しまんトロッコ1号(行程編)

「宿毛線普通618D~あしずり6号」のつづきです・・・

さて、ときは14時ちょうど。
特急「あしずり6号」に乗車して、窪川駅にやって来ました。

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側線には予土線を走るキハ32形が停車中ですが、これから乗車するのはコレではなく・・・

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元祖・トロッコ列車こと、「しまんトロッコ1号」です
窪川駅の3番乗り場には、おそらくは「清流しまんと号」時代以来の、トロッコ列車向けの停車位置表示がひっそりとありました・・・。

特急「あしずり6号」が発車してしばし・・・

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側線に待機していた「しまんトロッコ1号」の編成が入線です。
キハ54形(牽引車両兼控車)とトラ45000形(トロッコ車両)の2両編成です。

なお、「しまんトロッコ」号は、上下列車でトロッコ車両への乗車可能区間が違います
(1号:窪川駅→江川崎駅/2号:宇和島駅→土佐大正駅)。

2年前に乗車したときには、「2号」のトロッコ車両乗車区間が十川駅までで、内心忸怩たるものがありましたが(十川~土佐大正間こそ、予土線の織りなす車窓のなかでも“ハイライト”というべき区間につき・・・)、同じような声が多かったのか、トロッコ車両乗車区間が延長されたようですね。

なんで私の乗ったときに限って・・・orz

・・・さて、そんな感傷に耽る間もなく、車内に入るわけですが・・・



人多杉

ちなみに、日曜日ということもあって、ある程度は混んでいることも想定して、“バースデイきっぷ”の購入に先立って、あえて“自腹”で、ほぼ1ヶ月前(発売開始の直後)に、指定券だけ購入しておきました

まあ、1ヶ月前なら楽勝でしょ?いくらなんでも・・・ということで、ダイガク内の旅行センター(ちゃんとJR指定券も発券してくれます)に、希望の席を挙げてみたんですよ。そうしたら、端末を操作したおねいさんに・・・



もう残り5席しかありませんよ
(しかも、窓側席は1席しかありませんよ(なお、「しまんトロッコ」号の定員は40名))

・・・と言われて、

んなアホな・・・

と、カウンターの前で呆然としながら、1席しかない窓側席(進行方向逆向きでしたが、もうそんなこと言ってられない・・・)を押さえたということがありました。

旅行センターのおねいさん曰く、「団体でも入っているのでしょうか・・・」とのことでしたが、予土線のトロッコ列車で1ヶ月前にしてこの状況ということは、まあそれしか可能性はないでしょうね・・・
(なお、「伊予灘ものがたり」号のグリーン車指定席が確保しにくいのも、おそらく団体枠でたっぷりと抑えられているからです。もう勘弁してくれ・・・)。

そんなことを考えていると、跨線橋をゾロゾロと降りてくる一団。

ああ、これか・・・orz。

盛況なのは結構ですが、車窓の左へ右へと広がる四万十川を、左右にウロウロしながら眺める程度の混雑を・・・期待する方がゼイタクなのか・・・orz
(「清流しまんと」号の時代には、だいたいにおいてゆったりと乗車できていたものですが、これも予土線の知名度アップの賜物か・・・)。

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ちなみに、窪川駅発車時の車内はごらんのありさまでした。
団体客=グループ客=やかましい・・・orz。

ぼっち非コミュの独り旅にとっては、“異質”もいいところですね
(“異質”なのはお互い様ですが・・・(失笑))。




さて、14:14、多数の団体客と一部の個人客(私を含む)を乗せて、「しまんトロッコ1号」は定刻に窪川駅を発車しました。

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しばらくは土佐くろしお鉄道中村線を走ります。
なお、トロッコ車両乗車区間においては、主に乗り心地的な観点から、35km/hの制限速度を遵守して走ります。

キハ54形の最高速度は95km/h(ただし、予土線自体の最高速度は85km/h)、トラ45000形の最高速度は75km/hですが、もとが“二軸貨車”(クッションもバネもへったくれもない(板ばねはありますけど・・・))であるトラ45000形は、最高速度で“人間様”を乗せるものではない模様・・・
(個人的には、75km/hで突っ走るトラの走りを車内で体感してみたいという、アホな思いも無きにしも非ずですが・・・)。

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若井駅を通過して、長いトンネルを抜けると、山中の川奥信号所を通過です。

このときは“日曜日”の乗車だったからか、地元の主婦の方々がお二人、“ガイド”として乗車されていました。

余談ながら、予土線のトロッコ列車に土日祝日に乗車する(=ガイド乗務日に乗車する)のは、今回が私にとってははじめてでしたが、地元ならではの知識(時折“豆知識”)に裏打ちされた名ガイドは、旅を盛り上げてくれるものと、改めて実感しました

なお、団体客には撮影サービス(ただし、カメラは乗客が持ち込むものを使用)も好評だったようです
(私?首からデジイチをぶら下げていたためか、声をかけてはいただきましたが、「私は“撮るの専門”(キモい物体を“撮られて”も、絵にならん罠・・・)」ということで、丁重に辞退させていただきました・・・(失笑))。

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さて、川奥信号所から先は、進行方向右側(北側)に、四万十川が並走していきます。
よって、進行方向左側(南側)は、山と壁・・・orz

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北側の乗客の頭越しに、中望遠レンズで何とか撮ると、こうなります・・・orz
(なお、「しまんトロッコ」号乗車中に限っては、便利ズーム(18-140mm)に換装しています。広角も咄嗟のズームも、どちらも必要になるシチュエーション。しかし、揺れるトロッコ列車の車中ではおいそれとレンズ交換もできない・・・)。

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線路も四万十川に沿って敷かれています
(わかりにくいですが・・・)。

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「しまんトロッコ」号名物と言えば、検札に続いての

沿線マップ、乗車記念証の配布

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・・・ですが、それらの配布が終わると、車掌氏は飴の袋を片手に、乗客にひとつずつ飴を配っていきます。

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ちなみに、記念乗車証の裏側は“ハガキ”です・・・。

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乗客をかき分けて(?)、最後尾にやって来てみました。
プチ・展望車状態です。

予土線の江川崎以南は、鉄道建設公団が手がけた線路規格の高い線路です。
キハ32形であっても遠慮なく85km/hで吹っ飛ばすのですが、「しまんトロッコ」号に限っては、35km/hで淡々と走ります。

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14:55、列車は土佐大正駅に着きました。
客扱いが行われる駅ですが、ここからが“予土線と四万十川の織りなす景色のハイライト”。誰がこんなところで降りようか・・・というもので、乗客の入れ替わりはなし。
代わりに(?)ガイド担当が入れ替わりました(1名がマイク片手にガイド、1名がトロッコ車内を巡回・・・という役割分担のようです・・・)。

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土佐大正~半家(はげ)間は、蛇行する四万十川を“串刺し”にするかのように予土線が走っています
このため、車窓の左に右に、四万十川が移り変わります
(この区間があるからこそ、進行方向左側/右側のどちらに座っていても、四万十川を堪能することができます。まあ、自由に行き来できる程度の混雑の方が、乗っている側としてはありがたいんですけどね・・・)。

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外は青空。
黙って突っ立ているとクソ暑いだけですが、ほどよい速度で走行するトロッコ列車の車内ともあれば、“天然の扇風機”というものです。いやはや、なかなかゼイタクなひとときですね・・・

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トンネル内では、昔懐かしい白熱灯の照明が、いい味を出しています。

あとは、

長大トンネルのなかは実に涼しい

・・・ということを、“身をもって”実感することができます(キハ54形の排気とセットで(笑))。

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車窓左側(南側)に、四万十川が移りました。

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そして、四万十川といえば“沈下橋”
有名どころの沈下橋にさしかかる頃には、名ガイドが車内の雰囲気を盛り上げてくれます。

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四万十川最大の“中州”も、予土線は鉄橋ひとつで越えていきます。
便利ズームでは、中州の両側を流れる川のさまを収められないという、残念な現実も・・・。

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“跳び込みスポット”として名高い(?)沈下橋にさしかかりました。
トロッコ列車の通過に合わせて、地元の青少年による“即席跳び込みショー”(?)が行われることもありますが(ガイドさんもふれていました)、このときは川の水量が少なかったためか、跳び込みショーはありませんでした・・・。
まあ、無理してケガでもしたらためになりませんからね・・・。

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確かに、過去にトロッコ列車に乗車したときと比べれば、水量が少ないような気も・・・。

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列車は引き続き四万十川に沿って走り、トラスのないすっきりとした鉄橋を一本渡ると(ただし、その鉄橋は四万十川に流入する広見川に架かっているもの)、

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15:42、江川崎駅に着きました。
「1号」のトロッコ車両乗車区間はここまでです。

5分の停車時間の間に、トイレ休憩の傍ら(なお、トロッコ列車の車内にはトイレがないのです・・・)、

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撮り鉄のお時間です(苦笑)

ちなみに、団体客はここ江川崎駅で下車。
駅前に迎えに来ている観光バスに乗車して、どこかに去って行きました

ホントにトロッコ列車に乗りに来ただけというか、何も地元のためになっていない・・・

大挙して降車する団体客が、ここまでガイドしてくださったガイドさんに口々にお礼を言っておりまして、それはそれで“いい光景”なのですが、ガイドさんがふと団体客に「これからどちらに」と訊ねた際に、団体客が「ここからバスに乗って戻るんですよ」と返していた際の、何とも言えないガイドさんの表情が、個人的には非常に印象に残りました。

観光客に対して“もてなす”際の意図というか期待としては、当然、

地元にある程度おカネを落としてほしい
(どこぞやの人たちのように“爆買い”までは求めないにしても・・・)

・・・という、(身も蓋もない、しかし、切実な・・・)思いがあることでしょう。

それが、トロッコ列車に乗るだけ乗って、あとは現地に滞在することさえない(さっさと次の目的地に行く)では、まあ、意図も期待もへったくれもないですからね・・・
(いや、“バースデイきっぱー”として予土線を通過しているだけの私も、何も地元のためになっていない・・・orz。よって、“オマエが言うな”状態ですねそうですね・・・orz)。

なお、以前は土日祝日の列車に限定してとはいえ、地元の特産品の車内販売があったとか。
せめて、そのような販売を行うのであれば、(わずかとはいえ)地元にもおカネが落ちるんじゃないのかと思うのですが、手間とか何とかで難しいところもあるのでしょうかね・・・
(氷で冷やされた飲み物の販売でもあれば、割とウケると思うのですが・・・)。




・・・ともあれ、5分の停車を終えて、すっかりガラガラになった列車は宇和島を目指して出発です。
・・・というか、

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団体客抜きに“純粋にトロッコ列車に乗りに来ている”乗客は、数人かよ!

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一応、キハ54形の方にも座席番号が振られておりまして、原則としては“指定券記載の座席番号の席に座ること”となっているのでしょうが、もはや乗客1ケタの車内ともあれば、乗客は適当なところに座っていますし、車掌氏もあえて何か言うこともありません。

まあ、これくらいの乗客数の方が、乗っている方としては“まったり”していてありがたいのですが、JRとしても、地元としても、“もどかしい”ところでしょうね・・・。

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江川崎駅以北では、トロッコ車両とキハ54形の仕切は閉鎖。
トロッコ車両への立ち入りはできなくなります。
かくして、トロッコ列車に人もいないことだし・・・ということで、予土線本来の速度でひた走ります。
もっとも、江川崎以北は、もともと軽便鉄道規格で開業した区間だけあって、最高速度は65km/hに抑えられます。
とはいえ、松丸・近永以外の駅はすべて華麗に通過していきますので、かつての優等列車を偲ばせる走り・・・って、予土線はほとんど優等列車が走ったことがなかった(1990年代後半の臨時特急「I Love しまんと」号が唯一では? あとは、国鉄時代に、窪川から急行「あしずり」号に化けていた快速列車くらいでしょうか・・・)。

なお、江川崎駅でおつとめを終えた地元ガイドの方々は、しばらくキハ54に添乗した後、16:06着の松丸駅で降車していきました。
おつかれさまでした・・・。

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最後の途中停車駅となる近永駅では、「鉄道ホビートレイン」充当の、上り4822Dと交換です。
そういえば、今回は“予土線三兄弟”のうち、この「鉄道ホビートレイン」だけは乗車見送りとしました。
何せ、予土線を行程に組み込もうとすると、本数が少ないのでなかなかに困難なことになりますので・・・。

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かくして、定刻通り16:46に、終点の宇和島駅に着きました。
窪川駅ではほぼ満席だった車内は、わずか7人ほどになっていました・・・。

「しまんトロッコ1号(外観・車内編)」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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