リニア・鉄道館探訪記(その⑩)(26年9月)

「その⑨」のつづきです・・・

実車展示がメインとなる“リニア・鉄道館”ですが、1階の周辺部と、2階の展示室については、実車以外の展示スペースがあります。
ここでは、1階の(実車以外で)目についた展示物について、つらつらとまとめてみます・・・。

模型
まずは、歴代東海道新幹線の風洞模型から。
こうして“のっぺり”としていても、どれが何系なのかははっきりとわかるのですから、不思議なものです。
もっとも、これは“最終的に選択された形状”であって、実際にはこの数十倍、数百倍の“ボツ”モデルがあることは、言うまでもありません。

レール
狭軌(軌間1067mm)と標準軌(軌間1435mm)の違いを、身をもって実感できるレール展示。

CTC
かつて使われていたCTC(列車集中制御装置)のパネル。
どの列車がどこを走っているのかが一目瞭然・・・というのも、GPSが発達した今ならばまだしも、東海道新幹線が開業した半世紀前であれば、衝撃的だったことでしょう
(そういえば、これだけGPSが発達しても、鉄道の場合はGPSを使って列車制御しようという発想にはなかなか“なりません”。いざというときの信頼性という意味で、まだ従来的な方法に一日の長があるということなのでしょうか・・・)。

モーター
モーター。
左にあるのが300系で採用された誘導電動機、右奥にあるのが0系で採用された直流電動機ですが、同じ“モーター”といっても、大きさ、そして(展示からは実感できませんが)重量が全然違うところに、技術の進歩を勝手に読み取ることができます。

パンタグラフ
300系が晩年に装備したパンタグラフ。
パンタグラフ=菱形・・・という常識も、だんだんと薄れてきている今日この頃ですが(そりゃ、シングルアーム式の方が軽くて安いのでしょうから・・・)、東海道新幹線で言えば300系はちょうど“過渡期”の車両。
登場時は0系や100系に倣って菱形のパンタグラフでしたが、晩年はシングルアーム式のものに取り替えられていました。

どうでもいいことですが、“パンタグラフ”というのはもともとギリシア語に由来します。

すべて(panta)+かくもの(graph)
(余談ついでですが、この「パンタ」というのは、かの大哲学者ヘラクレイトスの言葉(ということになっていますが、実際には後世の学説誌家が適当につくりあげた)「パンタ・レイ=万物は流転する」の「パンタ」です・・・

というわけですが、西洋語におけるギリシア語の影響力は甚大であるとはいえ、こんなところにも何気に影響したりしているのです(だから何?・・・と言われれば、それはそれまでですが・・・)。

車輪とか
動輪、車輪いろいろ。
“リニア・鉄道館”では、奥の“収蔵車両エリア”とメインの展示エリアの線路はつながっているのですが(将来的な展示車両の入れ替えも念頭においているのでしょう・・・)、その線路の有効活用・・・とも、いうところでしょう。

腕木式信号機
EF58形が在線している付近には、腕木式信号機の実物が展示されています。
かつては地方ローカル線では当たり前のようにあったものですが、それも今や昔・・・。

タブレット
腕木式信号機と言えば、タブレット閉塞と切っても切り離せない関係にあります。
そのタブレット閉塞を支えた閉塞機と、鉄道電話が、腕木式信号機の下には展示されていました。

300系ロザ
展示順としては前後するのですが、新幹線関連の展示スペースの中に、何やら豪勢な座席が並ぶ一角

旅している気分
“シンボル展示”を見下ろす2階の廊下にも設置されていた、300系のグリーン車からかっぱいで・・・もとい移設してきた座席です。
普通車に関しては薄すぎて泣けてくる300系の座席ですが、さすがにグリーン車ともなると一定の水準を保っている模様です。

この座席については、特に着席禁止の掲示・パネル等もないので、自由に座ってみてもよいのでしょう(というか、私はエラそうにふんぞり返ってきた(笑))。
さすがに、グリーン車座席だけあって、掛け心地はそれなりに重厚・快適でした。
もっとも、最新のN700系に比べると、劣るんでしょうけどね
(N700系の“シンクロナイズド・コンフォート”シート、一度座ってみたいのですが、いつになることやら・・・)。

この手の座席の常として、付帯設備は取っ払われることが多いのですが・・・

フットレスト
フットレスト健在。

パネル
オーディオパネルも何気に健在
(さすがに、イヤホンジャックにさし込んでも何も聞こえないでしょうが・・・)。

・・・ということで、地味に原形を保っていることに驚嘆
(試した限りでは、リクライニング機構も正常でした)。

**********

リニア関連展示
さて、“リニア・鉄道館”とはいうものの、リニアモーターカーについては未だ実験中(起工式が行われ、実用化への第一歩を踏み出したことは確かですが・・・)。
このため、リニア関連の展示については、それほど大規模なものにならないのも、致し方ないのかもしれません・・・。

さて、1階の奥には、

みんな大好きシミュレータ

があるのですが、次はそのシミュレータの体験記をまとめておきたいと思います
(予めお断りしておきますが、競争率が特に高い「新幹線シミュレータ」と「車掌シミュレータ」はあえなく落選したので、「運転シミュレータ」でしたけどね・・・)。

「その⑪」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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