JR四国8600系特急形電車

「早朝の高松駅」のつづきです・・・

5:45すぎ、中村行きの特急「しまんと1号」に続いて、これから乗車する旅のトップランナーこと、松山行き特急「いしづち103号」が、高松駅7番乗り場に入線してきました。

8600系
JR四国が実に21年ぶりに送り出した新型特急車両こと、8600系特急形電車です
(8600系の営業運転開始は本年6月ですが、製造は昨年度になるため。N2000系は明石海峡大橋が開通した平成10(1998)年の登場ですが、2000系の派生番台扱いですので、“新系列”としては平成4(1992)年の8000系以来となります・・・)。

去る6月に営業運転を開始したばかりということもあって、実車は当然のことながら初めて目の当たりにしたのですが・・・

これ本当に日本の鉄道車両??

・・・と、ツッコミを入れている人が少なくないことにも納得です
(「ヨーロッパスタイル」という人もいれば、「アジア諸国のどこかで走っていそう」(日本もアジアのどこかには違いないのですが・・・)という人もいますが、我が国のこれまでの鉄道車両とは一線を画した前面デザインであることに間違いはありません・・・)。

一応、デザインコンセプトとしては“レトロフューチャー”なのだそうでして、蒸気機関車の力強いイメージを残しつつも、現代的なスピード感も兼ね備えたデザイン・・・なのだそうです。
JR四国にいる、建築デザインを経験した社員の意見が大幅に取り入れられているそうでして、どこか日本の鉄道車両離れしたデザインは、そのあたりに由来するのかもしれません・・・。

4両編成
現在のところ、量産先行車として2両編成2本のみが存在します。
平日は通勤・通学需要も少なくないことから、現存する4両が全車運用に入ります(土日祝日は2両編成になることもあるそうです・・・)。

連結面
2両編成2本の併結のため、2号車と3号車の間は先頭車どうしが顔を合わせています。

連結面
こうして見ると、後退角が結構きついことがわかります。

連結面
運転室側面。
結構ボリューム感があります(笑)。

先頭
8000系電車にはヘッドマークがありませんでしたが、この8600系では設置されました。
LEDの表現力が上がっていることもあって、結構細かく、列車名の由来となった“石鎚山”を表現してくれます
(それにしても、LEDヘッドマークを切れないように撮るのって案外難しいです・・・)。

SS
“SETOUCHI STREAM EXPRESS”を名乗ります。
この愛称というか自称、全然定着しなかった8000系特急形電車の“瀬戸内海の疾風”をそれっぽく英語に直しただけとも思われますが、定着しなかったものを引き継ぐ必要があるのでしょうか?
(“E電”もびっくりの定着しなささですよ・・・(笑)。それにしても、“8600系”の車体に描かれたロゴなのに“SS8000”となっているのは、8000系の自称を引き継いでいることの証なのでしょうか・・・それにしては8000系と8600系は全くの別物なのですけれどもね・・・(苦笑))

シングルアームパンタ
パンタグラフは四国では少数派のシングルアームタイプです
(少数派・・・どころか、JR四国の車両にシングルアームパンタの車両なんていたっけ??(地元の伊予鉄には3000系とかモハ2100形といった例がありますが・・・))。

運転日のご案内
ちなみに、平日は在籍する4両が全車運用されることもあって、予備車がない状態です。
突発的な故障がある際には2000系特急形気動車が代走するのですが、当面の間は高松発の水・木曜日(松山発は火・水曜日)については、計画的に2000系が代走します。
なお、8600系は高松発の「いしづち103号」と松山発の「いしづち104号」で限定運用されていますが、8600系の運転開始までは2000系が充当されていました。

ちなみに、この8600系電車は、

8000系電車に予備車がなくてカツカツ

という、身も蓋もない理由により、予讃線の松山以東(電化区間)に一部残っている2000系気動車充当列車を置き換えることをその任務としています(要するに、量産先行車でデータを集めて、量産車を2年後に新製することで、1日2往復走っているアンパンマン列車な「しおかぜ・いしづち」号を置き換えようとしているわけです)。

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それでは、車内に入ります。

Tc車
松山方の制御車である8750形の車内です。
愛媛の象徴・・・であるオレンジをベースとしたカラーリングになっています。

床面は木目調
床面は木目調です。
8000系や2000系のリニューアル車に合わせている・・・ということでしょうか。

リクライニング
リクライニングさせてみました。
特急普通車ならばまあこんなものでしょう・・・。

座面が出てくる
特徴的なのが、リクライニングさせると背もたれが倒れる・・・のは当たり前なのですが、それに連動して座面がせり出してくることです。
ただし、「マリンライナー」用5000形の指定席やグリーン席と異なり、座面スライドはリクライニングに強制的に連動するものであり、座面のみをスライドさせることはできません・・・。
そうなってくると、国鉄時代の簡易リクライニングシートベースの座席においても見られた機構・・・となるのですが、座り心地を比較したらばちが当たります・・・(笑)

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Tc車
一方、高松方の制御電動車である8600形の室内です。
香川の象徴であるオリーブをイメージしたカラーリングとなっています(そこは“うどん”で“真っ白に”・・・とはならなかった模様(苦笑))。
天井についている出っ張りは、四国名物の半室指定席/自由席を設定する際に使用されるのでしょう(「いしづち103号」は全車自由席のため、消灯していました)。

Mc車
座席拡大。
アームレストにリクライニングボタンしかないことからも、座面のスライドを乗客が制御できないことは伝わると思います
(制御できるのであれば、座面スライド用のレバーが装備されているはずです・・・)。

テーブル
背面テーブルには、昨今の新幹線車両のように、編成内の設備の案内が印刷されていました。
なんとなく新幹線チックです。

テーブル
テーブルを展開してみました。
特急普通車としては、まあこんなもの・・・でしょう
(画像は、乗車中に無駄に乗車記録を打ち込むためのデバイスこと、「ポメラDM-100」を乗せた状態ですが、モバイルノートPCであれば十分に利用可能。A4ノートPCは厳しい・・・というところでしょう・・・)。

全席コンセント
もうひとつ、現代の特急車らしい設備なのが“コンセント”です。
アームレストの先端と、少しわかりにくい位置にありますが、背面テーブルの説明をきちんと読めばまあわかるでしょう。
この位置にあることで、(壁に設置されているような場合と異なり)通路側席の乗客も、気兼ねなくコンセントを利用することができるのはポイントの高いところです。

また、今のところ8600系は全車普通車ですが(量産車が登場するときに半室グリーン車が新製される予定)、

普通車にして全席にコンセントが装備されている

・・・というのは、全国的にも実は割と進んでいるのかもしれません・・・
(多いんですよね、普通車なら「窓側席にしかない」とか、「車端の席にしかない」とかいうのが・・・)。

足回り
足もとにはフットレストがあります。
前席の下に足をのばそうと思えばのばせますので必須というわけでもないのですが、ないよりはある方がよいですね。

足置きは乗せてないと止まりません
8000系や2000系の普通車のフットレストと同様、足を乗せていないと強制的に跳ね上がるタイプです
(メンテナンスフリーというか、折り返し作業の負担軽減的な意味で・・・)。

2000系や8000系と異なり、足もとにダクトが這っていないことが、地味に居住性の改善につながっていたりもします・・・。

ペットボトルホルダ
ネットとともに、ペットボトルホルダも設置されています
(こうして両方にペットボトルを放り込む乗客も乗客ですが・・・orz)。

座席番号
座席番号の表示は他系列と変わるところはありません。

枕
個人的に地味にヒットしたのが、普通車の分際で全席に備え付けられた“枕”
固さがほどよいことに加えて、高さ調整ができるのがポイントの高いところです。

何気に、シートカバーも8600系専用の特注品です。

ちなみに、新製後間もないということは割り引く必要があるかもしれませんが、私のようなデヴが座っても数センチも座席が沈み込むようなことはなく、きちんと詰め物が詰められている座席の座り心地は良好です。座面スライドは強制で微調整は効かないのですが、リクライニングに応じて座面も動くというのも、ゆったりとした掛け心地に一役買っているのかもしれません。
全体として、在来線普通車の座席としては、個人的にはぶっちゃけかなり気に入りました(笑)
(8000系普通車指定席のダメシートが引き継がれなくてよかったわ、ホント・・・)。


・・・それにしても、座面スライドといい枕といい、

四国を走る車両でありながら、座席まわりはどこか東日本チックなように思われてならない
(平たく言うと、秋田新幹線のE6系の普通車の座席にそっくりなんですよね、こやつ・・・)

・・・のは、気のせいでしょうか
(・・・といっても、東日本にロクに行ったことのない私としては、車両画像とか何とかからのイメージだけで言うしかないのが、残念なところなのですが・・・。あと、車両断面や鋼体はJR北海道の789系電車のまま・・・という説もありますが、北海道に行ったことがないのでよくわかりません(8600系は789系と同様に川重製ではあるのですが・・・))。

一応展望も可能
なお、運転室直後の席(ただし非運転席側のみ)からは、一応前面展望も可能ですが、窓が小さめであることと、後退角が割と大きいこともあって、それほど展望が良好であるとは思えませんでした
(この席に座ろうと思えば座れたのですが、やっぱり電車に乗るときには“電動車”に限る罠・・・ということで、8600形に居座って松山に向かいました・・・)。

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連結面
運転室どうしが顔をつきあわせる連結部を車内から望むとこんな感じです。
割とメカメカしいです(笑)。

トイレ
トイレ。
最近はやりのユニバーサルデザインのため、広々としています。

洗面所
洗面所。
白色LEDの光がスタイリッシュというかオサレです。

自販機
デッキには自販機があります。
東海道新幹線あたりではバサバサと撤去されているらしいですが、車内販売が貧弱な四国島内においては、やはりある方が有難い設備です(もちろん、ぼったくり価格ではないことが大前提ですが・・・)。

扉
扉を室内から。
現在は「いしづち」号にしか充当されていませんが、量産車が登場したあかつきには「しおかぜ」号にも充当されるため、両列車のイラストマークと運転区間が描かれています。

半自動対応
意外だったのが、特急車でありながら半自動ドアの設備を持っていることでした。
先日乗車してきたJR西日本のキハ189系もそうだったのですが、ローカル線を走る特急には、今後必須の設備になっていくのでしょうかね(長時間の交換停車の際に使ってね・・・ということでしょうかね・・・)。

「いしづち103号」につづく・・・
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キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
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