。

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四国出身者としては、やはり“宇高連絡船”への思い入れはひとしおです・・・
(・・・って、言うほどの回数乗ったことがあるわけでもないのですが・・・orz)。

この“オレンジ”の船体は、愛媛のミカンを象徴する伊予丸ですね
(あとは、緑色の船体の讃岐丸、赤色の船体の阿波丸、紺色の船体の土佐丸がいましたっけ・・・)。

なお、これら船舶模型についても、交通科学博物館からの移設品です。




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さて、これで本館1階の展示はだいたい眺めたことになりましょうか・・・。
続いて、2階の展示を眺めに行くことにします。

「その⑦」につづく・・・
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No title

当方も19日に訪れました。…人多すぎですね(苦笑
クハ151レプリカですが、一時期は客室部分あったり481風塗装で「雷鳥」のヘッドマーク掲げていた事もございます。
さてこの系列から始まりました国鉄特急塗装、まだ但馬路で見られるかと思いきや既に絶滅種。
先の訪問で289系が疾駆する姿を見て、時代の移り変わりを実感しました。

こちらも、おつかれさまでした

ねるねるさん、コメントありがとうございます。
京都鉄道博物館も訪れたようで、何よりでした。
19日といえば三連休の中日、しかも日曜日ですから、それは人が多かったことでしょうね。
新参者の施設ながら、今やしっかり梅小路のメインスポット、京都観光という括りでも有名スポットの一角を占めるに至っています。あなおそろしや・・・(笑)。

土日祝日は人大杉になることがわかりきっていたがゆえに、私はあえて平日に訪れましたが、平日は平日で、“遠足のお子様”が賑やかで圧倒的な兵力(笑)を誇っていました。
遠足のお子様を避けるという観点では、閉まりかけの時間(午後遅く)に行くのが望ましく、実際にこのときも午後3時を回るとだいぶ人の波はひいていたのですが、そんな時間に到着するのでは見る時間が十分に取れないという、このジレンマ・・・。

それはともかくとして、最後まで国鉄特急色を堅持した381系(1000番台車)が山陰・福知山路から撤退して、まもなく1年半になろうとしています。今や287系と289系の天下で(京都口には289系は定期列車としては来ませんが・・・)、隔世の感があります。
自然振子車両であるがゆえに、車両状態や線路状態によってはガタガタ地震の如く揺れていた381系に比べれば、確かに287/289系の乗り心地は格段にいいのですが、何か物足りなさを感じるところも、個人的にはあったりもします・・・。
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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