いしづち103号

「JR四国8600系特急形電車」のつづきです・・・

8600系の車内外を無駄に見て回った後は、座席に身をゆだねます。
定刻通り、6時ちょうどに、特急「いしづち103号」は高松駅を出発しました。

ちなみに、本年3月のダイヤ改正までは「いしづち3号」を名乗っていましたが、「しおかぜ」と「いしづち」の併結列車が多数を占める予讃線松山以東において、

併結列車なのに号数が違うってわかりにくくね?

・・・という声が多かったのかどうかは定かではありませんが、現在では併結列車の号数を揃えるために、単独で走る「いしづち」号に対しては100番台の列車番号が付与されています(別に100本以上走っているわけではありません・・・(苦笑))。

まだガラガラ
基本的には松山地区での通勤・通学特急ですので、高松駅の段階ではガラガラです。
2号車の8600型制御電動車にいましたが、わずか乗客2名でした。
編成全体でも(きちんと数えてはいませんが)20人いるかいなかったかでしょう・・・。

高松運転所通過
高松駅を出ると、間もなく高松運転所の傍らを通過します。
とっくの昔に廃車されたはずの12系客車やキロハ186のトップナンバーといったところが、解体されることなく保管されているのが見受けられました。
何か利用される計画でもあるのでしょうか・・・。

キノコ(笑)
8600系は、すでにJR北海道の一部車両や新幹線車両で実用化されている「空気バネ式車体傾斜機能」を採用しています。
要は、曲線にさしかかると外側の空気バネを膨らませて、最大2度傾けることで、曲線通過時の遠心力を軽減するという機能です。
2000系気動車や8000系電車の制御つき自然振子式の傾斜角5度に比べると緩やかですが、曲線通過速度はあまり変わっていないように感じられました(もちろん、曲線が急になればなるほど振子車よりは速度を落とさざるを得ないのでしょうが・・・)。
そのせいもあってか、曲線通過時の遠心力は振子車よりも明らかに大きい(外に振られるような感覚をたびたび感じた)ように、思われました
(もちろん、感覚には個人差があります・・・)。

・・・乗り心地悪化してね?
(少なくとも、曲線通過最中の乗り心地に関していうならば、個人的には振子車の方に軍配を上げます。もっとも、振子車も乗り物酔いを誘発するということで、お世辞にも乗り心地がよろしいとはいえないのですが(私みたいに「クセになるわコイツ・・・」とよろこんでいる変人も稀にはいますが・・・))

そういうこともあってか、各座席にはキノコ・・・もとい取っ手が備え付けられています。

なお、私のように苦言を呈するお馬鹿が出てくることを承知で、JR四国が振子車の後継車を振子車ではなく空気バネ式車体傾斜車にしたのは、

ひとえにコストの問題
(イニシャルコスト然り、ランニングコスト然り・・・)

だと、思われます。
新線への切り替えや線路改良に比べればまだしも、振子車は購入価格も高ければ維持管理費も高いですからね。
JR東日本でも、中央本線のE351系(振子車)の後継車を空気バネ式車体傾斜車にするそうですが、考えることはどこも大して変わらない・・・というところでしょうか・・・。

**********

坂出
6:13、最初の停車駅である坂出に到着です。
まだまだ乗客の入れ替わりは少ないです。

デルタ線
坂出を出てしばらく走ると、宇多津のデルタ線にさしかかります。
デルタ線の底辺に当たる部分を疾走していきます。

宇多津通過
すっかり特急停車駅として定着した宇多津駅ですが、早朝の下り特急と夜間の上り特急(要するに分割併合と関係のない列車)は華麗に通過です
(分割併合列車の少ない土讃線特急は、データイムでも割と通過します)。

121系ワンマン改造車
丸亀発車後、ワンマン対応改造を受けて赤帯(国鉄時代の帯色)に戻った121系電車とすれ違いました。

多度津
6:24、多度津に到着しました。
工場入りというか、運用から暫定的に外れている113系アラーキー電車が、留置線で一休みしていました。

津島ノ宮駅
多度津を出て、隣の海岸寺を通過すると、8月に期間限定で開設される津島ノ宮駅を通過です。
期間限定の割には、割としっかりしたホームが設置されていたりもします。

瀬戸内海
海岸寺を通過してからしばらくは、瀬戸内海に沿って走ります。

詫間
6:32、詫間停車。

高瀬
6:37、高瀬停車。
早朝、夜間の列車は、上り下りを問わずに詫間・高瀬の両駅にマメに停まっていきます。

観音寺
6:44、香川県内最後の停車駅となる観音寺に停車です。

県境付近
箕浦を通過すると、香川県と愛媛県の県境です。
県境付近でも瀬戸内海に沿って走ります。

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まだ車内は空いていますので、空いているうちに車内探検・・・。

荷物置き場
デッキには荷物置き場がありました。
もっとも、仕切扉の“外側”にあって、客室から目が届かないため、どこまで安心してここに荷物を置けるかは微妙なところです・・・
(まあ、客室外部で、鍵もない荷物置き場というのは、我が国だからこそ成り立つ設備なのかもしれません・・・)

トイレ前の窓
洗面所前の窓。
旅客車ではあまりない窓の大きさです(特に上下方向のワイドさ的な意味で・・・)。

日よけ
日よけは四国伝統のカーテンではなく、上下方向にフリーストップ式のものとなっています。

よくわかる座面スライド
デヴの大根足が同時に写って恐縮ですが、リクライニング時の座面スライドの状況を、上から眺めてみました。
こうして見ると、座面が前にせり出していることがよくわかります。

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そうこうするうちに、列車は県境を越えて愛媛県に入りました。

大王製紙の専用線
川之江を発車すると、大王製紙の専用線の傍らを通過します。
川之江・伊予三島(今では周辺市町と合併して「四国中央市」という身も蓋もない市名に変わりましたが・・・)は、我が国を代表する製紙の街(のひとつ)です。

伊予三島
7:00、伊予三島に到着しました。
高松からちょうど1時間です。

少し高度を上げて
伊予三島を出ると(厳密には関川~多喜浜間)、列車は少し標高を上げていきます。
本格的な山岳地帯・・・とまではいえませんが、予讃線の松山以東では一番の難所かもしれません。
事実、大雨だとか台風だとかに遭遇すると、この区間を含むところが真っ先に運休扱いになることが多いです(このたびの台風12号による豪雨でも、予讃線で最後まで運転再開されなかったのがこの区間です・・・)。

新居浜
ふたたび平野部に戻ると、7:21に新居浜に到着です。
このあたりから、乗客が急速に増え始めます
(新居浜到着前に、車掌氏からも「乗客が増えるから荷物で隣ふさいでんじゃねぇぞゴルァ(←めちゃくちゃ意訳)」という案内放送が流れていました)。
松山発の「しおかぜ6号・いしづち6号」と交換です。

伊予西条
7:33、伊予西条に到着しました。
四国鉄道文化館(北館)の建物が目立ちます。
去る7月に南館が完成して、より充実しました(近いうちに訪れてこないと・・・「バースデイきっぷ」の旅の帰りとなる「赤い18きっぷで行く京都の旅(謎)」にかこつけて立ち寄ってきましたので、忘れた頃に訪問記を出してみたいと思います・・・)。

田園地帯
伊予西条と壬生川の間は、海から少し離れています。
割と線形のよい田園地帯を疾走していきます。

壬生川
7:42、壬生川着。
普段は乗降客が大していなくて、ホントに特急を停める意味があるのだろうか・・・とも思うのですが、通勤・通学特急は様相を異にしていて、大量に乗車がありました。

今治
壬生川から10分ちょっと走って高架にのぼると、今治はすぐそこです。
いつ乗っても利用者の多いのが今治駅ですが、この列車は通勤・通学特急だけに普段以上の利用者があります。
気がつけば私の隣も埋まり、ほぼすべての座席が埋まりました。
高松の段階でのガラガラっぷりがウソのようです(だからこその4両編成なのでしょう。ちなみに、2000系が代走する際は3両編成になるそうですが、3両だったら立ち客も出るのでは??)。

瀬戸内海
今治を出てしばらく走ると、ふたたび瀬戸内海に沿って走ります。
風光明媚といえば聞こえがいいのですが、海に沿って線路が敷設されているため、急曲線が多く、空気バネの動作音がにぎやかです。

空気バネ式車体傾斜だけあって、曲線を通過すると(外側の)空気バネから空気を抜く音がするのですが、その音がわりと目立ちました
(代わりに、曲線通過中によくするシューシュー音(・・・で、いいのか?)については、あまり目立ちませんでした・・・)。

伊予北条
8:20、伊予北条に到着。
ここまで来ると松山はすぐそこなのですが(残り20kmを切っています・・・)、JR四国では25kmまでの自由席特急料金が割安のため、ここからの利用もそれなりにあります。

3分停車するうちに、2000系気動車の「しおかぜ10号・いしづち10号」(アンパンマン列車)がやってきました。
8600系の量産車が登場したあかつきには置き換えられる列車です。

瀬戸内海
伊予北条を出てしばらく走り、光洋台を通過する頃から隣の堀江の手前までもまた、瀬戸内海に沿って走る区間です。
海岸線に沿って予讃線と国道196号線がカーブしながら走っていることが伝わるのではないか・・・と思います。

・・・こうして、高松から2時間36分・・・。

松山到着
8600系電車による特急「いしづち103号」は、8:36の定刻に終点の松山に到着しました。
何気に改札口に隣接した1番乗り場への到着でした。

降車した通勤客や通学客は、三々五々目的地へと向けて改札をくぐっていくのですが、私はさらに西へ向けて、乗り継ぎです
(・・・というか、いつもはここで降りる(そら、地元ですから・・・)ところを、改札もくぐらずに通過していくというのも、妙な気分です・・・)。

なお、8600系は乗客を降ろすとさっさと扉を閉めて、車庫(駅に隣接する松山運転所)に引き上げていきました・・・
(いつまでも乗り場をふさいでいると、「しおかぜ・いしづち12号」が入れませんからね・・・。事実、8600系が引き上げた後、同列車に充当される8000系電車がさっさと1番乗り場に入線してきました)。

「松山駅」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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