梅小路蒸気機関車館探訪記(その④)

「その③」のつづきです・・・

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メインイベント(?)ともいうべき、「スチーム号」牽引機の整備作業を眺めた後は、雄大な扇形機関庫に保管されている静態保存機(一部車籍のある動態保存機も混じっていますが)を眺めていきます。

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D52形468号機。
日本最大の貨物用蒸機にして、大東亜戦争期から戦後の国鉄貨物輸送を支えました。
知っている人にはいまさらですが、このD52形のボイラーを転用した旅客機こそが、日本最大の旅客用蒸機であるC62形です。

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そのC62形は、梅小路には2両が保存されています。
トップナンバーの1号機と2号機ですが、2号機については時折「スチーム号」の牽引を担当します(最近では、平成27年7月に担当していました)。このとき(平成27年8月上旬)には、屋外に留置されていました。
1号機は静態保存機ですので、常時機関庫の中にいます。

以下、一両ずつ画像を挙げていってもよいのですが(撮るには撮っていますし)、キリがないので、適当に端折ります。

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変わり種として、長きにわたり大阪の交通科学博物館(現在は京都鉄道博物館への発展的解消のため閉館)にいた7100形「義経」号がいます。
動態保存機で、その気になれば動くそうで、実際に今月(27年8月)の特定日には、「スチーム号」の牽引に当たるとか・・・。
「スチーム号」の客車は、実は平成2年の「国際花と緑の博覧会」にて走っていたもので、そのころは「義経」号にけん引されていましたので、四半世紀を経てコンビ再び・・・というところでしょうか(義経号の稼働日には、人が増えるのでしょうね・・・私は行けそうにありませんが・・・orz)。

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その隣には、B20形10号機がいます。
長らく静態保存機でしたが、数年前に動態保存にするための復元工事を行い、今では動かそうと思えば動くとか。

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マニアックなアングルでなんだかなぁ・・・ですが、戦前を代表する旅客機・C53形45号機・・・の、シリンダー部分を記録してみました。
多くの国鉄蒸機は、「2シリンダー」式でしたが、このC53形は数少ない「3シリンダー」式で知られています。
保守がめんどくさかったそうで、その後の蒸機に引き継がれることはなかったとか・・・。

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戦前型蒸機のスポーク動輪にそこはかとない“美しさ”を感じるのはなぜでしょう・・・。

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ちなみに、大正時代に建てられた梅小路機関庫の扇形車庫の姿を今に伝えますが、現存する我が国の扇形車庫としては「最大」(二番目が津山の扇形車庫だとか・・・)を誇るだけあって、規模は大きいですね。

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逆方向。

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ただし、規模が大きいがゆえに空調の効きは・・(扇形機関庫内には、移動式のスポットクーラーが各所に設置されていますが、効きについては“お察しください”レベル・・・)。

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訪問時は、「梅小路蒸気機関車館」としての最後を飾ろうとしている時期・・・「さよなら梅小路」と題して、特別展示が行われていました(もっとも、平成28年春には「京都鉄道博物館」の一部として、再びオープンですけどね・・・)。

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その、「移行作業真っ盛り」を思わせるのが、京都鉄道博物館の建設地へと延びる引き込み線。
すでに、「トワイライトエクスプレス」用のスハネフ25形やスシ24形などが、この線路を通って京都鉄道博物館の展示線に搬入されています。

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1070形。

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戦中から戦後の国鉄を代表する旅客機である、C59形164号機のキャブに立ち入ってみました。
どのバルブが何に対応しているかを覚えるだけでも、現代のなよなよしたモヤシ中年にはクラクラきてしまいそうです・・・
(まさに、蒸気機関士・機関助士が“選ばれしエリート”だったことがわかります・・・)。

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キャブから身を乗り出せば、気分だけは機関士。気分だけ・・・。

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D52形とC59形の間には、お立ち台(?)があって、高いところから扇形機関庫の内部を眺めることができます。
静態保存機とはいえ、これだけ並ぶと“壮観”の一言ですね。

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ちなみに、庫内にあるフラスコ状(?)の設備は、整備中などに煙が庫内に充満しないようにするための排煙装置だとか・・・。

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蒸機全体から見ればちっぽけに見えるドームも、間近に見下ろせばこの迫力です。

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架線注意。

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静態保存機の場合、煙突は塞がれています。

もっとも、足回りへの定期的な注油は実施されているようで、

機械油の何とも言えない香りが漂う庫内は、まさに“男の戦場”
(いや、蒸気現役時代を知らない世代が適当なことを言い散らかすのも、“間違い”なのかもしれませんけどね・・・)

静態保存機といえども、醸し出す雰囲気と存在感は、動態保存機に劣るものではありません。

なんというか、

この雰囲気と存在感を目の当たりにするだけでも、ここまで来た甲斐があるというものです
(同じ京都市内なので、「来た甲斐」なんて大層なものでもないけどな!)

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これが、京都鉄道博物館への展示車両の搬入用に、一部展示線をふさぎ、規模を微妙に縮小してのことなのですから、本領を発揮したらどうなるのでしょうね・・・(来年春を待て?・・・それもそうですね。もっとも、「京都鉄道博物館」の一部となって、どのような“変化”が生じるのかは、まだ不透明ですけどね・・・)。

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・・・ということで、メインの展示スペースともなる、扇形機関庫をうろうろとしてきました・・・。

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どうしても「スチーム号」や、展示されている保存機に焦点が当てられがちですが、東海道本線の蒸機全盛時代のままに保存されいてる扇形機関庫と、C62形を(ギリギリとはいえ)乗せて造作もなく回転させるターンテーブルもまた、梅小路の大切な展示物であると同時に、次代に引き継ぐべき産業遺産であることを、今さらながらに再確認してきたのでしたとさ
(ちなみに、ターンテーブルの先には、2両のDE10形ディーゼル機関車がいました(1両は国鉄色、1両は嵯峨野トロッコ色(たぶん嵯峨野観光鉄道の予備機))。展示機の入れ替えなどのに備えて、ここに常駐しているのでしょうかね・・・)。

(「その⑤」につづく・・・)
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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