宇和海7号・行程編

「宇和海7号・車両編」のつづきです・・・

2150形
「いしづち103号」で到着した地元・松山・・・を華麗にスルーして、西へと進みます。
接続列車は、宇和島行きの特急「宇和海7号」です。

空いていれば助士席側の展望好適な席・・・こと、「1-A席」にて発券してもらう予定だったのですが、(「バースデイきっぷ」を購入した前日の段階で)すでに売れているとのことで、隣の「1-D席」にて発券を受けましたが、やはり前面展望は少々辛いです
(ついでに言うと、予讃線の松山以西は割とトンネルが多いため、伊予市駅を出てからはスクリーンが降りてきてしまいました・・・。まあ、しょうがないのですが・・・)。

「宇和海7号」の松山発は9:03とのことで、朝食をとることにしました。
もっとも、乗継ぎ時間が30分弱では、きちんとした食事場所で・・・というのも厳しいところがありますので・・・

醤油めし
1番乗り場の駅弁売り場で、松山駅名物の「醤油めし」を購入しました。
包装紙が「伊予弁」になっているところにニヤリ・・・。

醤油めし
ご開帳。
要するに「炊き込みご飯」なのですが、古くからの、素朴ながらもどこか懐かしさを感じさせるおいしさです
(これまでにも何度かお世話になっています)。

もっとも、

お値段だけは極めて現代的ですが・・・orz
(前回食べた・・・といってもだいぶ前ですが、そのころ600円台だったような曖昧な記憶があるのですが、消費税が上がったとか何とかとはあるにしても、「800円」は辛い罠・・・)。

先頭席
(画像は1-A/B席)
先頭席の悲しい性、テーブルは小さいですが、弁当も小さめなので(正直私のようなワイドボディには辛い・・・orz)、何とかなっているという説もあります。

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田園地帯を行く
そうこうするうちに、列車は定刻の9:03に松山駅を発車しました。
次の停車駅となる伊予市までは、松山平野の平坦な区間(基本的に田園地帯)を、猛スピードでぶっ飛ばしていきます。
気動車特急らしからぬ走りを堪能できます。

「宇和海」号は、終日割と混んでいるという印象があるのですが、この「7号」は、通勤時間帯から少し外れた時間帯の列車であることに加えて、岡山特急と接続をとっていないこともあってか、乗車時は指定席区画はわずか「3人」(私を含む)、自由席もぱっと見3割程度の入りだったようです。
ちなみに、前日の高松駅のマルス端末で売れていることを確認している「1-A席」の主は、松山の段階では現われずじまいでした・・・。

トンネルが多いです
伊予市を出ると、山岳地帯に入っていきます。
とはいえ、伊予大洲までは昭和60(1985)年に開通した比較的新しい区間(建設時の名称は「内山線」)ですので、山々をトンネルでぶち抜いていくことになります(四国最長となる犬寄トンネル(6012m;伊予大平~伊予中山間)も、この区間にあります)。

R56と並走
曲線は増えてきますが、何せ制御つき自然振子式のパイオニア・2000系特急形気動車です。
車体を傾けながら、華麗に曲線を駆け抜けてゆきます。
中予地方と南予地方を結ぶかつてのメインルートであった国道56号線と並走しますが、国道上の車では2000系の相手にはなりません
(もっとも、現在では松山自動車道の高架とトンネル群が予讃線の頭上を通り、強力なライバルとなっています・・・)。

内子町
9:28、松山からわずか25分で、内子に到着です。

C12
内子駅の駅前では、かつて四国で活躍したC12形蒸気機関車が静態保存されていますが、屋根も何もないので、劣化も気になるところです・・・。

内子と伊予大洲の間は、かつて存在したローカル線(盲腸線)である内子線の線路を移設した扱いとなっています。
この間は名目としては「内子線」の名を引き継いでおり、擬制キロ(JR本州三社における「運賃計算キロ」。要は、幹線よりも1割長い距離を乗車する扱いとなる)が適用される「地方交通線」の扱いとなっています
(実質としては予讃線と一体なんですけどね・・・)。

運転停車
その内子線の西側の端にある新谷駅にて、上り特急列車(「宇和海6号」)と交換するため運転停車です。
こうして交換待ちの運転停車があるのが、単線くおりちーです
(なお、JR四国の複線区間はごくわずかです・・・)。

大洲平野
新谷駅を出て、予讃線の海回り(伊予長浜経由)の線路が合流する伊予若宮信号所を通過する頃には、大洲平野にさしかかっています。

伊予大洲
9:41、伊予大洲に到着です。

大洲城
駅の近くには、復元天守ではありますが大洲城があります(車窓からも眺められます)。

肱川
伊予大洲を出ると、肱川を渡ります。
内子経由の列車では一瞬ですが、伊予長浜経由の列車は伊予長浜以南で延々と肱川に沿って走るため、景色としてはやはり伊予長浜経由の方が一段上ですね(「バースデイきっぷの旅」では最終日に乗車していますので、そのうち記録を出すこともあるでしょう・・・)。

バースデイきっぷのご案内
2000系では、デッキと客室の仕切扉(客室側)の上に、電光掲示板があって、列車や停車駅のご案内に加えて、JR四国の宣伝が流れてくることがあります。

こうして、「バースデイきっぷ」の宣伝が流れることもありますが、

わざわざ宣伝しなくてもおトク極まりないことはよくわかっとるわ・・・

・・・と、うそぶいてみたくもなります。

八幡浜
9:53、八幡浜に到着です。
松山と宇和島の間では、ここが最も大きい駅であり、乗降ももっとも多いです。
このときも、比較的多くの乗客が降りていっていました・・・。

トップナンバー
留置線にはキハ32形がいたのですが、「トップナンバー」でした。
それにしても、国鉄末期の製造からはや25年以上(キハ32の製造は国鉄がJRに移行する直前の昭和62(1987)年です)。
当時はやっていた「軽快気動車」(バス用部品も多用して、新製コスト削減に注力した安っぽい気動車)の一員で、結構ガタがきているようにも思われるのですが、JR四国を取り巻く厳しい状況を考えると、まだまだ現役であり続けそうです・・・。

**********

ちなみに、マルス上は発券されているはずの「1-A席」の主は、八幡浜に至るも現われることがありませんでした。
この先で乗ってくることもまずないだろう・・・ということで、展望のきく1-A席に移ることにしました(どうせ指定席区画には3人しかいないというガラガラ状態だし・・・。なお、結論から言うと、終点の宇和島まで「1-A席」の主は現われませんでした・・・。ほぼ間違いなくバースデイきっぱーだと思いますが、いくら指定券やグリーン券の発券枚数に制限がないからといって、また、予定が変わることもあるだろうとは思うのですが、たとえ金銭的にメリットがないとしても、「乗らなくなったのであれば指定券やグリーン券は窓口に返却する」ことは、必要だと思いますが、どうでしょうか・・・
(調子に乗っていくらでもカラ発券するおバカがいると、他社のフリーきっぷ類のように、指定券やグリーン券の発券枚数に制限がかかるようになりかねません・・・。・・・って、今回のような場合は、予定が変わるのが急で、列車の発車前に返却が間に合わなかったのかも、しれませんけどね・・・))。

宇和平野
ちなみに、伊予大洲までは線形がよく、線路規格の高い線路が続いていたのですが、伊予大洲から先は線形も悪く、ローカル線然としてきます。
さしもの2000系特急形気動車であっても、そうそうぶっ飛ばすことはできません。
八幡浜を出て山登りにさしかかると、ますますこの傾向は強くなります(この「宇和海7号」でいえば、八幡浜~宇和島間の所要時間は「31分」ですが、これは表定速度に直すと「60km/h」そこそこ・・・となりまして、2000系の性能からすると物足りないこと極まりないものです・・・)。

卯之町前後の宇和平野にさしかかると、平坦になるので少しぶっ飛ばしますが、少しだけ・・・。

卯之町
卯之町停車中。
平成の大合併により誕生した「西予市」の中心駅です。

振子を効かせて
卯之町を出ても線形が悪いので、制御つき自然振子が大活躍です。

アンパンマン列車
卯之町の次の下宇和では、アンパンマン列車が充当されている「宇和海8号」と交換します(先の新谷駅での交換に続いて、こちらが停車します・・・)。
同駅の分岐器は、国鉄時代の名残を残す両開き(Y字型)分岐器のため、通過列車といえども速度制限がかかります。
予讃線の松山以東は、特急通過駅の全駅が1線スルー(片開き分岐器にして、通過線は減速せずに通過可能)化され、高速化に貢献していますが、松山以西では割と両開き分岐器が残り、高速化の障害となっています・・・。

宇和海
下宇和~立間間は、基本的には急勾配を下って行く(下り列車の場合)区間ですが、トンネルが連続するなかで、わずかに列車名の由来となった「宇和海」を眺めることができる区間もあります(本当にわずかなので、注意していないと気がつかないおそれもあります・・・)。

伊予吉田
勾配を下ると、最後の停車駅となる伊予吉田に停車します。
八幡浜行きの4634Dと交換ですが、急勾配区間を走ることもあってか、250馬力機関を2台搭載するキハ54が充当されていました
(250馬力機関1台搭載のキハ32では、線路条件が悪くなると空転しまくってどうしようもないそうです・・・)。

かつては通過する特急の方が多かった(1日に上下4本しか停車しなかった時代が長く続いた)のですが、いつの間にやら全特急が停車するようになりました・・・。

吉田湾
伊予吉田を出ると、車窓には一瞬だけ吉田湾が広がります。
これで宇和海ともお別れです。
列車名こそ「宇和海」なのですが、その割には宇和海が望める区間は限られており、看板に偽りあり・・・というと、厳しすぎるのでしょうかね・・・。

高速の下を抜けて
最後はライバルとなる松山自動車道の高架の下を走りながら、予土線との分岐駅となる北宇和島を通過し、

宇和島運転区
宇和島運転区が車窓の左手に見えてくると、終点の宇和島はすぐそこです。

宇和島到着
松山から1時間21分。
定刻の10:24に、終点の宇和島に到着しました。
高松から延々と続いてきた予讃線の線路も、ここで途切れることになります。

ここからは、予土線に乗り継いで南を目指します。
お目当ては、昨年大々的にリニューアルされた「元祖トロッコ列車」こと、「しまんトロッコ」号です。

「しまんトロッコ・行程編」につづく・・・
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Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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