リニア・鉄道館探訪記(その⑬)(26年9月)

「その⑫」のつづきです・・・

歴史をたどって
さて、2階の南側には、「歴史展示室」と題された、東海道本線~東海道新幹線の歴史をたどった展示室があります。
くどいようですが、昨年9月の訪問時は“東海道新幹線開業50周年”の直前に当たる時期で、展示品も普段とは変わって(・・・といっても、普段のありさまを知らないのですが・・・)、東海道新幹線にフォーカスしたものになっていました。

0系運転台
展示室の入口に堂々と鎮座するのは、新幹線0系の運転台。
運転室丸ごとのカットモデル・・・とはスペースの関係上いかないようですが(そんなことをしなくても1階には実車がいますし・・・)、運転台の全体が展示されていると、それはそれで存在感があります。

マスコン
使い込まれたマスコンとブレーキ。

開業時の品々
開業時の品々。
開業時の新幹線は2等級制でしたが、1等車の入口には燦然と“1”の数字が輝いていました
(グリーン車/普通車に変わるのは昭和44(1969)年から)。




さて、普段は「歴史展示室」の隣は「体験学習室」として、鉄道の仕組みを視覚的な模型・実験装置等で学ぶことができるスペースになっているそうですが、昨年訪れた際には、東海道新幹線開業50周年を記念した「特別企画展:東海道新幹線50年の軌跡」が開催されていました。
当然、無駄にじっくりと眺めてきております。

パネル
新幹線計画の前身である「弾丸列車計画」から、新幹線の歴史がパネル展示の形で説明されていました。

模型
歴代新幹線車両の模型。

食堂車の思い出
食堂車のメニュー。
今更ですが、食堂車の現役時代に、どうして一度くらい利用しておかなかったのだ・・・orz

いろいろな展示品がある中で、地味に目玉になっていたのが・・・

0系座席
0系の座席(ただし、2000番台車が装備したリクライニングシート)

300系座席
300系の座席

N700系座席
N700系の座席

・・・という、座席の実物3連発

1階の実車とは異なり、こちらは着席自由につき、無駄に座り比べてきました

まず、0系のリクライニングシート。
座面が前にせり出してくる、ぶっちゃけて言えば“簡易リクライニングシートとメカニズムは同じ”な座席ですが、ロック機構を完備しており、国鉄時代の座席としては、わりとバカにできない掛け心地を誇っていたりもします

ついで、300系のリクライニングシート。
一言、“薄い”。

リクライニング
最後に、N700系のリクライニングシート。
デヴには幅が狭いことは否めませんが、改良された複合バネ構造による、ズブズブと沈み込みもしなければ底つき感を感じさせるわけでもない掛け心地は、普通車としてはかなりよくできたものだと思います。いやホント。

こんな感じ
情報表示装置も系列ごとに再現するという、この地味なこだわりに乾杯!
(いや、このスペースでは飲食できないけど・・・orz)

京都、行こう
さらに先へ進むと、東海道新幹線が展開してきた数々のキャンペーンの記録が時代順に展示されていますが、

“そうだ 京都、行こう”も、息が長いですね・・・
(住んでる立場からいわせていただくと、たまに見にいくにはいいでしょうが、住むとこじゃない・・・となります(苦笑))。




再度「歴史展示室」に戻ります。
その一角では、

開業時のポスター等
開業時のポスター類。

プレート
(斜めになったけど・・・)
東京駅の東海道新幹線ホームにあることで知られるプレート(まあ、複製でしょうが)。
新幹線は、まさに、“日本国民の叡智と努力”と形容するに相応しいですね。

新幹線の父
そして、東海道新幹線の父と形容される、建設決定当時の国鉄総裁十河信二と、十河が呼び寄せた国鉄技師長島秀雄の功績をたたえた展示もありました。

ユーファーズ
十河自身の書による「有法子(ユーファーズ)」。
十河が後半生において座右の銘とした言葉としても知られ、愛媛県西条市にある「十河信二記念館」にはより詳細な展示がありまして、昨年の夏に見にいってきました
余談ながら、数年前に文庫本として再刊された十河の自叙伝のタイトルも『有法子』です。

地元の偉人(まあ、厳密にいうと同じ愛媛県内でも松山人の私とは違いますが・・・)がこうして讃えられているというのは、少しだけ誇らしい気分になることです
(私自身が何をしたわけでもないけどな・・・)。

それはともかくとしても、今では我が国にとって必要不可欠である東海道新幹線も、最初から諸手を挙げて歓迎され、求められたわけではなく、幾多の苦難を強力なリーダーシップをもって乗り越えていった偉人がいたからこそ、無事に建設され完成したことが、このような展示を通じて少しでも多くの人の目に触れるのであれば、何よりだと思います。




・・・ということで、実際にはこうして一直線にたどったわけではなく、“行ったり来たりウロウロしたり”を繰り返しているのですが、10時前にやって来て、結局15時半過ぎまで滞在していました。

それだけ滞在していても、日本最大級と形容される1階の「鉄道ジオラマ」を完全にスルーしていたという、残念なオチがあったりもするのですが、ともかくも鉄ヲタにとっては一日中いても飽きることなく過ごせることは間違いないでしょう。

展示室
何と言っても、

実車展示の豊富さ
実車との距離の近さ(そして、車内に入ることのできる車両の多さ)


は、大いに賞賛されるべきでしょう。

もっとも、アクセスはかなり不便ですけどね・・・orz
まあ、広大な敷地を確保するためには、名古屋港の南の果てに立地を求めることも、わからないでもありませんが・・・。

(探訪記おしまい)
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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