門司・下関の旅⑤--きらめき101号(787系)

「その④」の、つづきです・・・)

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小倉駅にやって来ました。
この日は駅近くの某ビジネスホテルを予約していますので、ホテルに行く際に荷物を回収するべく、コインロッカーに預けるために、ここまでやってきた次第。

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さて、みどりの窓口で“2枚きっぷ”(乗車券+自由席特急券がセットになった割引きっぷ)を購入して、これから乗車いたしますは、土休日限定で運転される特急「きらめき101号」です。

ちなみに、今でこそ門司港・小倉~博多間の特急列車として定着している「きらめき」の愛称ですが、もともとは北陸本線の金沢~米原間で、東海道新幹線に接続して沿線主要都市を結ぶ速達特急--停車駅を絞り込む--の愛称として用いられていました。
もっとも、北越急行線が開業したことにより、ペアを組んでいた(?)金沢~長岡間の「かがやき」号が廃止されたことと軌を一にするかのように、「きらめき」号もいったんは廃止されました。

会社の境界を越えて、全く異なる区間を走行する列車名として愛称がコンバートされるという例も、そうそう見受けられないかと思われます・・・
(新幹線にまで射程を広げれば、かつての名門ブルートレインが新幹線の愛称として返り咲いているという例がいくつか見受けられますが・・・)。



なお、個人的には「きらめき」と言われると・・・



“伝説の樹”がある高校


・・・の方を強くイメージしてしまうのですが、それは世代のゆえなのか、未だに“ときめき”に囚われているからなのか・・・




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そんな、きわめて“どうでもいい”個人的な感傷(?)に囚われているうちに、門司港駅からやってきた「きらめき101号」が到着しました。
九州を代表する“名車”787系が充当されています。

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久しぶりに787系への乗車です
(前回乗車したのは、前世紀の「九州ニューワイド周遊券の旅」以来ですから、20年以上の時を経ての“再会”です・・・)。

平成4(1992)年の登場から四半世紀以上を経た系列ですが、今でも古さを全く感じさせません。
かつて感嘆した、重厚で落ち着いた客室は健在です

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シックなシートモケットと、無駄なく必要にして十分なクッションが、身体を落ち着けてくれます。

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各座席ごとに設置された小窓も、車内の落ち着きに一役買っていそうです。
昼行特急車として、リクライニング角度も必要にして十分なものです。

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簡易タイプとはいえ、フットレストもあります。
もっとも、在来線普通車としては破格の“シートピッチ1000mm”を誇る787系のこと、足元のスペースは十分にあります。

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ちなみに、乗車したのは自由席なので当然普通車なのですが、普通車にして室内はカーペット敷きです。
騒音や振動についても、かなり軽減されています
(比較する際の基準が、振子式でガタガタ揺れている四国の特急車なので、比べる方が間違いという説もあり・・・)。

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荷物棚は航空機と同様のハットラックタイプです。
すっきりと落ち着いた車内環境のために、大いに貢献しているといえます。

もっとも、このタイプの荷物棚は、収容スペースが限られるという問題がありまして・・・

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車両の中央部には、大型荷物に対応した荷物スペースも設置されています。
最も乗り心地のよい中央部に“荷物”を乗せるとは何事か・・・と、苦言を呈する人も時折いるようですが、デッキに荷物スペースを設けるよりは、目が届くだけこちらの方がマシ・・・という説も、あるのかもしれませんね・・・。

ちなみに、混雑時には荷物の代わりに“人”が収納されていることもあるとかないとか・・・。

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連結面付近。
すべり止めのためでしょうか、床に突起が並んでいるのが印象的です。

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扉付近。
最近の特急形電車は“ステップレス”が当たり前になっているなかで、787系には一段だけステップが残っています。

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床面高さがそれなりに“ある”ことの裏返しでもありますが、それゆえに静粛性に貢献しているという面もありそうです。

なお、博多駅で降車する際に、このステップに躓きそうになった--ステップの存在を完全に失念していた!--というオチが、ついていたりもします。




車内をウロウロしている間に、列車は小倉駅を発車しています。
せっかくの乗車ですので、座席に落ち着くとしましょう・・・。

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背面テーブルを展開すると、車内の案内が掲示されています。
乗車している「きらめき101号」は、6両編成となっています。

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荷物棚の下には読書灯が--普通車であっても全席に--設置されています。
ちなみに、この読書灯・・・


角度調整がきちんとできます!


角度調整ができずに、“あらぬところ”を照らし出すダメ読書灯が氾濫するご時世において、よくぞ調整ができるかたちで設置されたもので・・・。

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背面ポケット。
東日本大震災後の流れでしょうか、津波対策のパンフレットが備え付けられていました。

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そして、普通車でありながら車内誌も備え付けられていましたので、しばしパラパラとめくっていました。

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全体としては、四半世紀を経ても高いグレードを誇る787系ですが、床には配管にともなうであろう突起があったのは、車両の世代ゆえ・・・でしょうか
(振子車の場合ほど気になるものでもありませんでしたが・・・)。

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ちなみに、枕カバーにはチケットケースが備え付けられています。
かつては福知山所属の183系/381系でおなじみだった装備ですが、ここ九州では今も現役です。

ここに特急券・乗車券を差し込んでおくと、勝手知ったる車掌氏が検札していってくれます
(ここに差し込んでおけば、寝ていても起こされることはない・・・という次第。もっとも、この種の装備が成り立つのも、日本ならではなのかも、しれませんが・・・)。





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8:29、戸畑駅に着きました。
背後には名物の若戸大橋が、赤い偉容を見せていました
(こうして見ると、787系の窓、けっこうな“スモーク”仕様で・・・)。

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さて、小倉駅の時点ではガラガラ--1両に数人レベル--だった「きらめき101号」ですが、途中停車駅は特急列車としては多く、門司港~博多間(全区間)の停車駅を列挙すると・・・

門司、小倉、戸畑、八幡、黒崎、折尾、赤間、東郷、福間、吉塚


・・・距離78.2kmに対して、途中停車駅10駅




これは“有料快速”か?




四国特急も真っ青(?)な停まりっぷりですが、途中駅からの需要をこまめに拾うというのも(四国と同様に)ひとつの“戦略”としては大いにあり得るところでしょう。

実際に、途中停車駅で乗客はどんどん増えていき、博多駅に着く頃には“立席”まで出ているのですから(しかも土休日に、さらには10分ほど前に「ソニック6号」が先行しているような状況で)、この“戦略”も当たっているといえそうです。
(途中に停車駅がない)山陽新幹線や、速達タイプの「ソニック」号がすっ飛ばしてスルーしていくことによって、これらの列車の恩恵を受けることができない駅にもこまめに停車するからこそ、これだけの需要を集めているという面もあるのでしょうし・・・。

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ともあれ、停車駅の多さという事情もありまして、乗車した小倉→博多間の所要時間は、実に58分(営業キロ67.2km)。表定速度は69.5km/hという“のんびり”ぶりですが、787系という快適な車両に長く乗っていることを目的とした選択ですので、それでいいのです




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・・・と、いうことで、小倉駅から58分、定刻通り9:21に、列車は博多駅に到着しました。

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すっかり空になった車内を後に、私も降車します。

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さきほど小倉駅で見かけた883系もそうですが、787系も同じように--むしろ、“それ以上”に--古さを全く感じさせないスタイルです
とても、25年以上前に登場した車両とは思えません
(登場したての新車です・・・と言われても、通じそう・・・)。

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かつての“つばめ”専用から、九州内の汎用特急車両--“AROUND THE KYUSHU”ロゴは、その象徴といえるでしょうか・・・--へと位置づけを新たにしてはいますが、“名車”はこれからも九州各地に足跡を残していくことになりそうです。

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私にとってはずいぶんと久しぶりの再会--20年以上を経ているのですから・・・--となりましたが、以前乗車したときと同様に、重厚で落ち着いた“ひととき”を提供してくれました。
わざわざ足を伸ばして乗ってみた甲斐はあった・・・と、ご満悦の思いで、列車を後にしたのでありました。


「その⑥」へ、つづきます・・・)
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Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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