しまんトロッコ・車両編

「しまんトロッコ2号・行程編」のつづきです・・・

今となっては全国各地に「トロッコ列車」が走っていますが、その中でも「元祖」といえるのが、予土線名物のトロッコ列車です。
国鉄時代の昭和59(1984)年から運行されているというのですから、筋金入りです。
昨年の夏までは、登場時の雰囲気を色濃く残す「清流しまんと」号を名乗っていましたが、昨年秋に牽引車のキハ54ごと、四国では初めて(・・・だったと思います)の水戸岡デザインにより、「しまんトロッコ」号に化けました。
論より証拠、百聞は一見にしかず。

びふぉー
びふぉー。

あふたー
あふたー。

・・・なんということでしょう!匠(水戸岡鋭治氏)の技により、垢抜けないトロッコ車両が全くの別物に!!・・・って、私なんぞが書くと嘘くさいですな
正直、個人的には「清流しまんと」仕様の手作り感満載の国鉄くおりちーの方が好みだったりもするのですが(確かに、リニューアルによって「特別な列車」感は高まったと思いますが、地方線区を走るトロッコ列車としては・・・どうなんでしょう・・・)、「予土線三兄弟」として予土線を大々的に売り出すためには、これくらいのインパクトがあった方がよかったのかもしれません。

JR西日本の山陽エリアも真っ青(?)な真っ黄色になりはてましたが、ロゴとか何とかが車両の雰囲気を引き締めている分、やっつけ仕事の“末期色”・・・もとい“真っ黄色”と比べるのは失礼な話です
(そもそも、あちらは費用節減のため、こちらは観光客誘致のためですからね・・・)。
予土線は「しまんとグリーンライン」の愛称が示すように、緑の多いところですが、その緑の中でも映えるように黄色の車体・・・ということなのでしょうかね。

渡り板
キハ54とトラ45000の間の渡り板(これも“黄色”という徹底ぶり)を渡って・・・
(よく見ると、「ゴミ箱」も「しまんトロッコ」のロゴ入りの特注品でした・・・)

車内
トロッコ車両・トラ152462です。
座席やテーブルのレイアウトは「清流しまんと」号時代と変わりありませんが、徹底的にリニューアルされただけあって、新品のような雰囲気を醸し出しています。

天然木
ニス塗りの床(フローリング)も、まだまだ美しいです(だんだんとへたってくるでしょうけれども・・・)。
こうして天然木をうまく使うのも、水戸岡氏のデザインらしいところだと思います。

クッションと背もたれがつきました
トロッコ車両の場合、座席=板であることも少なくないのですが(事実、「清流しまんと」号時代はただの板)、クッションがついて少しだけ振動が軽減されることになりました(本当に「少しだけ」ですけどね・・・)。
また、背もたれもかつてはなかったのですが、簡易型のものが設置されています。

天然木のテーブル
「清流しまんと」号の時代からボックス間のテーブルはありましたが、そのテーブルの上に、さらに木製の小型テーブルが設置されました。
この小型テーブルの使い方は、水戸岡氏のデザインらしいものだと思います(私の知る限りでは、岡山電気軌道のMOMO(9200型)を思い起こさせます・・・)。

席番表示
座席番号の表示。

案内図
壁(?)には、予土線と四万十川の関係を示す簡易版の路線図がありました。

記念撮影用
記念撮影用のプレートもありました。
長時間停車時。に車掌氏に申し出ると、このプレートを背景に記念撮影することもできます(ぼっちがしてもしょうがないので、私はしていませんけどね・・・)。

後方展望
ちなみに、最後尾はちょっとした展望スペースです。
同時にたくさんの人が入ることはできませんので、譲り合ってご利用ください・・・というところでしょうか。

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車外を観察してみます。

トラ152462
車号表記です。
トラ152462のままです。

旭川にいたこともあったらしい
改造銘板とか何とか。
「日本国有鉄道 旭川車両センター・昭和55年改造」って、もともとは北海道にいたのかよ!!

板ばね
足回りは貨車時代のままの板ばねです。
繰り返す。

板ばねです!!

・・・当然、乗り心地についてはお察しくださいというか、おケツに厳しい(←失礼)ことになっていますが、トロッコ車両とは「乗り心地の悪さを堪能するもの」なので、それでいいのでしょう
(余談ながら、「しまんトロッコ」号のトロッコ乗車区間においては、トロッコ車両にいても牽引車のキハ54にいてもいいのですが、キハ54に移動すると、コイルバネのキハ54でさえ、トロッコ車両に比べると別格の乗り心地であることを身をもって知ることになります・・・(笑)。低速走行でそれなら、75km/hでぶっ飛ばすトロッコ車両に乗車していたらどんなエラいことになるんだろう・・・)。

ロゴとか
ちなみに、「しまんトロッコ」化にあわせて、ゆるいキャラクターも生み出されました。

金具とか
金具のアップ。
こういうところを見ると、ゆるいキャラクターが生み出されようとどうだろうと、“貨車”なんだよな・・・と実感させられます。

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停車中
続いて、牽引車として改装されたキハ54-4を見ておきます。
先頭には、「しまんトロッコ」をもじった「ST」ロゴが燦然と輝いて(?)います。

キハ54
車号表記。
見事に黄色いです。

指定席
「清流しまんと」号時代の“定期列車の時刻変更”から、トロッコ列車の乗客のみの専用列車に化けたこともあって、「指定席」プレートが刺さっていました。
ちなみに、トロッコ車両は当然のこと、牽引車のキハ54においても、一応座席は指定されています
(空いていればその辺適当にはなるでしょうけれどもね・・・)。

そういえば、この「指定席」プレート。
撮影しているときは全然気がつかなかったのですが、後でよくよく見てみると・・・綴りが違う!!
(「指定席」の英語表記は“Reserved Seat”ですので、rがひとつ足りないのです・・・)

・・・誰も気づかなかったのかよ・・・。

引き上げ線に去って行った
全身真っ黄色。
これなら緑の中でもよく目立つことでしょう。
目立ってどうなるのかは知りませんが・・・。

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外観は真っ黄色ですが、車内は・・・

キハ54
真っ黄色では・・・なかった・・・。

モケット

モケット
真っ黄色ではありませんが、青から赤から緑から・・・と、モケットは多種多様です。
もっとも、JR九州において水戸岡氏が採用したモケットそのまま・・・という説もありますが・・・。
全席指定席化にともない、キハ54のロングシートにも、座席番号が割り振られています(もっとも、トロッコ車両の定員40名に合わせて、1番から10番のA~D席までしか番号は振られていませんので、座席番号のない予備席もあります(キハ54は大型車体ゆえに、40を上回る座席定員を有しているため))。

黄色
もっとも、運賃箱や整理券発行機は黄色でした・・・。

指定席
号車表示も黄色でした
(この「指定席」の英語表記も、やはりrがひとつ足りません・・・)。

運賃表
運賃表・・・が黄色だと見にくいだけです罠。
余談ながら、予土線を走ることが最も多い車両であるはずにもかかわらず、運賃表は予讃線(松山以西・・・といいたいところですが、なぜか「伊予北条」以西)のものとなっていました。
まあ、予土線を走る際には「しまんトロッコ」号という車掌乗務列車になるため、車庫である松山運転所への回送時に間合いでワンマン列車に入ることを念頭において残している・・・ということなのでしょう。

イラスト
乗降扉の付近には、昨年の夏頃に公開されていた「完成予想イラスト」が額に入れて飾られていました。
実車の中で完成予想イラストを眺めるのもどうよ・・・と、思わないでもありませんが・・・(苦笑)。

閉塞された
ちなみに、「しまんトロッコ2号」における十川~窪川間(トロッコ車両に乗車できない区間)においては、貫通扉がごらんのように閉塞されます。

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・・・ということで、「しまんトロッコ」号の車両を見てきました。
なかなか手の込んだリニューアルが行われているのに複雑さを感じる一方で、

トロッコ車両の乗り心地は相変わらずファンキー

・・・だったことに、ちょっと安心しましたとさ
(あの破綻した乗り心地でないと、「トロッコ車両に乗っている」感がないんですよね・・・)

「窪川駅~あしずり6号」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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