京都鉄道博物館探訪記(その③)

「その②」のつづきです・・・

プロムナード(屋外展示線;ただし屋根完備)の先には、本館が建っています。
本館に入ると眼前に広がる光景は・・・

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京都鉄道博物館を象徴する3両の車両・・・。
今更説明も必要ないでしょうが、

500系新幹線 521形トップナンバー車
583系電車 クハネ581形35号車
489系電車 クハ489形トップナンバー車


・・・の、3両揃い踏み・・・

現役時代の記憶も鮮やかな--って、500系新幹線については、まだ同僚が現役バリバリですが・・・--車両群が来訪者を迎えてくれます。

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国鉄~JR西日本を象徴する優等車両が並んでいるのは、壮観な光景です・・・。




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500系の特徴的な先頭形状。
まだまだ現役車両ですが、山陽新幹線を現役で走る車両がいる一方で、トップナンバー編成(W1編成)は一足先に廃車され(短編成化改造を受けることもなく・・・)、こうして博物館に収蔵されるに至りました。

500系に限ったことではありませんが、新幹線網の発展(あとは、JRのやる気の無さとかいろいろな要因も絡んでいるのでしょうが・・・)が絶滅に追いやった“ブルートレイン”のヘッドマーク群が背後に展示されているところに、微妙に複雑なところも・・・
(なお、展示されているヘッドマーク群もまた、交通科学博物館から移設されたものです。そういえば、交通科学博物館でも壁に展示されていましたっけ・・・)。

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側面から。
今でも、500系「こだま」号で運用されるときには、何だかんだいっても撮影者や記念撮影者を集める先頭形状。
後輩の700系やN700系よりも、

よほど“洗練されている”
(ぶっちゃけ、20年前の車両とはあまり思えず、「最新鋭車両です」と言われても、十分に通じそう・・・)

と思うのは、私だけでしょうか・・・
(700系やN700系の場合、“経済性”という要因も入ってきているので、“あんな形状”(←失礼)になっていることにも、それはそれで意味があるのでしょうが・・・)。

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2階通路から運転室を見下ろしてみました。
まさに・・・“ジェット戦闘機”・・・。

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もっとも、空気抵抗低減を突き詰めるあまり、車体断面まで航空機ライクの円筒形(“かまぼこ”とも言う(笑))。
そのために、居住性という点では他系列に比べて一歩劣ると評価する人もいるとかいないとか・・・。

個人的には、

“500系、マスト・ゴー・オン”の証(←適当)

・・・と、結構気に入っているんですけどね・・・(苦笑)。

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車内は現役自体のままですが、例によって立ち入ることはできません
(先日、開館一周年を記念して、期間限定でこの車両の車内も公開することが報じられていました・・・。“イベント時限定公開”というところでしょうか・・・)。

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番号表記は、車体の隅っこにひっそりとあります・・・。




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続きまして、真ん中に鎮座するは、クハネ581形です。
車両限界をフルに使った独特の断面が特徴的です
(隣の521形と比較すると、高さが違いすぎる・・・)。

中年以上の世代の方々には、“昼夜兼行で走る寝台/座席両用電車”というイメージなのでしょうが、関西圏では

急行「きたぐに」号

・・・の印象の方が、強いようにも思われます(だいたい、私の歳であっても、583系の「特急」運用には遭遇した覚えがないですし・・・(関西圏では583系の特急運用からの撤退が、東北筋よりはるかに早かったという事情はあるにしても・・・))。

事実、この車両も「きたぐに」号として晩年を過ごし、ここ京都鉄道博物館へ移設されてきていたはずです。
なお、最晩年にはJR西日本特急色をまとっていましたが、収蔵に際しては当然の如く「国鉄特急色」に戻されています。

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その栄華を偲ばせるかのように、

寝台状態/座席状態の両方を確認できるよう、車内が整備されています。

私自身は、「きたぐに」号で座席状態を利用したことがあるだけですが、この「寝台状態」を見るにつけ・・・。


狭すぎだろ!

・・・と、思わずにはいられません
(私が超絶ワイドボディのクソデヴであることを措くとしても・・・orz)。

もっとも、これでも登場時の同僚であった20系客車に比べれば、寝台幅という点では広かったというのですから、“半世紀の時の流れは恐ろしい”・・・と、なるのかもしれません。
座席状態であれば、シートピッチがアホみたいにあるので、それほど窮屈感は無いのですが(4人びっちりで座るような場合はともかく、空いていれば・・・)、シートピッチがありすぎて、“向かい側の席が空いていても足を伸ばせない”・・・という弱点があるという説も、無きにしも非ず・・・
(なお、583系というか、60Hz仕様車の581系の登場は、今からちょうど半世紀前の昭和42(1967)年です・・・)。

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その、581系登場時に運用された、寝台特急「月光」号の方向幕が掲出されていました。
この「月光」を英訳すれば「ムーンライト」・・・。

そういう意味では、昔も今も

「月光/ムーンライト」は、夜行列車の象徴


・・・なのかもしれません。昔特急、今快速・・・ということはあるとしても・・・。

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扉の傍には星マークが二つ。
国鉄~JR初期には、B寝台の設備を星の数で表記していて

☆:客車三段式寝台
☆☆:電車三段式寝台
☆☆☆:客車二段式寝台


・・・と、時刻表の寝台について紹介するページでは説明されていたものですが、寝台列車自体が絶滅危惧種となっている今となっては、“はるか遠き昔”のエピソードになってしまいました・・・

また、☆マークの隣の小窓は、中段/上段寝台の利用者向けの小窓です。
まがりなりにも特急寝台である以上は“窓なしにするわけにもいかない”というべきか、“あってもなくても大差ないのでは”というべきか・・・(結局、私自身は583系の寝台運用に乗車したことがないので、想像するしかできない・・・orz)。

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2階通路から運転室を見下ろしてみました。
同世代の特急形電車と同じような造りと見せかけて、実はすべて直線ガラスで構成されている(パノラミックウィンドウが用いられていない)という特徴があったりもします。

直線ガラスだけにもかかわらず必要以上に無骨になることなく、特急形電車に相応しい“雰囲気”をかもし出しているのですから、当時の国鉄設計陣がどれほど気をつかったのか・・・と、思うことしきりです
(どこのどの車両とはいいませんけれども、特急形車両の風格も雰囲気もへったくれもない車両もいるご時世につき・・・orz)。




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そして、クハ489形のトップナンバー車。
国鉄特急形電車と言えば、何を差し置いても

ボンネット型!

151系電車以来のスタイルですが、最初の特急形電車にして、すでに完成されたスタイル・・・と思うのは、私だけでしょうか
(貫通型や非貫通型の先頭形状も、嫌いなわけではないのですが・・・)。

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489系といえば、(ある世代以上のヲタにとっては)碓氷峠を越えて・・・となるわけですが、「白山」号だけではなく、このように現役時代から「雷鳥」号に使用されていたこともあったはずです。
まあ、碓氷峠の協調運転に対応するかしないかという点を除けば、489系も485系も性能同じやん・・・となるわけで、実際に碓氷峠が廃止されてからは、485系と同じように運用されていましたからね・・・。

なお、私自身は(「雷鳥」号で知らない間に489系に乗っていた可能性もありますが)、定期列車時代の晩年に489系が専属で運用されていた急行「能登」号に、一度だけ乗車したことがあります。

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このトップナンバー車、車内はR55系のフリーストップ式リクライニングシートに換装されています。
「能登」号の時代にはこの座席を装備する車両は先頭車に集中して投入されており、1号車は指定席にして女性専用車、9号車は自由席車・・・

オッサンは事前に予約して乗ることが許されない車両

・・・として、知る人ぞ知る存在でしたっけ・・・
(しょうがないので、R51系の簡易リクライニングシートをフリーストップ化した座席に一晩揺られて、上野から金沢に向かったものです。ガラガラだったので向かい合わせにして4席を1人で占拠して夜を過ごしたものの、それでも疲れました・・・)。

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“トップナンバー”の証。

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なだらかな曲面で構成された先頭部は、現代でも十分に通用すると思うのは私だけでしょうか・・・。




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2階からもこれら3両については見下ろすことができます。
2階の通路が回廊状になっているというのも、「リニア・鉄道館」に通じる造り・・・というか、

鉄道博物館は回廊状の通路を造るもの

・・・という、“お約束”でもあるのでしょうか。

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まあ、見下ろすことができることによって、同じ高さから見たり、下から見上げたりするのでは気がつかない車両の“表情”に気がつくことができることは確かですが・・・。

「その④」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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