我が国最後の“1D”(その②)

「その①」のつづきです・・・
食堂車はおろか、長大編成でもなければ、グリーン車の連結さえないキハ189系のモノクラス編成(しかも、基本3連)というのが、我が国最後の“1D”列車こと、「はまかぜ1号」の現状です。

向きが変わります
大阪から1時間。
姫路駅に着きました。
この駅からは進行方向が変わります。
かつて、急行列車にしても特急列車にしても、長距離列車がゴロゴロしていた時代には、途中で進行方向が変わることも稀ではなかったのですが、現在ではすっかり少数派になってしまいました。

扉準備工事
ちなみに、中間車のキハ188形には、乗降扉が増設できるように、新製時から準備工事が実施されていますが、今のところは扉が増えそうな気配はありません・・・。

中から見ればデッドスペース
客室内から見れば、ただの“デッドスペース”もいいところです・・・(苦笑)。

座席も向きを変えて
さて、進行方向が変わるということで、座席の向きを変えます。
2号車指定席は、姫路に着いた頃には4割程度の入りでしたが、姫路から一挙に乗客が増えて、8割方の座席が埋まりました。
3連で座席数が少ないことを考慮しても、平日にしてはよく乗っていますね・・・。
ともあれ、6分の停車時間の間に進行方向を変えて・・・

分岐
10:44、姫路を発車です。
周囲の席も、ほぼ埋まりました。
山陽本線に別れを告げて、播但線に足を踏み入れます。

田園地帯を行く
播但線の南側(姫路~寺前)は、比較的平坦な電化区間です。
姫路周辺では市街地の様相を呈していますが、基本的には田園地帯をまったりと走り抜けます・・・。

川沿い
川に沿って列車は北へ・・・。

103系
播但線名物(?)の、ワインレッドな103系を横目に、北へ・・・。

寺前到着
姫路から30分ほどで、電化区間の北端となる寺前駅に着きます。
ここから北、和田山駅までは非電化区間です。

高度を上げて
眼前には、山々が迫ってきました・・・。
寺前駅を出てしばらくは、下り列車にとっては連続上り勾配区間となります。
もっとも、連続勾配区間といっても、さすがは強馬力特急形。
キハ41とは比較にならない走りです(機関換装しているとはいえ、キハ41が非力すぎるだけ・・・という説もあり・・・)。

通過
長谷駅を通過。
ラッピングされたキハ41を待たせて、堂々の通過です。

ダム
ダム(?)の傍らを通過。
このあたりは、播但線でも屈指の難所です。

山の中
山の中の急勾配と急曲線を・・・別にあえぎあえぎでもなければ、軽やかにでもなく、車両性能の割には淡々と登っていきます。

落ち着いた
生野駅の手前にさしかかると、勾配は落ち着きます。

生野到着
生野駅に停車。
銀山の栄光も、今や昔・・・。

生野駅を出ると、下り列車にとっては下り勾配が延々と続きます。
エンジンブレーキをかけながら、淡々と下ると・・・

竹田停車
すっかり全国区になった、“天空の城”こと竹田城跡への最寄り駅となる竹田駅に到着です。
「臨時停車」という名目ですが、冬場を除いたら毎日のように停まっているような気がするのは、気のせいでしょうか・・・。

竹田城
そんな竹田城跡へのアクセス特急(?)であることをPRすべく、キハ189系の各編成には、ヘッドマークが掲出されています(列車名を掲出するヘッドマークはないのに・・・)。

なお、大阪駅から同じ2号車にいたじーさんばーさんのグループ(と、斜め後ろから進行方向が変わって斜め前の)じーさんとおっさんの推定親子等々、30人近く(目測)が、ここで降りていきました。
想像以上の繁盛ぶりです・・・。
結果、車内も少し人口密度が下がりましたが、それでも6割程度は埋まっています。

播但道
「はまかぜ」号のライバル、播但自動車道をアンダークロスすると、播但線の旅も間もなく終わりです。
なお、鉄道と並走する高速道路といえば、高速バスがライバルになるものですが、全但バスの大阪・神戸方面の路線は、比較的便数が少ない(直接「はまかぜ」号と競合する大阪~城崎温泉/神戸~城崎温泉線は、それぞれ3往復ずつ)こと、また、姫路から播但道を走る特急バスが存在しない(・・・と思ったら、何と4月29日から、土休日限定とはいえ姫路~城崎温泉間に特急バスが開設されるそうで・・・。平日に存在しないことには変わりありませんけどね・・・)こともあって、「はまかぜ」号もそこそこ戦えている模様
(3連と短いので、乗車率が高いように思えるだけかも、しれませんけどね・・・)。

平野
生野越えを除けば、播但線は何だかんだ言ってもほぼ平坦です。
だからこそ、昭和40年代の後半から特急列車が走り、陰陽連絡線としての役割を今もなお果たしているのでしょう・・・。

山陰線
そうこうするうちに、電化された単線が合流してきました。
山陰本線が合流してくると、播但線の旅も終わりです。




・・・ということで、我が国最後の“1D”列車こと、「はまかぜ1号」の旅でした。
所定編成が3連モノクラスというのは、正直伝統ある列車番号の特急列車としては物寂しいの何ものでもないのですが、全国的に短編成の気動車特急はいくらでもいる(2連の気動車特急列車は、四国、山陰、九州ではザラですからね・・・)ご時世、伝統ある列車番号を継承しているだけでも、マシなのかもしれません。

なお、キハ181系時代には車内販売の営業があったそうですが、現在は車内販売もなければ、車内に自動販売機の類もありません。
幸か不幸か、姫路駅で方向転換する際に全列車数分の停車時間がありますので、その際に飲み物や食べ物については調達するよう、アナウンスされていました・・・。

とはいえ、何だかんだいっても、東海道・山陽本線を堂々と走っており、とりわけ神戸や姫路からは山陰方面への唯一の直通列車ということもあって、まだまだそれなりの役割を果たし続けては、くれそうです・・・(もっとも、「スーパーはくと」号のほうが目立つという説もあり・・・)。

(おわり)
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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