奈半利へバスは行く~ごめん・なはり線快速5839D

「室戸岬」のつづきです・・・

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さて、約1時間の室戸岬滞在を終えまして、室戸岬バス停から、今度は奈半利駅を目指してバスの旅です。
時刻表上は13:49発ですが、わずかに遅れて13:50頃にやって来ました・・・(まあ定刻のようなものか・・・)。

室戸~安芸間のバスはほぼ1時間ごととなりますので、甲浦~室戸間よりは、利便性がだいぶよくなります。

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室戸岬を出ると、バスは国道55号線を外れて、室戸市内に入っていきます。
漁港の傍らを抜け、

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高知東部交通の室戸側の車庫を兼ねる室戸営業所に着きました。
乗務員交代のため、しばし停車・・・
(・・・というか、甲浦から直通するバスであれば交代するのもわからないでもないのですが、室戸(室戸世界ジオパーク)始発の便でも交代するんですね・・・)。

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その乗務員交代中の車内。
やっぱり昼間の便の乗客は・・・という状況ですが、室戸高校前に(わざわざ重複区間を設けて)経由するだけあって、高校生が途中から乗ってきて、車内は6人の入りで、室戸市内を西へ進みます。

なお、この便では最後列の海側に居座っています
(室戸岬までよりも少し長い時間の乗車となりますので、少しでも背もたれが高くて居住性のよい席を・・・。あと、大荷物を抱えている身には、その方がありがたい?)。

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市街地を抜けると、ふたたび国道55号線に戻ります。
東側ほどではありませんが、国道55号線沿いの太平洋の景色は雄大ですね・・・。
背後には、先程までいた室戸岬の偉容・・・。

その後も、集落に入るごとに国道を外れて、地元密着型のきめ細かい経路をたどります。
それを裏づけるように、集落どうしの移動も、昼間とはいえ数人ずつはありまして、やはり西側の方がこの路線、需要があるようです
(まあ、“需要がある”といっても、東側と比較しての話。補助を受けないと厳しいことに変わりはなさそうです。また、この路線が本領を発揮するのは、高校生の通学時間帯でしょうね、やっぱり・・・)。

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奈半利町にバスは入りました。
少しずつ住宅の密度が高くなってきます。

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室戸岬から約1時間、14:45頃に、土佐くろしお鉄道の奈半利駅に着きました。
バスは安芸市内まで走りますが、私はここで降車します
(“バースデイきっぱー”として、「土佐くろしお鉄道」に追加料金はいりませんが、バスは全額自腹ですからね・・・)。

余談ながら、お遍路さんがバスに乗り込んできたのですが、運転士氏が

このバスは室戸には行きませんよ

と、声をかけていたのが印象的でした(実際、乗り間違いだったようで即座に降りていきました)。

誤乗が日常的なのでしょうかね・・・
(行先表示くらい確認してから乗車した方が・・・とも思うところですが・・・)。




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さて、バス停からまわりこんで、いつもの長い階段を昇って・・・

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改札口とホームのあるフロアにやって来ました。

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デッキからの遠望。
案外海が近いんですね・・・(さっきまで海のそばを走っていたのですから、それもそうか・・・)。

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北側に向かって延びる“ごめん・なはり線(阿佐線)”。
これからこの鉄路のお世話になりますよ。

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ふたたび“バースデイきっぷ”を取り出して改札に提示し、ホームに入ります。

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すでに、土佐くろしお鉄道の9640形がホームに停車中でした。
“バースデイきっぷの旅”では、これまでのところ必ず、ごめん・なはり線の乗車を行程に組み込んでいます。もっとも、過去は・・・

3年前は特別仕様車の“てのひらに太陽を”号こと、“9640-11”
(特別仕様車なのはいいのですが、内装はオールロングシートなので正直“乗り鉄”としてはハズレ車両)
2年前はJR四国から乗り入れてくる1000形気動車

・・・ということで、ごめん・なはり線の開業とともに新製された9640形のオリジナル車に乗車するのは、何気に今回が初めてです・・・。

この車両が充当される快速5839Dに乗って、高知駅まで抜けますよ。

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9640形の特徴といえば、何といっても、

とんでもなくハイバックな転換クロスシート
(前席に座っている人間の頭も見えなければ、車両の全景を見通すなんて夢のまた夢・・・)

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背もたれの高さだけでいえば、全国でもトップクラスでは?

もっとも、プライベート感が高いというのが半分

あまりに座席が巨大すぎてかえって落ち着かないというのが半分

・・・というのが、個人的な印象でした・・・。

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9640形の7号車でした。
なお、“9640形”という形式名は、いうまでもなく「くろしお」をもじったものです
(中村・宿毛線の“TKT-8000形”(TKT:土佐くろしお鉄道の頭文字)に比べると、遊び心がありますね・・・)。

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ごめん・なはり線では、地元の輩出した大漫画家である、故・やなせたかし氏の手により、“全駅”に駅キャラクターが設定されています

“全駅”というのがただごとではありません。
かの「アンパンマン」を含めて、いったいやなせ氏は生前にどれだけのキャラクターを生み出したのやら・・・と、余計なことを考えてもしまいます・・・
(ギネスブックにでも載せようと思えば載せられるレベルでは? ちゃんと調べたことありませんけど・・・)。

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東の甲浦駅と同様、ここ奈半利駅でも線路は途切れています。
計画上の“阿佐線”の未成部分に並行するのが、先程まで乗車していた高知東部交通の路線バスですが、その利用状況、沿線の過疎化、さらに車社会化・・・といった事情を考慮すると、線路がここから先に延びることは、やはりなさそうです。

室戸岬が世界的観光地であることは確かですが、現状、クルマとバスで需要をまかなうことはできているようですしね・・・
(鉄道は、需要のあるところに敷いてこそ威力を発揮するのですから・・・)




そんなことを大きな座席に身を委ねながら考えていると、発車時間になったようです。
奈半利駅を定刻通り15:01に発車します。

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「快速」とはいいますが、途中の安芸駅までは各駅に停まります。
ごめん・なはり線は、今世紀になってから開業しただけあって、全線高架・築堤による高規格な線路ですが、安芸以南はまったりとした走りです(力行したと思ったら、すぐ惰行・・・。9640形も性能をもてあましている?)。

ビニールハウスを見下ろしながら走るのが、南国・高知らしいところでしょうか・・・。

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ところどころ太平洋を見下ろしながら走るごめん・なはり線の景色も、いいものですね・・・
(さすがにバスよりは海からの距離が離れていますが・・・)。

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15:21、安芸駅に着きました。
ここからさき、後免駅までは、通過駅のある快速運転となります。
データイムのごめん・なはり線は、1時間に快速と普通が交互に運転されるという、わかりやすいパターンダイヤです。
また、この運転本数、地方の第三セクター鉄道としては例外的に多い本数であり、ごめん・なはり線については相応の(まあ、“相応の”ですが・・・)需要があることがうかがえます。

眼下には、甲浦へ向かう高知東部交通バスが見えました
(それよりも、左を走っている高知県交通塗装のオールド・バスに乗ってみたい(苦笑))。

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安芸駅を出ると、通過駅のある本格的な「快速」の走りとなります。
引き続き太平洋に沿って北上します。

太平洋から離れる頃には、ごめん・なはり線の旅も終盤戦。
15:56着の後免駅にて、土佐くろしお鉄道線は途切れます。
ただし、列車はJR四国土讃線に直通して、高知駅まで向かいます。
乗り換えがいらないって、便利ですね・・・
(この乗り入れにともなう車両使用料の調整等々もあって、JR四国の1000形気動車もごめん・なはり線を走っているという次第。なお、朝夕ラッシュ時には、1000形と9640形の併結列車まであるという、もうカオス状態・・・)。

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土讃線に入ると、高知平野を淡々と走ります。

“黄金の稲穂”どころか、

8月冒頭にしてすでに稲刈りの終わっている田んぼがある

ことが、南国・高知の凄まじいところですね。

「南風」「しまんと」号であれば120km/hで遠慮なく突っ走る区間ですが、各駅停車ともなるとそうもいきません
(そう、「快速」であっても、土讃線内は各駅停車となります・・・)。

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布師田駅そばの高知運転所の傍らを通過。
高知駅の裏に運転所が広がっていたことを知る世代も、もう中年です(笑)。
近い将来、松山運転所もこんな感じになるんでしょうね・・・。

ということで、運転所との車両の入れ替え(回送列車)等もあって、布師田~高知間の列車密度は土讃線の中では最も高いのですが、それにしては単線区間が残っているというこの現状。

そんなこんなで、高知駅を目前にして、薊野駅で7分もの停車となります。
高知駅を高架化するときに、どうして複線化(少なくとも運転所方面は)しておかなかったものか・・・。

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ともあれ、16:22、定刻通り5839Dは高知駅に着きました。

この直後、非常に残念なミスをやらかすのですが、それはまた次回のエントリーで(失笑)。

「南風24号・土讃線アンパンマン列車」につづく・・・
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実は…

今回の旅でキモプアさんとほぼ同じルートで行ってるんですが、実は室戸→奈半利のバスを乗車しませんでした(笑)

室戸でガイドツアーとクルーズに参加したんですが、そこで出会った奈半利在住のおばあさんに駅まで車で送っていただいたんです。そういう意味でこの区間のバスレポを楽しみにしてました

クルーズと来ましたか・・・

さんちゅさん、コメントありがとうございます。
室戸にはガイドツアーやクルーズがあるとは、全く意識することがありませんでした(私の場合、基本的に“プア”で“ケチ”なので、ツアーに参加するという発想がない模様・・・)。
それにしても、「思わぬ出会い」や「人情」に触れることができるのは、確かに“旅の醍醐味”というものかもしれませんね。
さんちゅさんにはよい出会いがあったようで、何よりでした
(“塩対応”しか能のないぼっち非コミュの私にはとても無理です・・・orz)。

なお、高知東部交通の甲浦~室戸~安芸線、室戸岬から“西側”の景色も決して悪いものではないのですが、やはり雄大で惹かれるのは“東側”の方ですね(十分実感されたとは思いますが・・・)。
全国的にも、甲浦~室戸間ほど風光明媚な路線バスは、それほど多くないのではないかと、個人的には思うところです・・・(と、エラそうに言えるほど、路線バスを乗りこなしているわけでもないのですが・・・)。

3回目の正直

いやはや引きの弱さで今回もやらかすのでは?と思いましたが良かったですね。
1000系充当の列車は固定なので避けることが可能ですが、あの9640系のロングだけはどうにも・・・
9640系は走行距離の調整のためかJR四国内の運用(土佐山田まで)にも入ります。
高架化と複線化が同時にできないのは補助金の関係だそうです。複線化もやると補助金が相当減額されるので、高知の場合は薊野駅付近の部分複線のみ、松山もたしか市坪駅付近(石手川)の部分複線化と似たことをします。

やれやれです

暇人寮監さん、ここでもコメントありがとうございます。
まさに“三度目の正直”とはよくいったものですね。
また、ご指摘の通り、9640形の土佐山田行きもありましたね。「車両使用料の調整」のために「なんでこの車両がこんなところに」というのは、相互乗り入れ天国の首都圏ではよくある話ですが、まさか四国でも・・・です。

また、高架化にともなう補助金事情。恥ずかしながら全く知りませんでして、勉強になりました。
なるほど、そういう理由で、単線区間を高架化すると単線のままだったり(四国では今治駅あたりが例になるでしょうか)、中途半端な部分複線になるのですね・・・。
プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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