松山・広島割引きっぷの旅(その⑦)

「その⑥」のつづきです・・・

「松山・広島割引きっぷ」の松山方自由周遊区間の西の端である、伊予大洲駅にやって来ました。
行きは特急列車で内子経由の線路を一気に抜けてきましたが、帰りは趣向を変えて、伊予長浜経由の海線で帰ることにします。


さて、乗車したのは八幡浜駅始発の普通4920Dです。
伊予大洲駅12:12発。終点の伊予市駅まで約1時間ちょっとの旅路です。

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列車は3番乗り場からの出発とのことで、国鉄時代以来の風情ある跨線橋を渡ります。
風情ある跨線橋に、ア※パ※マンのフラッグが場違い感を醸し出している嫌いも無きにしも非ずですが、

それが四国くおりちー(笑)
(JR四国のどこに行っても似たようなものなのです・・・)

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カメラを床に置いたら、今度はポスターが目立ち始めましたよ・・・。

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跨線橋をウロウロしていると、眼下には特急「宇和海11号」が到着しました。
ア※パ※マン列車です。
もっとも、8600系電車の量産車はすでに四国入りし、来年3月から運転開始となった時、ラッピングされた2000系はどこに行くのでしょうか・・・。
少なくとも、定期列車では松山以東を走らなくなることは想像できますが、ラッピングしたままなのか、剥がすのか・・・。
引き続き現役を続けるのか、廃車になるのか・・・
(老朽化著しく、リニューアル工事の対象からも外れた2000系量産先行車・TSEの廃車の可能性は高そうですが、それ以外の2000系の運命や如何に?松山以西の編成統一という観点からは、松山所属の2001号以外の2000形も廃車か転属させて、「宇和海」号のオールモノクラス化などという可能性も、無きにしも非ず・・・)。

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「宇和海11号」を見送って、3番乗り場にやってきました。

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JR世代のものに書き換えられた駅名標とは対照的に、ホームの片隅には「名所案内」・・・。

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待つことしばし、八幡浜駅からの普通4920Dがやってきました。
特に勾配区間を走るわけではないのですが、機関2台搭載のキハ54形が充当されていました。
なお、松山以西を走る気動車普通列車の場合、内子経由が「白地に黒字」伊予長浜経由が「黒地に白字」と、方向幕が区別されています。

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キハ54-9。
国鉄最末期の昭和62(1987)年に、四国への最後の置き土産として新製された車両も、今ではすっかり“ベテラン”の域に達しています。

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(画像は伊予市駅到着後のもの)
前後二扉の間に延々と伸びるロングシートです。
景色良好の予讃海線や予土線において、オールロングシートというのは割と嫌がらせなのではないかと、私などは思います。

もっとも、それもこれも

愛媛県がJR四国に“お布施”をしないから
(“お布施”をすると、徳島や山陰地方のように“新車”という御利益が得られるという説もあり・・・(苦笑))

・・・なのかどうかは、定かではありません(謎)。

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乗降扉は、バス用の部品を活用した折戸で、ステップつきです。
松山以西の予讃線はホームのかさ上げを行っていないため、現状では1000形や1500形といったJR世代の一般型気動車がそのまま入ることはできません(現在運用されている気動車が寿命を迎えたらどうする気でしょうかね・・・)。




土曜日の昼でしたが、部活帰りか何かなのか、それなりの数の高校生を乗せて、座席が8割方埋まるという意外な混雑のなか、発車です。

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内子経由の山線と、伊予長浜経由の海線が分岐する伊予若宮信号所を通過。
先程乗ってきた山線を横目に、今度は海線へと進路をとります。

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伊予長浜駅までは、肱川に沿って走ります。
これはこれで、風光明媚で見応えのある車窓です。
ロングシートなので、首ひねらないと見えないけど。

首をひねるのもしんどいので、“ここぞ”という区間では、後方運転室のそばのスペースで、立ったまま景色を眺めていました・・・
(なお、松山以西における気動車列車でクロスシートを装備するのは、キハ185系3100番台とキハ47形を充当する一部列車のみで、データイムはことごとくオールロングシートのキハ54&キハ32の天下です・・・orz)

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12:38頃、伊予長浜駅に着きました。
下りの普通列車との行き違いを兼ねて、5分ほど停車です。
なお、四国のキハ54形には「トイレ」などというありがたい設備はありませんので、大変なことになりそうなときは、長時間停車する駅で駅のトイレを借用・・・となります(これは、同世代のキハ32形についても同様)。

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伊予長浜駅を出ると、喜多灘に沿って走る風光明媚な区間にさしかかります。
国鉄時代に建設された線路規格の低い線路で、その線路規格の低さゆえに、内子経由の線路が建設された昭和61(1986)年以降は、基本的には普通列車のみの運行で、支線的な扱いとなっています。

もっとも、だからこそ

ゆったりと海沿いを走る
(それだけ長いこと景色を眺めることができる)


ともいえるわけで、「伊予灘ものがたり号」などは、まさにこのデメリットを逆手にとった観光列車・・・といえるでしょう(まだ乗ったことないけどな!)。

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みんな大好き(?)、「自称・日本一海に近い駅」こと下灘駅に着きました
駅自体を訪問する利用者が少なからずいる、異色の駅です(私も昨年無駄に訪問してみました・・・)。

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下灘駅発車。
なお、伊予大洲駅の段階ではそこそこ乗車していた車内は、伊予長浜駅に着くまでにだいぶガラガラになり、伊予長浜駅から改めて高校生が大挙乗車、そして、ここ下灘駅からの乗客もそこそこいて、結局は座席がほぼ全て埋まる程度の混雑に戻ってしまいました。

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しばらく線路に沿っていた喜多灘も、高野川駅の手前でお別れです・・・。
ちょっとした峠越えを経て・・・

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向井原駅の手前で、山線と合流しました。

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13:20、定刻通り伊予市駅に着きました。

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何やらヘッドマークがついていると思ったら、「宇和島・伊達400年祭」を記念したヘッドマークでした。
描かれているゆるいキャラは“にゃんよ”・・・。

「南予(なんよ)」地方のネコをモチーフにしたキャラだから“にゃんよ”・・・安直だ
(個人的にはこんなベタベタなセンス、嫌いじゃないけどな!)。

“ゆるい”ついでに、どうでもいいのですが、愛媛県が自治体としてゆるキャラグランプリの獲得目指して至るところで“みきゃん”を推しているため、猫も杓子もみきゃん状態・・・になっているのは、どうなんでしょうね・・・
(自治体が、地元の他のゆるキャラをグランプリに出さないように圧力をかけてまで推す“ゆるい”キャラって、何なんでしょう?)。

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伊予市駅からは、同一ホームにて松山行きの4638Mに乗り換えです。
発車まで12分の待ち時間がありますが、とりあえず車内に入る・・・と、ボックス席は全て埋まっていたので、あえなくロングシート行きとなりました・・・orz。

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ちなみに、乗ってきたキハ54形は、折り返し内子経由八幡浜行きの4639D(伊予市13:38発)となります。

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そんななか、伊予市駅の1番乗り場からは、13:24発の伊予長浜経由伊予大洲行きの4921Dが発車していきました。
昼間には珍しく、大型車体のキハ54形が続いていますね・・・。

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さて、座席がほぼ埋まる程度の混雑で、松山行き4638Mは伊予市駅を発車です。
特急列車のない時間帯ですので、基本的には長時間停車なしに松山に向かう(・・・というか、伊予市~松山間で交換に対応するのは北伊予・市坪の二駅のみ)のですが、途中の北伊予駅で、「伊予灘ものがたり・八幡浜編」と交換です。
相変わらず混んでいました・・・。

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伊予市駅から19分・・・終点の松山駅に帰ってきました。
特急列車の発着がない時間帯ゆえか、駅本屋側の1番乗り場への到着です。
跨線橋の上り下りがないとラクでいいですね・・・。




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「松山・広島割引きっぷ」を提示して改札を出ると、こんなプレートが・・・。
同じ漢字表記となる、台湾の“松山”駅(台北市)との姉妹駅協定を記念した駅名標のようです。
いつの日か、台湾の松山駅の駅名標も、この目で眺めてみたいものですね・・・。

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その傍らには・・・コイツda!
(ここは今治駅ではない、松山駅だぞ・・・)

そのうち、松山駅のコイツも“みきゃん”に取って代わられそうで、何だかなぁ・・・
(今治駅にいるのは、当面安泰でしょうが・・・(笑))。

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駅前の高速バス乗り場では、高松行きの「坊っちゃんエクスプレス号」が改札中でしたが、

出たよ、“みかん色バス”
(現物はこのときが私にとっては初見)

西の“末期真っ黄色”も“真っ青”(?)なセンスの無さを発揮する、地元伊予鉄のチャレンジ・プロジェクトですが・・・

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旧塗色と比べると、どちらが“センス”があるかは、一目瞭然だと思いませんか?
(まあ、“全身みかん色”だと“著しく目立つ”ことは否定しませんが、それがよい意味か悪い意味かは人それぞれ・・・

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松山駅前には伊予鉄バス専用の乗り場もありますが、こんな風に新塗色と旧塗色が並んでいるのも、過渡期ならではの光景なのでしょうね・・・
(それ以前に、ブルーリボンがまだ走っているのが、伊予鉄くおりちー。物持ちよすぎだろ!!)。

「その⑧」につづく・・・
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いろいろ

こんばんは、その1からその7まで拝見しました。
新大阪から広島まで1時間27分とのこと、
10月の20~22日に、クルマで
https://www.michitabi.com/roundtour/chugoku1507/
「8/20~11/30の間で、ETCユーザーは連続する3日間は中国地方の高速道路利用し放題」という高速道路版「ワイド周遊券」を使って、(周遊エリア外にはみだしたぶんの高速料金は別払いです)
(1日目)出発→(瀬戸大橋)→神戸西→阪高7号線→新神戸トンネルで三宮(プラス、223の快速で大阪駅、御堂筋線でなんばに出てNGK、三宮への戻りもJRで221のリニューアル車両)
(2日目)三宮→阪高3号線,山手線→神戸西→岡山
(3日目)岡山→蒜山→米子周辺をウロウロ→きた道を戻って帰宅
とやったのですが、山陽道は1時間半あまり上りも下りも物流の大動脈らしくトラックの並走でイライラさせられ、そこへ道路作業のオンパレードで片側1車線状態が延々と続いたため、運転しながら新幹線の速さと快適さを再認識した次第です(爆)


「しおかぜ」も2000系化以降は一部を除いて平均時速は約80km/h出ているので、あの線路条件からして全く遅くはないのですが、たとえば21号は宇多津~多度津で異常に時間を食っているのと、やはり今治を回っているのが距離の割に遅いと思う原因かと思います。

昼間の松山周辺に54が多い件は、松山駅からの高校生輸送も一つにあるだろうと睨んでます。
どうも今もそのようなんですが、県立高校の定期テスト期間に私立もテスト期間をかぶせてくるため、32しかワンマン車がなかった私の通学生時代は毎度すし詰めにされて疲れて某駅に降り立ったものです(^_^;)(今は該当するすべての便が32から54に替わりました)

Re: いろいろ

KAZさん、コメントありがとうございます。
相変わらず長い駄文だけで恐縮です。ただの“帰省”を、これだけ引っ張ることができるのですから、我ながら無駄な才能に呆れるばかりです。
それはともかくとしても、松山での滞在期間が短い場合の帰省手段として、「松山・広島割引きっぷ」は大変有用(何せ、新幹線・スーパージェット・JR在来線利用としては破格の価格設定ですので)というのが、偽らざる実感です。
私は戻るときにはだいたい1週間以上居座っていることが多いので、あまり使う機会がないのが残念なところですが・・・orz。

私はクルマには乗らない(普通免許不所持のため運転できない)ため、全く存在を知りませんでしたが、“高速道路版「ワイド周遊券」”とは、これまた面白いものが出ているのですね。
三日間堪能されたようで、何よりでした(全部ご自身で運転されていたとすれば、大変お疲れだったと思いますが・・・)。
在来線と比べれば高速道路は快適で速いのでしょうが、新幹線相手だとやはり分が悪いのは、しかたないのかもしれません(ただし、“費用”的なところはまた別でしょうが・・・)。

また、予讃線特急も、ほとんど単線、線形ダダ悪という制約を考えれば“健闘”はしているのでしょうが、他方で平成2年11月改正(2000系量産車が本格的に投入された改正)での「岡山→松山2時間29分」を、25年経った今もまったく更新できていない(むしろ、停車駅の増加等により遅くなっている)ところは、どうなんだろうと思わないでもありません。
基本的には「停車しすぎ」というところにつきるのでしょうが(今治大回りは・・・需要があるだけにしかたないところがありそうです)、停車駅でちょこちょこ需要があるさまを目の当たりにすると、数分の短縮のために通過するくらいならば、利用客の利便優先になるというのも、しかたないのかもしれません(JR四国全体がその方針のようですし・・・)。
通常、新車が投入されると高速化するものですが、2000系→8600系の置き換えは、高速化には全くつながらないようで(乗り心地面では確実に“悪化”)、いつになったら(振子車両投入に続く)“革命的変化”が生じるのでしょうか・・・。

また、データイムにキハ54が多い件についても、ご教示ありがとうございました。
確かに、高校生は多かったですね(というよりは、「高校生(と高齢者)以外に普通列車の利用者いるのか?」)。
定期テスト・・・一喜一憂していた昔が懐かしい(笑)。
プロフィール

キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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