さよなら“TSE”(2000系試作車)

昨日、JR四国公式ホームページにおいて、

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(画像は昨年7月の「バースデイきっぷの旅」にて乗車した際のもの

TSE(2000系試作車)の、3月ダイヤ改正における定期運用の終了
本年6月の“カウントダウン乗車ツアー”(さよならツアー)の実施


・・・が、唐突に発表されました。


いや、唐突というか、

製造から30年を経て、“来るべきときが来た”

・・・だけなのかもしれません。


思えば、TSEのデビューは、平成という新時代が幕を開けた平成元年3月のダイヤ改正。
“Trans Shikoku Experimental(四国横断実験)”の名にふさわしく、土讃線の季節特急として華々しくデビューしました。

その平成元年に、当時存在した「四国島内フリーパス」を利用して、「しまんと51号」に乗りにいったことを懐かしく思い出します。


そして、平成が幕を閉じようとする今年、平成30年3月17日をもって定期運用を終了し、平成30年6月にカウントダウン乗車ツアーにて営業運転を終了・・・。



平成の四国を駆け抜けた



・・・ということに、なりそうです(どうせならあと1年現役を続けて、来年3月のダイヤ改正で引退していると、文字通り平成の最初から最後まで駆け抜けたことになるのでしょうが、それを許さないほど老朽化が深刻なのでしょうか・・・)。



こちらは、昨年7月の「バースデイきっぷの旅」において記録した、2101号の指定席区画です。
くすんだモケット、しわしわのモケット・・・と、リニューアル工事を受けなかったこともあって、室内の老朽化は否めないところだったことは、否定できません。


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他方で、2001号(前回の全般検査が平成28年9月)や2201号(前回の全般検査が平成29年2月)は、全般検査を受けてからそれほど間がなく、もちろん検査期限にもゆとりがあります

この両車については、全般検査をわざわざ受けたわけですから、もうしばらく活躍が続くのか・・・と思いきや、そうでもなかったようです。
あるいは、この1年ちょっとを走らせるために全般検査を受けさせる必要があるほど、2000系の需給はタイトだった・・・とも、いえるのかもしれません。

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(妻面なのでよく見ないと識別できないのですが、先日松山運転所で編成から外されて休らっていた2101号)
他方で、2101号については前回の全般検査が平成21年11月。
こちらは検査期限切れ寸前ですから、2101号が次の全般検査を受けることは、これで“なくなった”となりましょう。

あるいは、2600系の量産先行車--土讃線に入らないとなると、“先行車だけが存在するマイナー系列”になりそうですが--が本格的に「うずしお」号に入り、量産車を捻出することができたので、ようやく玉突きでTSEをお役御免にできる日が来た・・・というところでしょうか
(追記:あとは、「ミッドナイトEXP/モーニングEXP高松」号の平日運転分を8000系L編成に置き換えて高松の2000系運用に余裕をもたせることも大きいのでしょう。これについては、8600系の基本編成を1本追加導入したおかげ・・・となりましょうか)。


ともあれ、2101号の検査期限切れと軌を一にして、TSE編成の定期運用が終了することになった・・・ということのようです。

思い起こせば、昔「ムーンライト」用の12系客車の一部が突然全般検査を受けて、ボロボロに錆びて塗装も剥がれ落ちた「幽霊列車」(苦笑)が、パテ盛りされて徹底的に補修され、美しく塗り直されて「今後もしばらく運転継続か」と期待をもたせるだけもたせておいて、結局は列車廃止→廃車となった・・・前歴(?)をもつJR四国のことですから、今回のちぐはぐに見える対応も“歴史は繰り返している”だけかも、しれません
(もっとも、全検を受けた12系、結局は解体されずに東武鉄道に譲渡されたので、その意味では全検を受けた甲斐はあったのでしょうか・・・)。



(画像は昨年9月に乗車した「宇和海17号」。所定では量産車の3連ですが、2150形の代用として2001号が充当されていました

個人的には、2101号に絞った廃車は大いにあり得ると思っていましたが、全般検査を受けて間がない2001号と2201号、とりわけ、(貴重な)振子指令制御装置を装備する2001号は、量産車と組んで2150形の予備車として、2600系振子バージョンの登場までしばらく活躍するかと思っていただけに、今回の“TSE一括引退”の発表は、少々意外でした
(追記:3月15日付の公式プレスリリースにて、2001号のみはダイヤ改正後も予備車として使用されることが告知されました・・・。つまり、上記のような「2001号+量産車」の組み合わせは、当分見ることができるということになりそうです・・・(“定期運用”にはなりませんが、突発的には・・・。また、2001号の正式な引退がいつになるかについては、今のところ不明です・・・))。

もっとも、全般検査を通しているといっても、いろいろなところに“無理”や“ガタ”はきていたのかも、しれませんね。

それに、量産化改造が平成2年に施行され、量産車と混結することができるようになったとはいえ、量産車とは定員が異なる(2201号や2101号は量産車よりも定員が少ない。2001号に至っては、量産車がグリーン/普通合造車なのに対してモノクラスで定員が多い)ので、何かと“使い勝手”という意味で難しいところもあったのかもしれません。






・・・ともかく、公式に引退が発表されたからには、定期運用に入るTSE編成を眺めることができるのもあと20日弱です
(こんなことなら、先日地元にいた際に無理にでもTSE編成に乗っておくべきだった・・・という思いが半分。そう遠くない将来の引退は予測できていましたので、昨年に乗車したのを“乗り納め”とできてよかったのではない・・・という思いが半分・・・です)。

今日から、TSE充当列車に“お名残乗車”するファンが増えていることでしょう。
そう思うと、昨年に「普段着のTSE」に乗車できたことを、よしとするべきなのかもしれません


また、JR四国のプレスリリースにおいて、社長がなんらかのかたちでの「保存」の意向を示しているのは、喜ばしいことですね。
JR四国の“象徴”であるとともに、全国各地に制御つき振子車両--東日本のE351系のように早くも“引退”を迎える仲間 もいますが--を波及させた“パイオニア”にして、在来線高速化の道筋をつけたTSEは、長く保存されるに値する車両だと確信します

まずは多度津工場で保管され、将来的には四国鉄道文化館が安住の地になるものと思われますが、正式に公開されたら、また会いに行きたいと思います
(カウントダウン乗車ツアーにも、できうることならば乗りにいきたいところですが、競争率が高そうなうえに、そもそも6月に休みなど取れそうにないという、この現実・・・。仮に今年も「バースデイきっぷの旅」を敢行するにしても、もう7月には本線上にTSE編成はいないんですね・・・)。

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(先週は編成から外されて松山運転所の片隅にいた2101号、引退報道を受けてまた編成に組み込まれているのでしょうか・・・)

最後の日まで、無事に走り続けることを!
そして、これまでの歩みに感謝を!
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キモプアの紙

Author:キモプアの紙
キモメン兼デヴ兼クソヲタ兼フニーターで当然の帰結として“プア”・・・。略して“キモプア”。
その中でも(まあ、ほかに“キモプア”を自称する物好きもいないでしょうが・・・)選ばれし“逆”エリートゆえに“紙”(ペーパー的な意味で・・・orz)。

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