リニア・鉄道館探訪記(その⑨)(26年9月)

「その⑧」のつづきです・・・

ところで、“リニア・鉄道館”の館外には、休憩スペースも兼ねて・・・

117系
117系電車の3両編成が鎮座しています
(クハ117-30+モハ117-59+クハ116-209)。

新快速
登場時の塗装(国鉄色)に塗り直され、かつての栄光を偲ばせる“新快速”幕を掲出しています。
なお、資金力が乏しい物持ちがいい・・・JR西日本では、117系は立派な戦力、紛うことなき現役車両ですが(京都駅でもよく見かけます)、JR東海からはすでに全廃されています

車内
室内に入ってみました。
JR西日本の300番台車(一部ロングシート化)とは異なり、最後まで登場時のオールクロスシートという姿を保ち続けました
今でこそ、料金不要の列車で転換クロスシートを装備するのは全国的(JR東日本エリアを除く)に当たり前になっていますが、国鉄時代においては、京阪神と名古屋圏の117系電車くらいしかいない、極めて例外的な存在でした
(あとは、筑豊圏のキハ66・67がいましたか・・・。何せ、普通列車の“グリーン車”が転換クロスシートだったり回転クロスシートだった時代ですから、それも無理はないのかもしれませんが・・・)。

なお、エアコンについては家庭用のものが何台か設置されていました・・・。

転クロ
現在でも十分に通用する転換クロスシートです。
どうでもいい話ですが、同じような世代である185系“特急形”電車の普通車と、登場時のアコモデーションとしてはほぼ変わりがなかったりもします(現在では185系電車の改座が進み、全車リクライニングシートになりましたが・・・)。

同じ転換クロスシートでも、西に行けば料金不要、東に行けば特急料金

・・・と、揶揄されたとかされなかったとか・・・。

まあ、

東海圏では名鉄、京阪神では阪急・京阪の転換クロスシート車とやり合う

ことを考えると、料金を必要にするというわけにもおいそれとはいかなったのでしょう。

転換できます
転換機構は生きており、利用者が自由に転換させることができます。
原則として展示車両内での飲食は禁止となっている“リニア・鉄道館”ですが、この117系電車に限っては例外で、車内での飲食も可能になっています。
訪問したのは平日でしたのでほとんど人はいませんでしたが、終末や繁忙期においては、臨時の休憩・食事場所として大いに役立っているのでしょう・・・。

車端
車端部にやって来ました。
ライバルの阪急に見習った・・・のかどうかは定かではありませんが、木目調の壁が高級感を出すのに一役買っています。

銘板
銘板。
この“モハ117-59”は、昭和57(1982)年製だそうです。
くどいようですが、同じ世代の仲間たちは、西日本では絶賛活躍中であるわけでして、資金力があると置き換えのペースも違うのだな・・・と、思わずにはいられません。

一段下降窓
靴を脱いで、座面の上に立って車内を見下ろしてみました。
オール転換クロスシート、(むき出しではなく)カバーつきの蛍光灯・・・と、当時の国鉄の基準からすれば、とても“料金不要の車両”の仕様ではないのですが、国鉄の意気込みを今に伝える・・・という言い方もできるのかもしれません。

荷棚
荷棚。

床
床。
出入口には地味に泥よけマットがあります。
なお、扉は利用者が適当に“手で開ける”という仕様です。
まあ、一斉に開閉されても困ります罠・・・。

何だかんだ言っても、「点検蓋」があるところに、時代を感じさせなくもありません・・・。

連結面
連結面。

一段下降窓
当初はユニット窓(俗称“田の字窓”)で登場した117系ですが、増備車は一段下降式の窓で登場しました。
この一段下降式の窓を見ると、どうしても「急行形グリーン車」を想起せずにはいられないのですが、そんなところでも高級感を醸し出すのに一役買っているのかもしれません。

**********

ホーム様
なお、車内への出入りに際しては、このようにホームに見立てられたスペースに登ってから出入りすることになります。
前述のように、乗降扉は“手動”です。

堂々
反対側にやって来ました。
同じ世代の185系電車もそうですが、“気品”を感じさせるスタイルです。

昭和30年代に活躍した157系電車やEF58形電気機関車にも通じるスタイルですね
(昔、何かの雑誌で読んだ覚えがあるのですが、(貫通扉のない)全室運転台で視界がよく、運転士の評価が高かった157系電車を実際にモデルにしているとか・・・)。

蒸気
なお、この117系電車の隣には、ひっそりと蒸気機関車(微妙にカットモデル)が展示されています。
“ケ90”と読み取ることができますが、戦前の鉄道省時代に、ナローゲージ(軌間762mm)用の蒸気機関車として新製され、名古屋の中部鉄道学園で静態保存されていたものが、“リニア・鉄道館”の開館とともに移ってきたものだそうです。

壮観
この117系、室内については清掃や監視が行き届いているためか(開館中は定期的に警備員が巡回しています)、よい状態を保っていると思うのですが、

外観はところどころ色あせつつある

こともまた、事実です。

まだ現役で走っている仲間もいる中で、117系電車の貴重度はそれほど高くないのかもしれませんが、今後長い目で見れば貴重になっていくことに違いはありませんので、せめて“屋根”くらいは・・・と、思わないでもないのですが、どうでしょうか
(カットモデルになっているとは言え、“ケ90”形蒸気機関車に至っては、もっと貴重度が高いはずなのですが・・・)。

もっとも、屋根無しの展示であるがゆえに・・・

あおなみ線
あおなみ線や名古屋港を一望できる

こともまた、確かでして、難しいところですね・・・。

「その⑩」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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