我が国最後の“1D”(その①)

国鉄時代、特急列車は“エリート中のエリート”であり、まさに“特別”な列車でした。
それゆえに、列車番号は1ケタ~2ケタであり、列車番号の数字の少なさもまた、時刻表を眺めていたときに“特別な急行列車”であることをアピールしているかのようでした。

しかし、国鉄末期からJRへの移行に伴い、“普通”の急行列車はどんどん廃止され(今や、定期列車としては「はまなす」号ただ一列車のみ・・・)、“特急”列車はどんどん“特別ではなくなっていきました”
それとともに、列車番号のインフレ化も進み(JR時代の「スーパー特急乱立」も大きかったのでしょうが・・・)、列車番号1ケタの列車も、今や客車からは絶滅(先月の「北斗星」号の廃止により・・・というよりも、クルージングトレインを除けば、「定期客車列車」自体が絶滅寸前です・・・)、電車としてもごくわずかになりました(栄光の“1M”を冠するのは、いまや「スーパーあずさ1号」、「あさぎり1号」、「しらさぎ1号」、そして、我らが四国の「しおかぜ1号」のみ(・・・だと思います))。

そんな中、かつては非電化区間のエリート列車の証だった“1D”列車。
特急列車の電車化の進展や、スーパー特急化の流れの中で、今となってはこの列車番号を名乗るのは、

はまかぜ1号

ただ、一列車のみとなりました。

そんな、我が国最後の“1D”列車に乗車する機会が先日ありましたので、そのときの記録です。




屋根
・・・ということで、京都駅から朝ラッシュの余韻の残る、12両もつないでいる割にはちっとも座れない新快速電車に揺られてやってまいりましたのは、朝9時過ぎの大阪駅です。

乗車位置
山陰本線では同じ線路を走る「こうのとり」号(新大阪始発)と異なり、「はまかぜ」号はここ大阪が始発駅となります。
始発駅ですから自由席でも座れるのですが、せっかくの“1D”に敬意を表して、「はまかぜ1号」の列車名が特急券に印字される指定席を選択してみました。

はまかぜ号
発車の数分前に、向日町から回送されてきたキハ189系が入線してきます。
大阪口の東海道・山陽本線では、堂々の“最短”編成となる3両編成です(多客期は2編成併結の6両編成となります)。

モノクラス
車内に入ります。
同世代の電車特急である、287系電車と見まがうばかりの室内です。
いちおう、287系の普通車は青系の座席であるのに対して、こちらキハ189系は赤系の座席であるという違いは、ありますけどね・・・。

モノクラス
ちなみに、我が国最後のキハ181系特急として、キハ189系への置き換え直前には(鉄ヲタに)絶大な人気を誇った「はまかぜ」号ですが、後を継いだキハ189系はモノクラス編成で、グリーン車の連結はありません。
まあ、キハ181系時代のグリーン車が空気輸送だったから・・・という説も、ありますけどね(平成18年の冬に、一度だけ姫路→大阪間という微妙な区間だけグリーン車に乗ったことがありましたが、貸切でした・・・orz)。

栄光ある“1D”列車の割には、

モノクラス3連

というのは、少々寂しさを禁じ得ないでもありません。

室内
JR世代の気動車でありながら、見事なまでに飾り気のない天井です。
ここまで平滑であると、ある意味すがすがしさを覚えます。

飾り気のない床
床もツルツル・・・(苦笑)。

パソコンテーブル
今回は指名買いしていませんが、車端席に限り、大型のテーブルとコンセントがあります。

コンセントつき
現代の旅客ニーズを考慮するならば、普通車であっても全席にコンセント(せめて窓側席・・・)を・・・と思うのは、贅沢でもないと思うんですけどね・・・。

テーブルは二面装備
テーブルは背面と側面の両方装備します。
両方同時に展開することに多分意味はありませんが、割とグループ客の多い「はまかぜ」系統のこと。
向かい合わせにしたときでも使える側面テーブルは、重宝する人には重宝するのでしょう
(いつも単独行動のゆかいなぼっち非コミュには関係ないけどな!)。

洗面所は微妙にオサレ
洗面所は微妙にオサレです。




さて、車内観察をしているうちに発車時間になりまして、定刻通り大阪駅を9:38に発車です。
ちなみに、このときは1号車自由席は10人ちょっと、2号車指定席も10人ちょっとの入りでした。

ただ、平日の真っ昼間なのに、

斜め後ろにじーさんとおっさん
前方にはじーさんばーさんの元気なグループ
(どちらも、竹田駅で降りていきました・・・平日の真っ昼間から城登りかよ・・・)

がおりまして、静粛・・・とはいきませんでした(その辺の期待も込めて指定席にしたこともあるのですが、団体客は指定席を使いたがるものでしたね・・・orz)。

環状線にサヨウナラ
大阪環状線に別れを告げて、速度を上げていきます。
450馬力エンジン2台搭載という、無駄に(失礼)高性能なキハ189系だけあって、加速は見事なものです。

三宮
大阪から19分で三ノ宮に着きました。
一見すると早いようにも思えますが(まあ、新快速よりは確かに早いのですが)、結構流して走っている区間が多いという印象です。
まあ、前後を新快速に挟まれていたら、車両の性能いっぱいにぶっ飛ばす・・・わけにも、なかなかいかないんでしょうね・・・。

神戸
三ノ宮の次は、3分で神戸です。
三ノ宮、神戸からの乗車もそれなりにあります(団体客の追加が乗ってきて、微妙に涙目・・・orz)。

和田岬線
神戸からは山陽本線です。
引き続き西へ向かって走ります。
朝夕しか(定期)列車の走らない和田岬線を横目に・・・。

須磨海岸
列車は須磨海岸にさしかかります。
山陽本線最初の、車窓ハイライトです。

快速をぶち抜きます
このあたりでは列車線と緩行線が別線になっていますが、緩行線を走る221系快速を華麗にぶち抜いていきます。

明石海峡大橋
明石海峡の傍らを通過すると・・・

明石駅
大阪から35分で、明石に到着です。
ここからもそれなりに乗車がありました。

西明石駅
明石駅の西隣の西明石で、緩行線はおしまい。

複線区間
複線区間に入ると、気持ち速度が上がったようにも思えます。

加古川
加古川を渡り・・・

姫路停車中
大阪からちょうど1時間で、姫路に着きました。
ここから先は、播但線の旅となります・・・。

「その②」に無駄に続く・・・
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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