出雲大社参拝記(その②)

「その①」のつづきです・・・

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電鉄出雲市駅から一畑電車に揺られること30分弱・・・出雲大社前駅に着きました。
川跡駅からは1000系の“ご縁電車・しまねっこ号II”編成に揺られてやってきましたが・・・

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前面のインパクトも抜群ならば・・・

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側面のインパクトも抜群・・・です。

なにせ、

全体がピンク

・・・という、

ぼっち中年男お断り!

・・・仕様ですからね(いや、遠慮なく一人で乗ったけどな!)。

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ところで、出雲大社駅に到着したとき、隣のホームには妙にぴかぴかの車両が・・・。
一畑電鉄が実に“86年ぶり”に、自社発注車として導入したという7000系が試運転中でした。

JR西日本の後藤工場(・・・というか、社名としては“後藤工業”となるのだそうですが・・・)が手がけた車両で、同じ“7000”を冠する、われらが(?)JR四国7000系とそっくり・・・ということで、一部では話題になっています。

論より証拠・・・

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JR四国7000形。
確かに、前面の形状はそっくりさんです・・・
(ライト周りの形状は違いますが・・・)。

どうでもいい“よけいなお世話”かもしれませんが、JR四国7000形はすでに四半世紀を経た“ベテラン”(初期車は平成2(1990)年の予讃線松山電化に際して投入)ですので、なぜ今更のように7000形のデザインを引っ張ってきたのか、疑問だったりもします・・・
(まあ、新規に設計するよりは、既存の設計図を流用する方が・・・ということでしょうか。だったら、お隣のJR西日本の125系の形状を流用しなかったのは、なぜなのだろう・・・(車体幅の関係でしょうか?・・・クモハ125形、車体幅広いですからね・・・))。

なお、先程まで乗車していた2100系でもそうでしたが、基本的に二扉で運用することもあってか、モデルとなったJR四国7000形とは異なり、一畑の7000系は最初から2扉になっていました(中央には、125系をモデルにしたであろう、乗降扉の準備工事のみ実施されていた模様)。
車内はよく見えませんでしたが、ぱっと見た限りではボックスシートとロングシートの千鳥配置・・・だった?
(何せ、私の乗車した列車が到着して、7000系はすぐに発車していったので、よく見えなかった・・・)




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昔懐かしい有人集札口で乗車券を渡すと、天井の高い堂々たる駅舎です。
ステンドグラスと照明が、いい味を出していました・・・。

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駅舎を外から眺めると、こんな感じ・・・。




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さて、出雲大社駅の構内には、一畑名物・・・こと、デハニ50形・52号車が静態保存されています。
車内に自由に立ち入ることができるということですので、せっかくですから立ち入ってみました。

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2扉、オールロングシート、木と油の香りが漂う堂々たる車内。

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座席。
日光等でへたらないように、カバーで蔽われていました。

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重厚な扉。
形式名が示すように、かつては荷物電車として使われていたそうでして、荷物の出し入れも想定した幅の広い扉でした。
また、一畑電車を題材にした映画『Railways』でも登場しているとのことで、ポスターや撮影風景の写真が、室内には飾られていました。

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荷棚。
この曲面が、雰囲気を高めてくれます。

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運転台。
歴史を重ねた車両だけあって、シンプルながらも機能美をたたえています。

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運転台から前方を臨む。
本線にもきちんとつながっていますので、その気になれば動態保存もできそうですが・・・このレベルの車両になると、動態を維持することも容易ではないのかも、しれません・・・。

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床面。
全面木製であるところに、時代を感じさせます。
使い込まれて独特の油の香りを漂わせるのも、年季を重ねた車両のみに許された特権ですね・・・。

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天井。
冷房装置はもちろんのこと、扇風機さえも全くない車内は、腐れ中年にとっても実に新鮮なものでした・・・。

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反対側の運転台から前方を臨む。

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外に出ると、“手荷物”の表記。
ステッカーやプレートといった安直なものではなく、“手書き”というところに、時代を否応なく感じます。

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年月を重ねたリベットは、何を語りかけるのか・・・。

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そして、旧型電車らしい“アンチクライマ”。
まあ、できれば活躍せずに済むならそれに越したことのない設備ですが・・・(アンチクライマは衝突時にモノを言う設備につき・・・)。

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今日もデハニ52号は、出雲大社前駅に出入りする後輩たちを、温かく見守っています・・・。

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・・・ということで、出雲大社駅に保存されているデハニ52号を眺めているうちに、15分ほどは経っていた模様。
入れ替わり立ち替わり訪問者はありますので、それなりに定着もしているのでしょうね。

おそらく、これから動態に復活・・・とはなかなかいかないのでしょうが、それでも末永く、“一畑電車の象徴”として、大切にされてほしい貴重な車両です
(自由に見学できるとはいえ、貴重な車両を損うことのないよう、丁重に扱わなければなりませんね・・・)。

「その③」につづく・・・
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