最後の国鉄色381系

しばらく沈没していましたが、ようやく少しは時間が取れるようになりましたので、ボチボチ再開します・・・(誰に言っているのだ私は?)。




さて、JR西日本の関西圏で目下話題になっていることの一つに、

関西圏の381系を全廃し、289系(683系直流改造車)で置き換える

ということがあります。

昨年の段階で、紀勢線の「くろしお」系統については2015年9月を目処とした置き換えの方針が発表されていましたが、山陰・福知山線の「こうのとり・きのさき・はしだて」系統についても、先月に正式な置き換え方針が発表されました。
すでに289系(←683系)電車の改造工事も進捗中のようで、目撃情報も続々と出てきています。

山陰・福知山系統の381系電車については、昨年の夏に“1000番台化改造”(振子角度を3度に制限した上で、振子動作を再開)を実施したこともあり、置き換えにしばらく猶予があるのか・・・と思ってもいたのですが、そんなことなかった・・・orz
(それにしても、改造から1年ちょっとで置き換えるくらいならば、「なぜわざわざ費用と手間をかけて改造したのか疑問」というのが半分、「旧車号をクリーム色で塗りつぶし、ステッカーで新番号を記載しただけの“やっつけ改造”はこのためだったのか・・・」というのが半分です)。

ともかく、どれだけ遅くとも今年度中(おそらく秋~冬)には、関西圏の381系電車は置き換えられます。
・・・ということは、我が国に残る、最後の「国鉄色特急車の定期運用」(福知山・山陰エリア)も、早晩見納めになるということです。

山陰本線沿線に出かける用事がありまして、さてどの列車で行ったものか(そもそも、京都駅から出たものか大阪経由にしたものか)と思案していたのですが、「381系置き換え確定」という方針を受けて、あえて京都発の381系充当列車で出かけてみることにしました




京都駅31番線
・・・ということで、やってまいりましたのはゴールデンウィークも終わった5月某日、朝ラッシュも終わりを迎えつつある、朝9時前の京都駅31番乗り場です。
この乗り場は、(事実上)山陰特急の専用ホームとして機能しています。

ここから、9:25発の「はしだて1号」に乗車します。

381系
9:03、福知山発の「きのさき6号」の381系が到着しました。
この列車の折り返しが、「はしだて1号」です(愛称幕はすでに「はしだて」号のものになっていました)。

清掃中
乗客が降りてきた後は車内清掃・・・。
すぐに乗車することはできません・・・。
その時間を活かして、記録に励むことにします。

1000番台
“やっつけ仕事”な1000番台です。
もともとの車両番号はクリーム色で塗りつぶされていますが、この“やっつけ仕事”を眺められるのもあとわずかです・・・。

方向幕
国鉄形らしく、方向“幕”です。
去る4月1日より、「北近畿タンゴ鉄道」は「京都丹後鉄道」に改称しましたが、方向幕でもこの改称が反映されていました(「はしだて」号は、福知山以西で京都丹後鉄道に乗り入れます)。

号車種別札
号車“札”と種別“札”。

号車札
国鉄色であることに加えて、幕や札であるところも、国鉄時代の伝統を今に伝えます
(「指定席」が緑の札、「自由席」が青の札であるというのも、そのうち忘れ去られていくのでしょうね・・・)。

運転室
運転室の後方確認窓。

シンボルマーク
国鉄形の特急車といえば、“特急シンボルマーク”です。
この“シンボルマーク”が残るのも、今や(特急列車として定期運用される車両としては)この381系、185系(電車)、キハ183系(初期車)くらいになりました・・・
(青森界隈を走る485系3000番台や、「やくも」号の381系も特急列車として定期運用される国鉄形車両ですが、シンボルマークが撤去されていますので、ねぇ・・・)。

シンボルマーク
格調あるマークも、だんだんと見られなくなっていくのでしょう・・・(博物館は別として・・・)。

絶妙のバランス
それにしても、「国鉄形には国鉄色」とはよく言ったものです。
クリーム色と赤色のバランスと配置が絶妙です。
381系も「くろしお」や「やくも」では塗装変更されましたが、やはり国鉄色のバランスに優ることはありませんね・・・。

通風器
低重心化のために屋根上には機器がほとんどない381系ですが、パンタグラフと通風器は例外です。

パンタ
パンタグラフ。

ステップは埋まってます
登場時は乗降扉にステップがあったそうですが、現在では埋められています。




さて、そうこうするうちに車内清掃が終わったようです。
車内に入ります・・・。

号車札など
このときは、2号車の指定席に乗車しています。

車両番号
FE-67編成のモハ380-1039(もと・モハ380-39)です。

ぼっち席
関西圏の381系といえば、シートピッチ拡大車です(原形の910mmから1000mmと、“数字だけ”は立派です)。
もっとも、381系は空調装置が床下搭載のため、必然的にダクトが壁にあり、その部分の座席は“ぼっち席”になりました。
ご覧の通り、1人掛けで隣に人がいないのはいいものの、通路側に寄せられている+窓割もよくないため、あまり“アタリ席”という気はしません。

ダクト
ダクト付近。
なるほど、これでは座席を設置できませんね・・・。

リクライニング
リクライニングしてみました。
特急普通車としては、“まあこんなもの”ですかね・・・。

簡易リクライニングベース
なお、シートピッチ拡大と、フリーストップ化の改造は行っているものの、基本的な構造が原形の簡易リクライニングシート時代のままのため、リクライニングと連動して、座面が前にせり出してきます
このメカニズムを残す座席も、ずいぶん少数派になってきました・・・。

リクライニングレバー
リクライニングレバー。
こちらは、原形を保っているのではないかと思います。

シートピッチを拡大しているのはいいのですが
このときは4番席に割り当てられたのですが・・・

窓割りハズレすぎだろ・・・orz

窓割りをそのままにシートピッチだけを拡大した車両にありがちのパターンですが、こんな事態に遭遇する車両(要するに、国鉄形のリニューアル車)も、ずいぶん少なくなりました・・・

足もと
フットレストの類は特にありませんが、シートピッチが広いのでそこは大して気になりませんかね・・・。

二重窓
381系といえば“二重窓”です。

二重窓
登場時は、二重窓の間にブラインドがあったそうですが、今では撤去されて、普通の横引きカーテンが設置されています。
何だかんだ言っても二重窓。
確かに、走行中は新型の287系と比べても静かめです(特に、モーター音は明らかに381系の方が静かです)。
まあ、その代わりに“揺れは381系の方が大きい”のですが・・・。

テーブル
また、非常に小さいですが、壁に小型のテーブルも据え付けられています(小物か飲み物を置いたらおしまいですが・・・)。

ビッグXネットワーク
普通車の座席カバーは、183系800番台(485系直流改造車)以来の、「北近畿ビッグXネットワーク」仕様のものです。
プリントではなく“刺繍”という本格派ですが、287系のカバーには引き継がれておらず、381系と命運をともにしそうです・・・。

チケットホルダー
背面にはチケットホルダー。
もっとも、今となってはどれだけの人が存在を知っており、実際に使っているのか、微妙なところもありますが・・・。

テーブル
テーブルは基本的には背面テーブルです。

背面テーブル
テーブルのフレーム。

温度計
車端には温度計。
これくらいの温度が心地よいですね・・・。

洗面所
洗面所。
何気に自動水栓になってはいます。

デッキにもスロープ
床面の低い381系のこと、デッキにもスロープがあります。




さて、そうこうするうちに発車時間になったようです。
381系「はしだて1号」は、そろそろと京都駅を動き始めました・・・。

「381系「はしだて1号」の旅」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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