予讃線海回り・普通913D(その①)

「宇和海30号」のつづきです・・・

しばらく微妙に忙しかったのと、鳥取砂丘関連の探訪記を無駄にまとめていたため、7月末に出かけてきた「バースデイきっぷ」の旅の記録が後回しになっておりました。
微妙に再開です・・・(誰得なのかはともかくとして・・・)

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「バースデイきっぷ」の旅も3日目です。
2日目は地元である松山駅で降りて、実家で仮眠をとりました。

ホテル代がいらないってステキですな・・・
(代わりに、前夜はエラそうにタクシーで帰ったため、タクシー代はかかっていますけどね・・・。田舎において、22時半を回って走っている公共交通機関など皆無なのです・・・少なくとも私の実家の近くを走るバスは、平日でさえ21時台で店じまいですな・・・orz)

・・・ということで、仮眠から開けたら朝5時前。
ちなみに、私の実家からJR松山駅までは、歩いて小一時間(タクシー約10分ちょっと)の距離ですが、

歩いて行くには微妙に遅いが、タクシーで行くには微妙に早い時間。、さてどうしてくれよう・・・

・・・と、一瞬逡巡しましたが、

カネもったいないし歩いていくわ(少し早歩きで・・・)
(この日も松山駅に戻ってくるのは23時半の予定につき、タクシー帰宅は避けられない状況でしたしね・・・。実際タクシー帰宅でしたし・・・)

・・・ということで、早朝の松山市内を少し早足で歩いていくことにしました
(オッサンの分際でこういうときだけ無駄に元気です・・・orz)。

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キハ185
・・・ということで、午前6時前にJR松山駅に到着して、「バースデイきっぷ」を提示して改札を通ってやってまいりましたのは3番乗り場です。
予讃線松山以西の非電化区間において、数少ない“クロスシート車”であるキハ185系3100番台充当の、普通913Dに乗車して、伊予長浜まわりで宇和島(厳密には「北宇和島」)まで向かいます。

電光掲示板
6:04発と、朝は早いですが、この列車を逃すと、夕方まで下りの宇和島方面行き普通列車(気動車列車)は、全列車がキハ32ないしキハ54というオールロングシート地獄になりますので、頑張って早起きして乗りに来たという次第です。
なお、外観からも明らかなように、特急用のキハ185系の格下げ改造車ですので、車内は割と高級です(「普通列車としては」ですが・・・。車内については改めて記事を立てることにします)。

いろいろ並んでる
松山駅は、“50万都市・松山市の陸の玄関口(自称)”の割には、ホーム2面3線という割としょぼい規模を誇ります。
その割には、朝6時前にかかわらず、全ホームに列車がいるというのは大したものです(2番乗り場にいる7000系は多度津行きの普通124M、1番乗り場にいる8000系は岡山と高松に向かう特急「しおかぜ・いしづち6号」です)。

さて、昨年の「バースデイきっぷの旅」においても、実は3日目の最初に乗車したのは全く同じ列車です(「考えることは大して変わらない」ともいいます・・・)。
昨年はホームに着いた段階ですでに先頭展望席はオッサンにとられてしまっており、内心忸怩たる思いをしながら後方に座ったのですが・・・

展望席確保
先頭展望席確保!!
(私がこの席に荷物を置いてから何人か乗り込んできたので、タッチの差で確保できたというところでしょうか・・・)

いや、キハ185系の前面展望の優秀さは、そんじょそこらの車両では足もとに及ばないほどですからね。
・・・ということで、前面展望を楽しみながらのんびりと北宇和島まで乗り通すことにします
(先頭展望席が確保できなかったら、昨年のように八幡浜で降りて「宇和海5号」のグリーン車に乗り継ぐつもりだったのですが、この席を確保できたのであれば乗り通さない理由はありません)。

複線化工事中
6:04、定刻通り松山を発車して、西へ向かいます。
松山駅は現在高架化計画が進行中ですが、それに合わせて高知駅のように運転所を郊外に移設するため、まずは運転所の移転工事が先に進められています。
これにともなって、松山駅と新運転所の間を多数の回送列車が行き来することが想定されるため、部分複線化工事が進められています。

市坪
松山の隣の市坪に停車。
この列車は終点の宇和島まで、丁寧に各駅に停まっていきます。
“baseball”を“野球”と訳した正岡子規にちなんで、「の・ボール駅」という愛称がついていますが、あまり普及しているようには思えません。

坊っちゃんスタジアム
駅の背後には坊っちゃんスタジアムが鎮座しています。
かつて城山のお堀にあった「松山市営球場」の時代を知るオッサンとしては、感慨深いものがあります(・・・というか、「坊っちゃんスタジアム」になってから一回も行ったことがなかったりもするんですけどね・・・orz)。

重信川
市坪を出ると重信川を渡り、松山市に別れを告げます・・・。

運転所移転予定地
松山駅が高架化されると、北伊予~伊予横田間に松山運転所が移転しますが、相変わらず移転工事真っ盛りです。
・・・というか、昨年沿線から眺めた状況と大して変わりがないような気がするのは気のせいでしょうか・・・(まあ、目に見えないところで少しずつ進んでいるのでしょう、きっと)。

伊予市
松山から17分、伊予市に到着しました。
特急ならば最短7分でぶっ飛ばす区間ですが、各駅に停車することに加えて、非力なキハ32を基準にしたダイヤのためか、キハ185系の真価を全く発揮していないまったり走行のため、これだけの時間がかかっています。

向井原
伊予市の次の向井原にて、内子経由の線路と伊予長浜経由の線路に分岐です。

遠くは海
振り返れば彼方には瀬戸内海・・・。

信号所の跡
さて、向井原で分岐して、伊予長浜を目指して列車は走ります。
海沿いに出るまでは、ちょっとしたサミットを越えるのですが、サミットに当たるところには、1986(昭和61)年に廃止された三秋信号所の跡が残っています。
ここから高野川までは、下り列車の場合は淡々と下り勾配を下っていきます。

伊予上灘
6:46頃、伊予上灘に到着です。
ここでは上り普通列車との交換とか何とかのため、9分ほど停車です。

かかし
“かかし”がお出迎え・・・。

交換
交換相手となる上り912Dがやってきました。
予讃線では極めて少数派となるキハ47の2両編成に、なぜかキハ54が連結されているという変わった編成です(高校生の通学需要のため、このくらいの編成は必要になるということでもあるのでしょうが・・・)。

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伊予上灘を出ると、次はかの「下灘」です。
せっかくなので、席から立ってデッキで到着の様子と駅を眺めることにしました。

下灘
ホームが見えてきました。

下灘
停車中。
ちなみに、早朝7時前後にもかかわらず、早くも人影(どう見ても通学の高校生ではない)が見受けられるというのが、人気スポットの人気たるゆえなのかもしれません
(なお、「バースデイきっぷの旅」においては結局降車していませんが、お盆休みを利用して下灘駅を訪問してきました。記録は「こちら」)。

海
それにしても、高野川から伊予長浜にかけての車窓は、予讃線の中では最もすぐれたものであると、個人的には感じています。
昔のように線路のそばは海・・・ではなくなり、国道が線路と海の間を走っていますが、それでも景色は大したものです。
JR四国が目の色を変えて(?)、「伊予灘ものがたり」号を運行して、観光資源として売り出そうとするのももっともです。

喜多灘
下灘の次の次(伊予長浜の一駅前)にあたる「喜多灘」駅です。
駅名の通り、背後には喜多灘が広がっています。

海
思えば、昨年の乗車時には伊予長浜の手前でにわか雨が降り出すという残念な状況だったのですが、今回は天気に恵まれて、展望を堪能できたので大満足でした
(そのうち「伊予灘ものがたり」号にも乗車してこないといけないところですが、さていつになることやら・・・)。

伊予長浜
7:17頃、伊予長浜に到着です。
上りの普通914Dと交換です(あちらもキハ185系3100番台です)。
この駅までは閑散としていましたが、ここからは通学の高校生が大挙して乗車してきて、車内も賑やかになります
(ひとえに、通学の高校生向けの「2両編成」というわけですね・・・)。

肱川
伊予長浜を出ると、線路は南に向きを変えます。
瀬戸内海からは離れますが、今度は肱川に沿って走ります。
沿線の景色・・・ということでは全く飽きさせないのが、この海まわりの予讃線です(今年から「愛ある伊予灘線」という愛称がつきましたが、イマイチ普及していない模様・・・)。

田園地帯
田園地帯を抜けて、集落に隣接した各駅で、高校生を乗せながら伊予大洲を目指します。

肱川
蛇行する肱川に合わせて線路もカーブ。
別に急ぐ旅ではありませんので、これくらいまったりでよいのかもしれません。

伊予若宮信号所
さて、五郎駅を出てしばらく走ると、内子経由の線路と合流する伊予若宮信号所を通過です。
この信号所を通過する頃には、列車は大洲平野にさしかかっています。

伊予大洲
7:44、伊予大洲に到着です。

交換
伊予大洲では、宇和島を6:14に出た上り626Dと交換です(ちなみに、列車番号600番台は内子経由、900番台は伊予長浜経由と区別されます(ワンマン列車には頭に4がつきます)。
こちらもキハ185系3100番台。
キハ185系3100番台は、8両配置の6両使用ですので、これでこの日に運用に入っているキハ185系3100番台を全車眺めたことになります(だから何?)

伊予大洲では大洲高校か大洲農業高校に通うのか、高校生が大挙して降りて、代わりに八幡浜に向かう高校生が乗車してきて、車内の混雑はやや軽減された・・・程度です(6割くらいの座席は埋まっているというところでしょうか・・・)。

城
伊予大洲を出ると、復元された大洲城の天守閣が見えてきます。

肱川
肱川を渡り、八幡浜を目指します。

八幡浜到着
8:10、八幡浜に到着。
上り特急「宇和海4号」との待ち合わせとか何とかで、実に26分もの停車となります。
長時間停車(&キハ185系3100番台にはトイレがないので、トイレ休憩も兼ねて)ですので、一旦車外に出てみることにします。

「予讃線海回り・普通913D(その②)」につづく・・・
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伊予灘ものがたり

先日これまた破格の安さの1日乗車券である定期券de乗り放題きっぷを利用して伊予灘ものがたりに乗ってみました。あの列車は結構サプライズやイベントがあり、いい列車だと思いました。ほとんどが2人組でしたので私のような男の1人旅で乗車するのは結構勇気が必要です。笑

Re: 伊予灘ものがたり

JR四国の定期券利用者だけが購入できるという幻(?)の「定期券de乗り放題きっぷ」を利用してきましたか・・・。鉄道の旅を堪能されてきたのであれば何よりです。
定期券には縁のない私のような人間にとっては「幻」以外の何物でもないのですが、普段から定期券を購入されている方にとっては、またとないJR四国からの“プレゼント”なのだと思います。

「伊予灘ものがたり」号は、JR四国がついに海線(伊予長浜経由の予讃線)を観光資源として本格的に活用することに目覚めて(昔も今も、「トロッコ列車」は時折走りますが、運転日はかなり限られています)、ようやく送り込んできた「刺客(?)」につき、一過性のものではなく、長く運転される列車に育ってほしいと思いますが、サプライズやイベント満載・・・とのことで、その辺はJR四国としても考えているのでしょうね。
また、(報道により車内のレイアウトを見る限りでは)一人客から二人客、果てはグループ客まで幅広く対応できるレイアウトであることも地味に好印象だったりするのですが、現実の「観光列車」では、一人客がマイノリティーになるのは“運命”なのかもしれません・・・(苦笑)。私が乗るとしても「男の1人旅」にしかならないのですが、さて乗ることができるのはいつの日になることやら・・・。
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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