リニア・鉄道館探訪記(その⑧)(26年9月)

「その⑦」のつづきです・・・

建物の奥には・・・

全景
一般には公開されていない収蔵車両をおさめた“収蔵スペース”があります。
このスペースにおさめられている車両については、柵越しに眺めるかたちになります。

グリーン車とビュフェ車
一番北にいるのが、0系新幹線のグリーン車とビュフェ車です。

グリーン車
0系のグリーン車、“16-2034”です。
0系は昭和39(1964)年から、実に国鉄最晩年の昭和61(1986)年までの長きにわたり、細部の仕様を変えながらも新製され続けましたが、この車はほぼ最終世代に相当し、実際に東海道新幹線でも最後の方まで残った車両です。
重厚な座席が並んでいることが、辛うじて窺えます。

ビュフェ車
隣には半室ビュフェ/半室普通車の“37-2523”がいます。
厨房の様子が、何となく偲べます。

クロ381
その隣には、JR東海が発足してから改造された、381系の“パノラマグリーン車”こと、“クロ381-11”がいます。
この車両の好評を受けてか、JR西日本でも後に同様のパノラマグリーン車が登場しました(“くろしお”号や“やくも”号ではまだ現役ですが、前者についてはそろそろ引退の時が近づいているようです)。

165系
さらに、国鉄の“急行”列車を彩ってきた、165系電車の先頭車“クモハ165-108”と、グリーン車“サロ165-106”がいます。
現役時代の晩年に、飯田線で急行「伊那路」号に充当されていた姿が再現されています。

サロ
最後は東海道本線の名門急行「東海」号で生涯を終えたサロ165形。
特徴的な簡易運転台の側を見せてくれています。

余談ながら、急行形電車・気動車グリーン車に特有の

一段下降式窓が並ぶ優美なスタイル

に、かつても今も心躍らされたものです
(四国内では、晩年はグリーン車の利用が低迷してしまい、キロ28形はキハ28-5000/5200番台に改番されていましたし、中にはユニット式の窓(いわゆる“田の字状の窓”)に改造されて、優美さが失われた車両も混じっていました・・・)。

サロ車内
えんじ色のリクライニングシートが並ぶ光景は、“浪漫のかたまり”です。きっと・・・。

キハ82
その隣には、国鉄気動車特急の象徴であるキハ82形(“キハ82-73”)がいます。
全国的にはこのキハ82系の方が主力でしたが、四国人にとっては全く馴染みがないままに終わりました
(四国では、特急列車の設定と同時にいきなりキハ181系が入ったため・・・)。

ひだ
現役最晩年の「ひだ」号のイラストマークが掲出されています。

キハ48000
さらに隣にいるのが、草創期の気動車であるキハ48000形(キハ48036)です。
現代の気動車に比べれば、幅が狭かったりシートピッチが狭かったり・・・と、居住性が劣ると言われればそれまでですが、“蒸気機関車の煙から乗客を解放した”功績は、語り継がれて然るべきものでしょう。

客車群
建物の南側には、旧型客車が並んでいます。

寝台車
もと一等寝台車、マイネ40形(マイネ40-7)の室内です。
プルマン式の開放寝台は、その後の開放A寝台車(および583系電車のB寝台車)にも通じるものです。

あとは、オハ30形やスニ30形についても写すには写しているのですが、画像が残念なことになっているので端折りまして・・・

オイラン車
何と言っても目立っているのが、“オイラン車”ことオハ31形(オヤ31-12)。
矢羽根を展開して走行し、建築限界に抵触するかしないかを判定する車両(矢羽根が動いていたら建築限界に抵触している・・・という、ある意味原始的な構造)で、新線が開通したり、電化開業したりすると登場してきたものです。
地元・JR予讃線が電化開業したとき、JR西日本の持ち物であるオヤ31-31がはるばる出張してきて、DE10+清流しまんと(当時)用トラ45000+オヤ31+DE10・・・という、豪華なのか模型の世界なのかよくわからない編成で、検測走行しているのを見にいった覚えがあります(何分25年前のことにつき、記憶が違っていればあしからず・・・)。

双頭レール
変わり種の展示として、明治期に使用された“双頭レール”の現物があります。
その名の通り、上下が全く同じ形になっており、上面が磨り減ってきたら上下反転させて再利用するという・・・ケチ臭い・・・もとい効率的なレールでしたが、現代でも使われる平底レールの普及に伴い、使われなくなりました。




収蔵スペース
(二階から見下ろしてみた)
・・・ということで、建物の奥にある収蔵スペースの車両群を視てきました。

公開されている車両群に勝るとも劣らない貴重・魅力的な車両が収蔵されており、これはこれで“中に入ってみたい”と思うことしきりでしたが、展示スペースにも限りはありますので、すべてを公開・・・というわけにも、なかなかいかないのでしょう。

時折“入れ替え”はあってもいいのではないかと思いますが、人気施設の性、そう簡単に長期休館するわけにもいかなければ(700系の搬入に際しては、年末年始休館の際に華麗に実施したとか・・・)、どの車両を目の当たりにしたいかという需要は人それぞれ(展示スペースは限られているのですから、何かを出せば何かは引っ込む・・・と)ですので、なかなか解決策を見出すのも難しそうですね・・・。

余談ながら、この“収蔵スペース”、天井も低ければ奥が暗い、そしてレールが整然と並んでいる・・・ということで、

鉄道連絡船の船内を想起させる


・・・というのは、一定以上の世代でなければ通じないことなのかも、しれません・・・。

「その⑨」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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