番外編①:津山まなびの鉄道館探訪記①

「プロローグ②」のつづきです・・・

新快速~姫新線普通列車と乗り継いでやってまいりましたのは、中国地方の“鉄道の要衝”こと、津山駅です。
津山線、因美線、姫新線の結節点となります。

津山駅では次に乗り継ぐ津山線普通列車まで、3時間ほどの待ち時間を設けておきました。
その待ち時間を活かして、今年開業したばかりの「津山まなびの鉄道館」を訪ねてきました
(かつての津山機関区の扇形機関庫を活かした、地方としては非常に充実した車両展示施設です)。

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ホームからも扇形機関庫を遠望することができるのですが、安全上の都合等々もありまして、津山駅/津山鉄道部の敷地外を延々と迂回して歩いていく必要があります。

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駅の西にある津山線/姫新線の踏切を回り込むと・・・

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案内看板がありました。
まあ、経路上に「津山まなびの鉄道館」の幟が林立していますので、それに従って歩くだけともいいます。

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津山駅の改札口から歩くこと5分強で、入口にたどりつきました。

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今年4月の開業ですから、訪問時の段階で4ヶ月ほどというところですが、すでに“入館者1万人”を達成しています。
館側の事前の想定よりもかなり早い達成だそうですが、なにせ“ディーゼル車両の聖地”ですから、地方だろうと何だろうと、来る人は来ますからね・・・
(ディーゼル車両に限定すれば、これだけの保存車両が集まるのは日本でもここだけでしょう・・・)

この津山扇形機関庫、10年ほど前から不定期に、月に1~2回程度一般公開されていたのですが、何せ曜日が限られていたため(原則として土日)、おいそれと出かけることができなかったものです。
2年前の「バースデイきっぷの旅」で津山駅に立ち寄った際には、当然の如く非公開日で、外から眺めるしかできなかったものです。
それが、堂々と中に入って眺めることができるというのですから、300円の入館料なんて安いものですよ。

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では、受付で入館料を支払って、館内に入ります。

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硬券を模した入館券に、昔懐かしい“鋏”で入鋏するという演出に、ニヤリ
(かつては、四国鉄道文化館でも同じように「硬券を模した入館券に、昔懐かしい“鋏”で入鋏」という演出がありましたが、南館の開館とともに、何の捻りもない自動券売機の軟券に化けてしまいました・・・)。

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敷地に入れば、青空の下、広がる扇形機関庫

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訪問者を迎えるのは、C57形の動輪です。
記念撮影スポットも兼ねているようです。

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機関庫といえば“ターンテーブル”。
梅小路のターンテーブルと同様、動態保存(?)されています
(このときは車両転回はありませんでしたが・・・)。

ちなみに、我が国に現存する扇形機関庫としては、梅小路に次ぐ第二の規模を誇るのが、ここ津山の扇形機関庫とか。

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南側は、気動車のスペースです。
手前から、キハ33形、キハ181形、キハ58形、キハ28形、キハ52形となります。

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気動車セクションでひときわ存在感を放つのが、キハ181形の12号車。
「いなば」号で運用された経歴もある、岡山ゆかりの車両です(「やくも」号のヘッドマークが取り付けられていますが、現役時代に「やくも」号に充当されたことはあったのでしょうか・・・)。

それはともかくとして、さすがに、特急形の存在感は違いますね。

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前灯。

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尾灯と警笛。


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隣には、キハ181系とともに陰陽連絡と山陰路の優等列車を支えてきた急行形気動車である、キハ58形と28形。
最盛期に1000両以上が在籍したキハ58系も、博物館系の施設で保存されているのは、この2両だけ(・・・だったと思う)です
(その他の保存車をあわせても、全国で10両に満たないのでは?なお、キハ65形の保存車は、四国鉄道文化館にいるキハ65-34ただ1両のみです)。

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キハ58形の解説プレート。

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そして、キハ52-115。
大糸線などで最後まで活躍したキハ52形のうちの1両ですね。




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機関庫の中央に鎮座するのは、交通科学博物館の閉館に伴い津山に移ってきた3両の機関車です。

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D51形蒸気機関車の2号機。
交通科学博物館時代には、屋外に設けられたホームに据え付けられていました。

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そして、DF50形ディーゼル機関車の18号機。
四国鉄道文化館の1号機と並ぶ、数少ないDF50形の保存機です。

他に、DD13形ディーゼル機関車の638号機も、交通科学博物館からの移籍組です。

3両とも、交通科学博物館に出かけたとき以来の再会ですから、2年ぶりですか・・・。
こうして機関庫のなかにいる方が、やはり“機関車”らしいと思うのは、気のせいでしょうか・・・。

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なお、展示車両も貴重品揃いですが、機関庫自体も、「近代化産業遺産」に指定されている貴重な施設です。




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北側には、ディーゼル機関車がまとめて保存されています。
気動車も“よく集めた”レベルですが、ディーゼル機関車をここまで集めた施設は、日本でもここだけですね。

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その中でも特に稀少なのが、“DE”50形ディーゼル機関車の1号機。

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2台エンジン搭載で、イニシャルコストも高ければランニングコストも高かったDD51形に代わる本線用ディーゼル機関車として、2000馬力エンジン1台を搭載して、1970(昭和45)年に1両のみ試作されました。
伯備線への投入が計画されていたようですが、伯備線はほどなく電化されることが決定。
本線用ディーゼル機関車を必要とするような線区は電化で減る一方・・・ということもあって、結局量産されることなく終わった“悲運の機関車”です。

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四国育ちの京都住まいには全く馴染みのない“ラッセル式除雪機関車”であるDD15形ディーゼル機関車の30号機。
本体(?)はDD13形と共通なので小ぶりなのですが、ラッセルヘッドの存在感がありすぎ・・・
(ラッセルヘッドに本体が隠れてしまっています・・・)。

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機関庫らしいピット。

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扇形機関庫の北側に回り込んでみました。

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北側で存在感を発揮しているのが、同じくラッセル式除雪機関車であるDD16形ディーゼル機関車の300番台(304号機)。
片方のラッセルヘッドしか保存できなかったそうですが(前後にラッセルヘッドを連結するのが本来のスタイル)、それでも機関庫をはみ出しています・・・。

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北側からの全景。

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機関庫からターンテーブルを望む。



それにしても、ディーゼル車両に特化しているとはいえ、

よくぞこれだけ1箇所に集めた
(ディーゼル車両に限っていえば、鉄道博物館も京都鉄道博物館もリニア・鉄道館も凌駕していますね・・・)

・・・という、小学生並の感想が出てくるばかりです。

欲を言うならば、車内が公開されていれば言うことなしなのですが、限られた人員で運営し、しかも保存車両の状態を保つことを考慮すると、“原則非公開”という現状は、致し方ないところなのかもしれません・・・

「番外編②」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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