リニア・鉄道館探訪記②(27年9月)

「その①」のつづきです・・・

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さて、「シンボル展示」室を抜けると、実車が整然と並ぶ車両展示室です。

まずは、東海道新幹線を彩った車両たちから眺めることにします。

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オッサン以上の世代にとって、新幹線といえば、何を差し置いても“0系”です。
今でこそ“柔らかさ”さえ感じさせる団子鼻ですが、半世紀前には“鉄道の最先端の象徴”だったのでしょう・・・。

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先頭車である21形の86号車が保存されています。
室内は、現役時の姿をとどめる“転換クロスシート”です。

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現代の基準からすれば、新幹線の座席が、普通車とはいえ、リクライニングもしない転換クロスシートというのはとても許容できたものではないのでしょうが、回転クロスシートの特急車両がゴロゴロしていた半世紀前においては、これでも必要な水準を満たしていた模様。
転換クロスシートには座席の背面にテーブルを取り付けることができないためか、テーブルはアームレストに収納されていました。
まあ、取り出しても紙コップを置くので手一杯のような超小型のテーブルですけどね・・・。

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ある意味で「初期車」の証となるのが、車両中央部に設置された非常口です。
幸いにして、この非常口が役に立つような事態は到来せず、後年の増備車からは設置されなくなったとか・・・。

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デッキには冷水機。
ペタンと折りたたまれた紙コップに冷たい水を入れることを知っている世代も、立派な(?)オッサンです。

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21形の隣には、食堂車36形の84号車が保存されています。

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今では新幹線からも、在来線からも絶滅した(・・・と、言ってよいであろう)全室食堂車です。
かつて、幼い頃にはまだ食堂車を営業している新幹線が当たり前のように運行されていたのですが、乗っている区間が短い(基本的に新大阪~岡山間だけ)ことにくわえ、お子様には高嶺の花ということもあり、利用することは一度もないままでした・・・orz。

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かつて、多くのコックたちが腕をふるったであろう調理室も、今となっては“強者どもが夢の跡”・・・ですね。

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なお、0系先頭車と言えば、“鉄板5枚重ねの強力排障器”です。
現役時代の姿を伝えているというか、一般人にとっては“博物館入りしないとおいそれと眺められないところ”ですね・・・。




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0系の隣には、第二世代の東海道・山陽新幹線車両である100系が保存されています。

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先頭車の123形のトップナンバー車の室内に入ってみました。

3人がけ席も含めて全席回転する、しかも(普通車も)全席リクライニングシート、足もとも広い!(0系の0番台車に比べれば、普通車のシートピッチは実に+100mmですからね・・・)
・・・というわけで、登場時には割と衝撃を受けました。

もっとも、個人的には、山陽新幹線で最晩年に、4列シート(もと「ウエストひかり」の普通車座席だけでは飽き足らず、グリーン車からかっぱいできた座席も)をかき集めて、知る人ぞ知る乗りドク列車になっていた頃の印象の方が、強く残っていたりもします
(さすがに、JR東海の博物館であるここにはそんな車両いないけど・・・orz)。

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保存車両でありながらも整備が行き届いていて、床も輝いていましたよ。

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壁面がただの無機質なパネルでは“ない”ところに、バブル時代の遺産を見るような気も、しないでもありません・・・。

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隣には、これまた全室食堂車、しかも“ダブルデッカー”である、168形の量産先行車である9001号車が保存されています。
ダブルデッカー構造を活かして、通路と調理室は1階です。

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調理室。

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階段。

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階段を上がると、魅惑の食堂です・・・。

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歴代の国鉄車両のエッチングが、エントランスの雰囲気を高めています。

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2階食堂。
ダブルデッカー構造のゆえに可能になった、“通り抜けがありえない、落ち着いた食堂空間”です。

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現役時のセッティングが再現されています。
高いところから見下ろしつつの食事は・・・何物にも代えがたいものだったのでしょうね・・・(遠い目)。

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1階で調理された料理は、エレベーターを介して2階に運ばれていたとか・・・。

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車号と銘板。
登場したのがちょうど30年前(昭和60=1985年)ですが、国鉄最後の渾身の新幹線であると同時に、これだけのスペースを“座席以外に割くことができた”ところに、当時のある意味での“ゆとり”を思い起こす次第。
今の新幹線、速くて快適かもしれませんが、“ゆとり”はあまり感じられませんからね・・・。

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ダブルデッカーだけあって、車体はさすがに大柄です。

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外から眺めてみた日には、“そそり立つ壁”ですよ・・・。

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車両限界をいっぱいに使った、台車間が車体になっているという構造も、ダブルデッカーゆえのものですね。

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2階から123形を見下ろしてみました。
陳腐かもしれませんが、“かっこいい新幹線”といえば、私にとっては0系でも500系でもなく、やはりこの100系です・・・。

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123形と168形の“屋根”を望見してみました。
ダブルデッカーの屋根の高さが、何となく伝わるでしょうか・・・。

「その③」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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