番外編:下灘駅探訪記

昨年に引き続き、誕生月である先月を活用して、「バースデイきっぷ」にて四国島内をウロウロしてきました。
一応、JR四国線は全線走破してきましたが、それゆえに行程はあまり余裕のないものとなり(・・・まあ毎度のことなのですが・・・)、下車して駅や駅周辺をじっくり見聞・・・ということは、あまりできずじまいでした・・・
(ツアー旅行で、「乗車観光」「車窓観光」といわれるような状況です罠・・・。ツアー旅行なんてほとんど行かないので、実感としてはあまりありませんけどね・・・orz)。

そんな中、当然予讃線の海線(伊予長浜経由)にも乗車してはいるのですが、この伊予長浜まわりの海線(今年から「愛ある伊予灘線」という愛称がつけられていて、車内放送や電光掲示板でも積極的に使われてはいるのですが、どこまで一般の利用者に定着しているかは疑問・・・)で、一度は降車してみたい駅がありました。

言うまでもなく・・・

駅名標
下灘駅

です。

・・・ということで、お盆休み(世間基準)も明けて、少しは人も少なくなるであろう時期を待って(今週の平日にようやく)出かけてきましたので、「バースデイきっぷの旅・番外編」として、探訪記をまとめておきたいと思います
ちなみに、今まで何度か“通過”・・・もとい、乗車観光/車窓観光はしたことがありましたが、実際に降り立つのは今回が初めてとなります。
また、海線の新名物になりつつある「伊予灘ものがたり」号で出かけることも検討はしましたが、登場直後ということもあってかまだまだ予約が困難らしいので、今回は普通列車での往復です(そもそも、出かけているのが平日ですしね・・・)。

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伊予市駅で乗り換えです
やって来たのは14時過ぎの松山駅です。
案外アクセスが不便そうな下灘駅ですが、データイムであっても1~2時間に1本は普通列車が走っていますので、まだどうにかしようがある・・・という説もあります。
ちなみに、松山からだと遠そうなイメージを勝手に抱いていたのですが、実際の距離は28.0kmちょうど、所要時間には幅がありますが、だいたい50分から1時間程度です。JR四国は本州各社と比べて運賃が割高ですが、それでも松山~下灘間の運賃は片道550円で済みました・・・
(松山からこの程度のアクセス時間と運賃で済むのなら、もっと早く行っておくべきでしたね・・・)

14:31発の伊予市行き4643Mに乗車します(伊予市で伊予長浜経由宇和島行きの4923Dに接続しますが、松山駅の電光掲示の段階で、接続についての情報も表示されていました・・・)。
4643Mは7000形の単行。ほぼ座席が埋まる程度の混雑で、15分で終点の伊予市に到着しました。
予讃線の電化区間はここまでとなるため、ここから先は伊予長浜経由だろうと内子経由だろうとすべて気動車列車となります。

乗り換え
伊予市駅では同一ホームにて接続です(左がこれから乗り継ぐ4923D、右が乗ってきた4643M)。
宇和島まで向かう列車=八幡浜以南の急勾配区間を走行するということもあってか、キハ54の単行でした。
ちなみに、伊予市での降車客ももちろん多いのですが、10人ばかりは4923Dに乗り換えです。
特に、旅行者らしい(18きっぱー?)客は、ほぼすべて乗り継いでいました。

伊予市駅からキハ54に揺られること25分・・・(松山駅からは途中の乗り継ぎ時間を含めて52分)

到着
下灘駅に到着です。
ここで降りたのは私一人だけでした・・・。
ちなみに、伊予市駅の段階では20人以上乗っていましたが、旅行者らしい客がことごとく1駅前の伊予上灘駅で降りていったのは、一体何だったのでしょうか?
(てっきり下灘駅を目指す同業者だとばかり思っていたのですが・・・)

ちなみに、松山駅を出た時点では曇り空でしたが、海へ近づくにつれ雲は厚くなり・・・

降り立ったときには雨が降っていました
(私は何かいらんことをしたのでしょうか??)

ちなみに、滞在時間は上りの松山行き列車がやってくるまでの1時間程度でしたが、最初の30分ほどは雨が降ったりやんだりというあいにくの天気でした・・・。

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定番アングル
さて、下灘駅を象徴するのが、「青春18きっぷ」のポスターでかつて登場した、“ホームの屋根”です。
こうして、実際に目の当たりにすると感慨深いものですね・・・。

屋根
斜めから見るとこんな感じです。

どうでもいいことですが、こうして実際にやってきてみて初めて思い知らされたのは、

このホーム屋根を写そうとすると、露出の選択がものすごく難しい
(背景の海に合わせると屋根は露出アンダー、さりとて屋根に合わせると海が露出オーバーになるのです・・・)

ことでして、露出(・・・というよりは、絞り優先オートを使っていたので「絞り」)を変えながら何十枚か撮ってみたのはいいものの、せっかく訪れたにもかかわらず「これだ!」という一枚には巡り会えずじまいでした・・・orz
(駅舎の中には上手い人の作例が何枚か展示されていましたが、私のようなへっぽこにはなかなか・・・)。

古レール
このホーム屋根、柱には古レールが使われていました。

ベンチ
青いベンチが妙にマッチしています。

線路下は国道
ちなみに、この下灘駅は「日本一海に近い駅」と形容されることも時折あるのですが、実際には線路と海の間に国道378号線が走っており、そこまでは言えないと思われます
(国道よりも予讃線の開通の方が早いため、かつては本当に“海のそば”だったのでしょうけれどもね・・・。もっとも、今もなお「海に近い」ことも確かです・・・)。

また、これも実際に降りてみて初めて知ったのですが、線路と国道の間には案外高低差があるため、駅構内の線路から国道に上り下りすることは、少々困難ではないかと思われます
(ちょっとした築堤状態です。降りてみるまでは、時間があったら海に降りてみよう・・・と適当なことを思っていたのですが、最寄りの踏切に回り込んで、国道に通じる道にたどりつかなければ無理そうでしたので、雨模様ということもありそこまではしませんでした・・・。もっとも、海に降りようとしてもこのあたりはテトラポットが積まれているだけですので、そもそも無駄という説もありますが・・・)。

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1面2線時代の名残
かつてはホーム1面2線で、列車交換も可能だった下灘駅も、昭和60(1985)年に内子経由の新線が開業して、伊予長浜経由の海線が一ローカル線になったことを契機として交換設備が撤去され、ホーム1面1線となっています。
もっとも、ホームと駅舎の間の広い空間は、かつて交換設備があったことを偲ばせるに十分なものです。

松山方
伊予長浜方のホーム端付近にやって来ました。
こうして松山方を振り返ると結構ホームは長く、かつての幹線時代を偲ばせてくれます。

長浜方
ホームの端には4両編成の停車位置表示がありました。
もっとも、現在のダイヤで4両編成の列車が(定期列車として)発着することは、たぶんなかったと思います
(最長でも朝ラッシュ時の912Dの3連にとどまるのではないでしょうか・・・)。

やっぱりこっちですよね
屋根の端の柱(駅舎側)には、伝統ある「青地に白字の駅名表示」があります。同じ柱の反対側には現行タイプの(白字に黒地で、JR四国が導入している駅ナンバリングの記載もある)駅名表示プレート)もあるのですが、こちら方が、やはりこの駅にはふさわしいですね・・・
(あえて旧タイプのものを残していると思われますが、どうなのでしょうか・・・)。

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駅舎に入ってみます。

窓口
かつて(国鉄時代)は有人駅だったようですが、海線のローカル線への地位低下に合わせてか、国鉄末期の合理化の影響を受けてか、無人駅になってから長きにわたり、出札窓口は閉鎖されています。
ちなみに、駅舎内には自動券売機もないため、この駅から乗車する際には整理券をきちんと取って降車駅で運賃を支払うか、車掌乗務列車であれば車掌氏から車内補充券を購入する必要があります。

待合室
無人駅になって久しいようですが、地元の方々がマメに手入れをされているのか、待合室の状況はかなりよかったです。

駅舎
こぢんまりとした駅舎です。

味があります
駅舎の入口上には、木製の駅名表示がありました。

駅前
余談ながら、駅前に飲み物の自動販売機こそありますが、駅周辺は小さな集落。
食料を調達できるような店舗は手近なところにはありませんので、長時間の訪問時には注意が必要です・・・。

また、駅舎の片隅にはこんなものが・・・
落石電源
海線は山と海の間の狭隘な区間を走るため落石の危険性も高いがゆえの、「落石電源」(落石を検知した際に警報でも発するのでしょう)なのだと、思われます・・・。

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実際問題として、JR利用でこの下灘駅を訪れる場合、時間帯にもよりますが基本的には(折り返して来た道を戻るにせよ、途中下車して先への道を進むにせよ)1~2時間程度の待ち時間が発生します
要するに、

不便!

・・・なのですが、だからなのか、小規模とはいえ駐車場が整備されてしまっているからか・・・

駐車場はあるけれど・・・
クルマでの訪問者が案外いた・・・

ことに、私としては複雑な気持ちになりました
(私がいた1時間ほどで、何だかんだいってものべ20人くらいはやって来ていましたが、半分以上(6割方)がクルマでの訪問者でした・・・)。

無人駅である下灘駅の場合、駅構内に立ち入る際に入場券という概念はありません(自由に立ち入ることができます)。

つまり、クルマで訪問されてしまうと、

せっかくの“駅”なのに、JR四国には一円たりとも入ってこない

ことになるのです
(まあ、18きっぱーやバースデイきっぱーがやって来ても大してJRの利益になるわけではありませんが、それでもいくらかはJRに入ることは事実です・・・)。

それ以前の問題として、列車に乗車する際の駅までのアクセス手段としてクルマを使って駅に来るならばまだしも・・・

駅を見るためだけにクルマでやって来て、駅を見たらさっさとクルマで去って行って平気という感覚が、私には全く理解できません
(「駅」というのは、鉄道で訪れるからこそ意味があり、価値がある・・・と思うのは、鉄ヲタの戯れ言なのでしょうか・・・)

ついでに言うならば、私のいた1時間程度に限っての観察結果であることはお断りしておきますが、

ぼっち非コミュ(一人旅(私含む))はことごとく鉄道利用
(1組だけ、男性2人組で鉄道利用というのがいましたが、あとはみんな一匹狼(笑))
バカップルとか家族連れとか女性2人組といったリアルが充実している連中がことごとくクルマ利用

でして、何だかなぁ・・・
(オマエラ何しに来たんだよ、ミーハーどもが・・・とか何とかと(心の中だけでひっそりと)毒づいているから、鉄ヲタは世間から毛嫌いされるのでしょう、きっと・・・(苦笑))。

まあ、それでも人口密度が高かったわけではないので、ホーム上の定番屋根の撮影やベンチに座っての記念撮影等々に際しても、罵声大会になることはなく、一応は空気を読んでの譲り合いになっていたことだけは、まだ救いようがあったのかもしれませんけれどもね・・・
(もっとも、訪問日は平日だからこれで済んでいたものの、土日祝日になったらどんなエライことになっているのだ・・・といのが半分。学校の夏休み期間とはいえ、平日でよくもまあこんなに人が集まる罠・・・というのが半分でした・・・)。

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気を取り直して、ホームに戻ります。

ホーム
ホームの松山方から、駅舎とホームを眺めてみました。

雨は上がりました
いつしか雨も上がり、空も少し明らんできたようです。
もっとも、綺麗な夕焼けを望む・・・とまでは、いきそうにありません・・・。

伊予灘と漁船
眼前の伊予灘を、漁船が一隻進んでいました。
これも夕焼けならば、もっと絵になったのでしょうが・・・。

視線を下げてみた
ホームと伊予灘。

視線を下げてみた

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帰り
そうこうするうちに、到着から1時間ほどが経過し、帰りの列車がやって来ました。
宇和島始発の上り4924Dに乗車して、来た道を戻ります。

サヨウナラ
車内がわりと混んでいたため(空席が全くなかったわけでもないのですが・・・)、どうせ50分ほどの道のりでもありますし、最後尾のデッキに立って、後方展望しながら帰ることにしました。
下灘駅が遠ざかっていきます・・・。

帰ってきた
かくして、定刻より少し遅れた17:10すぎに、松山駅に戻ってきました。
下灘駅に1時間ほど滞在しても3時間かからずに戻ってくることができるのですから、意外に近いといえば近かったです。
ちなみに、松山駅の一駅前の市坪駅から、高校生や中学生の部活か大会帰りと思われる大量の乗車があって発車に手間取ったこともあり、少々遅れての到着となりました
(下灘駅には自動券売機がない以上、降車時には駅の精算窓口に整理券を提示して精算する必要があるのですが、降車後チンタラと撮影に励んで、到着してから10分以上経ってから精算窓口に行ったら、まだ列がありましたので、どれだけ並んでいたのか・・・ということがうかがえます)。

(「番外編:下灘駅探訪記」おわり)
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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