日本交通:鳥取~大阪線

何というか、気がつけば1月半も前の記録ですので、いまさら感が漂うのですが、

鳥取砂丘に出かけてきた帰りに乗車してきた、日本交通の「鳥取~大阪線」(特に愛称とかはない模様)の乗車記をまとめておきます。




バスターミナル
時は9月のある日。
まだまだ日差しの強かった鳥取砂丘とその周辺をウロウロして、バスで鳥取駅前に戻り、食料をヅャスコ・・・もといイオンで調達して(駅から手近で品揃えがそこそこあってお安い・・・となると、そういう選択肢になったんだよ!)、やって来たのは

鳥取駅前バスターミナル

です。

旅客案内上は「鳥取駅前」を名乗りますが、実際には鳥取駅の改札口からは少し離れたところにあります
(まあ、駅の高架下に広がっていることに違いはないので、「駅前」と名乗っていけないということはないでしょうが・・・)。
高速バスのみならず、市内を走る日本交通や日ノ丸自動車の路線バスも発着しています。

味のある時計
なかなかに味のある時計です。

待合室
待合室。
高速バスの発券カウンターもここにあります。
なお、バスの乗車券の発券自体は、この日の朝のうちに、砂丘に行く前に受けてあります。

どうでもいいことですが、全国的に高速バスの「インターネット予約・発券」は当たり前のサービスになりつつあるのですが、ここ日本交通は、「発車オーライネット」、「高速バスネット」、あるいはその他のネットワークも含めて、インターネット発券サービスを導入していないという、全国的にも少数派の事業者です
(共同運行会社のある路線ならば、共同運行会社の管理席をインターネット予約・購入することは可能です。ただし、これから乗車する「鳥取~大阪線」は、日本交通の単独運行のため、こうして現地で乗車券を購入するより他なかったというわけです・・・)。

京都行き
折しも、高速バス専用状態の1番乗り場からは、京都行きの西日本JRバスが発車しようとしていました。
・・・というか、

これに乗車すればさっさと京都に戻ることができるのに、あえて大阪(弁天町)行きに乗ろうとする私は、きっと物好きなのでしょう・・・orz

いや、路線はともあれ、西日本JRバスであれば乗ろうと思えば何とでも乗る機会がありますが(「松山エクスプレス大阪」号とか)、日本交通には今まで乗ったことがなかったので、ねぇ・・・

エアロバス
(画像は中国自動車道・安富PAで休憩中のもの)
京都行きの西日本JRバスが去って行くと、大阪・弁天町行きの日本交通バスが入線してきました。
なお、乗車したのは、

16:40鳥取発の39便(若桜経由)です

ちなみに、あえて1日2往復しか走らない若桜経由便を選択していますが、時間帯がちょうどよかったことに加えて、

地上を走っている区間が長い方が、長いこと乗車できるではないか

・・・という、実にアホな理由だったりもします
(想像以上に魅せる経路だったので、この選択、全くもって“正解”でしたね・・・)。

なお、朝に発券を受けた際には、窓口のおねいさんに「この便は若桜経由ですが、よろしいのですか(言外の意味:単に大阪へ行きたいだけなら、鳥取自動車道経由の便の方が速いし快適ですよ)」と確認されましたが、もちろん「よろしい」ので、何ら問題ありません

さて、車内に入ります。

2+1に見えるけど・・・
何の変哲もない3列独立シート・・・と見せかけて、結構クセのある車内だったのですが、それは次のエントリーでまとめます。

1番席
ちなみに、乗車券の購入時に窓口のおねいさんは座席希望についてもきちんと確認してくれまして、非常に好印象だったのですが、空いていた1番席を指定してみました(運転席の真後ろ;他事業者であれば「1-C席」に相当します)。

本来は3番席(1-A席に相当)か、2番席(1-B席に相当)あたりが第一希望でしたが、すでに埋まっていたものは致し方ありません・・・。

展望はまずまず
まあ、前面展望は割と良好だったので、不満は大してありませんでしたけどね・・・。




16:40、定刻にバスターミナルを発車です。
3連休の中日でしたが、始発から乗車していたのは1ケタと、少し寂しい状況でした
(あるいは、若桜経由便は時間がかかり、一般道を長く走る分乗り心地も・・・ということで、直通客は避けるのかもしれません・・・)。

出発
JR鳥取駅を横目に、JR線と分かれていきます・・・。

郊外
しばらくすると、郊外の田園地帯にさしかかります。

並走
国道29号線に乗ると、しばらくはJR因美線と並走です。
因美線乗り入れの若桜鉄道の気動車とデットヒート?

山の中へ
だんだん住宅が少なくなってきました・・・。

川
八東川に沿って進んでいきます。
なお、一般道にもいくつか乗車可能なバス停がありますが、ここまでのところ乗客はいません・・・。

もっとも、鳥取から40分弱で着いた若桜バス停からは、老夫婦など、合計4人が乗ってきました。
・・・で、人の席の斜め後ろで大声でしゃべり出す・・・と、

勘弁してください・・・orz
(若桜から大阪に出ようとする際に、高速バス以上に便利な交通機関がないことはわかりますが・・・)

山道
最後の乗車バス停である中原バス停では乗車がなく、この便は乗客10人ちょっと(きちんと数えていなかった・・・orz)にて、大阪を目指します。
相変わらず国道29号線を疾走していますが、どんどん山道の様相を呈し始めてきました・・・

いやちょっと待て
・・・で、鳥取と兵庫の県境に当たる戸倉峠のあたりにさしかかると・・・

高速バスの走る道か?
ひたすら急曲線と急勾配が続きます・・・

曲線の標識を見ると・・・

R30/R40の、普通自動車にとってさえ厳しい曲線が連続しているのですが・・・orz
(1ケタ間違えているわけではありません!)

とても、

高速バスが突っ走る道路ではない
(以前乗車したせとうちバスの今治松山特急線なんて、これから見ればかわいいもの。かつて国道33号を走った「なんごく号」よりもスリリングでした・・・)

・・・というか、

乗り物酔いに弱い人、絶対もたないだろ・・・

と、思うことしきりでしたが、幸い私は乗り物にほぼ酔わない人間ですので、

運転士のハンドルさばきってスゲェなぁ・・・
(さすがに大型二種免許の所持者ですね・・・)

と、運転席の後ろで感嘆しながら、悪路を堪能していたのでありました・・・

**********

もっとも、肝心の県境は、近年掘られた新戸倉トンネル(全長1730m)で一挙に抜けますので、トンネルのあたりに限っては、だいぶ道路事情はよくなったということなのでしょう・・・。

ダム湖
トンネルを抜けてしばらく走ると、車窓にはダム湖が見えてきました。
音水湖です。

峠を抜けてからしばらくは、砂丘を歩き回った疲れからか、轟沈しておりまして、気がつけばバスは宍栗市の市街地にさしかかっていました。
しばらく市街地を進み、山崎ICから、ようやく高速道路(中国自動車道)に乗ります。
ある程度一般道を走行することは想定していたのですが、

まさか延々2時間近くも国道29号線(しかも峠道)を、3列シートのエアロバスで突っ走るとは夢にも思いませんでした
(その分、貴重な体験ができましたけどね。最初からさっさと鳥取自動車道に乗る大半の便では、快適で速くはあっても、「こんなゆかいな体験」は絶対できません。あるいは、高速道路が全国に張り巡らされる前の、「昭和の特急バス」の雰囲気を、未だに色濃く残しているのが、この若桜経由便なのかもしれません・・・)




安富PA
さて、中国自動車道に入って数分、最初のパーキングエリアである安富PAで、唯一の開放休憩となります。
18:35頃の到着でした。
約10分の休憩が宣言されたため、一旦車外に出ます。

休憩中
9月といえど、この時間になると日は沈んでいます・・・。
鳥取~大阪線には、梅田に向かう便となんばに向かう便がありますが、乗車したのはなんば~弁天町に向かう便です。

リア
リア。

傘
車体には、鳥取を代表する祭りである「花傘おどり」の傘がペイントされています。
その割には、乗車したバス、「なにわナンバー」でしたけどね・・・
(なお、この路線を日本交通が単独で運行できるのは、ひとえに鳥取にも関西にも拠点があるからです・・・)。

変わった表示です
扉には行先表示。
号数ではなく、「60号車」という号車数が振られているのが印象的でした
(何がどう「60」なのかは、さっぱりわかりませんでしたが・・・)。

あと、この便は神戸には全く立ち寄りもしないのですから、「神戸」の表記はどうなんだろう・・・とも、思わないでもありませんでしたけどね・・・。

休憩中の車内
休憩中の車内。
長時間にわたり一般道(しかも峠道)を走行した後だからか、一人残らず車外に出ていました。

*********

さて、18:44、車外に出ていた乗客も全員戻り、安富PAを発車です。
ここから先は、鳥取自動車道を経由する便と同様に、“純然たる高速バス”の様相を呈します。
夜の中国自動車道を淡々と走ります。

いつしかバスは神戸市内にさしかかり、山陽自動車道と合流するあたりまで来れば、私にとってはおなじみの光景です。
途中、西宮北IC、宝塚ICで降車扱いがありまして、西宮北ICで1人降りていきました。

中国池田ICで高速を降りて、少しだけ一般道を走ると、阪神高速11号池田線です。
それはいいのですが・・・

阪神高速は渋滞中
渋滞に引っかかってノロノロ運転・・・orz。
ここまでほぼ定刻通り来ていたのですが、渋滞に引っかかったことで少し遅れが出て、なんばには20:13の到着となりました。
なんばで5人降車。

正直、

終点の弁天町まで乗り通す乗客なんてほとんどいないだろ(大阪市内においても半端な立地だし)

と思っていたのですが、半分は弁天町まで乗り通していたのが、意外と言えば意外でした(私みたいな確信犯は別として、案外需要あるんですね・・・)

大阪市内
なんば(湊町バスターミナル)を出ると、後は一般道を淡々と走ります。

弁天町到着
かくして、定刻から約8分遅れた20:33頃、終点の弁天町に到着です。

路上です
思いっきり路上でした。
ちなみに、弁天町からの「乗車」に際しては、西にある日本交通の車庫(弁天営業所)での扱いになるらしいです。
次に乗る時には、ぜひ営業所から乗車してみたいものですが、次に私が鳥取に行くのは、いつのことでしょう・・・。




ということで、日本交通の鳥取~大阪線の乗車記録でした。
わざわざ悪路を走り、時間のかかる若桜経由便を選びましたが、

乗り心地と車窓は“ダイナミック”です
(あれだけの峠道を、三列シート車で堪能できる路線は、全国的に見ても少数派だと思います・・・)

また、所要3時間程度の中距離高速バスとしては、独立シートにコンセント(一部車両のみ)、テーブル等も完備と、車両グレードが割と高いことも印象的でした。

それでいて、運賃はJR~智頭急行の特急「スーパーはくと」のほぼ半額と来ているのですから、便数が多いことにも納得です(若桜経由便については、事情をわかっている直通客が避けるので、たまたまこの程度の乗客数だったのではないでしょうか・・・)。
後は、もうちょっとインターネット予約や発券に対する対応があれば・・・というところですが、それはそれでカネがかかることと、大阪・神戸と鳥取の双方に拠点を持つ日本交通の特殊性を考慮するならば、そのあたりはそう簡単には進まないのかも、しれません・・・。

「車内編」につづく・・・
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大変参考になりました!

何よりでした

旅人さん、こめんとありがとうございます。
少し古くなった乗車記ですが、ご参考になったのであれば何よりです。
これからも「よい旅」を!
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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