しまんトロッコ2号・行程編

「宇和海7号・行程編」 のつづきです・・・

さて、「いしづち103号~宇和海7号」と特急列車を乗り継いで、やって来たのは予讃線の終点となる宇和島駅です。
ここからは宇和島の市街地を散策・・・という余裕は“乗り鉄”たる私には大してなくて・・・

しまんトロッコ
(画像は途中の江川崎駅で長時間停車中のもの・・・)
わずか5分ばかりの待ち時間で、予土線を走る“元祖トロッコ列車”・・・こと、「しまんトロッコ2号」に乗り換えです。
ちなみに、JR四国が売り出し中の「予土線三兄弟」の「長兄」に位置づけられています(まあ、一番古いことは確かですからね・・・)。

宇和島での接続時間はわずかなため、とりあえず車両観察もそこそこに、車内に入ります。
驚かされたのは・・・

ほとんど満席やん!!
(トロッコ車両の定員は「40人」で、全席指定制のため40人を超えて乗客がいることはないはずなのですが、35人近くは確実にいた!!)

ということでして、これが「夏休み期間中の週末や休日」であれば、まあわからないでもないのですが、

乗車日は7月の平日(火曜日)だったんですけどね・・・orz
(お子様や年金生活者らしい方々はまだしも、いい年した大人・・・オマエラ仕事どうした・・・って、端から見たら私も全く人のこと言えませんねそうですね・・・(苦笑))

昨年同じような日程で、リニューアル前の「清流しまんと」号(ただし、昨年は下りの「1号」)に乗車した際は乗客10人弱のまったりモードで、のんびりとすごせたのですが、ほぼ満席というと喧噪というかにぎやかというか身動きがとれないというか・・・。
一応、混雑状況を予め確認するべく、「サイバーステーション」上で空席状況を適宜確認していたのですが、乗車の前々日の段階で「○」表示だったのでタカをくくっていたらごらんのありさまだよ・・・
(前日や当日に急に予約が入ったのでしょうかね・・・。ちなみに、前日の夜に「バースデイきっぷ」と合わせて指定券の発券を受けた私の座席は、進行方向後ろ向き・車端・・・というアレな席でした。まあ、とれただけマシという説もありますが・・・)

まあ、リニューアルの効果か予土線自体の魅力が増したからか、理由は定かではありませんが、乗客が多いのはいいことなのでしょう
(特に、“なんちゃって新幹線”こと「鉄道ホビートレイン」の集客力はバカにならない模様。実際、最初の停車駅となる松丸駅で降りて、「鉄道ホビートレイン」に折り返し乗車する親子連れとかいましたしね・・・)。

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昨年夏までの「清流しまんと」号時代は、定期列車の時刻変更のため、一般の乗客も乗車していたのですが、「しまんトロッコ」になってからは専用ダイヤとなり、一般客が乗車することはありません(トロッコ列車の指定券を所持していなければ乗車できません)。
また、これに合わせて、トロッコ乗車区間が大々的に拡大されました
私の乗車した2号では「宇和島→十川」、下りの1号では「窪川→江川崎」間において、トロッコ車両に乗車可能です。
また、トロッコ車両乗車区間においては、「トロッコ車両」にも「キハ54」にも、どちらでも選んで乗車することができます
事実、トロッコ車両は「自然の風をいっぱいに浴びる」・・・といえば聞こえはよいですが、ぶっちゃけ「非冷房」なため、暑さに参った乗客がキハ54に避難してくる光景も割と見受けられました。

このトロッコ乗車区間の拡大も、結局は相当数の駅を通過する「専用ダイヤ化」が可能にしたものです(トロッコ車両に乗客がいる際は、乗り心地的な意味で30~35km/h程度の速度を安定して維持する必要があるため、各駅に停車して客扱いをしていると、時間がかかってしかたない・・・と。なお、トロッコ車両に乗客がいない際には、トロッコ車両に許容される上限の75km/hを出してぶっ飛ばしていました・・・)。

なお、キハ54は廃車から転用してきたコイルバネ台車で、お世辞にも乗り心地がよろしいとは言えない車両ですが・・・

トラ45000と比べると神だった
(貨物用と旅客用の間の、乗り心地の越えられない壁・・・と)

・・・というのが、偽らざる実感です。

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北宇和島通過
・・・ということで、ほぼ満席(トロッコ車が)となる乗客を乗せて、「しまんトロッコ2号」は、定刻の10:29に宇和島を出発しました。
観光客特化列車のため、普通列車が全列車停車する、予讃線と予土線の分岐駅である北宇和島も、華麗に通過していきます。

山岳地帯を抜けて

山
北宇和島と次の務田の間は、25‰勾配と急曲線が続く難所です。
予土線の宇和島方は、もともとは軽便鉄道(宇和島鉄道)として敷設されたものを国有化したという経緯があるため、線形はよろしくなく、速度も出せません・・・。
いかに機関2台搭載で強力型のキハ54とはいえ、トロッコ車両(当然無動力)を牽引して大丈夫なのかと思わないでもないのですが、淡々と登っていきます(キハ32の方がよほど問題なのではないかと思わないでもありませんが・・・)。

トロッコ
基本的な造りは「清流しまんと」号時代と変わりませんが、悪天候に備えてか新たにスクリーンが設置されました(もっとも、ダダ降りの雨とか何とかとなるとどうしようもないでしょうけれどもね・・・)。

平野に出た
務田に着く頃には、車窓には平野が広がってきます。

田園地帯
四万十川に沿って走る車窓こそが「しまんトロッコ」号のハイライトであることは間違いありませんが、田園地帯を自然の風を浴びながらトコトコ走るというのも、悪くないものですね・・・。

パンフとか記念品とか
平野部にさしかかる頃には、車掌氏がパンフレット類や乗車証明書(裏面は葉書)等を配布してまわります。
意外だったのが、航空機でも見習ったのか

キャンディーの配布サービス
(四国らしく(?)アンパンマンのパッケージでしたが・・・)

が、新たに行われるようになっていたことです
(昨年はそんなものありませんでしたよ・・・。なお、土休日に乗車すると、地元特産品の車内販売も実施されているとのことですが、乗車日は平日につきそこまではありませんでした・・・)。

ふたたび森の中
近永付近の平野部を抜けると、ふたたび列車は森の中を抜けて・・・

松丸停車
11:12、最初の停車駅となる松丸駅に到着です。
ちなみに、この駅の隣にある吉野生駅にて「鉄道ホビートレイン」である4819Dと交換するため、この駅での降車も何人かありました
(松丸でしばらく待っていると、鉄道ホビートレインに乗車して宇和島に戻ることができる・・・という次第です)。

ホビートレインと交換
隣の吉野生駅では、「鉄道ホビートレイン」充当の4819Dが、「しまんトロッコ2号」の通過待ちをしていました。
さすがに夏休み期間中ということもあってか、平日とはいえ車内はお子様で賑わっていたようです・・・。

支流

DSC03105_R.jpg
吉野生駅を通過すると、予土線には四万十川・・・の本流ではなく、支流の広見川が寄り添います(広見川に沿って予土線が建設されたという方が正しい?)。

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真土駅と西ヶ方駅の間で、愛媛県と高知県の県境を越えると・・・

停車中
列車は予土線の拠点駅、江川崎駅に到着です。
この駅では、30分の長時間停車が設けられています(「しまんトロッコ」号にはトイレの設備がないため、トイレ休憩も兼ねているのですが、少しとはいえ散策してね・・・という意図か、列車や駅構内をじっくり眺めてね・・・という意図か、どういうことでしょうかね・・・)。

せっかくですので、昨年の夏(=昨年の「バースデイきっぷの旅」)以来約1年ぶりの江川崎駅をウロウロします。
昨年から今年にかけて、江川崎駅にとって一番のニュースと言えば、やはり・・・

暑い
昨年8月12日に、日本国内観測史上となる、最高気温“41.0度”を観測した

ことでしょう。
ちょっと大々的にPRしすぎではないか・・・というきらいも、無きにしも非ずですが・・・
(あと、気象台ならばともかく、アメダス(=自動観測システム)の観測したデータにつき、温度計の設置場所や環境・状況によってどこまで当てになるのか疑問・・・というツッコみもあるにはありますけどね・・・)。

大々的にPRというか、ここまで来れば悪ノリだろ・・・とも言いたくなるものとして・・・

嫌がらせか?
駅舎の前に置かれたベンチ。

ベンチ
“らぶらぶベンチ”・・・ですって。
どうあっても二人がひっつかずにはいられない傾斜角のついたベンチが、四国島内のいくつかの駅に設置されていますが・・・

ぼっち非コミュ・年齢=いない歴のエリートキモプア様に喧嘩うってんのか!!

・・・負け犬の遠吠えですねそうですね・・・
(そもそも、エリートキモプアなんてこのようなベンチからすれば、“最初から眼中にない”と、思いますよ・・・(苦笑))。

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無駄にベンチにツッコミを入れつつ、車内外や駅周辺の観察に精を出していると、発車時間が来ました。
江川崎から先は・・・

四万十川
四万十川に沿って走る、予土線でも最も風光明媚な区間です

沈下橋
そして、四万十川を象徴する景色と言えば、欄干がない“沈下橋”です。
川の至るところ・・・は言い過ぎですが、割と頻繁に見かけることができます。

また、さすがに水質がすぐれているだけあって、沈下橋からダイヴして泳いでいる人たちもチラホラと・・・。

トラス橋
ちなみに、予土線の江川崎以南は、約40年前になって開業した比較的新しい路線のため、トンネルや橋梁で四万十川を串刺し状態にしながら進んでいきます。
車窓の左に右に・・・と四万十川が移り変わるのが、予土線の車窓のハイライトです。

表情豊かです
このあたりは四万十川の中流域に相当しますが、蛇行あり、岩肌あり・・・と、割と表情豊かです。

防護柵越しに
トロッコ車両の防護柵ごしに眺めてみる四万十川というのも、乙なものです。

白熱灯
長めのトンネルを通過する際には、トロッコ車両に設置された白熱灯が点灯されることもあります。
これがまたよい雰囲気です(下手な画像ではあまり伝わらないのがもどかしいところですが・・・)。

みんな大好き半家駅
みんな大好き(?)、禿・・・もとい「半家」駅を通過します。
この駅を通過する際には駅名標を撮影しようとする乗客が多いのが特徴です。

十川到着
そうして、江川崎から32分で、トロッコ車両乗車区間の終点となる十川駅に到着しました。
実は、四万十川を串刺しに突っ切る風光明媚な区間は、ここから土佐大正駅の前後まで続くのですが、なにせトロッコ車両に乗客がいると速度が出せないこともあって、ここから先は乗客をキハ54に集約して、最高75km/hに速度を上げて走ることになります(折り返し時間とか何とかかんとかと、JR側の都合というものもあるのでしょう・・・。定期列車のダイヤ変更ではなく、専用のスジを入れているので、列車密度の低い予土線といえども難しいところはあるのでしょうね・・・)。

四万十川
十川駅を出ると、ほぼ倍の速度に上げて、線路規格の割と高い区間を疾走します。
ひきつづき、四万十川に沿って走ります。
キハ54から眺めていてもよいにはよいものなんですけどね・・・。

土佐大正
途中駅では最後の客扱い駅となる、土佐大正駅に到着しました。
この駅を出ると、次は終点の窪川です。
ちなみに、宇和島を出た段階では8~9割乗車していた列車ですが、途中駅でちょこちょこ降車していた結果、土佐大正を出る頃には半分程度の乗客になっていました。
案外乗り通す人っていないものですね・・・。

窪川到着
そんなこんなで、定刻の13:16に、終点の窪川駅に到着しました。
ちょうど、「海洋堂ホビートレイン」充当の4823D(窪川13:20発)が、発車待ちをしているところでした(トロッコ車両の後ろに回り込んでカメラを構えていると、まさに発車していくところでしたとさ・・・)。

「しまんトロッコ・車両編」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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