京都鉄道博物館探訪記(その⑤)

「その④」のつづきです・・・

本館の実車展示には、少し趣向の凝らされたものも混じっています。
“論より証拠”・・・。

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“鉄道”博物館の一角に駄菓子屋?

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そして、“オート三輪”
(写っていないですが、チャリンコもあるよ・・・)。

・・・“昭和かよ?!”・・・というよりも、

“昭和そのもの”

・・・というべき光景というか、辛うじて昭和末期を知るオッサンにとっても、正直なところ半分失われていた光景という感もありますが・・・。

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そんな、昭和時代の田舎にあった木造駅舎を再現した一角には・・・

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これまた、昭和というか戦後の高度経済成長期と軌を一にして活躍してきた、キハ81形のトップナンバー車が収蔵されています。
交通科学博物館からの移設組ですが、かつては屋外の展示線に無造作(・・・と言ったら語弊があるかもしれませんが・・・)に展示されていた車両が、ずいぶんと“出世”(?)したものです。

例によって車内に立ち入ることはできないのですが・・・

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国鉄特急の普通車と言えば“コレ”という、青い回転クロスシート
(方向転換はできるが、リクライニングはしない)。

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ちっぽけな背面テーブルが、時代を感じさせます。

私自身は、この系統の回転クロスシートには、国鉄末期に四国でキハ181系にて数度乗車した経験があるに過ぎませんが、それにしても

よくぞこの状態で残っている

と、思わずにはいられません・・・
(そういえば、JR初頭の四国においては、キハ181系のアコモデーション改善によって放出されたこのタイプの回転クロスシートの一部が、キハ58系に移植されて、“ちょっとした乗りドク車両”になっていたこともありましたっけ・・・)。

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現代からは考えられないほどの長距離運用に充当されていたキハ81系のこと(デビューした「はつかり」号は、700km以上走行していましたっけ・・・)、デッキには売店が併設されていました。
これもまた、よくぞ残っているものです・・・。

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栄光の“JNR”。
現代のJRマークのような塗装だとかステッカーだとかといった“みみっちい”ものではなく、“切り文字”というところに、国鉄特急の“格”を感じずにはいられません。

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同じような世代である151系電車と同様の側面処理ですが、“考え抜かれている”という印象を、今更のように受けずにはいられません。

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もっとも、151系電車とは異なり、同じボンネット型といっても運転室の高さは低く--タブレット収受のため、やむを得なかったとか・・・--スタイルという点ではブサ・・・もとい、“愛嬌ある”ものとなっています。
誰が呼んだか“ブルドッグ”とは、よく言ったもので・・・。

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そんなキハ81形がその身を横たえているのは、“昭和乃駅”

・・・いや、“まんま”やんけ・・・。

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鉄道電話やレトロな机と椅子が据え付けられ・・・

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時刻表も、国鉄時代のスタイルを再現しています
(列車名や行先がテキトーであることはともかくとして・・・)。

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それにしても、駅に隣接するこの“駄菓子屋”・・・

力作すぎるだろ・・・

駄菓子に玩具に・・・何より“ソフトグライダー”・・・



なんという“オッサンホイホイ”・・・(笑)


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アイスクリームに
(右端の“ホームランバー”がポイント(笑))

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ブラウン管テレビ

・・・テレビの前に、店主のおばあちゃんがいたような錯覚を覚えるのは、気のせいでしょうか・・・
(そして、小学生の頃には“夢と希望”があったのに、学校帰りにお小遣い抱えて寄り道したり、遠足の前になると300円を握りしめて--“おやつは300円まで!”--通っていたお子様が、どうしてこんなクソみたいな大人になったのかと、落涙せずにはいられない・・・orz)。

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電球に照らされるから、そんなノスタルジーにふけるのかね・・・。

この一角、キハ81形--私は現役時代を知りません--よりも、この駄菓子屋の方によっぽど引きつけられたのは、世代というものかもしれません
(もっとも、ドンピシャなのは私よりも10~20歳くらい上の世代であるようにも思われますが・・・)。




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そんな「昭和乃駅」の隣に、

100系新幹線が収蔵されている

・・・というのが、シュールと言えばシュールか・・・。

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「昭和乃駅」のホームから眺めると、こんな感じ・・・。

500系とはまた違った意味で、今でも惚れ惚れとするような、洗練されたスタイルです。

“カモノハシ”とは違うのだよ、“カモノハシ”とは・・・
(・・・と、どこからか聞こえてきそう。もっとも、高速性能はあんまりないけどな!・・・と言いつつ、実は山陽新幹線区間での275km/h走行試験は行われており、性能的には対応できたものの、“やかましすぎた”ため、結局最高速度230km/hに抑えられたとか・・・)。

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「新幹線=0系」というのが昭和世代であるならば(←偏見)、

新幹線=100系

・・・と思ってしまうのが、昭和から平成の移り変わりの時期に少年時代(失笑)を過ごした、“中途半端なオッサン”の、悲しき性かもしれません。



100系自体は「リニア・鉄道館」にも収蔵されていますが、あちらはJR東海に引き継がれた車両。
ここに展示されているのはもちろん、JR西日本が国鉄から引き継いだ100系・・・は存在しないので、JR西日本が自社で製造した

伝説の“グランドひかり”の先頭車
(晩年には短編成化されていましたが・・・)

・・・です。

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車号表記は、廃車時のもの(短編成化されて、原番号+2000とされたもの)が表示されています。

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中間にダブルデッカー4両を連ねた、“豪華さ”という点では現在とは比較にならない“グランドひかり”のこと。
先頭車も電動車とされたために、冷却口がスカートの上にあるのが識別ポイントだったりもします。

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台車周り。
相変わらず室内は非公開ですが、台車や床下を間近に眺めるというのは、収蔵されたからこそ可能になることですね・・・。




さて、本館の南の端にも、実車展示用の展示線があるのですが・・・

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この展示線に限っては、何やら開閉式の扉が・・・

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その扉の先は、トワイライトプラザの南にあるこの線路・・・。

・・・ということで、こちらの展示線については何だかんだとJR本線とつながっており、展示車両の入れ替えが容易にできるという構造になっています
(そういえば、「四国鉄道文化館」の北館の展示線も、この構造になっていましたね・・・)。

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現在のところは、“トワイライトエクスプレス祭り”・・・なのかどうかは定かではありませんが、このカニ24形の12号車と、

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オハ25形の551号車、

さらには、戦後の旧型客車を代表するオハ46形の13号車が展示されています。
なお、イベントの際にはちょこちょこ車両の入れ替えがあるそうです・・・(まあ、本線とつながってますしね・・・)。

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この展示線については、工場を模した造りとなっており、屋根を間近に見下ろすことができます。

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カニ24形の屋根。
強力なディーゼルエンジンと発電機を搭載するだけあって、冷却用のファンが目立ちます・・・。

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オハ25形の屋根。
屋根まで回り込んだ大窓が印象的です。

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オハ25形といえば、「トワイライトエクスプレス」号のサロンカー、“サロン・デュ・ノール”として知られています。
日本語にしてしまえば「北の談話室」にしかならないのですが、


フランス語にするとなんとなく“セレブ”っぽく思えるのは、なぜだろう?(苦笑)

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オハ25形の妻面。

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カ二24形のテールマーク。

こうして考えると、“トワイライトプラザ”の保存車両とあわせて、「トワイライトエクスプレス」関連の車両が実に“5両(機関車込み)”も収蔵されていることになるわけでして、編成の半分近くの車両(「トワイライト~」の一編成は、機関車込み11連が基本)が収蔵されていることになります。

それだけ、廃止後間もないトワイライトエクスプレスが与えたインパクトは大きかった・・・ということでしょうね。

「その⑥」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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